意外な盲点!食品だけじゃなかった。市販口紅や化粧品、果ては医薬品にまで使われるガソリン由来の原料で生成されるタール色素の害と、アルミニウムアレルギーの関係性とは。
IN YOU読者の皆さんなら、発ガン性も指摘されている、食品に含まれる赤色〇〇号などの、タール色素をチェックしている方も多いでしょう。
IN YOUでも過去にタール色素の問題についてお伝えしています。
先進国では既に規制!日本で広く流通中の市販ゼリーや漬物にはこびる石油系合成着色料、赤色〇号などの「タール色素」規制事情。発がん性・キレやすさとも関係?
しかし、普段の口紅などの化粧品、そして医薬品などにも危険なタール色素が入っているとしたら・・・!?
しかし普段お使いの化粧品(スキンケアからメイクアップ商品全般、マニキュア等)やビタミン剤(医薬部外品を含む)などはどうでしょうか。
薬機法にも出てくるタール色素。医薬品にも使われているから安全?
平成25年11月、これまで『薬事法』と呼ばれていた法律が改正されました。
名称も正式には『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律』となり
通称『薬機法』と呼ばれるようになりました。
正式名称を見ると、病気になった時はともかく日常生活ではあまり縁のない世界の法律だと思いがちです。
しかしこの薬機法の中には、旧薬事法にあった医薬部外品や化粧品の品質や有効性・安全性に関する法律もそのまま含まれてます。
この中に
『医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令別表』
というものがあります。
この省令は、当時の厚生省から昭和41年8月31日付けで出されたもので、翌昭和42年1月23日から施行され今に至ります。
そもそもタール色素とは何なのか?
タール色素は、コールタールから得られるベンゼンやナフタリンから合成していたので、その名がつきました。
しかし現在は、コールタールからは作られていません。
代わりに石油を精製する際に出るナフサから作っています。
ナフサは、原油を蒸留分離する際出来るので、別名『粗製ガソリン』とも呼ばれています。
ガソリンから作られる色素の安全性
省令別表に出てくるタール色素は、第一部~第三部に分けられています。
第一部・・外用医薬品以外の医薬品
第二部・・外用医薬品
第三部・・粘膜に使用されることのない外用医薬品
法律独特の言い回しで、一瞬分かりづらいですが、要するに第一部に出てくる色素は薬やビタミン剤等の色付けに使えるということです。
第一部のタール色素は食品でもよく見かける面々です。
赤色2号
赤色3号
赤色40号
赤色102号
赤色104号
赤色105号
赤色106号
黄色4号
黄色5号
緑色3号
青色1号
青色2号
食品衛生法第10条に基づき、厚生労働大臣が食品への添加を定めているタール色素と同じメンバーです。
しかし一つ違うのは、食品衛生法では赤色102号、104号、105号、106号のアルミニウムレーキが許可されていないことです。
薬機法の省令では、多くの色素でアルミニウムレーキやバリウムレーキなどが許可されています。
アルミニウムレーキとは、水酸化アルミニウムを結合させたり、吸着させて顔料化することです。
(同様にバリウムレーキは、塩化バリウムに結合または吸着させたもの)
なぜレーキ化が必要なのか?
水に溶けづらくするためです。
この処理をすると粉末の着色、錠剤のコーティングなどに非常に都合が良いのです。
そのため食品でも粉末状のものや、油脂が多い食品、糖衣菓子などにもレーキ化したものを使います。
薬の場合、
・胃で溶けては困るもの
・ゆっくり溶けてゆっくり吸収されるよう計算されたもの
・少ない量で強い効き目があるため、錠剤が小さくても見やすいよう
等々、様々な理由でコーティングや色付けが必要な場合があります。
色素の毒性より、誤飲の危険性回避や、薬効の安全性を優先しているのです。
この法律は動物用医薬品にも適用されていますので、例えば動物専用抗生剤に、真っ青に染められた錠剤があります。
それなどは人間用医薬品との誤飲を避けるために、人間用ではあまり見かけないような鮮やかな色にしています。
どちらにしろ、基本的に抗生剤や鎮痛剤などは長期に渡って使い続けるものではありません。
一方で神経質になりすぎて、医師の指示を守らず勝手に薬を減らしたり、止めるのもいけません。
必要な時はしっかり治療することが大切です。
ただ食品(サプリメントも含む)や化粧品となると事情は異なります。
食品や医薬品に許可されている成分だから、口に入っても平気?!
継続的に摂取しても大丈夫なのか。
そのような意見の他
『そもそも微量しか含まれていない』『国が認めている成分だし、
もう何十年も使われているのだから問題ない』というような声もあるようです。
しかし例え微量であっても、継続的に摂取する危険性を軽視してはなりません。
そして『国が指定する成分』は、『国が安全を担保している成分』という意味ではありません。
また色素の毒性だけならず、それをレーキ化したファンデーションやアイシャドー、口紅などでアルミニウムアレルギーが出る可能性も忘れてはなりません。
特に化粧品は、汗や水で流れ落ちてしまうと困るので、レーキ化が必須です。
良かれと思って使っていたコスメで数週間に渡る目の疾患に・・・・
海外ブランドのアイシャドウで、アレルギーに!CMでお馴染みの制汗剤でひどい痒みとかぶれを起こした経験
化粧品は基本的に第一部~第三部のタール色素がすべて使えることになっています。
しかし粘膜に使用される口紅、アイライン、マスカラ等は第三部に指定されるタール色素は使えません。
それだけ第三部に指定されている色素は、危険性が高いと考えた方が良いです。
もちろん販売も許可されないので、正規に輸入されたものには含まれていません。
しかしある時、花粉症の季節が終わっても目のかゆみだけが治まらず、専門医の元を訪れました。
そこで医師に「最近化粧品を変えましたか?」と聞かれ、友人から海外旅行のお土産にもらったアイシャドーのことを思い出しました。
日本未発売の限定色パレットは美しく、とても気に入っていたのです。
すぐに使用を止めましたが、その後2週間ほど目薬や軟膏が必要でした。
制汗剤によって痒くなり、さらには肌が、黒ずんだ
そして今ほどアルミニウムの問題が注目を浴びる前のこと。
行きつけのドラッグストアで、たまたまCMで良く見る有名メーカーの制汗剤が特売でした。
あまり深く考えず、無香タイプのものを購入し、使い始めたのですが1週間もしないうちに痒みを感じるようになりました。
最初は、汗や化学繊維の衣服が原因かと考えていましたが、痒みはどんどんひどくなり、赤くかぶれた部分は徐々に皮膚が固くなり、黒ずんできました。
汗をかきやすい体質なので、真夏に制汗剤の使用を止めるのは迷いましたが、濡れたタオルで小まめに汗を拭きとるようにして、
使用を止めたらすぐに痒みは良くなりました。しかし肌の黒ずみが改善するまで、1か月以上かかりました。
まとめ
食品に添加されるタール色素は気にしても、化粧品や肌につけるものは見落としがちです。
・赤色〇号・青色〇号と表記されるタール色素は、ガソリン由来の原料で作られる
・肌への刺激、色素沈着などが起こることがある
・薬機法で、粘膜(唇・目の周り等)への使用が禁止されているタール色素もある
・使用が許可されているタール色素でも、口紅は食べているも同然なので、特に注意する
・汗や水に強くするためアルミニウムに結合・吸着させているタール色素もある
(しかし裏表記を見ただけではアルミニウムに結合・吸着させてあるかどうか分からない)タール色素を使用しているものは、商品価格やブランド名では判断できない危険性があります。
食品以外も使用原料の確認が大切です。
見たことのない、あきらかに植物ではない怪しげなカタカナ文字のある原材料を使ったコスメや商品を見つけた場合は高確率で石油由来のものです。
あなたの、今後の健康維持のために、タール色素に限らず合成薬品や合成着色料が含まれているコスメの使用は避けましょう。
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こちらのヘナはどなたにも安心してお使いいただけるように、三つのオーガニック認定を受けています。
・アメリカ農務省認定の「USDAオーガニック」
・フランスに本部がある国際有機認証機関「エコサート」
・インドのオーガニック製品を全国規格に準拠した証である「インディアンオーガニック」
特に上記2つの認定はパッケージから生産方法まで
厳しい認定基準をクリアする必要のある認定でヘナを使うことで髪は美しくなります。
ヘナを使うメリットは、化学染料ではない、ということにとどまりません。
化学染料の場合には、回数を重ねるほど髪の毛は傷みますが、実はヘナカラーの場合、ヘアカラーをすればするほど髪の毛は美しくなるのです。
ヘナにはコーティング作用があるため、髪の毛のキューティクルを保護し、潤いある、健やかな髪の毛に保ってくれます。
また、天然のヘナには「脱色作用」がないため、一度染めた髪の毛はほとんど退色しません。
ですから、全体のカラーリングは2か月半〜3か月に一度で良いのです。
白髪染めの方は、根元の生え際のみ、頻回に染めていただければ良いですし、
おしゃれ染めの方は化学染料でのカラーリングと同じか、少ない頻度で十分美しさを保てます。
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