生理は前月1か月の過ごし方の通知表です。生理中おすすめの過ごし方。生理中に食べるとよいもの、避けたい食べ物。
生理は直近一か月の生活の結果です。
女性の体にとって切っても切り離せない、毎月やってくる生理。生理は「ブルーデイ」と言われるように、
生理痛が酷い方にとってはとても憂鬱ですよね。
生理痛が軽くても、その一週間は煩わしいと感じることもあると思います。
わたしもかつて、生理痛はひどく毎月のように鎮痛剤を飲みながら仕事をしていました。
生理前のイライラ、暴食もひどく、生理前になると刺激的な甘いものを欲し、
コントロールができないほど食べる始末。
次第にPMS(月経前症候群)も酷くなり、生理前から頭痛に悩まされ、また鎮痛剤に頼る生活でした。
今では、ほぼ生理痛に悩まされなくなりました。
しかし、生理の悩みを抱えている女性はまだまだたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。生理の状態はその前の1か月、何を食べてどう過ごしたか、の結果が現れます。
生理は毎月のデトックス期間ともいわれています。毎月自分を見つめ直す機会を、生理を通して与えてもらっています。
見過ごさず向き合ってみてください。
生理とはどういったものか?
義務教育の保健体育で「生理」の授業は1~2度あったかと思いますが、覚えている方は少ないのでは?
生理は正確には「生理的出血」のことで医学的には「月経」と言います。
最近ではだいたい10歳から15歳のころに初潮を迎え、50歳ころまで毎月続きます。
女性の体にある卵巣は毎月妊娠準備のため排卵を起こします。
子宮は月経周期に合わせて、子宮内膜をだんだんと厚くさせ、
いつ着床してもいいように準備をします。
妊娠が成立しなかった場合、必要なくなった子宮内膜を壊して外に排出されます。
子宮内膜を壊すときにでる酵素の働きによって、
血液を固まらせる凝固因子が破壊されることによって、
月経血となり体の外へ出てきたものが、わたしたちが認識している「生理」です。
生理周期は生理が始まった日から、次の生理が始まる前日までのことを指します。
正常な方で25~28日周期で、3~7日間続きます。
月の満ち欠けと女性の体のサイクル
女性の体と月の満ち欠けには密接な関係があります。
月の満ち欠けの周期は28日。
女性の体も新月に排卵し、14日後の満月に生理になる。さらに14日かけ新しい排卵への準備をする。
正常な生理周期が28日と言われるのはこのためです。
実際、満月の日に出産が多く見られる、ということも月が影響していますが、
慢性的な冷え性やストレスの多い現代では体のサイクルが乱れている女性が多いのも事実。
マクロビオティックでは、月の周期と生理の周期が一致すると、
自然界の陰陽とからだの陰陽が合致して、ストレスなく快適に過ごせる、と言われています。
女性の体の中では、生理と排卵をポイントに体の中で陰陽の現象が交互に起こっています。
・生理期間(満月)
最も陰性がピークになる時期。
陽性から陰性へと転換。体温も高温から低温へ。トラブルが起きやすく、身心ともにデリケートな時期。
生理中は冷たく体を冷やすもの、
極陰性のもの(南国のフルーツ・白砂糖の入った甘いもの・乳製品・コーヒーなど)を摂ると
陰性の拡散する力が加わり、収縮する子宮を無理に広げ生理痛を引き起こします。
体の熱を取ってしまうことも生理痛の原因。
・卵胞期
生理が終わってから排卵するまでの一週間。陰性で低温期。
エストロゲンが多く分泌され肌つやも良く心も体も好調。
中庸の根菜、やや陽性よりのものを摂ると良い。大根・れんこん・かぼちゃなど。
陰性のものは控えるようにする。卵巣で卵子を育てている準備期間で、血や体液を養う大切な期間。
またデトックスに適している時期。
・排卵期(新月)
最も陽性になるとき。陰性から陽性への転換期。
排卵日を境に低温から高温期へ。老廃物が排出されやすい期間。排卵後4~5日は妊娠しやすい。
比較的陰性のものを摂る。生の野菜、葉野菜など。
極端に陰陽のバランスが偏った食事を続けていると、
体のサイクルも乱れ、生理不順や生理痛の原因となります。
さらに、月経周期が24日ほどと短い方は陽性より、32日以上の長い方は陰性に傾いている状態と言えます。
生理痛はなぜ起きるのか
生理期間をおよそ6日として、生涯の生理期間はおよそ7~8年ほどにも及びます。生理痛がある人とない人と別れますが、
重度の方は長期間生理痛に悩まされるということになり、心身ともに疲弊します。
では、生理になぜ痛みが伴うのでしょうか?
