日本中の水が危ない。水道水には塩素、ミネラルウォーターにも硝酸態窒素!?肌荒れや発がん性、最悪のケースでは死亡の原因に。危険な水から身を守るために知っておきたい知識。
空気や日光のように、〝水〟は地球上のあらゆる動植物の生命活動には欠かせません。
わたしたち人間も例外ではありませんよね。
ヒトの体のおよそ70%は水でできています。
人体は100兆個を超える細胞から成り立っていますが、その細胞内のほとんどが水分で構成されています。
そのため水と睡眠さえしっかりとっていれば、食べ物をとることができなかったとしても、2〜3週間生きることができるのだとか。
これがもし水分を一滴も摂取できなかったとしたならば、人間は4〜5日で命を落としてしまうのです。
水はわたしたちの命を支えてくれる、とても大切なものだということですね。
ところが現代の日本の水がいま有害物質含有や化学的な処理で問題となっていることはご存じですか?
蛇口からでる水道水も、市販のミネラルウォーターも、汚染されている可能性があるのです…!
今回は日本の水道水にはどんな問題があるのか?ボトリングされた飲料水は安全なのか?わたしたちの健康を脅かすかもしれない水の課題について解説していきます!
トップクラスの浄水技術!日本の水道水は安全…?
日本の水道水はおいしい!と聞いたことがありませんか?世界的に見ても、安心・安全だといわれていますよね。どのような仕組みで安全な水道水がつくられているのでしょう。
危険性についてお話する前に、まずは日本の優れた浄水技術に注目してみたいと思います。
日本の水道水には厳しい水質基準と浄水場の処理技術があります。
厚生労働省は細菌や化合物などの有害物質に対して51項目にもわたる厳しい水質基準を設けています。
言い換えるなら、有害物質が基準の51項目いずれかを上回ると、水道水として利用できない!ということ。
加えて浄水場は通常のろ過処理〈砂ろ過と塩素殺菌〉よりも高度な技術を用いている場合があります。
日本には厳しい水質基準を満たすことができる浄水技術がある!だから安全、おいしく飲める!というわけですね。
安全なはずの水道水…それなのに危険な理由って?
一方で日本の水道水は危険だとする意見があります。
・塩素の注入
・水道管の種類
・水道管の劣化
どうやらこの3つが主な原因のようです。
具体的にはどういうことか、順番に説明していきますね。
水道水が危険な理由❶肌や髪を傷める原因!過剰な消毒剤〝塩素〟とは
先述したように日本の水道水は安全性を高める目的で、さまざまな対策を施しています。おかげで綺麗な水を摂取することができるのですから、さすが日本!と誇らしくも感じますが、その反面、無菌状態の水を届けるために、いささか危険な対策が行われていることもあるのです。
それは塩素の添加…!
塩素とは通常は気体で、強い匂いと殺菌性が高い物質。身近なところでは水道水の殺菌をはじめ、洗濯に使う漂白剤や消毒剤、プールの水にも使われています。塩素の処理が行われなかった時代では飲料水に混ざる病原菌やウィルスから流行病が多く発生していました。
ですが塩素を用いての殺菌消毒処理を行うことで、これらの病気はほとんど見られなくなったのだそう。こうした強い殺菌性はたしかに塩素のメリットだといえるでしょう。
なぜ塩素が危険な対策だとお伝えしたのか。
人体へ有害に作用する可能性があるからです。
そもそも日本の水道法では塩素の濃度は0.1ppm以上の濃度を保つよう定められており、上限はありません。
そのため首都圏では1.0~2.5ppm、地方都市では0.4~1.0ppmの割合で塩素が注入されています。
実はこの割合は他国と比較して明らかに高濃度。たとえばアメリカやフランスでは0.1ppm以下、ドイツでは0.05ppm以下といった具合に上限が定められています。
しかもオランダに至っては2005年を最後に塩素による消毒を停止しているのです。もちろん採水環境の違いによって塩素の濃度が異なることは理解できます。とはいえそれにしても日本の塩素の注入量は多いと言えるでしょう。
過剰な塩素の使用が人体に与える悪影響
・肌への影響
水道水は滅菌をするために浄化の段階で塩素が加えられますが、持続的な効果を狙って、あえて水中に一定の塩素を残すように過剰に注入されます。それは「残留塩素」とよばれ、肌のたんぱく質を酸化させ、傷つけてしまうことがあるのだとか!
傷ついた肌は石けんやシャンプーのような外部刺激を受けやすくなり、肌の乾燥・湿疹・アトピー性皮膚炎の肌トラブルを引き起こす危険性があります。
・髪への影響
残留塩素は髪にも悪影響を及ぼします。例に挙げるならプールに入った後を想像して下さい。
プールに入った後、髪がキシキシと傷んだ状態になったことはありませんか?
それはプール中の残留塩素が髪のたんぱく質やメラニン色素を破壊しているから。塩素によって髪の表面上の組織が傷つき、髪がダメージを受けてしまっている!というわけですね。傷んだ髪はパサつきがちになり、枝毛や切れ毛の原因になりえます。湿疹やアトピーといった健康面だけではなく美容の観点から考えても、長時間塩素に触れることはおすすめできません。
・発がんリスクを高める
塩素が水道中の有機化合物と結合し発生するのがトリハロメタンです。トリハロメタンとはフルオロホルム、ブロモジクロロメタン、クロロホルムなどの化合物の総称のことで、体の倦怠感や中枢神経異常、発がん性を引き起こす可能性がある!と危惧されている物質です。水道水が危険な理由❷鉛が溶け出す水道管が貧血・不妊の原因に
浄水場で作られた水は水道管を通して各家庭へと運ばれていますよね。
現在の水道管は金属管やステンレス管が用いられていますが、1980年代後半には鉛製の吸水管が使われていました。
鉛管とは鉛で出来た水道管のことで、鉛管を通ってきた水には、
わずかに鉛が溶け出している恐れがあります。たとえ微量でも鉛は重金属ですから体内に取り込んでしまうのは怖いですよね。
しかも鉛は下記のような症状を引き起こす可能性があるといわれています。
・貧血
・関節痛
・食欲低下
・不妊
・頭痛
・脳の障害
これらは鉛中毒の症状…
!鉛中毒を引き起こさないよう日本国内では鉛管の取り替え工事が進められています。
ですが費用の問題から一部の地域では未だに鉛管のまま水が供給されているケースがあるといいます。
あなたのご家庭は大丈夫でしょうか?
鉛管が使われているかどうかを確認するための手段は市へ問い合わせることが一般的なようです。
もし不安かも…と思う方がいらっしゃったら、一度問い合わせをしてみてもよいかもしれません。
水道水が危険な理由❸日本の1割を超える水道管は劣化していて不衛生
水道管のさらなる問題は水道管そのものが劣化していることです。現在の技術で作られた水道管は100年使えるといわれていますが、水道管の整備が開始された頃、つまり1970年代頃の水道管にはそれほどの強度はありません。日本水道協会の水道統計によると法定耐用年数は40年。
40年が経過した水道管は2006年度は全体の6%でしたが、2013年度は10.5%と初めて1割を超えました。
全国の上水道管のおよそ1割が法定耐用年数を過ぎています!
