症状を抑えているだけの薬で消耗していませんか?IN YOUライターが実践するオーガニックなお手当15選
![手を当てるのは最高のお手当](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/9a9d0c8f9ccc3bfc4f747a09a07fc06a.jpg)
皆さんは病気になったり、怪我をした時はどうしますか?
薬を塗る、病院へ行く。そう、『手当』をしますよね。
小さい頃、具合が悪い時にはお母さんが手を当ててさすってくれた。
きっと誰もが一度は経験したことがあるでしょう。
じんわりと温かい『手を当てる』。それだけで、癒されるもの。
よく聞く『手当』という言葉は、この『手を当てる』という行動が語源となっています。
医学が発達していない時代には、手を当てる事こそが、不調を癒す最大の『お手当』だったのです。
今の世の中は医学がどんどん発達し、薬も手軽に簡単に手に入れる事が出来ますね。
おうちにたくさんの薬箱や救急箱が置いてある所も多いのではないでしょうか。
私も家には薬箱が置いてあり、頭が痛い時、おなかが痛い時、すぐにそこから薬を出して飲んでいました。
薬を飲みさえすれば大丈夫!そういう安心感があったのです。
ですが大人になり、今までたくさんの薬を飲んできた結果、
薬というものは「飲んでも治らない」という事に気づいたのです。
薬は症状を「抑えてくれる」だけ。
目には見えなく、感じなくするだけ。
根本的に治るわけではなかったのです。
それに気づいた時、おうちの薬箱は安心できるものではなくなりました。
では、体調が悪い時にはどうしたらよいのか?
思い出したのがおばあちゃんの知恵。
私が火傷を負った時、庭に生えているアロエで『お手当』をしてくれました。
風邪で喉が腫れた時には、はちみつと大根で大根飴を作ってくれました。
そんなお手当て方について、今日は見直してみたいとおもいます。
なぜ昔の人の知恵がいいの?
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/4db64f0caa78aca0c038c21ac1421131.jpg)
今より病院も薬も身近でなかった時代には、人々は自分たちの力で体の不調を治すのが当たり前でした。
おなかを壊したら葛湯、切り傷にはよもぎ、など。
自然と共存する暮らしの中で、それぞれの植物が持つ薬効の知恵を身につけていたのです。
私たちの身体には本来免疫力と自然治癒力という素晴らしい力が備わっています。
植物の力は、その私たちの自然に治る力を後押ししてくれていました。
昔の人たちは、おばあちゃんからお母さんへ、お母さんから子供へと、
お手当をする中でその知識を語り継いでいました。
ですが、いまや西洋医学が発達し、どんどん病院や薬が身近になりましたよね。
たしかに、それも素晴らしい事だと思います。
今まで助からなかった病気も怪我も、たくさんの人々が薬の恩恵を受けている事もまた事実です。
でも、その薬って本当に今すぐ必要でしょうか。
緊急性のある病気や怪我の際に「アロエを塗っておきましょう」なんて、そんな事をいうつもりはありません。
しかし、現代の人々は薬に頼りすぎて本来備わっているはずの免疫力も自然治癒力も、
まったく活かしきれていないと感じるのです。
いまや高齢者の方でさえ、大量のお薬をもらっている方が殆どでしょう。
先人の知恵を覚えている方も少ないかもしれません。
薬には必ず副作用があります。
その薬を毎日飲む事で、自分の身体を弱めてしまっていることに気付いてほしいのです。
先人たちの知恵は、丁寧な暮らしから植物の力を借りて生まれた、優しい「お手当」です。
自分たちの自然に治る力を押し上げてくれます。
薬に頼る前に、まずは先人たちの知恵に力を借りてみましょう。
身近なオーガニック食材は食べる薬
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/dd9febb198dee5a7e2d0d951369f53a1.jpg)
頭痛や肩こり、咳や胃の痛みなどは誰もがよく経験する痛みですよね。
そんな時は家庭や身近で手に入る『食べぐすり』をご紹介いたします。
植物の力を借りて免疫力と自然治癒力を上げましょう。
頭痛・・・菊花茶
鎮静作用や血行促進作用があるとされ、ストレスからくる頭痛に頼りになるお手当です。
作り方:
塩を少々入れた水で食用菊をゆでます。
水気を取り、花びらを開いてから一度乾燥させます。
乾燥させた菊10gを熱湯に入れて飲みます。見た目も美しく、心も癒されるお茶です。
・ホットセロリジュース
【女性ホルモンから来るイライラ頭痛、更年期障害の不調など】
・・・香り成分のアビオイルが精神のイライラを鎮め、女性ホルモンの分泌を手伝ってくれます。
作り方:
セロリ1/3本の筋を取りすりおろします。
カップにおろしたセロリと熱湯を加え、はちみつやレモンで味を調えて飲みましょう。
発熱・・・豆腐湿布
カリウムや水分がこもった熱を発散するので、
高熱や捻挫ん際におすすめです。
作り方:
木綿豆腐1/2丁をつぶし、おろし生姜少々と小麦粉大さじ2を加えて練ります。
耳たぶくらいの柔らかさ(小麦粉で調整)になったら、ガーゼを広げ、
その上にティッシュを敷き、練った豆腐を2cmほどの厚さに伸ばします。
額より少し大きいくらいに形を整えたら、ガーゼでくるみ、額に乗せます。
2~3時間おきに豆腐を変えて額を冷やしましょう。
[注意点]
急激に熱を下げるので、乳幼児にはおすすめできません。
乳幼児はキャベツの外葉をそのままかぶせるように頭に乗せる、キャベツ枕がおすすめです。
疲れ目・・・番茶湿布
消炎作用があり、目の不調を癒す効果があるとされるので、
パソコンや携帯電話の見過ぎの時におすすめのお手当です。
作り方:
番茶を濃いめに煮だし、塩を加える。
ガーゼに浸し、軽く絞って目の上に乗せて温める。
冷めたらまたくりかえし、10~15分温める。
肩こり・・・お酢の温湿布
なぜ肩凝りに効くの?
