その姿勢、オーガニック食品も台無しです!理学療法士が伝える「オーガニックを食べる人にこそ実践してほしい食事の時の正しい姿勢」
今日、どんな姿勢で食べましたか?
環境、健康、自然を大切に想っているIN YOU読者の皆さんはきっと、
日々オーガニックを意識して選択し、食べたり、使ったりしていると思います。
オーガニックな生活は健康や環境を守ることを助けてくれますが、悪い姿勢での食事は身体に悪影響を及ぼします。
せっかくの素晴らしいオーガニック食品も、あなたの悪い姿勢によって台無しになっているとしたらどう思いますか?
オーガニックな食事と良い姿勢を組み合わせ、オーガニックな生活の中で身体の内も外も健康な状態を作っていくポイントをお伝えしたいと思います。
なぜ良い姿勢でオーガニック食品を、食べた方がいいのか
食事をとり、消化し、排泄するまでには非常に多くの工程をふんでいることをご存知でしょうか。
食べ物を口に入れ、口まわりの筋肉を使い噛み砕き(咀嚼)、それを飲み込んだ直後に食道に送りこみ(嚥下反射)、
胃、十二指腸、小腸、大腸で消化し、必要なものは吸収され、不要なものは体外へ排出されます。
悪い姿勢で食事をしていると、食べ物を噛み砕く筋肉や小腸、大腸を支えている筋肉が衰ええます。
また口から食道までの道や内臓が圧迫されて通過しにくくなったりと良いことは1つもありません。
良い姿勢で食べることは、食べたものの消化、吸収、排泄までの一連の流れをスムーズに行うことを助け、
オーガニックな食事との相乗効果で、より健康的でいることができます。
正しい姿勢でオーガニック食品を食べると内臓が活動しやすくなる
なぜ正しい姿勢で食べると内臓が活動しやすくなるのでしょうか。
これは腹部の構造をお話することで納得いただけるはずです。
胃、小腸、大腸は腹部(みぞおち~下腹部)に収まっています。
そしてこれら内臓は腹横筋という深部の腹筋によって支えられています。
腹横筋はコルセットのようにお腹の周りをグルっと囲っている筋肉で、良い姿勢を保っているときに腹横筋の働きが高まり、内臓を支える力を発揮してくれます。
また良い姿勢を習慣づけていくと、それだけで腹横筋が強くなります。
腹横筋がしっかりと機能し、内臓を支えてくれることで、内臓が適切な位置に保持されるため活動しやすくなるのです。
年齢を重ねてくると痩せていてもポッコリお腹の人が増えますが、これは腹横筋が衰えている代表的なサインです。
みなさんはどんなお腹をしていますか?
オーガニックカフェやオーガニックレストランで見かける悪い食事姿勢
カフェやレストランに入ってみると、オーガニックを食べつつも悪い食事姿勢の人を多く見かけます。
せっかく良いものを食べているのにこんなに勿体無いことはありません。
このような姿勢に当てはまりませんか?
(1)背中が丸まっている猫背
男女ともに多いのがいわゆる猫背です。
背中が丸まっているのが特徴的で、それと合わせて頭が前に突出してしまっています。
この姿勢は筋力をあまり使わず、骨や靭帯に依存して身体を支えているため、とても楽な姿勢ではありますが、
その分身体に負担がかかっていることを忘れないでください。
背中が丸めていると腹筋が衰え、内臓が圧迫されてしまいます。
また肩や首の痛みや凝りの原因にもなりやすい姿勢の1つですね。
(2)腰が丸まっている仙骨座り
仙骨座りと言ったり、ずっこけ座りと言ったりしますが、骨盤を過度に寝かせて(お尻を前に滑らせて)座っている状態です。
この姿勢も(1)同様に頭が前に突出し、筋力を殆ど使わず、口や顎周り、腹筋が衰え、内臓を圧迫される代表的な座り方です。
高齢者に多い座り方として有名ですが、若年~中年の人たちにも多く見られます。
(3)左右に偏りすぎている横崩れ、肘つき
左右どちらかのお尻に偏って座っている人もよく見かけます。足を組んだり、片肘をついたりしている人に多くみられる姿勢です。
非常に楽な姿勢であるだけに、(1)(2)と同様のデメリットを持ち、加えて骨盤や背骨が歪みやすい代表的な姿勢です。
良い姿勢でのオーガニックな食事は美しい
良い姿勢が健康に繋がることは間違いありませんが、良い姿勢で食事をとっている人は非常に美しく、気持ちがよく、食事への感謝が伝わってきます。
試してみて頂けると分かると思いますが、良い姿勢で食べると自然と所作が美しくなります。
これは良い姿勢を保つためのインナーマッスルの活動が活発になることで、食事をするために使う肩周りや手、
