そのゼリーは遺伝子組み換えの餌を食べた牛や豚から作られているかも。何気なく食べているゼラチンの有害性について。
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ゼリーやゼリー菓子、グミなど、買っていませんか?
これからの暑い時期、お子さんのおやつにゼリーを作るお母さんも多いと思います。
ただ、スーパーやコンビニで売っていない手作りのゼリーの原料には、気をつけなければならないことがあります。
それは、子供の口に入るものであればこそ、よりその危険性に注意してほしいことでもあります。
ゼラチンがいつの間にかアレルギー指定されているという、疑問
以前働いていた食品メーカーで、お客様からゼラチンについての問い合わせを受けたことがあります。
ゼラチンアレルギーなのだが、販売されている食品にゼラチンは入っているか、もし入っているならどの商品かを教えてほしいという内容でした。
ゼラチンはアレルギー表示が奨励されているだけなので表示していない企業もあるのでそうしたお問い合わせがはいることがあります。
栄養士の専門学校でも、特定原料7品目にかんしては暗記していましたが、奨励の20品目に関しては知識として記憶しておくくらいでしたので、
ゼラチンアレルギーとは珍しいな、位の認識でした。
しかし、昔は卵や牛乳、小麦といった食品しかアレルゲンとして扱われていなかったのに、
近年ではアレルギー表示が増加の一途をたどっていて、しかも食品そのものというよりはいわば二次加工食品であるゼラチンがアレルギーの対象になっていることに私はそのときに疑問をもちました。
ゼラチンはたんぱく質が主成分ではあるので、アレルゲンとして扱われるのは理解できる部分もあります。
でも、それならばなぜ同じ動物性たんぱく質の牛肉や豚肉がアレルギー表示の奨励をそれぞれされているのに、
ゼラチンは別途表示を奨励されているのでしょうか。
そこには、表示の裏側の事情があるようにしか思えません。
ゼラチンとは?
そもそも、ゼラチンはもともと有害なものなのでしょうか?
私たちの体にどのように働くものなのでしょう。ゼラチンは太古の昔からあった
ゼリーの主原料、ゼラチンはコラーゲンから抽出されます。
コラーゲンはたんぱく質の一種であり、真皮や軟骨、じん帯や骨を形成し、
ヒトでは体内に存在するたんぱく質の約30%を占めており体内の様々な結合組織に強度を与えて弾力性を持たせています。
動物の体を作るコラーゲン繊維はそのままでは水に溶けませんが、
水とともに加熱することで50~60℃で水に溶け、ゼラチンが形成され、主にゼラチンの原料には牛や豚が用いられます。
ゼラチンは古代エジプトで作られていたニカワが起源とされていて、ニカワは動物の骨や皮などを水とともに加熱して抽出される天然の接着剤です。
ピラミッドから出土する棺や調度品や美術品にも使用されていて、当時から広く使用されていたことが分かります。
その後、1700年ごろからヨーロッパで工業生産が開始され、1800年代に入るとゼラチンが生産されるようになって、
工業用から医療用、食用まで幅広く利用されるようになったのです。
参考:日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合
http://www.gmj.or.jp/gelatin/introduction.html
このように近代化に伴って、工業用から食用にまで発展したゼラチン。
天然の素材として本来は安全なはずなのですが、問題はゼラチンが作られる原料にあるのです。
ゼラチンの原料である牛や豚のえさに潜む危険性
ゼラチンは牛や豚の骨や軟骨、皮などから作られます。
その牛や豚が食べているえさ、それこそが問題なのです。
遺伝子組み換えのえさを食べて育つ牛や豚
現在、食料自給率がカロリーベースで40%以下の先進国最低水準の日本では、食料を輸入に頼らざるを得ません。
そこには牛や豚のえさも当然含まれます。
牛や豚のえさになる穀物は、大半が輸入に頼っています。
バイテク情報普及会によると、
輸入穀物の半分以上が遺伝子組み換えであり、ほぼ100%輸入に頼っているとうもろこしでは90%、大豆やナタネも90%以上が遺伝子組み換えである
としています。
牛や豚の餌はほとんどい遺伝子組み換え
つまり、牛や豚のえさであるとうもろこしなどの穀類ははほぼ遺伝子組み換えであるといえます。
そして、日本では遺伝子組み換えのえさを食べて育った牛や豚などの家畜の肉に対しては遺伝子組み換え食品の表示義務がありません。
その理由としては組み換えDNAやそれによって生成したたんぱく質は含まれないから、と政府は主張しており、