・・・アミノ酸やクエン酸が筋肉を緩めるため、疲労回復の手助けになります。
お酢の有効成分は皮膚からも吸収が出来るのです。
作り方:
50℃くらいの熱めの湯500㎖に酢大さじ一と塩小さじ一を混ぜ、ガーゼを浸します。
軽く絞って温かいうちに肩や首など凝っている場所に乗せましょう。
冷めたらまた浸して何度か繰り返してください。
PCをよく使用する私は、特に酢の温湿布が好きです。
お風呂に入ったり、マッサージしても良くならない肩こりがすーっと楽になるのを感じます。
顎関節症やかみしめる癖のある方の、あごの痛みにもおすすめです。
胃痛・・・キャベツの生葉すりおろし
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/87da6cd31a5d30de0b3095ce47b5441c-e1552294696542.jpg)
ビタミンUか胃の粘膜を修復し、ジアスターゼが消化を助けるので
胃の調子が悪い時や食欲不振の際におすすめです。
作り方:
生のキャベツを3枚ほどすりおろします。
ガーゼで絞り、しぼり汁を飲みましょう。
食前に飲むと効果的。はちみつを加えるのもおすすめです。
下痢・・・長ねぎとセロリのへそ灸
【下痢を早く治したい時に】
・・・長ねぎの腸を整える作用、セロリの血行促進、解毒作用がおへそからスムーズに体内へと吸収されます。
作り方:
長ねぎの白い部分1本と生姜15gをすり鉢ですりつぶし、セロリ9gを刻んで加えます。
3回分に分け、一回分をフライパンで温めます。
火傷しないようにガーゼに包み、おへその上に乗せます。
冷めたら残りの2つも同じようにお灸します。
便秘・・・アロエ入りみかんジュース
【頑固な便秘に】アロエには強力な下剤作用のアロインがあり、
カリウムや亜鉛などのミネラルも豊富。果肉も水溶性食物繊維と同じような働きをします。
作り方:
アロエ15gをミキサーで細かくすりつぶします。
みかんジュース250mlと混ぜ合わせ、1日1回飲みましょう。
アロエは化粧水やゼリーなどにしておやつにも使えるので、
ベランダやお庭に一株育てておくととても便利です。
私は肌が乾燥した時などにも、そのまま塗ったりしています。
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/4d0b6ee90050b377cf3adc9384ef099d-e1552294794503.jpg)
風邪の引き始め・・・焦がし梅とみかんの皮の風邪ぐすり
【寒気がして風邪かなと思う時】
加熱した梅から出るムメフラールが体を温めてくれます。
みかんの皮に豊富なビタミンCとβクリプトキサンチンが免疫力を高めてくれます。
作り方:
梅干しは黒く焦げるまで、みかんの皮はパリパリになるまで網かトースターで焼きます。
すり鉢ですり、1日3回小さじ半分くらいを水で飲みましょう。
咳・・・れんこん葛湯
【風邪やアレルギー性の咳に】
何がいいの?