生理痛といっても人によって期間も訴える症状もさまざまです。
痛みの特に大きな要因となっているのが、プロスタグランジンと言う物質によるものです。
生理直前から前半までの期間、プロスタグランジンは急激に増えます。これは生理を起こすための大切なホルモンで、
子宮の収縮を促しながら、経血を体の外へ排出させる働きをします。
このプロスタグランジンの量が多くなればなるほど収縮が強く、痛みを発生させます。
腰痛やだるさ、冷えが強くなるのはこの血管の収縮が関係してきます。
生理痛がある方とない方は、
子宮内膜内に含まれるプロスタグランジンの量が違うことが分かっています。
しかし、生理痛を発生させる原因はこれだけではありません。
・食生活の変化
ホルモン剤が使用された海外肉の摂取や添加物、精製糖や品種改良小麦は生殖機能や各機能の低下をまねいた
食生活の変容に伴い、初潮の年齢は下がっています。
肉食中心の食事で、食べ物にホルモン剤が使われているものが多く登場したことによって、
本来のホルモンバランスが変化してしまいました。
体の成長が早くなり、それに伴って初経が早くなっています。
また、食品添加物や残留農薬、精製された砂糖・小麦粉が体の機能の低下を導いたり、
体を冷やす原因になり生理痛を助長させます。
・高齢出産化、少子化
結婚年齢の上昇と同時に、出産年齢も昔に比べ10歳近く上がってきています。子供の人数も1~2人が平均的で、女性ホルモンにさらされる期間が長い、ということも生理痛の原因となります。
未婚率も増え、生涯出産を経験しないという女性も増え、
生理が休む時がないことも原因の一つととらえられます。
出典:http://seiritsu.jp/sickness/
さらに、女性の社会進出が進み、母乳で育てるのではなく、
粉ミルクに頼り育てるケースもホルモンを乱れさせる一因と、グラフから読み取れます。
・スマホ、PC
女性の体は自律神経に左右されやすく、副交感神経優位にできています。夜遅くまでのスマホやPCの操作は、特に自律神経を大きく乱れさせます。
蛍光灯の下にいるだけでも、交感神経は刺激されてしまうほど敏感です。
自律神経が乱れるとホルモンバランスは狂いやすく、生理痛やPMSを引き起こす原因となります。
また、正常な経血は昼間に出て、夜間就寝時は出ないそうです。
自律神経の乱れが夜間の経血量を増やしてしまします。
夜のスマホ操作、ブルーライトには睡眠にも障害が出ますし、とても注意が必要です。
・生理用品
石油由来の紙ナプキンがS36年に誕生し、S53年には高吸水ポリマー配合のナプキンが発売。
便利になった一方で婦人科系の病気も増加しています。化学物質からできたナプキンは体の熱を吸収し、体を冷やしてしまいます。
経皮吸収の最も高い箇所に化学物質を当てる、という行為は
生理痛だけではなく筋腫や内膜症、不妊につながる原因をつくっています。
オーガニックコットンのナプキンも手に入りやすくなってきました。
布ナプキンに抵抗がある方はオーガニックコットンを試してみては。
化学物質の紙ナプキンには戻れないほどの快適さと、心地よさが得られるはずです。
IN YOUでも生理用ナプキンの害についてお伝えしましたので見てください。
西洋医学と東洋医学の生理痛の捉え方の違い
西洋医学的に見る生理痛と対処
生理痛をはじめとする婦人科系の病気全般は、骨盤内の血行障害が原因であると言われています。重大な疾患がない場合、体を冷やさない、
運動をするなどの生活指導に加え鎮痛剤やピルを処方します。
鎮痛剤やピルは一時的に症状を抑える対症療法であり、生理痛の根本を治すものではありません。
また、副作用の弊害が大きいものもあります。
薬の飲み過ぎで症状がさらに悪化、ホルモンバランスが崩れる、
薬が効かなくなる、といったことも起きます。
東洋医学的に見る生理痛と対処
東洋医学では生理に関わる臓器を、肝の影響があると言われています。
肝は気や水、血の流れを潤滑にする働きと、排出する働き、血をためる働きとあります。肝はストレスや怒りなどで肝の気が詰まってしまい、気のめぐりが悪くなってしまいます。
そうすることで肝の働きが鈍り、気滞や於血の状態となり子宮に血が溜まっていき痛みを発生させます。
このような場合は月経前から張痛があり、月経周期が乱れやすく、
経血量は少なめ、血の塊が出たり胸が張って痛んだりします。
また、体の冷えと食べ物によって冷やされたことによって痛みを生じさせます。特に、夏場は暑いからと言って冷たい飲み物、かき氷、アイスクリームなどを食べ、
クーラーの効いたところばかりにいると体はどんどん冷やされていきます。
