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【ゲノム編集の最新情報】一部の食品で規制見送りとなったゲノム編集について、皆さんは危機感を持っていますか?安心できない日本の食事情。

アトピー性皮膚炎を患い、ステロイド剤による治療を受けたことをきっかけに、食や標準医療のあり方に疑問を持つようになりました。現在は、信州で雑誌やインターネットで記事の執筆、挿絵の制作などを行いながら、無農薬野菜栽培に挑戦しています。

こんにちは。今年は例年より降雪量が少ない信州ですが、今日は久しぶりに雪が降りました。

1月もあっという間に下旬となり、立春が近づいてきましたね。

立春には、朝絞りや生菓子、豆腐などを食べると縁起が良いと言われています。

特に白い豆腐は、邪気を払い、身体を清める意味がある食べ物です。
寒冷地の信州には、固めに作った豆腐を凍らせ、乾燥させる、
「凍み豆腐」が郷土食として伝わっています。

高野豆腐

昔は、冬場に家の軒先に吊るして作っていた凍み豆腐も、
最近は、工場で冷凍・乾燥させた商品が大量生産されるようになりました。
この凍み豆腐の原料となる大豆は、アメリカやカナダから輸入され、
遺伝子組換え分別を行ったものが使用されています。

豆腐や醤油、味噌などの原料となる大豆は、その大半がアメリカから輸出されていること。
5%以下の遺伝子組み換え混入は、「遺伝子組み換えではない」との食品表示が認められていること。
意識の高いIN YOU読者の皆さんなら、既にご存知ですよね。

これまで、遺伝子組換えは、スギ花粉症改善や病害虫拮抗性の効果がある稲の開発などに
利用されてきました。
この遺伝子組み換えより、更に簡単で安全性が高いとして、
国やバイテク産業が開発を進めている新技術に「ゲノム編集」があります。

昨年は、中国でゲノム編集による赤ちゃんが誕生したことが、大きなニュースになりましたね。

双子

このゲノム編集技術、遺伝子組み換えとの違いがちょっとわかりにくくありませんか?
以下が遺伝子組換えとゲノム編集の違いです。


【遺伝子組換え】
DNAに別の作物や生物の遺伝子を組み込むこむ技術。

【ゲノム編集】
ピンポイントで狙ったDNAのみを、1単位で切除し破壊したり、
別の遺伝子を組み入れることが出来る。
DNAを改変した痕跡は残らない。


これまで国は、遺伝子組み換え植物による、
機能性食品や医薬品などの研究開発に、7000万円もの予算を投じてきました。

更に、2013年にCrisper/cas9という新しいゲノム編集技術が登場したことをきっかけに、
新たな育種技術の開発
に乗り出しています。

狙った場所のDNAだけを除去し、別の遺伝子を組み入れることが出来るのゲノム編集は、
遺伝子組み換えより安全で簡単な技術だと言われています。

こうしたゲノム編集技術により開発された食品が、
私たちの食卓に上る日が近いこと、皆さんはご存知ですか?

今回は、もうすぐ私たちの食卓に上ることになるゲノム編集食品の安全性を検証していきます。

ゲノム編集により誕生する作物には、どんなものがあるの?

では、現在日本で開発が進められているゲノム編集作物には、どんなものがあるでしょうか?
以下が日本で研究開発が進められているゲノム編集作物の一例です。

ジャガイモ:
ジャガイモに含まれる天然毒素ソラニンを切断除去し、含有量が激減。

大豆:
新技術CRISPR/Cas9を用いてゲノム編集した大豆を開発。
低アレルギー性の大豆などが開発されている。

トマト:
ストレス軽減に効果があるといわれるGABAの生成を阻害している物質を切断除去。GABAが野生種のおよそ15倍含まれるトマトが誕生。

小麦:
小麦に直接遺伝子を導入することで短期間で品種改良を可能にする「インプランタゲノム編集技術」が誕生。大豆やジャガイモ、トウモロコシへも応用可能。

イネ:
CRISPR/Cas9を用いて、もみの数や米粒の大きさを調整する遺伝子を改変。

出典:農業経営者2018年2月号
2018年3月20日カネカ株式会社ニュースリリース
「カネカ 農研機構と共同で小麦の品種改良を短期間で可能にするゲノム編集技術を開発」
http://www.kaneka.co.jp/service/news/nr20180320/
2018年10月16日 遺伝壊し低アレルゲン化 ゲノム編集で成功 大豆「エンレイ」「カリユタカ」
https://www.agrinews.co.jp/p45501.html
2018年11月01日 日本経済新聞 農研機構 ゲノム編集イネ収穫 2年



このゲノム編集で開発されている作物の名前をご覧になって、
賢明なIN YOU読者の皆さんは、もうピンときたと思います。

主要農産物種子法で、国が保護し育種を推進してきたお米や、大豆、小麦などが含まれています。

これまで遺伝子組換えの開発を行ってきたモンサントなどの多国籍企業は、
ゲノム編集技術の特許取得にも乗り出しています。

種子法廃止で民間の育種が推進されることにより、
お米や大豆などの作物が、多国籍企業の特許競争に利用される可能性が高いのです。


穀物・豆類

年内にも販売される見通しのゲノム編集食品。その一部は規制対象外!?

では、それらゲノム編集の安全性は確立されているのでしょうか?

昨年7月、科学雑誌ネイチャーにCrisper/cas9のリスクを示す論文が掲載されました。
機能性食品の開発に貢献すると言われているゲノム編集技術。
以下が、その実態です。

マウスと人間の細胞でCrisper/cas9使用後の塩基配列を調べたところ、
標的以外の遺伝子に欠損や再編成などが起きるオフターゲットという現象が、高い確率で発生した。



遺伝子

ゲノム編集は、意図しない遺伝子の欠損により、
人体に有害な成分が発生する危険性を孕んだ安全性が確立していない技術です。

また、遺伝子を切除した食品は、その痕跡が消えてしまう為、
出荷前の検査では発見できません。

他の品種改良された食品との判別ができない為、仮に健康被害が発生しても、
因果関係を立証できません。


それにも関わらず、昨年末、厚生労働省は、
ゲノム編集技術を使った食品の販売を認める報告書案をまとめてしまいました。

この報告案では、ゲノム編集により外部の遺伝子を組み入れた食品のみが規制対象とされています。
これにより、一部のゲノム編集は、遺伝子に異常が生じていないことを届け出るだけで、
販売が可能になります。


参照:2019/1/17  日本経済新聞 ゲノム編集食品 年内にも食卓へ 厚労省に届け出で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40133970X10C19A1CR8000/
2018/12/5  日本経済新聞 ゲノム編集食品 販売容認、条件満たせば安全審査なし
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38596840V01C18A2CR8000/



以下の記事では、アメリカで、遺伝子組換え食品が流通し始めた1996年以降、
食品由来の疾病が2倍になり、過度の肥満やリンパ腫などが増加していることをお伝えしました。

ゲノム編集は規制対象外か。次々と規制や審査が緩和される作物から、私たちの食を守るには?

またオーガニック先進国の、ヨーロッパでは、
ゲノム編集も遺伝子組み換えと同等の技術として規制の対象となっています。

安全性が保障されていないゲノム編集食品の流通が目前に迫っている今、
私たちが出来ることはなんでしょうか?

腹部

本当に安全なの?国の担当者や技術者に直接聞いてみよう!

改変の痕跡が残らない為、検査しても他の品種改良された食品との判別が不可能なゲノム編集食品。

今のままでは、安全の検査もなく、届け出だけで市場への流通が認可されることになります。

今後、委員会の報告案をもとにパブコメを募集し、
その結果のとりまとめを経て制度化される見通しです。

私たちが黙っていれば、年内には他の食品に混じって、ゲノム編集食品が流通します。


この事態に対し、危機感を抱いた日本消費者連盟など複数の団体は、
院内集会やシンポジウムの開催を計画しています。
院内集会やシンポジウムは、技術者や関係省庁から直接ゲノム編集について、
話を聞くことができる貴重な機会です。
是非、あなたもこの機会に参加してみませんか?以下が現在企画されている院内集会とシンポジウムです。


◎全てのゲノム編集作物の栽培を規制し、安全審査を行い、表示することを求める集会


日 時:2019 年1月29 日(火)14:00~16:30 参加費:¥500 ※入館証配布
会 場:衆議院第一議員会館1階多目的ホール
シンポジウム :河田昌東(遺伝子組換え情報室) 齋藤敏之(農民運動全国
   連合会) 天笠啓祐(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)
意見交換: 厚生労働省、食品安全委員会、消費者庁(予定)
詳細:日本消費者連盟 


◎シンポジウム「ゲノム編集と食の安全・安心」
 
日 時:2019年2月10日(日)13:00~16:20 (受付12:30より)
会 場:日比谷コンベンションホール(日比谷図書文化館 地下1階)
パネリスト:木下政人さん(京都大学大学院農学研究科助教授) 石井哲也 さん(北海道大学教授)
吉森弘子さん(たねと食とひと@フォーラム共同代表 )
主 催:たねと食とひと@フォーラム
参加費:一般1,000円 学生500円 当会会員800円
詳細:たねと食とひと@フォーラム


クエスチョンマーク

味噌や醤油は、手作りで。安全な国産大豆を使って仕込もう!

日本人の私たちにとって、大豆は、味噌や醤油などの身近な調味料に欠かせない作物ですよね。
現在、日本の市場にある大豆の7割はアメリカ産で、その多くが遺伝子組換えの大豆です。

今年は、この深刻な事態に追い打ちをかけるかのように、
ゲノム編集の食品まで市場に流通することになるかもしれません。
可能な限り、危険な遺伝子組換えやゲノム編集の食品を避けて暮らすことが、
私たちがこれからも健康的に生活していく上で、最も大切なことです。

今後も、安全な食生活を贈るために、国産の大豆を使って味噌や醤油の仕込み方をおぼえてみませんか?
最近は、全国の蔵元で味噌事仕込みや醤油絞りのワークショップが開催され、人気となっています。
仕込みになれたら、地元産や在来種の大豆を使って自家製の味噌や醤油を仕込んでみましょう!
都市部でもクッキングスクールなどで、手作り教室が開催されていますので、
是非チェックしてみてくださいね!

醤油

ゲノム編集は、本当に私たちの健康維持に役立つの?自分で検証してみることを忘れないで!

今回は、新たな技術として注目を集めているゲノム編集技術についてお伝えしました。
薬局に様々なサプリや機能性食品が販売されていることからも分かる通り、
私たち日本人は健康への意識が高い国民性です。

ゲノム編集技術も、機能性食品や医薬品への活用を目的に、
厚生労働省が予算をつけて、大学専門機関の研究開発を後押ししています。

つまり、私たちの税金で開発が進められているのです。

一見画期的で、健康に多大な貢献をもたらしそうな新技術でも、
後から想定外の問題が発生しないとは言い切れません。

特に、日本の食品表示や規制は抜け穴だらけ。

研究機関や国の主張をそのまま鵜呑みにせずに、自分で調べて検証することを忘れないようにしましょう。

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