海外で危険性が認知されているにも関わらず日本ではなぜか「安全」とされているアトピー薬の恐怖。ステロイドが引き起こす負のループ。強制抑制した炎症は、肺からも出てきます。
増加を続けるアトピー性皮膚炎の治療薬ステロイド剤の効果と副作用
アトピーの子供や大人が急増中。
現在、日本人の2人に1人がなんらかのアレルギー疾患に罹患しているとも言われています。
アレルギー疾患の中でも、特に小さな子供達の間に多い疾患が、アトピー性皮膚炎です。
一昔前、私たち大人がまだ小さかった頃、アトピーや食物アレルギーに罹患していた子どもはクラスに1〜2人いたかいなかったか、という程度だったのではないでしょうか。
それが今や、大人から子供までの幅広い年齢層で、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー症状に悩む人が急増しています。
また、アトピー・アレルギー疾患と関連し、増加傾向にあると言われているのが喘息です。
喘息は、アトピーやアレルギー疾患を持つ患者がなりやすいと言われますが、その理由は、双方ともが気道の疾患であるからだと考えられています。
私の娘も、アトピーでステロイドを処方されました。
アトピー性皮膚炎の治療に第一選択薬として使用されているステロイド
ステロイドは、アトピーによるかゆみや湿疹のような炎症を抑えることに非常に高い効果を発揮します。
一方で、副作用も多いことで有名な治療薬でもあり、使用の際には注意が必要です。
私の娘も、軽度のアトピー性皮膚炎と診断されました。
生後4ヶ月頃から湿疹が出始め、最初は保湿クリームでの対応を行っていました。
しかし、湿疹はひどくなる一方だったので、とうとう医師にステロイドを処方されました。
ステロイドの使用に関しては、かなり抵抗があったものの
・ステロイドの中でも一番弱い種類のものであること
・湿疹の酷いところにステロイドを使用し、まずは炎症を抑えることが先決であること
・ステロイドで抑え、綺麗になったうえで使用をやめ、保湿剤に切り替えれば問題がないこと
との説明を受け、それを信じて治療を続けることにしました。
「ステロイドは正しく使えば安全で、アトピーも綺麗に治る」という言葉を信じて使い続けたが・・・・・
弱い種類のステロイドといえども、その効果は高く、娘の湿疹はあっという間に綺麗になりました。
しかし、喜んだのもつかの間、ステロイドから保湿に切り替えると再び湿疹がひどくなります。
医師によると、
「ステロイド剤の使い方が不十分で炎症がおさまりきっていないうちに保湿に切り替えたからだ」
とのことでした。
そして、再びステロイドを塗布→保湿を繰り返し、が気付けば2年も過ぎていました。
「ステロイドは正しく使えば安全で、アトピーも綺麗に治る」
治療の途中から、このフレーズには疑問を抱いていましたが、
ある日、なかなか治らない負のループに陥っている事実に気がついて、
やはりこのままではずっとステロイドのループから抜け出せない。
ようやくこのことに確信が持て、だらだらと使っていたステロイド及び、病院から処方されていたケミカルの保湿クリームの使用を中止することにしました。
赤ちゃんは、へその緒を通じてお母さんから全ての栄養を受け継いでいます
赤ちゃんがお母さんから受け継ぐもの。
それは、良いものだけではなく、悪いものも含まれているのです。
ここでの悪いものとは、単に有害なものという意味ではなく、赤ちゃんにとって「必要のないもの」のことも意味します。
へその緒及び母乳を通じて赤ちゃんの身体に入ってくる、
赤ちゃんにとっての不要なものを、自然な免疫反応として、炎症反応を起こし、デトックスを行っているのです。
これが、一般的に乳児湿疹と言われているものです。
私の娘も、思い返せば乳児期湿疹だったのかもしれません。
それが、中途半端にステロイドを使ってしまったために、悪化した結果、アトピーとなり、長引かせてしまったのです。
乳児湿疹は、赤ちゃんにとってデトックスなので、悪いものを出し切ることで自然と治癒するはずのものです。
ところが、この時期に使ってしまうのがステロイド。
先に挙げたように、ステロイドは体の炎症、つまり湿疹を抑えるので、肌は驚くほど綺麗になります。
しかし、それが大きな落とし穴。
ステロイドによって抑制された炎症は、違う出口を探します。
肌と肺は繋がっている?!ステロイドで抑制した炎症は次は肺から出ようとします。