夏野菜や果物もほどほどに。
きゅうり・とまと・なす・すいかなど夏野菜を代表する食材は水分が多く、
体にこもった熱を取る作用が強いので、体を冷やします。
夏野菜を食べるときは必ず本物のお味噌や醤油、塩を調味料に加えて召し上がってください。
体が冷えてくると余分な水分は体の下半身に溜まって冷え、経血が固まってくるので痛みを生じさせます。
このようなときは、手足が冷え、顔色が青白い、冷痛がする、
腰や背中まで痛い、月経の遅れや血の塊、経血は暗紫色。
下腹部、下半身を温めるようにします。
マクロビオティックの万能のお手当、梅醤番茶はどちらの症状にも効果が期待できます。
生理中に避けたい食べ物
生理中の期間はマクロビオティックでいうと「陰性」の期間
この時期に陰性と真逆の食べ物、つまり固形の肉や乳製品や体を
極端に陽性にしてしまう野菜などは排泄において逆効果になる可能性があります。
特に避けたい食べ物
・食品添加物の多いもの
・精製された砂糖、小麦を含む食品・お菓子
・乳製品
・脂肪分の多い動物性食品
・コーヒー
・チョコレート
・生の南国のフルーツ
・ナス科の野菜
・パン
・豆腐・豆乳などの未発酵大豆食品
おりものが多い方も注意が必要です。おりものは膣内の雑菌を洗い流す働きがあり、
おりものが多い方は子宮内に悪い菌が増えています。
同じように上記の食品に気を付けてください。
生理中に食べたい食べ物
次は逆に、積極的に食べたい食品を挙げていきます。・玄米や穀物
・発酵食品
・根菜類
・緑の野菜
・乾物
・海藻(陽性よりの方はわかめ、生理痛が酷く陰性の方にはひじきがおすすめです)
・にんにく、しょうが、たまねぎ
・三年番茶・たんぽぽ茶(コーヒー)
・ハーブティ
どれも体を温める作用があり、血液循環や、血液の浄化に役立つ食品です。
これらをうまく活用することで、生理痛はかなり改善が見込めるとおもいます。
朝いちばんに白湯を飲むこともおすすめ。
女性に嬉しい成分がたっぷり!豆乳やアーモンドミルクに溶かして飲む美味しい健康習慣
「アロエビタミンCミックスラテ」Minery ミネリースーパー・ラテシリーズ|植物の微量栄養素に注目したオーガニックサプリ【単品】
¥ 10,500 (税込)
日ごろから何を選択して食べるかが重要。
生理がある方で生理痛を感じる方が約80%、そのうち日常生活に支障が出るほどの方は約30%。鎮痛剤を使用しても寝込む方は約6%という数字が出ています。
女性なら一度は経験があると思われる生理痛。
症状も千差万別ですが、ストレス社会や環境汚染、働き方・・・
様々な問題がさらに体に追い打ちをかけていると感じますが
やはり、日頃から何を選択して食べるか、がとても大切になってきます。
マクロビオティックの概要の陰陽はとても理にかなっていて、
一つの知識と判断材料として頭に入れておくととても便利です。
女性なら特に、体を中からケアすることに意識し、毎月の生理で体調チェックをしてみてください。
反省点や改善点が見えてくるはずです。
生理中はできる限りリラックスして過ごし、体を冷やさないように努めてください。
毎月やってくるものなので、少しでも快適に軽やかに過ごせる工夫をしてみてくださいね。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Market生理中もハッピーにすごそう!IN YOU厳選オーガニックアイテム
女性に嬉しい成分がたっぷり!豆乳やアーモンドミルクに溶かして飲む美味しい健康習慣!
「アロエビタミンCミックスラテ」Minery ミネリースーパー・ラテシリーズ|植物の微量栄養素に注目したオーガニックサプリ【単品】
¥ 10,500 (税込)
世界に1人のあなたをパーフェクトにする!世界に1つのオートクチュールオーガニック・フレグランス ”Fivele” (フィヴェール)【IN YOU Market 限定販売】
¥ 35,811(税込)
この記事を読んだ人にお勧めしたい他の記事
生理前のPMS対策・イライラを入浴でケアする方法|ミネリーバスタイムで始める生理前のセルフケア習慣布ナプキンに変えると訪れる「イイ事」とは? 使用歴10年目の私が使いこなすコツと生理中のかぶれを無くす方法教えます。
【薬膳レシピ】自分で作る風邪薬・胃腸薬『第一大根湯』の作り方。〜肩こりや生理痛にも効果大。
IN YOUライター募集中!
あなたの時間を社会のために有効活用しませんか?
年間読者数3000万人日本最大のオーガニックメディアの読者に発信しよう!
IN YOU Writer 応募はこちらから
この記事が気に入ったら
いいね!しよう