取り替えが進まない原因のひとつは、人口減少や節水機器の普及により自治体が財政難にあることが挙げられます。古いということは、それだけ清潔ではないと想像されますから、その水道管を通ってくる水は、使っていてあまり気持ちの良いものではありませんよね。
水道水は強い殺菌力をもつ塩素の添加や劣化した鉛管の心配があり、飲料水としての利用はあまりおすすめできません。
ひょっとしたら、すでにこの事実をご存じで「ミネラルウォーターを買っている!」という健康志向の高い方もおられるかもしれませんね。
ですが市販の飲料水も、全てが安心というわけではないようです。
続いては一般的なミネラルウォーターがおすすめできない2つの理由をご紹介します。ミネラルウォーターのデメリット❶殺菌によるミネラルの減少
日本では市販のミネラルウォーターにも厳しい基準を設けています。
その基準を満たすために多くの場合〝加熱殺菌〟が行われています。
・85度で30分間以上加熱
・121度で6秒の瞬間加熱
高温で加熱することは殺菌するうえで非常に有効な方法です。ただし気になる点が一つ…。
それは原水の溶存酸素が減少してしまう!ということ。
〝溶存酸素〟とは水中に溶けている酸素のことで、溶存酸素量が多いと植物や魚の生育状態が良くなるといわれています。
人間においては腸の粘膜を健康にし、腸内細菌の活性化・善玉菌の増殖効果に期待がもてることから、免疫力アップにつながる成分。含有量が多い水のほうが有機物がなく味の劣化を防ぐことができ、水のおいしさにも直結します。
水に加熱殺菌を施すと、この溶存酸素が減少してしまう可能性があり、おいしさや健康を損なう!というわけですね。
ミネラルウォーターのデメリット❷赤ちゃんに有害?硝酸態窒素の危険性
ミネラルウォーターや水道水の一部には硝酸態窒素が含まれています。
硝酸態窒素は植物が成長するために欠かすことができない成分。畑の野菜を育てるために与えられた肥料成分のうち、アンモニア態窒素とよばれるものが、土壌の菌によって変化してできる化合物をいいます。
硝酸態窒素は畑の土壌を通じて、河川に溶け込み、水を汚染してしまい、汚染された土地から採水した水道水や市販の飲料水は、
通常の浄水場処理では除去が難しいといわれています。
ただしここで注意しておきたいのは、硝酸態窒素そのものが悪者なわけではないということ。
問題は⑴体内に入った場合⑵乳幼児が摂取した場合に起こります。
⑴体内で発がん性物質に変化する?!ニトロソアミン化合物とは
硝酸態窒素を体の中へ取り込むと、亜硝酸塩になり、ニトロソアミン化合物に変化します。このニトロソアミン化合物はニトロソ基の構造をもつ有機化合物の総称。そのうちのひとつである〝ジメチルニトロソアミン〟には発がん性があるといわれていて、胃がんや食道がん、膀胱がんへの関連性が指摘されています。
⑵酸欠状態で乳児死亡例も!硝酸態窒素が有害である理由
硝酸態窒素は野菜にとっては必要な栄養素ですが、人の体においては酸欠状態を引き起こすことが分かっています。
なぜ酸欠状態に?酸素呼吸のメカニズム
人は空気を吸うことで、血液中のヘモグロビン内にある〝鉄分〟と〝酸素〟を結びつけています。酸素と結合した鉄分は、体の末端にある毛細血管まで酸素を運び、離します。
酸素と離れた鉄分は今度は栄養素と結びつき体中に栄養を運んでいるのです。これが酸素呼吸のメカニズム。
ところが!
硝酸塩についての他の記事はこちら。
特に注意したい危険な硝酸塩の多い野菜リスト。知っているかどうかであなたの3年後の健康状態に圧倒的な差が出ます!食べる前に簡単にできる硝酸塩対策法。
【衝撃的な実験結果、初公開!】一般的なスーパーで売られている慣行栽培野菜の安全性って結局どうなの?危険な硝酸塩量をチェックしてみました!
もし体内に硝酸態窒素を取り込んだ場合…。
まず硝酸態窒素は鉄分と結合します。
硝酸態窒素と結合した鉄分は、毛細血管に酸素を運んだ際に、酸素を離さなくなってしまう作用があり、
それによって体中に酸素が行き渡らなくなって、酸素欠乏が起きるのです…!
しかも恐ろしいことに症状が起きやすいのは乳幼児で、アメリカやヨーロッパでは1950年代からおよそ2000件を超える事例が報告され、そのうち6〜7%は命を落としています。赤ちゃんが酸素欠乏になりやすい理由には、体重当たりの水分摂取量が多いこと、酸欠状態を引き起こす作用を還元する酵素をほとんどもたないことが挙げられ、粉ミルクや離乳食作りには十分な配慮が必要なようです。ぜひ後ほどご紹介する〝良い水の選び方〟をご参考になさってくださいね!
