家族がなかなか玄米を食べたがらない!マクロビオティックで玄米をおいしく食べる方法とは?
マクロビオティック=玄米菜食というわけではない。
マクロビオティックといえば玄米菜食のイメージを持たれている方が多いかと思います。私自身もマクロビオティックに興味を持ちはじめた当初はそうで、玄米ご飯を知識なく食べていました。
しかし、マクロビオティックを理解していくとどうやら「玄米菜食」にこだわらなくても良いことに気が付きました。
私がそうだったように、マクロビオティックを始められたばかりの方や、興味を持たれている方など主食を玄米に切り替えたというお話をよく耳にします。そこで話題に上るのは、「玄米は食べずらい」、「家族が食べてくれない」、「お店のように上手く炊くことができない」という問題。
さて、玄米をはじめ、穀物・ナッツ類・豆類に存在する酵素抑制物質というものがあります。
これが玄米でいうところの玄米毒となります。
この酵素抑制物質とは酵素の活動を抑える物質のことで、玄米・穀物・ナッツ類・豆類には子孫繁栄のための発芽に必要な栄養がぎっしり詰まっており、すくすくと生育するために必要なエネルギーを休眠状態にして守っています。
この内側に働きかける強いエネルギーの状態のものをそのまま食べると、消化不良の原因となり、ひいては消化器官を痛める原因ともなりますので、酵素抑制物質を取り除いていただくのがおすすめ。
おいしい玄米の炊き方
それでは具体的に、玄米をおいしく、身体に負担なくいただくにはどうしたら良いのでしょうか。
まず先に述べた玄米の酵素抑制物質を、どのように取り除いていくかですが・・これが、とても簡単!
浸水の仕方
玄米を研いでから浄水に一晩(6~12時間)浸水させます。
こうすることで発芽状態を作ることができます。
このときに玄米を炊く合数プラス1カップのお水に浸水させます。
玄米を浸水させることで今まで内側に働いて守っていたエネルギーが、水と言う条件が加わったことで発芽させるため外側にエネルギーを使うようになります。浸水によって水に酵素抑制物質が流れ出て、酵素抑制物質は取り除くことができるのです。
玄米の研ぎかた
マクロビオティックを実践されている方ならもうすでに行われているかと思いますが、拝み洗いをします。
両手で玄米を優しくすり合わせるようにして拝むように洗い、2~3回水を入れ替え行います。
こうすることで玄米同士がこすり合わされ傷を作ることができ、酵素抑制物質を外に出しやすく、水の吸収もよくなるのです。
決してザルやボウルにゴシゴシこすりつけないで、優しい気持ちで行うことがポイント。
この拝み洗いでふっくら感もUPします。
炊く時のポイント
玄米を浸水させていた水は酵素抑制物質が溶け出しているので使わずに捨てます。
玄米に水分が浸透しているため、玄米が吸い込んだ水分量はマイナスした水の量で炊いてください。
メモリ付きのボウルで浸水させると吸収した水分量がわかりやすいでしょう。
お塩を一つまみ入れて・・あとは炊くだけ!
炊く器具は圧力鍋でも土鍋でも、炊飯器でもお好みで大丈夫。
器具にもそれぞれクセがあるので気長にベストな炊き具合を見つけてみてください。
そもそも家族全員が玄米を食べる必要はあるのか?
玄米は身体に良いという理由から摂りたいという方が多いですが果たして玄米は家族みんなに必要でしょうか?
まずそれぞれのお米の特性ですが、白米は糖質・タンパク質を除く栄養価がほぼ削ぎ取られた状態。
糖質が高く血糖値を上昇させるということから糖質制限において省くもののひとつとして白米が挙げられます。
メリットとしては食べやすさ、テクニックいらずで炊ける、お料理に合わせやすい、万人が好む食べ物、といったところでしょうか。
次に玄米ですが、玄米とは、もみ殻を取り除いただけの状態で、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素をバランスよく、なおかつ豊富に含んでいます。これだけ栄養バランスがパーフェクトに整った食材は少ないので積極的に私たちの身体に摂り入れていきたいですよね。
子供や旦那様が喜んで食べたがらないのは炊きあがり方、食感、味だけではありません。
男性や子供は女性に比べ比較的陽性体質が多く、玄米の性質も中庸~陽性よりですのでそもそも身体が必要としていないというのが考えられる理由の一つ。
ただ、これも炊き方によります。
例えばじっくり炊いた玄米は陽性よりになりますし、手っ取り早く炊飯器の早炊きモードで炊いた玄米は陰性よりとなります。
夏に向けて、玄米100%のご飯では重くて食べにくくなる傾向も見受けられます。
そんな時は分つき米にしたり、夏ならハト麦を混ぜたり、土鍋であっさり炊くのもおすすめ。
それぞれの体質に合うものが異なりますので、様子を見ながら白米と玄米をブレンドしたり、分つき米にしたり、ごはんとして食べられない方は玄米粉を利用してみて。
揚げ物の衣を小麦粉の代わりに玄米粉に変えればアレルギー対応もできますし、香ばしさも加わりおいしく仕上がります。
スープやカレー・シチューに混ぜたり、お米を炊くときに入れるのもGOOD。
お菓子にも使えますので、風味も加わってお子様にも喜ばれますよ。
最後に
~楽しい玄米生活のすすめ~
玄米生活を始めると、家族がなかなか玄米を食べたがならないという問題に直面する方が多いと思いますが、本日ご紹介した、「おいしく玄米を炊く方法」、そして玄米が持つ植物性の自然毒を軽減し、むしろ一部の患者には効果的だともいわれるフィチン酸を活かした美味しい食べ方を知ることで、普段の玄米食が何倍も楽しくなります。さらに、玄米をどうしても受け付けない人に無理をして食べさせる必要はないのだということもわかっていただけたのではないでしょうか。
心からおいしく食べる=健康に食べることは、ほとんどイコールの関係なんですね。
おいしく・ストレスなくご家族にピッタリな主食を見つけてみてください。
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