すべてオーガニックのもので揃えるのは難しい、そんな時簡単に始められる農薬の落とし方。継続できる家計に優しいオーガニックライフを始めませんか

できる限り、オーガニックものを選びたい。

身体に良いものを食べたい、家族に食べさせたい。


だけど、食費にかけられる金額は限られているし、
すべてオーガニックで揃えるのは難しい…

そんな思いを抱いたことのある方も、多いのではないでしょうか。

私は、アジア圏の諸外国に家族で駐在員として住むことがきっかけで、
食材選びに以前より気を使うようになりました

当時１歳だった娘を含む、家族の健康を守るために、何を選べば良いのだろう？

はじめは、慣れない海外での買い物に戸惑うことばかりでした。

今や国産の食材が安全だとは言えないですが、なんとなく安心感を抱きがちな国産の食材も輸入品のため高額。

物価の高い国だったのもあり、オーガニック食材はさらに高額なものが多くすべてを揃えるのは難しいし、高額な割に、輸入品のため鮮度があまり良くなく、買いたくないなと思うものも多かったです。

ローカルのスーパーに並ぶ野菜や果物は中国産や、アジア、ヨーロッパなどからの輸入品が多く、安全なものをどうやって見分ければ良いのかわかりませんでした。


以前からオーガニックや健康には興味があって、意識はしていましたが、
日本で手に入っていたものが手に入らない、全く違った環境に身を置くことで、
改めて買い物で何を選べば良いのが考え直すきっかけとなりました。

それまではなんとなく、で気が向いたときに選ぶ程度だったオーガニック食材。
野菜や果物それぞれの農薬の使用量データや、危険性など調べ、何をどう選ぶべきなのか見直しました。

実は、日本は、中国、韓国に次いで、農薬の使用量が多い世界３位の農薬大国と言われています

農薬以外にも、遺伝子組み換え作物、ポストハーベスト農薬、添加物、放射能など、現代に溢れる食品の中には、
決して安全と言えないものもたくさん紛れています。

今回は、農薬という観点から、安全なものを選び、食べるコツをお伝えします

アメリカの環境保護団体EWG（Environmental Working Group)のデータ（２０１８年）では、
農薬使用量の多いものから順に、イチゴ、ほうれん草、ネクタリン、りんご、と並んでおり、
続いて、トマトやぶどうなど子どもによく与えがちな食材も上位に上がっています。


これらの、農薬の使用量が多い野菜は、私はできるだけオーガニックのものを選ぶようにしています。
特に、皮をむかずに食べる野菜や果実は必ずオーガニック以外のものは買わないようにしています。


できれば全てオーガニックのものを選びたいですが、反対に農薬使用量が多くない野菜は、
手に入らない場合や家計のバランスを考えて、オーガニックではないものを選ぶこともあります。
その場合、残留農薬の心配があるので、さっと水洗いするだけでなくできるだけ農薬を落とせるよう、工夫して洗っています。

その方法をこれからご紹介していきます。

流水洗い

特に何も準備することなく、最も手軽にできる方法です。
農薬の多くは水溶性なので、農薬を落とすことが期待できます。
つけ置くのではなく、流水で目安として３０秒ほど流すのが理想とされています。
ただし、水溶性の農薬以外には、効果がないので注意が必要。

５０度洗い

こちらも、特別なものは何も用意せずにできる方法です。
ボウルなど大きめの容器に５０度のお湯を用意し、野菜をつけて洗うだけ。
温度計がある方は測って準備しても良いですし、ない方は沸騰したお湯と水を同量混ぜるだけでも、
５０度のお湯が作れます。
厳密には、４８〜５２度のお湯が好ましく、４３度を下回らず、６０度をこえないように注意します。
熱いので、菜箸やゴム手袋などを使用して作業するのがオススメです。

また、野菜ごとにつける時間の目安が違っている点にも注意が必要。
葉物野菜（ほうれん草、レタス、小松菜、水菜、キャベツなど）　１０〜３０秒
茎の野菜（ブロッコリー、アスパラガス、カリフラワーなど）　　２〜３分
実の野菜（トマト、キュウリ、なす、とうもろこしなど）　　２〜５分
根菜類（ごぼう、大根、人参、ジャガイモ、玉ねぎなど）　　５〜６分

温度管理や時間が決まっていたり、少々面倒ではありますが、
野菜がみずみずしくなったり、アクも落ちたり、農薬を落とすだけでなく野菜がおいしくなる方法です。

重曹洗い

重曹は掃除や洗濯にも使われるくらい、洗浄効果があります。

ボウルなど大きめの容器に小さじ１〜２ほどの重曹を入れます。
掃除用などではなく、食品用のものを使用してください。

目安として、３０秒〜１分ほどつけて洗います。
葉物野菜などの柔らかいものは短めに、根菜など固いものは長めにつけると良いです。
あまり長くつけすぎると、野菜のビタミン類も溶け出してしまう可能性があるので、
つけすぎには注意しましょう。

私は、つけ洗いしたあと、軽く流水ですすぎ洗いをしています。

野菜洗いの洗剤

市販の商品で、いろいろな野菜や果物など食材を洗うための洗剤が販売されています。
それぞれの商品によって成分など違いがあるので、納得できるものを選びたいですね。
ただ、洗剤が落ちきらない恐れもないとは言い切れないので、
できるだけ口にしても問題のない、安全な成分で作られた商品を選ぶことをお勧めします。

ホタテの貝殻パウダー

約１１００度の高温でホタテの貝殻を焼成し、粉末状にしたものです。
この焼成方法により、貝殻焼成カルシウム（水酸化カルシウム）は水に0.2％溶解するようになります。
その溶解した水溶液はpH12.5〜13の強アルカリ水になります。
１００％天然素材なので、安心して使用することができる上、
石油由来の農薬、ワックス、菌や様々な汚れも落とす効果があると言われています。


ここまで、様々な農薬の落とし方をご紹介しました。
コストや労力など様々なので、ライフスタイルにあった方法でぜひ取り入れてみてください。

オーガニックはお金がかかる、と思っている方も多いのではないでしょうか？

私は、心も体も健康であることは何より大切なことだと思っています。
そのために、食べるものの素材には何より気を使っています。
一般的に、オーガニックの食材はそうでないものに比べて高いものが多いので、
一見、食費が高くなった、と思ってしまいがちですが、長い目で見てみてください。

オーガニックでエコな暮らしを心がけるようになって、私は以下のような変化がありました。

・健康になり、医療費が全くと言っていいほどかからなくなった。
・コスメは手作りするようになってお金がかからなくなった上、肌のトラブルもなくなった。
・掃除はナチュラルクリーニングを選ぶことで、トイレ用、お風呂用、などたくさんの洗剤を買う必要がなくなり、環境にも優しい上、家計の負担も減った。

数年前から、少しずつ変化している暮らしですが、
食費のみで考えるとやはり、気にせずなんでも食べていた時よりも高いのは事実ですが、
家計のトータル的には、特に出費が増えてはいません。
できるだけ、オーガニックを取り入れながら、心地よい暮らしを送れるといいですね。

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