私たちの体には、体にとっていらないものを排出し体のバランスを保つ力が自然と備わっています。つまり、皮膚という出口を塞がれた炎症は、別の出口を探し炎症反応を起こします。
それが、肺です。
東洋医学では、皮膚と肺は繋がっている、という考え方をしていますが、まさにその通りのことが起きます。
つまり、気道を通じて体内の不要なものを排出しようとするのですが、それが喘息となって現れるのです。
アトピー性皮膚炎の患者に喘息が多いのは、決して偶然なんかではありません。
ステロイドによって抑制された肌の炎症が肺から喘息となって現れたという結果なのです。
娘も、ステロイドを使用していたときは、ことあるごとに鼻水を出したり、ゴロゴロしたおかしな呼吸をすることがありました。
さらに、肺から喘息あるいは喘息のような症状となって外に出ようとする炎症は、ステロイド吸入によってさらに抑制されます。
ところが、ステロイドの使用をやめて以来症状がおさまり、冬場でも元気に過ごしています。
皮膚からの出口も肺からの出口も塞がれた炎症は、さらなる出口を求めて身体のあらゆるところから炎症反応を引き起こそうとします。
これこそが、ステロイド使用による負のループなのです。
ステロイドに変わる新たなアトピー治療薬「免疫抑制剤タクロリムス」はステロイドより危険
ステロイドとは、副腎から作られる副腎皮質ホルモンの一つです。ステロイドによって、体の炎症が抑えられたり、体の免疫システムが抑制されたりするのですが、その際にステロイドは、身体の他の臓器から、タンパク質などのエネルギーを奪うことで、自身のエネルギーを作ります。
そしてそれが足りなくなると、さらに皮膚や骨など他の身体の器官からもエネルギーを奪うことで働いていくのです。
このようなメカニズムにより、ステロイドを長期使用すると
・皮膚バリアが弱くなり皮膚感染症を起こす
・免疫システムが低下する(他の疾患の要因となりうる)
・筋肉・骨がもろくなる
などの重篤な副作用が起こります。
厚生労働省でも警告を出しているけれど、意外と知られていない薬剤の危険性とは
最近では、ステロイドに変わる新たな免疫抑制剤のタクロリムスというものも使われています。
これは、2000年頃からステロイドさえも効かなくなった患者に対して使用されるようになったもので、ステロイドとは異なる作用機序でアトピー性皮膚炎に効果があると言われています。
ステロイドが抗炎症薬であるのに対し、タクロリムスは免疫抑制剤です。
ステロイドでは、使い続けるうちに抑えられた炎症が、反動となって出てくることが副作用として問題となっています。
一方、タクロリムスは、その反動として出てこようとする力さえも抑制しようとする力があります。
このことから、タクロリムスはステロイドと比較して副作用が少ないとも言われています。
しかし実際は、ステロイドよりももっと深刻な問題を引き起こす可能性があります。
厚生労働省ではこちらの薬剤を、「発がん性の可能性が有りうる」として警告も。
(2)発がん関連の副作用報告状況
3)使用上の注意記載状況
発がんに関する注意喚起としては以下のとおり、警告等で対応しているところである。
使用上の注意の記載状況(プロトピック軟膏 0.1%、プロトピック軟膏 0.03%小児用共通)
警告 マウス塗布がん原性試験において、高い血中濃度の持続に基づくリンパ腫の増加が認められている。また、本剤使用例において関連性は明らかではないが、リンパ腫、皮膚がんの発現が報告されている。本剤の使用にあたっては、これらの情報を患者又は代諾者に対して説明し、理解したことを確認した上で使用すること。http://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000jff9-att/2r9852000000jfu2.pdf 厚生労働省HP
日本皮膚科学会では、この資料に対して
「アトピー性皮膚炎の患者さんにおいて決められたルールにしたがって使用していれば,「高い血液中での濃度が長期に続く可能性」は極めて低いことがこれまでのデータから明らかにされています.」
https://www.dermatol.or.jp/modules/publicnews/index.php?content_id=2
とし、
アトピー性皮膚炎の患者さんにおいて軟膏として適正に使用した場合,血液中の濃度は持続的に上昇することはないと考えられますので,ガンの発生が特に増加するとは考えられません.その根拠は次のような理由からです.