検査しても証拠となる物質が検出されず、原材料が遺伝子組み換えであるか確認できないからとされています。
結果として、遺伝子組み換えのえさを食べて育った牛や豚から作られたゼラチンが市場に拡散することになるのです。
遺伝子組み換え作物の安全性については、日本だけでなく世界でもその安全性が議論されてきましたし、現在でもその議論に決着はついていません。
DNAに影響がないから食べても安全である、そう主張するのは販売する側である企業やそこから国税を受け取る国などが大半であり、
果たして利益を享受する側の彼らの主張がどの程度信頼できるかは甚だ疑問です。
その代表ともいえるのが遺伝子組み換え作物の種子の90%をのシェアを全世界で占めるとされるのがモンサント社、
除草剤のラウンドアップを開発し農薬の販売も行い、ベトナム戦争で使用された枯葉剤を生み出した企業です。
そんな企業の出した安全データなど、どこに信憑性があるといえるでしょうか?
また、その除草剤などの有害物質を組み込まれ出来た遺伝子組み換え作物を食べて育った肉から抽出されたゼラチンを、
子供が食べて安全だといえるのでしょうか・・・・?
ベトナム戦争で使用された枯葉剤からつながる除草剤の危険性
枯葉剤は除草剤の一種で、ベトナム戦争で用いられた枯葉剤はダイオキシン類を高濃度に含んでいました。
森林に潜む南ベトナムの武装共産ゲリラをあぶりだすため、また農地に散布することで食糧を途絶させる目的で使用され、
夥しい数の死者を出したり先天性疾患を持つ子供が生まれ、現在もその被害は続くとされるまさに悪魔の薬剤です。
成分が違えば安全なのか?世界で広がる禁止の流れ
現在世界で一番多く売れている除草剤のラウンドアップは主成分がダイオキシではなく
アミノ酸であるため安全であるというのがモンサント社や販売ライセンスをもつ企業側の言い分です。
しかし、そのラウンドアップの主成分であるグリホサートについて、
WHOの外部組織であるIRCは2015年に毒性・発ガンの懸念があると発表しています。
2017年にはアメリカのカリフォルニア州環境保健有害性評価局は、カリフォルニア州のプロポジション65の物質リストに
発がん性物質としてグリホサートを加えると発表しました。
EUやロシアも遺伝子組み換え作物を禁止しており、国民かの意見に動かされて禁止に踏み切る国もあります。
しかしながら、日本では食糧自給率の低さから輸入禁止に踏み切れず、あくまで安全であるというスタンスを変えていません。
遺伝子組み換え大豆を食べた母ラットから生まれた子ラットの半数以上が死亡する恐怖の結果
遺伝子組み換え食品についての危険性は日本ではメディアが報じることも稀で、政府も安全だという見解しか示していません。
消費者にはそれがどれほど信用できるか、わからないのが現状です。
その危険性について研究した、ロシアの研究者、イリ-ナ・エルマコヴァ博士が行った加熱した大豆を用いた遺伝子組み換え食品の実験は衝撃的なものでした。
ラットを4つの集団に分けて実験したもので、大豆を含まない飼料の集団、通常の飼料に遺伝子組み換え大豆を加えた集団、
通常の飼料に遺伝子組み換え大豆から抽出したたんぱく質を加えた集団、通常の大豆に在来の大豆を加えた集団で比較したものです。
その結果として、遺伝子組み換え大豆を飼料とした集団では、
・オスのラットが攻撃性増大、精巣に異常
・遺伝子組み換え大豆を食べた母ラットから生まれた子ラットの死亡率は51.6%と高確率で死亡
・遺伝子組み換え大豆を食べた母ラットから生まれて生存した子ラットは全て脳以外の臓器が軽く、36%が低体重
と、その結果は深刻であり、ベトナム戦争で使用された枯葉剤が及ぼした影響を彷彿とさせます。
参考:遺伝子組み換え食品はいらない!キャンペーンHP
http://gmo-iranai.lolipop.jp/question/%E5%AE%9F%E9%A8%93%E3%81%AE%E5%86%85%E5%AE%B9%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/
また、遺伝子組み換え作物により遺伝子汚染がすすむという研究もあるとされることから、
免疫細胞の異常によりアレルギーが引き起こされるのではないかと私は考えています。
これはアレルギー大国日本にとっては見過ごせない問題のはずですが、現状の日本では遺伝子組み換え禁止の動きはありません。
それどころか、今後は法律が変わり、遺伝子組換え作物が増えると言われています。
それでは、私たちはどうやって危険な遺伝子組み換え食品を回避すればいいのでしょうか?