(タンニンが炎症を改善します。ビタミンCが粘膜を強化し、細菌が侵入するのも防ぎます。)
作り方:
皮ごとれんこん30gをすりおろし、ガーゼでしぼります。
本葛粉小さじ一強を水¾カップで溶き、れんこんのしぼり汁と一緒に鍋に入れ、
透明感が出るまで弱火でかき混ぜながら温めます。
醤油と生姜汁をお好みで加えていただきましょう。
冷え・・・大根の干葉湯
【体の冷えを感じた時に】
葉に含まれるビタミンEが血液循環を良くしてくれます。
作り方:
大根葉一本分をざく切りにし、ざるに広げます。
1週間程度、葉が乾燥するまで陰干しします。
乾いた葉を布に包み、鍋で煮出します。
煮出し汁を湯船に入れて入浴します。
手浴や足浴にもおすすめです。
月経不順・・・よもぎの煎じ汁
【月経不順や月経過多に】血の巡りを良くしたり、止血効果を高める作用があります。
作り方:
水600mlで乾燥させたよもぎの葉15gを、水が半分になるまで煎じ、これを1日分として飲みます。
よもぎ湯もおすすめです。
生理痛・・・こんにゃく湿布
【お腹や腰の痛みに】こんにゃくには熱を蓄える性質があり、長時間使用することが出来ます。
作り方:
こんにゃく1枚を約10分茹で、塩をひとつまみ入れてから引き上げます。
こんにゃくをタオルなどで包み、やけどしない温度まで冷まし、痛みのあるお腹や腰に当てます。
怪我や痛み・切り傷・擦り傷・・・よもぎの葉の汁
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/7945bbdfdf484f19ab6a35a0bd92bf70.jpg)
【切り傷の止血や解毒に】
昔から血止め草として知られていました。よもぎが持つたくさんの酵素のうち、
タンニンには解毒作用もあります。虫刺されやかゆみにもおすすめです。
作り方:
傷を水でよく洗っておく。
きれいに洗ったよもぎの葉をよくもんで、出た汁を傷に塗ります。
やけど・・・ごま油を塗る
【軽いやけどややけど跡、傷などに】
抗酸化作用が炎症を抑えてくれます。
使い方:
みずでよく冷やします。
やけどをした個所にうすく塗ります。
鼻炎の際も、綿棒で鼻の奥に塗ると炎症を抑えてかゆみや鼻水を緩和してくれますよ。
歯痛・・・大根おろし
【歯ぐきや歯の痛み、口腔粘膜の炎症に】
炎症を鎮静させます。胃腸や喉の痛みを抑える事も出来ます。
使い方:
大根おろしを作り、汁を痛むところに塗りましょう。
または、大根おろしを数分間口に含み、うがいをする事も効果的。
さらに、和紙などにおろしたものを薄く伸ばし、痛む歯の頬に貼るのも良いでしょう。
加熱してしまうと作用が失われてしまうので、非加熱である事が鉄則です!
自然のお手当の注意点
自然の力は素晴らしいものですが、万人に合う、というものではありません。
また、多く取れば取るほど良い、というものでもありません。
せっかくの『お手当』も、
使い方を間違えば『毒』になってしまいます。
注意点を守って、上手に使いましょう。
素材は無農薬やオーガニックのものを使用する
せっかく自然のパワーを借りても、素材が安心なものでなくては意味がありません。農薬や不純物のない、安全な素材を使いましょう。
使う前には必ずパッチテストをする
天然のものだから大丈夫!というわけではありません。体質によっては合わない事もありますので、必ずパッチテストを行ってください。
小さじ1/2を二の腕の内側に塗り、2時間ほど様子を見ましょう。
合わないと感じたら使用を止める
肌に合わなかったり、口に合わないと感じた場合は、無理に続けないようにしましょう。妊娠中や授乳中の方の使用は
妊娠中や授乳中は体質が変化したり、敏感になったりする場合もあります。食材によっては体や赤ちゃんに影響がある場合もありますので、注意しましょう。
症状が深刻な場合は専門家へ相談する
『食べくすり』は家庭や身近にある安心な素材を使った、昔ながらの『お手当』です。
あくまでも対処療法として利用し、いつまでも治らない、
緊急を要する、症状が深刻な場合は専門家へ相談してください。
まとめ
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/7945632a82cc56eda3a4725d9e111f3f-e1552294656284.jpg)
ここまで、お薬箱から薬を取り出すように使っていただけるように、辞書方式にご紹介させていただきました。
ちょっと調子が悪いな?と思ったら、まずはこの薬箱から『お手当』の知恵を取り出してみてください。
皆さんの周りには、私たちの健康をサポートしてくれる、素晴らしいパワーを持った素材がたくさんあります。
もちろん、薬の様に瞬時に痛みや不快感がなくなるわけではありません。
ですが、大人になってもその『お手当』の記憶は残っています。
このおばあちゃんの知恵、つまり昔からの先人の知恵が、
おうちにある薬箱みたいに一家に一箱あったらどうでしょう。
薬の様に副作用もなく、無理に症状を抑える事もなく、
いつまでも温かい『お手当』の記憶として残る、
そんな薬箱をあなたの頭の中にも置いてみてください。
出典『おばあちゃんの知恵袋 医者いらずの食べぐすり』 著者:井野澄恵 熊谷みのり
経皮吸収を使うお手当はオーガニックで
この記事を読んだあなたにおすすめの記事
知っていますか?環境に配慮したアウトドア用品を手掛ける世界のパタゴニアからオーガニック食品が誕生! お湯を注ぐだけで10分で手軽に食べられるオーガニックインスタント食品の中身とは?ストレスを抱える現代女性の救世主「マカ」のパワー。その魅力に迫る!「完全食」と呼ばれるその理由とは?
節分に、今話題の「蒸し大豆」を食べよう!日本唯一の有機蒸し大豆が、超お手頃価格でゲットできるキャンペーンが開始します!
IN YOU ライター募集中!
年間読者数3000万人日本最大のオーガニックメディアの読者に発信しよう!
IN YOU Writer 応募はこちらから
![手を当てるのは最高のお手当](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/9a9d0c8f9ccc3bfc4f747a09a07fc06a.jpg)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう