あなたは、どう生きたいですか?世界の長寿国ランキングに見る日本。最期まで健康的に楽しく生きるヒント
世界の長寿国ランキング2016
WHO世界保健統計2016年版(2016年5月19日発表)によると、平均寿命の第一位は日本で83.7歳。男性80.5歳、女性86.8歳と開きがあるが、多くの国において、女性の方が長生きである。
その他、どのような国が長寿国なのか、ランキングをおって見てみよう。
1 日本83.7
2 スイス83.4
3 シンガポール83.1
4 オーストラリア82.8
4 スペイン82.8
6 アイスランド82.7
6 イタリア82.7
7 イスラエル82.5
8 フランス82.4
8 スウェーデン82.4
その後トップ20も含め、先進国に分類される国が上位をつけている。
その理由としては、やはり医療制度の充実による新生児死亡率や妊産婦死亡率の低さによるものが大きい。
例えば平均寿命最下位(WHO加盟国194の国と地域のうち、データーがある国の中における順位)のシエラレオネの妊産婦死亡率1.36%に比べ、日本は0.005%。また、新生児死亡率1位のアンゴラは4.87%に対して、日本は0.09%。
多くのご長寿さんが存在すると言われる地域や国でも、この新生児死亡率や妊産婦死亡率の高さによって、平均寿命が低い国は多い。または、HIV/AIDSなどの蔓延の影響もある。そのような理由から、医療制度の充実した国、感染症対策をしっかり行えている国は平均寿命が長くなっていると言える。
平均寿命の裏で問題になる「健康寿命」の問題。
しかし、その裏で、「健康寿命」が問題になっている。健康寿命とは、「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと」(2000年 WHO提唱)
健康寿命のランキング
1 日本74.9 歳(8.8歳)
2 シンガポール73.9(9.2)
3 韓国73.2(9.1)
4 スイス73.1(10.3)
5 イスラエル72.8(9.7)
5 イタリア72.8(9.9)
7 アイスランド72.2(10.0)
8 フランス72.6(9.8)
9 スペイン72.4(10.4)
10 カナダ72.3(9.8)
こちらでも日本始め、先進国がリード。
さて、平均寿命と健康寿命の差の期間、つまり、自立した生活ができていない生存期間を()内に示した。
どの国も10年近い年月を有している。
ちなみに、平均寿命最下位のシエラレオネは健康寿命も最下位だが、その差は5.7歳。平均寿命50.1歳、健康寿命44.4歳。
単純に考えると、医療や衛生が十分に整っていない国においても、5年ほどは多少自立していなくても生きていけるといことかもしれない。
そして、さらに5年生きられるかどうかは、医療が介入できるかどうか。ということか。
「寿命」は医療制度の充実、衛生管理された環境、行政の取り組みによる「健康」や「長寿」に対する意識の向上などにより、伸ばすことができそうだ。
これを、文明の進歩というのだろう。
100歳を超える人が、元気で生活している人の人数が多い長寿村は、発展途上国が中心
また一方で、「100歳を超える人が、元気で生活している人の人数が多い」ことを指す長寿村は、文明の進歩の恩恵をあまり受けていない発展途上国である。
エクアドルのビルカバンバ
パキスタンのフンザ
グルジアのコーカサス地方
中国のバーマ県
中国のホータン など。
これらの地域の人々は、100歳を超えても元気に生活している人が多いというだけでなく、病気らしい病気がなく、老衰が多い。
眠っている間に静かに亡くなるようなケースが多いと伝えられている。
みんなが望む生涯の終え方:「ピンピンころり」
誰もが言う。「ピンピンころり」で逝きたい。と。
何が違うのだろうか?平均寿命が長い先進国と、元気な老人が多い発展途上の村。
長寿村の地域の共通点として、
・人の住みにくい、海抜2800~4100メートルという高地にある。
・その土地は乾燥し、年間総雨量は50ミリ以下という厳しい条件で生活している。
・氷河が流れ込む川があり、ミネラルを豊富に含む水に恵まれている。
・採れたての野菜や果物を食べる。
・特別な日に肉や魚、卵を食べることもあるが、ほとんどの人が菜食。
・豆をよく食べる。
・油脂は使わず、木の実を食べる。
・少食
・砂糖は食べない。
・年をとっても、よく働く。
などが一般によく挙げられている。
しかし、このような村の中には、もう過去のことになっているという話がある。
交通の便がよくなり、昔は歩いてしか行けなかった場所にも、自動車などを使うようになり、体を動かす機会が減る。
長寿村ということで有名になり、観光客が増え、畑仕事から観光客相手のあまり体を動かさない仕事が増える。
豊かになると同時に、伝統的な暮らしが徐々に他文化の影響を受け、高脂肪、高たんぱく質の食事が日常化してくる。
これらの、様々な影響で生活習慣病が増えているという。
戦後、日本の生活が欧米化すると共に生活習慣病や健康寿命の問題が増加したのと同じだ。
本来の環境や伝統、食事が他地域の影響を受けることで失うものは大きい。
どんなに輝いて見えても、よその地域で発達した文化はその地域のためのもの。
自分達の文化は自分達のためのものだ。
やはり、日本古来の生活習慣や食文化の見直しをしたい。
なぜ少しずつ健康の大切さに気が付く人が増えているのに
状況はよくならないのか。
しかし、すでに多くの人が医療や老後、健康に疑問や興味を持ち、いかに健康に生きるかを追求し、日本の伝統の良さも気づいてきている中で、なぜ、解決に向かわないのか?「日本の寿命は長くても、実際最後の何年間は管に繋がれて、、、、」
「長く生きられなくてもいいから、迷惑かけずに終わりたい。」
「最後は家族に見捨てられて、老人ホーム行き、、、」
日本や自分たちの未来を明るく思い描いている人は少ないように思う。
でも少し考え直してほしい。
多くの問題は抱えていても、平均寿命も健康寿命も1位であるし、僅かながら、それらの差も他国に比べて短い。
それは、どんなに時代が変わろうとも、基本的に私たちの祖先が日本の伝統を守り続けてくれたお陰だし、今の自分たちの努力の賜物でもある。
それを素直に喜び、楽しく生きる。
誰かに頼るのではなく、最後まで自分で自分の人生を創ってみるのはどうだろう?
日本の老人ホームのイメージはかなり暗い。
例えば、日本の老人ホームのイメージはかなり暗い。家族に面倒をみてもらえないから行く場所と思っていないだろうか?
では、海外の事例はどうだろう。
お姫様みたいな部屋に住むイギリスの老人。
私がイギリスの老人ホームを訪れた時、入所者さんのキラキラした笑顔ととても可愛らしく飾られたお姫様みたいな部屋にびっくりしたことがある。自分で選んで、その施設に入所し、そこでの生活を楽しんでいると言っていた。
まるで、お気に入りの別荘で暮らすかのように。
どんなに歳を重ねても、自分の人生の選択は自分でするものであり、子供や家族に世話されたいという考えが全くないように感じた。
自分の人生なのだから、最後までまっとうするという気持ちで生きよう
諸外国に比べて、日本は家族との絆が深く、子供や親戚で親の面倒をみるのが当たり前。
それが美しい家族のあり方であると言う考えが濃い。
それを守りたいから、介護問題が多いのかもしれない。
昔に比べて全てがスピード社会になり、家族との時間を失いつつある現代でも、そうできることはすばらしいことなのだと思う。
ただ、家族に遠慮をしながら暮らしたり、寿命をまっとうするのを待つのではなく、終わりを決めることなく、楽しんだらどうだろう?
そのためには、過度に心配されないように、健康でなければならない。
自分のことは自分ででき、多くの人に信頼されている。そういった、人としての尊厳を歳を理由に捨てられない。
若い頃と同じような権利を得るために、若い頃よりも多くの義務を果たさなければいけないかもしれない。
それでも、その選択はきっと健康的な身体と美しい輝きをプレゼントされるだろう。
近年では「夢がない」「希望をもてない」という若者も多い。
しかし、人生は短いのだ。
好きなことをせず、ストレスをためながら生活するなんて、勿体ない。
人は想い描いたことを実現できる生き物。
健康に生きることを目標にするのではなく、最後の日まで自分の好きなことを楽しむことを目標にする。
そうしたら、おのずと健康がついてくると思う。
あなたの人生、どう生きたいですか?
おまけ:IN YOUおすすめコーナー 世界一の長寿村に認定された沖縄のシークワーサージュース
こちらのジュースは沖縄でも老舗の生産者が作るシークワーサージュース。
シークワーサーは、「ノビレチン」という成分をを含み、がん抑制物質効果があるのでは、と言われるようになりました。
おばあちゃんがつくる、おいしいシークワーサーです。
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