世界のトップ企業も重要業績指標に取り入れる血糖値|その不安定な感情、もしかしたらグルコーススパイクかもしれません。
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この1年ほどやっとテレビでも血糖値の急上昇のリスクや太りやすいのはカロリーの高い食べものではなく、
血糖値が急激に上がる食べものの方だと紹介する番組がチラホラ出はじめていますよね。
それでも未だにカロリーチェックに余念がないダイエッターや、
カロリー重視の学校給食や病院の入院食があるのも残念な事実です。
前回パン食の記事でも血糖値の急上昇のリスクに少し触れましたが、
今回はもっと踏み込んで血糖値管理についてご紹介したいと思います。
世界のトップ企業は従業員の血糖値管理をしている
日本でも数年前から「健康経営」という言葉が聞かれるようになってきましたが、
実は海外では1980年代にアメリカの社会心理学者ロバート・H・ローゼン氏によってすでに提唱されていました。
その概念は「ヘルシーカンパニー思想」と呼ばれ「健康な従業員こそが収益性の高い会社を作る」というもの。
同じ従業員数でもそのパフォーマンスのクオリティによって収益性が左右されるという考え方です。
中でもそのトップを走るのは宇宙空間という、
特殊な環境での仕事をいかに効率よく安全に仕事を出来るかが問われるNASAと、
もともとスペックの高い従業員が多くさらに、
そのパフォーマンスを上げることを追求しているアメリカのグーグルです。
この二社が取組んでいるのが従業員の血糖値管理。
その徹底ぶりは血糖値の管理をKPI(重要業績指標)にしているほどです。
グルコーススパイクがメンタルに与える影響とは
血糖値の急上昇急降下はグルコーススパイク(血糖値スパイク)と呼ばれています。
空腹時に砂糖入りの甘いものやパンなどGI値の高い食品をいきなり食べると、血糖値が急上昇します。
血糖値が高い状態になると、一時的には集中力が増したりいい気分になったりします。
しかしその継続時間はわずか30分ほどしかありません。
血糖値が急上昇すると膵臓のランゲルハンス島からインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急降下します。
この状態をグラフにするとトゲ(スパイク)のように見えることから、
グルコース(血糖値)スパイクと呼ばれています。
なぜ血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌されるかというと、
血液中にブドウ糖が大量にある状態(高血糖状態)だと、
ブドウ糖自体が血管壁を傷つけ動脈硬化のリスクが高まること、
そして数百万年にわたり飢餓との戦いをしながら生き抜いてきた生物としての反応で、
入ってきたエネルギー源(ブドウ糖)を細胞に貯蓄しようとする機能が備わっているからです。
このため、血糖値が上がり始めて30分程度は脳に10分な栄養素(ブドウ糖)が届けられるのですが、
その後インスリンの働きにより脳よりも貯蓄のためブドウ糖を脂肪に変え他の細胞へと送られてしまい、
脳への充分な供給ができなくなってしまいます。
この時点でグルコーススパイクを起こすと身体に脂肪が付きやすいことが分かりますね。
そして今度は血糖値が急降下した後の脳ではエネルギー源(ブドウ糖)が充分補給されないため、
集中力が落ち頭がボーッとしてパフォーマンスが下がります。
血糖値が急降下することで起こる心の変化
血糖値が急激に下がると普段は気にしないようなことに不安を感じて落ち込みやすくなります。
身体は命の危機を感じ今度は腎臓の上に帽子のように乗っている、
副腎という臓器からアドレナリンというホルモンが分泌されます。
アドレナリンは交感神経を刺激して緊張感やストレスレベルが上昇し、
今度はドーパミンの分泌量まで増加します。アドレナリン、ドーパミン。
いずれも気分が高揚するいい作用を持つ反面、共感性が低くなるため他人の言動にイライラしたり、
内向性の高い人では自分に対してイライラして自己否定感が強くなることもあります。
しかもドーパミンは脳の報酬系を刺激するためある意味の中毒性さえあると言われています。
実際に筆者が過食症時代もそうでしたが、過食症のクライアントに見られる傾向として、
高GI食品(食後血糖値の上がりが激しいもの)ばかりを食べる人がほとんどです。
例えば筆者の場合は白ご飯。炊飯器からお茶碗によそうことさえもどかしく、
炊飯器からしゃもじで直接口に運ぶことが非常に多かった記憶があります。
他にも菓子パンやお菓子を1万円近く買い込み、それを1日かけて食べてしまったり、
朝食で菓子パン5個、カップラーメン1個、アイスクリーム3個、
チョコレートのお徳用を一袋食べてしまう人もいました。
そして食べ終わった彼女達を襲うのは自己嫌悪からの自傷行為や自殺未遂なのです。
一般的にはそこまで食べる人はあまり見られませんが、
「小腹が空いたから」
「お腹が空いたけど、ちゃんと食事をする時間がない」
と、食べる人は多いのではないか思います。
それによって「気持ちの浮き沈みがあるのが悩み。」という人が意外にも多いのが現実です。
コーンシロップには要注意!