子供たちのために安全なゼリーをつくるためにはどうするべきか
政府側が、遺伝子組み換え食品に対するスタンスを今後も変えないのであれば、私たち消費者が賢くなる必要があります。
安心安全なゼリーやおやつを選びたいですよね。
では、そのためにはどうすればいいのでしょうか。
1.表示だけでなく遺伝子組み換え検査が行われているメーカーから購入する
遺伝子組み換えのえさにはその表示義務はなく、それを食べている牛や豚から出来ているゼラチンにはどういった由来でできたものかは判別できません。
市販品ではかなりの確率でリスクがありますが、中にはその由来を記載しているメーカーもあります。
また、購入する前にメーカーに問い合わせるのもひとつの手段です。
ゼラチンには遺伝子組み換えのえさの問題だけでなく、BSEの問題もありメーカーではBSEに関して積極的に不使用であることをアピールしているところもあります。
ただ、殆どのメーカーは利益のため安価な遺伝子組み換えのえさで飼育した牛や豚から抽出したゼラチンに
更に添加物を加えているため誠実なメーカーに出会うのはは困難です。
2.オーガニックなゼラチンを選んで買う。
オーガニックなえさで育てられた牛や豚からできたゼラチンであれば比較的安全といえます。
あまり国内には流通はしていませんが、オーガニック専門店やネットショップなどで購入できます。
また、ゼラチンだけでなく使用する甘味もオーガニックなはちみつにしたり、フルーツなどもこだわるとより安心です。
3.寒天で作る
寒天であれば、ゼラチンと違い海藻由来の原料のため、遺伝子組み換え飼料やBSE問題とは無縁です。
ただし、市販の寒天は添加物が使用されていたり漂白剤で脱色している可能性もあります。
そうした添加物や漂白剤の心配のないオーガニック寒天で作れば安心できます。
また、寒天は食物繊維が豊富で腸内細菌のバランスを整え、るとされるので、お子さんのおやつにはとても良い食材です。
IN YOUでも寒天を使ったレシピを多数紹介中です。
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私の弟は小さい頃極度のアレルギーだったため、たんぱく質であるゼラチンは受け付けず、母は夏になると寒天でゼリーを作ってくれました。
食物アレルギーは子供に多いので、アレルギー対策としても有効です。
危険な遺伝子組み換え食品を受け入れないために
ゼラチンだけではなく、私たちの周りには危険な遺伝子組み換え食品が数多くあふれています。
また今後もTPPなどの問題で遺伝子組み換え作物は日本にたくさん流入されることが予測できます。
日本の食料自給率が改善しない限りその状況から脱却は難しいでしょう。
ただ、ここで何もせずあきらめてしまっては、私たちの周りの家族や大切なひとたち、そしてその先の子孫までの未来が危ういのです。
世界では遺伝子組み換え禁止運動が広がったことで禁止や規制された国もあり、その流れは未だ続いています。
そして、これからの日本はTPPでの添加物・農薬・遺伝子組み換え表示のの制緩和などで、ますます食の安全は脅かされていくと考えられます。
そんな中では、私たち消費者が危機管理意識を持って生き抜いていかなければいけません。
子供たちの未来を守るためには、オーガニック食材の選択は欠かせないものなのです。
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