指先の筋肉の余分な力が抜け、動きがしなやかになるためです。
なんちゃって良い姿勢が増加中
良い姿勢を意識している人も増えていますが、一見いい姿勢に見えるものの実は身体に負担がかかっている、なんちゃって良い姿勢になっている人を多く見かけます。良い姿勢をとると腰や肩が凝ったり、痛みを感じる人は、なんちゃって良い姿勢になっている可能性があるため、自分の姿勢を見直してみましょう。
(1)腰が反りすぎ!胸を張りすぎ!な反り腰タイプ
特に女性に多い反り腰タイプ。
一見いい姿勢に見えますが、過剰に腰を反らせているため、腰ばかりに負担がかかり、腰の痛みや凝りが発生する危険があります。
また反り腰が癖になっている場合、先に述べた内臓を支えている腹横筋が弱くなるため、ポッコリお腹や便秘にになっている可能性も。
(2)骨盤を前に倒しすぎている前傾タイプ
椅子に浅く座り、身体を前に倒している前傾タイプも女性に多い座り姿勢の1つです。食事を食べるために前かがみになる動作としては正解ですが、常に前傾姿勢でいると首から腰にかけて、
背筋群が過剰に働き続きけるためガチガチの背中になります。
また(1)同様に腹横筋も衰えやすいので、気を付けましょう。
(3)顎が上がりすぎているチンアウトタイプ
顎のことを英語でチンといいます。良い姿勢に見せようと顎を上に持ち上げているタイプ、少し気取っているように見えてしまう姿勢がチンアウトタイプです。
顔が上に向くため良い姿勢にも見えますが、首に過度な負担がかかり、口や顎周りの筋肉が衰えます。
また顎を上に上げると、腹筋が緩む仕組みがあるため、(1)(2)どうように腹筋が衰える姿勢です。
(4)力が入りすぎている過緊張タイプ
良い姿勢を保とうと、腰や背中、肩や首、時には腕や指先まで力が入ってしまっているタイプが過緊張タイプです。
本来の良い姿勢は余分な力が入らない状態ですので、力を抜いて姿勢を保つことを身体に教えてあげる必要があります。
食事のときに意識したい正しい姿勢とは
食事のときに意識すべき正しい姿勢は、とてもシンプルで、誰でも簡単に実践できる方法です。(1)噛むときは基本の姿勢で
口に食べ物を運んだ後は、基本の正しい姿勢で噛む習慣をつけましょう。
基本の姿勢とは、骨盤がまっすぐ(両方の座骨で支える)起きていて、頭を天井から吊られているような感覚でスーッと上に伸びている状態です。
背骨をバネのようなものとイメージすると、バネがビヨーンと上に伸びているイメージです。
このとき腰や肩には力が入りません。
ただ上から吊られているだけです。
横からみると、骨盤の上に身体、頭が積みあがっている状態が基本の良い姿勢です。
この姿勢で噛むことで、顎周りの噛む筋肉が適切に使え、飲み込みもスムーズで、腹筋が働いていることで内臓が活動しやすくなります。
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(2)口元に運ぶときも基本の姿勢を保つ
器を持ち上げて口元まで運ぶ場合にも(1)の基本の姿勢を極力保ちます。
(3)口元をテーブルに近づけるときには骨盤から動かす
器を持たない料理の場合には身体を前に傾けますが、背中を丸めるのではなく、背骨が伸びた状態を保ちながら骨盤を前に倒して身体を前に傾けます。椅子が高ければ浅く座り、椅子が低ければ深く座る
自宅や職場、レストラン、カフェなど、食事の場所が変われば座る椅子も変わり、高さが高かったり低かったり、座面が硬かったり柔らかかったりします。
基本的には椅子が高い場合は浅く、低い場合は深く座ることで良い姿勢を保ちやすくなるので、場面ごとに調節し、良い姿勢を保てるよう心がけていくことをお勧めします。
オーガニックな人こそ、姿勢を良くすればさらに健やかになる。
オーガニックを食べる人こそ、良い姿勢で食べることを意識し、身体の内も外にも良い習慣を生活の中に取り入れていきたいですね。
当たり前にしていることを見直すだけでも健康的な身体作りに繋がるので是非実践してみてください。
姿勢は癖がついていることが多いですが、日々意識することで良い癖がつくはずです。
自分で、家族で、オーガニックな生活を高めていきましょう。
より健やかに、より楽しくなるオーガニックアイテムを探しに行こう!
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