と結論づけています。
必ずしも「ガンになる可能性が上がる」という訳ではないという意見もあるということも踏まえ、
使うかどうかの判断は自己責任で下す必要があります。
しかし同時に警告を促されているものには変わらず、
少なからず「絶対に安全である」と断言できないものであるということ、そして、使うことによるリスクも知っておくべきなのではないでしょうか。
以下については理解しておく必要性があります。
繰り返しになりますが、タクロリムスは免疫抑制剤であること。
免疫を抑制するということは、使い続けることで身体の免疫そのものが弱くなる可能性があるのです。
つまり、健康であれば自己免疫で自然治癒してしまう疾病でさえも、発症し重篤化する危険性が少なからず、あるということです。
これらのことから、発売されて間もなく、諸外国ではそのリスクの高さが認知され、使用されるケースは極めて稀であり、ましてや子供に対して安易に使われるということは少ないそうです。
ところが日本では、ステロイドと同じく「適正に使用すれば問題がない」という認識で、低濃度の軟膏であれば2歳以降から使用が可能だとされています。
ステロイドや免疫抑制剤に頼る前にまずは、自己免疫を高めよう
アトピー性皮膚炎の症状は、人によって様々です。
ステロイドによって既に症状が悪化している場合、ステロイドの使用をやめるとその反動も大きく辛いものとなります。
しかし、ステロイドを使い続けても状況は悪くなるばかり。
できる限り早くステロイド依存をやめ、悪いものを入れない身体づくりを行いましょう。
乳児湿疹や、炎症は酷いけれど耐えられないほどではない場合であれば、ステロイドは使用せずに「炎症をおこしにくい身体」を作ることが大切です。
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炎症を起こしにくい身体づくりには良い食べ物を選ぶこと
IN YOUでもたびたびお伝えしてきたことですが、私たちの身体は私たちが食べたものでできています。昔はなかったれど現代に当たり前のようにある食べ物といえば・・・
・食品添加物だらけの加工品
・スーパーやコンビニで販売されている腐らないお惣菜
・大量の農薬が使用されている季節外れの野菜や果物
これだけではなく、他にも挙げるときりがないほどの自然ではない食べ物があります。
私たちの身体は、もはやこれらを食べ物と認識していないのかもしれません。
だからこそ、特に敏感な赤ちゃんや乳幼児は、「いらないもの」として炎症を起こし、体外に排出しようとするのです。
また、赤ちゃんや小さな子供は、腸のシステムが未熟です。
それゆえ、腸壁に穴が開くリーキーガットになりやいのですが、
体内に取り込まれた未消化の物質がリーキーな腸から血中に入ると、免疫細胞によってさらなる炎症を引き起こします。
だからこそ、子供が食べるものはもちろん、離乳食や母乳にも気をつけ、身体に悪いものを摂取せずに健康を保つことが大切なのです。
界面活性剤入りクリームは皮膚の乾燥を悪化させます
現在、お店やネットなどで流通している化粧品には、水と油を混ぜ合わせるために必ずと言っていいほど界面活性剤が使われています。
界面活性剤入りのクリームを肌に塗ることで、皮膚表面の必要な油分まで溶かされ水分が蒸発するので、肌が乾燥状態になってしまうのです。
乾燥によって肌はよりダメージを受けやすくなり、さらに痒みも伴います。
すると、掻きこわしが起こり、肌の状態はさらに悪化します。
また、界面活性剤が使用されているのは化粧品だけはなく、私たちが毎日使う洗濯洗剤にも使われています。
確かに、洗濯洗剤は肌に直接使用するものではありません。しかし、洗濯物に残留している洗剤成分・界面活性剤は十分肌への刺激になります。
これら界面活性剤が使用されている化粧品や洗剤の使用をやめ、オーガニックな天然素材でできたものを選ぶようにしましょう。
「アトピー肌向け」「子供でも使用可能」と謳っているにも関わらず、実際にはケミカルな成分が含まれている製品もあるので注意してください。
除菌・抗菌の綺麗にしすぎる生活を見直す
私たちは、普段から目に見えない多くの菌とともに生活しています。
皮膚表面でも、良い菌がそうでない菌をコントロールしつつ、うまくバランスをとることで健康な皮膚状態を保っているのです。
ところが最近は、ことあるごとに除菌・抗菌が良いこととされ、私たちと共存している良い常在菌さえも殺菌消毒してしまっています。
「日本人は洗いすぎ」という言葉を聞いたことがありますが、本当にその通りで、シャンプーや石鹸で洗いすぎると
皮膚表面の必要なバリア・油脂までもが奪われてしまいます。先に挙げた界面活性剤の話とも繋がりますが、
これら洗浄剤は皮膚表面のバリア機能を壊し、常在菌のバランスをも崩します。
私たちが日常生活を送っている限りでは、湯洗いのみで十分汚れは落ちます。
気になる場合は2〜3日に一度、安心安全な洗浄剤を使って汚れを落とすと良いでしょう。
娘の場合、湿疹及びアトピー症状の程度は比較的軽度なものでした。
乳児期から幼児期へと成長していくうちに、自己免疫機能もうまく働いてくれているのか、肌も自然と強くなっています。
症状が重い場合、生後2ヶ月頃からの脂漏性湿疹や肌がただれるようなアトピーがある人もいます。
アトピー性皮膚炎の症状は人によって様々で、それぞれ状況も異なりますが、ステロイドや免疫抑制剤に依存せず、
食べるもの、肌につけるもの、身の廻りの環境を少しずつでも変えていくことが、健康な肌へと繋がっていくのです。
もう危険な界面活性剤で作られたクリームとおさらばしましょう。
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