賢明なIN YOU読者の方ならご存じかと思いますが、
コーンシロップとはこれから気温が上がるシーズンに摂取量が多くなる人工甘味料。
原料は遺伝子組み換えのトウモロコシです。
アイスコーヒーなど冷たい飲み物に付いてくる小さなポーションに入った「シロップ」と呼ばれるものです。
容器が小さいため、原材料の表示義務が免除されているので、
その甘い液体が何なのかを知らずに使っている人も多いでしょう。
食品添加物の危険性を訴え続けている阿部司氏によると、
コーンシロップは血糖値を一気に200近くまで上昇させると言います。
変幻自在の名称、多くの食品に潜む、まさに「毒物」
原材料をチェックして買い物をしている人でもあまり、
「コーンシロップ」の文字を見たことがないという人もいるでしょう。
しかしコーンシロップは砂糖よりも安いため、非常に多くの食品に使われています。
代表格は清涼飲料水。
原材料名は「果糖ブドウ糖液糖」、
他にも「ブドウ糖果糖液糖」「高果糖液糖」などと違う名前で表記されています。
コーンシロップは甘みを付けるだけでなく、ねっとりとした食感や口当たりをなめらかにするため、
清涼飲料水だけでなくアイスクリームや焼き菓子、飴やタブレットの類、加工調味料、製菓用のアイシングなどにも使われ、
グラニュー糖や砂糖よりも安価で低い温度でカラメル化するため、キャラメル風味のお菓子やプリンのカラメルとして、
味噌や醤油の着色料としてまで使用されています。
まとめ
「そんな事、気にしていたら食べる物がない!」
そう思う人も少なからずいるでしょう。
しかし本来、食事とは身体に必要な物を補給するための行動だということを思い出して下さい。
単に「時間だから」とか「美味しさそうだから」という、
空腹以外の理由で摂るものでもないし、ましてSNSに掲載して「いいね!」を得るための物では決してないのです。
本物の食材を使いバランスの取れた食事は手間がかかるかも知れません。
おやつひとつ、飲み物ひとつ選ぶにしても面倒かもしれません。
しかし1日3回食事をするとしたら1ヶ月で約90回、1年で1095回も食事をすることになるのです。
気温が上がるこれからの時期の水分補給もそれが身体にどんな影響を与えるか?
私たち消費者が知恵を付けて不要な添加物や農薬を避けるなど行動を変えなければ、
例え身体に悪い影響が出ようと安価で便利な物が作られ売られ続けていくでしょう。
見栄えや簡単便利に振り舞わされグルコーススパイクを起こして、
その結果不要なイライラや不安に見舞われる毎日をあなたは望んでいるのでしょうか?
逆に、食べ物次第であなたの気分は変わるともいえます。
ぜひ、普段口にしている食べ物の質に考えを巡らせてはいかがでしょうか?
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