原因不明の慢性疲労・肌荒れ・うつ。その原因はまさかの「カンジダ」かも。知らない間に全身を蝕む「カンジダ」は生活習慣の変化がもたらした現代病
こんにちは。日本糀協会 えいらくさゆりです。
「カンジダ」って聞いたことありますか?
はい、疲れがたまったときに口の中や、膣で繁殖してしまう、 不快な症状を招く常在菌です。でも、カンジダは腸にもいるってしってますか?
・なんだか疲れがとれない。
・最近、吹き出物や肌荒れが治らない。
・気分の落ち込みが続いてしまう。
原因不明のそれらの症状もしかしたら、「腸カンジダ」かもしれません。
あまり知られていない、体中を蝕む「腸カンジダ」は「全身疾患」
カンジダって何?
カンジダ菌は、真菌に分類される菌の仲間で、
空気中や動物の皮膚・口腔・腸など、どこにでもいるふつうの菌。
人には赤ちゃんの時から常在菌として住み着いています。
赤ちゃんのときは、クチの中で白苔になったり、おむつかぶれの原因となったりすることもありますが、
通常は他の常在菌が増えるにつれておとなしくなり、健康な若者に対しては、健康上ほとんど問題となることのない菌です。
よく知られている「膣カンジダ」と「腸カンジダ」は全然違う
「カンジダ」と言えば、「膣カンジダ」を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?膣カンジダは、ストレスや過労で免疫力が低下したとき、ホルモンバランスが崩れた時などに女性がかかることのある病気。
妊娠中に治療を受けたことがある方も多いと思います。
膣内にカンジダ菌が増えたために起こる病気ですが、性感染症ではなく、常在菌であるカンジダ菌が、何らかの理由で増えすぎてしまう事が原因です。
症状は、強い外陰部のかゆみと多量のおりもの、性交時の陰部の痛みなど。
ヨーグルトやカッテージチーズ様の白濁したおりものが特徴的なため、女性がかかるとすぐに気づかれると思います。
不快な症状を伴いますが、婦人科受診をして診断が確定すると、処方された抗真菌薬を使用することで約1週間程度で治療することができます。
では、「腸カンジダ」とはどんな症状がでるのでしょうか?
腸カンジダは「全身疾患」
腸カンジダとは書いて字の通り、腸にカンジダ菌が繁殖し過ぎている状態にあります。しかし、膣カンジダと違うところは「腸」だけの問題で終わらないところ。
膣カンジダは症状がでるのは膣のみですが、腸カンジダにかかってしまうと、その症状は全身症状として現れます。
・全身の倦怠感。
・甘いものが常に欲しい。
・腹部膨満感が強い。下腹部が異常にでている。
・爪や肌に慢性の真菌感染症(水虫等)がある。
他にも、
・頭痛
・肌荒れ・吹き出物
・抑うつ症状
・アレルギー症状 などが起こることもあります。
また、このような症状が起こったときの状況として
・抗生物質の長期使用
・ピルやステロイドを長期間飲んでいる
という方は確率も高くなるでしょう。原因が分からず、治療の方法が見つからない上記の症状がでた場合は、
「腸カンジダ」を疑う必要があります。
生活習慣の変化がもたらした病気・カンジダ
カンジダは、第二次世界大戦後に生活様式や食生活が劇的に変化したことにより、様々な健康トラブルを引き起こす菌として知られるようになりました。それまでは、ひっそりと人間と共生していた菌、カンジダ。
いったいどのような変化がカンジダ菌を悪者にしてしまったのでしょうか?
1.カンジダ菌が好物とする糖分の摂取量が多くなった
カンジダ菌の祖先は、花や果実など「糖分」が多いところに生息する酵母の一種だと考えられています。そのため、他の細菌よりも糖分の影響を受けやすい。
大好物な糖が多量に腸内に入ってくるようになった現代の食事は、人間とカンジダ菌の共生のバランスを壊しつつあります。
2.抗生物質などの薬の服用により、他の常在菌とのバランスが崩れることが増えた
カンジダ菌は、腸内の常在菌の一つですが、普段は他の常在菌によって増殖が抑えられた状態にあるため悪さをすることはありません。
しかし、カンジダ菌は「バイオフィルム」と言うバリアを作ることができるため、抗生物質が効きにくいという性質があります。
抗生物質の服用で他の常在菌の数が減ると、カンジダ菌は増殖を始め、悪さをし始めます。
3.化学繊維を使った下着や生理用品を使用することが増えた
化学繊維の下着やケミカルナプキンの普及により通気性が悪くなっていることが考えられます。
着物の時はショーツを履かなかったでしょうし、布ナプキンはケミカルナプキンに比べて吸収持続性が無いため、頻繁に取り替えなければならなかったことは想像がつきます。
ケミカルナプキンの方が蒸れやすいと言う科学的データはありませんが、ケミカルナプキンを使うようになって、
長時間取り替えずに使用してしまう方が増え、陰部の湿度が高い状態で長時間放置してしまうことが問題だと思われます。
通気性が悪く湿度の高い状態は、カンジダが必要以上に繁殖してしまう原因となります。
4.長寿
人は、個人差はあれ、40歳を超えると免疫が低下し、唾液の量も減ってきます。口腔内の洗浄能力が低下すると、口の中のカンジダ菌も増え始め、そのまま消化管へ。
消化管でのカンジダ菌の増殖を引き起こすことも。
本来は、胃で分泌される強酸の胃液によって少量のカンジダ菌ならば殺菌されるだろうと思いますが、
免疫に問題のある方、薬を長期使用されている方(がんの既往、抗がん剤・抗生物質・ステロイドの使用歴のある方など)は
「胃カンジダ症」に罹ることもあります。
カンジダが消化管で繁殖すると、消化管の炎症だけでなく、免疫の異常や全身の健康をむしばむ様な疾患につながる場合もあり、
決して無視できない存在と言えます。
カンジダは本来、がん細胞の増殖もおさえてくれる「益菌」だった!?
長年の友達・カンジダ
「人とその腸内細菌の仲間たち」のように、寄生関係が長い歴史を重ねて進化して行くと、その関係は共生状態になるという法則があります。
実際、カンジダの仲間は多くの哺乳類に住み着いていますが、健康体の宿主にはほとんど悪さをすることなく、ひっそりと暮らしています。
人も、カンジダが体内に入ろうとするのを防御し続ける長い歴史の中で進化し、害を受けない体を手に入れています。
カンジダは、現在は口や食道、腸内で増えて、ヒトの免疫系を刺激することで免疫を強化する役割を果たしています。
カンジダ菌の外側にあるβ-グルカンという物質が、免疫を刺激をする役割を果たしていることが動物実験でも分かっており、カンジダ菌にあるβ-グルカンをマウスに投与すると、そのマウスの免疫力が強化されてがんの増殖をも抑制します。
また、腸内のメチル水銀は消化酵素を不活化してカンジダの増殖を手助けしますが、それと同時に、カンジダはメチル水銀をバイオフィルムに巻き込み、取り込んでしまいます。
メチル水銀を取り込んだカンジダは、そのメチル基を奪い、水銀にまたメチル基を戻すと言うことをくり返して行うことによって、水銀を体外に排出しにくくする代わりに、メチル水銀の毒性を減らしています。
もし、腸内にカンジダ菌がいなかったとしたら・・・・腸内にはいって来たメチル水銀は たちまち体を犯して行くでしょう。
だからこそカンジダ菌が100パーセント悪者ではないのです。
劇的な環境の変化の中で変わりゆく関係を見直す
このような良い関係が崩れ始めたのは、人の腸内環境が劇的に変化した結果といえます。
砂糖・抗生物質・農薬・化学調味料・水銀(アマルガム)等等。
人がより良い暮らしを求める中で過剰に広まったこれらの物質が、今まで築いて来た腸内細菌との良い関係を壊しつつあります。
得るものと失うもの。
あなたはどちらに重きをおきますか?
うまくバランスをとるためのより良い選択肢はどこにあるのでしょうか?
具体的にはどうしたらいいの?
「益菌」カンジダとうまく共生するためにできること4箇条
①免疫力を保つ。
通常の生活で免疫力を下げる原因は・疲れ・ストレス・睡眠不足・風邪・生活リズムの乱れ・食生活の乱れ・妊娠
などがあります。
当たり前のことですが、規則正しい生活と食生活を心がけましょう。
また、膣カンジダに限っていえば、「洗い過ぎ」が原因となることも。
膣にはもともと自浄作用のある常在菌が住み着いています。
それらの菌を必要以上に洗い流してしまわないこと。
洗い過ぎの方は要注意です。
②必要以上に抗生物質を使用しない
カンジダ菌を抑える役目を持っている善玉菌まで殺菌してしまう事になります。
風邪薬として抗生物質を処方された際には、医師に相談するようにしましょう。
③甘いものを常食しない。
カンジダは甘いものが大好き! 甘いものをとりすぎることでカンジダを増殖させ、増えたカンジダが出す「甘いものを食べろ」という命令に操られてさらに甘いものを食べる。。。という悪循環になってしまいます。
脳がカビに支配される!?身体や口の中がカビだらけの人が急増中!治らない湿疹、過敏性腸症候群、歯周病、膣カンジタは内臓にはびこるカンジタ菌の仕業かもしれない。https://macrobiotic-daisuki.jp/kanji-77126.html
④カンジダ菌を変形させない
カンジダは、ふつう酵母型(卵のような丸いカタチ)をしていますが、人の粘膜に留まるために菌糸型に変形することが知られています。菌糸型になる能力を獲得したことで、腸や膣内を内容物が流れていっても粘膜にしがみついて留まっていられるようになったのです。
このしがみつくために出す菌糸が粘膜の正常細胞を貫いて組織の奥までのびてくると、人の体は白血球を集めて食い止めようとし「炎症反応」を起こします。この状態が腸粘膜で起こり、炎症を軽度で食い止められない場合「リーキーガット症候群」と言われる状態となり、炎症で大きくなった腸粘膜の穴から有害物質がどんどん体内に取り込まれてしまう状態となります。
病原性真菌Candida albicans の病原性因子 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjmm/50/3/50_3_179/_pdfより
腸内に存在する「有害物質」は
・ウイルスや細菌
・重金属(水銀等)
・化学物質
・農薬
・添加物
・未消化の食物
・腸内最近の作る毒素など
これらが体内に流れ込むと、アレルギー症状がでたり、自己免疫疾患や化学物質過敏症なども引き起こします。
このような状態に陥らないようにするには、菌型を変形させない様にすることが大切です。
意外に知らなかった!?カンジダを「益菌」にしておくために取り入れたいもの
カンジダ菌の変形を阻止するカプリン酸
カプリン酸は、カンジダ菌の酵母型から菌糸型への変形を抑制します。 多く含まれている食材は
・ココナッツオイル
・バター
食べ過ぎは良くないですが、適度に摂取したり、ココナッツオイルでうがいをすることを定期的におこなうことは、カンジダ繁殖の抑制になります。
● IN YOU推奨:農薬不使用のココナッツオイル
抗生物質を効きにくくしてしまう、カンジダ菌のバイオフィルムを溶かす酵素それは麹。
出来てしまったバイオフィルムを破るのはなかなか難しく、時間が経つに連れ、バイオフィルムでの守りは強固になります。この「バイオフィルム」を作らせない、強固にしないためにとりたい食材が
セルラーゼやプロテアーゼなどを中心とした消化酵素を含んだ食材。
これらの酵素を多く含む食材はなんといってもコウジ!
特に、プロテアーゼを意識するのでしたら豆味噌、
セルラーゼを意識するのでしたら、黒コウジ菌で作った黒甘酒がオススメです!
ポイントは
・胃酸で不活化されてしまわないように空腹時に摂取する
・早く腸まで届けたいときはドリンクにする
(60度以下になった出し汁に豆味噌を溶いたみそ汁や
糖化しすぎ無いように作った、生の黒甘酒が最適!)
ハーブやスパイスがカンジダ菌の発育や代謝産物を抑制する
詳しく分かっていないものもありますが、ハーブやスパイスの多くがカンジダ菌の変形を抑制する効果を持つことが分かっています。
日本真菌学会雑誌第55巻第4号平成26年 食品の機能性を利用した口腔衛生改善の取り組み 田口裕基https://www.jstage.jst.go.jp/article/mmj/55/4/55_J143/_pdf
カンジダはハーブ等にも耐性をもつことがあるため、 レモングラス・タイム・ワサビ・クローブ・ローズマリー・カシア・オレガノというような多くのハーブを併用・ローテーションしながらお料理やうがいに使用するようにしましょう。
●IN YOU推奨:一振りするだけで料理がランクアップ。オーガニックハーブソルト
また、アロマオイルなども同じように併用・ローテーションしながら使用することがオススメです。
劇的な腸内環境の変化のために悪者となってしまったカンジダ菌。
生活様式を急に昔に戻すことは不可能ですが、
これまで通りカンジダとうまく付合って行きたいと思うのなら、より自然な食材とストレスを減らすこと。
そしてさらに進歩したサプリメントを使うというような、 現代にあったおつきあいの仕方を考えて行きたいですね。
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