さんざん恐ろしい水の実態をお伝えしましたが、当然ながら硝酸態窒素を摂取する=癌になる、酸欠状態を引き起こすものではありません。
発がん性に関しては、体に取り込んだ硝酸態窒素がどの程度の割合で発がん性物質に変化するかが解明されていませんし、酸素欠乏は研究データが古いという指摘もあります。
さらには平成26年4月以降から水質検査基準に硝酸態窒素の項目が追加されていますから、以前に比べて安全性は高まっているといえるはず。
ですので水道水やミネラルウォーターの使用が必ずしも病気に結びつくわけではないことは念頭に、飲料用水と生活水を使い分けるなど、臨機応変な水選びができるといいですね。
安全な水を利用する方法は?
塩素や有害物質を避け、安全な水を摂取するためにはどうすれば良いのでしょうか?【自宅】で安全な水を利用するには?
塩素や水道管の老朽化のことを考慮すると、水道水の飲用は避け、安全な浄水器やウォーターサーバーを使うことがおすすめだといえるでしょう。
またもしお近くに湧水地があれば利用するのも有効な方法。
その際は水質検査により硝酸態窒素が基準値を上回っていない採水ポイントを選ぶようにしましょうね。
安全な【ミネラルウォーター】を選ぶには?
ミネラルウォーターについても硝酸態窒素があまり含まれていない採水地を積極的に選びたいところですが、現状ではそこまでの情報はオープンにされておらず、実際のところを知るのはやや難しいようです。
どうしても気がかりであればメーカー側に問い合わせし確認をとるとよいかもしれませんね。
● IN YOUMarketでは硝酸態窒素が含まれていないミネラルウォーターを販売しています。
もうひとつの問題は〝加熱殺菌〟でした。
〝おいしく健康維持に役立つ〟という意味では加熱殺菌処理がなされていないものがいいはず…。
しかしながら市販の水のほぼ全ては衛生面の観点から殺菌処理が施されています。
ここで注目していただきたいのが〝非加熱〟と書かれたミネラルウォーター!
非加熱処理の方法は3種類あります。
・オゾン殺菌
オゾンは塩素と比べて水中での殺菌力がおよそ6倍、殺菌スピードは3000倍以上あります。しかもオゾンは細菌の細胞膜を破壊して乾燥死させるため、耐性菌が発生することなく二次汚染の心配もありません。使用後は酸素に還元されるので、体への負担を心配する必要がないといわれています。・紫外線殺菌
水の経路内に紫外線ランプを設置し、必要量の紫外線を照射して殺菌します。・高処理フィルター
セラミックや中空糸膜といったろ過フィルターを用いて除菌処理を行ないます。非加熱処理のミネラルウォーターは安全性を考え、上記の処理方法を併用していることが多いのだとか。
いずれの方法でも加熱殺菌された水よりミネラル成分が多く残っているため、おいしく体にもいいとして人気が高まっています。加熱処理されたものよりも、非加熱処理を選ぶほうが賢い選択だといえそうですね!
危険な水から身を守るためのまとめ
水はわたしたちの生命維持に欠かすことができないもの。
ですが日本の水道水や飲料水は過剰な殺菌処理や有害物質含有の恐れから、
健康維持どころか悪影響を与える可能性すらあります。
しかも残念なことに〝加熱殺菌していない良質な水〟を見つけることは容易ではありません。
だからこそ、データや数字だけに頼らず、自分の体に合う水を見極める必要があります。
本当に優れたものであれば、飲み心地が良く、体に浸透していることが感じられるはず。
あなたが普段飲んでいる水はどうでしょうか?もしこだわったことがない!と言う方がいるなら、これからは少し意識してみてください。
水を変えれば体が変わる。
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