明らかになった危険な下地クリームの実態と、安全なオーガニック下地クリームの選び方
化粧下地選び、悩んでいませんか?
「ちゃんとカバーしなければ皮膚がんになる」
「皮膚呼吸ができないと肌が老化する」
など、相反する様々なコピーライティングとともに販売されている、
ローションタイプやムースタイプの化粧下地クリーム。
そして、UVクリーム兼用の化粧品下地クリームなども。
BBクリームにCCクリーム・・・
毎シーズン様々なタイプが登場して、どの化粧下地クリームが良いのか?
はたまた、化粧下地クリームが自分の肌に適しているのか、検証した人は少ないのではないでしょうか。
化粧下地クリームは、
ファンデーションやメイクアップ化粧品とは違って、特に意識せずとりあえず購入・・・
してしまう人が多いのではないでしょうか。
今回の記事では、
この化粧下地クリームの気になる選び方についてお伝えしていきます!
そもそも、「化粧下地クリーム」とは?
化粧下地クリームとは、洗顔後、化粧水と乳液を使用した後に
ファンデーションをつける前に使われています。
・ファンデーションやチークが崩れないように
・しみやソバカスを隠すため
・クマを目立たなくするため
・UVから肌を守るため
・肌色を均一に整えるため
・化粧崩れを防止するため
・乾燥を防ぐため
このような理由で使われている化粧下地クリームですが、
多くの人は、下記のような製品のいずれかを使用されているのではないでしょうか。
UV対策のある「化粧下地クリーム」
UV効果のある化粧下地クリームには、
SPF50+ や、PA+++などの指数が記載されています。
これらが何を示しているかご存知ですか?
・SPFとは
「Sun Protection Factor」の略で、日本語では紫外線防御効果指数のこと。
シミやソバカス、皮膚がんの原因になる紫外線B波(UVB)を防ぐ指標です。
UVクリームを塗布した場合と、そうでない場合に
どの程度で肌が赤くなるかを算出して、UVB効果を測定したのがSPFという指標。
・PAとは
「Protection Grade of UVA」の略で、日本語では紫外線A波を防御する効果指数のこと。
シミやしわの原因になる紫外線A波(UVA)を防ぐ指標です。
曇りの日でも窓を突き抜けて浸透してくるのがA波。
気づかないうちに少しづつ肌が黒くなったり、乾燥・しわを形成させてしまうのがA波です。
UVクリームを塗布した場合と、そうでない場合に
どの程度で肌が黒くなるかを算出して、UVA効果を測定したのがPAという指標。
ビーチに行く時には指数が高いものを、
普段の外出には指数を低いものを使い分けするのがスマート。
ただし、紫外線吸収剤はSPFもPAも数値が高ければ高いほど、
多く含まれるため、肌への負担も大きくなります。
BBクリーム
「Blemish Balm(Blemishとは傷の意)」、または「Beauty Balm」の略。
もともと、皮膚の病気を持つ患者のためにドイツのドクターが考案したのがBBクリームの始まり。
それをアジアのブランドがコンセプトを引き継ぎ化粧品に展開して世界に広まりました。
保湿、UV対策、ファンデーション、コンシーラーを一つで兼ね備えているので、
新たにファンデーションをつけなくても良いというコンセプトの化粧下地クリーム。
CCクリーム
「Color Control」または「Color correcting」の略。
BBクリームの流れで考案されたCCクリーム。
肌色を補正し、保湿、UV対策してくれる、BBクリームよりライトな仕上がり。
ただし、BBクリームとCCクリームに関して、
共通した定義があるわけではなく、
ブランドによって、BBクリームとCCクリームの正確な定義はまちまちなのが現状です。
したがって、これらを選ぶ時には、名前で選ぶのではなく、
成分を見たり、実際につけてみて、自分の肌に合うのか確認することをおすすめします。
オーガニックな化粧下地クリームを選ぶ際に気をつけたい成分
パラベン
オーガニック化粧品を心がけている
IN YOUの読者の方にはお馴染みの成分、防腐剤であるパラベン。
安全性については多くの実験がなされ、安全が認められている成分ですが、
表示指定成分になったことから、一躍注目される成分に。
ただし、被験者の一部には感作反応が見られている研究結果や発ガン性も指摘された経緯から、
「パラベンフリー」に訴求した化粧品が増えてきました。
「パラベン」を避けるのは一つの方法ではありますが、
「パラベンフリー」の訴求を見て他の成分を調べずにやみくもに手に取る方が、
肌に合わない化粧品を使ってしまう恐れに繋がります。
紫外線吸収剤
紫外線吸収剤も、多くの方が気にしている成分の一つ。
こちらも発ガン性の疑いがある成分として問題視されてきた成分です。
そもそも、紫外線吸収剤の容量も様々なレベルのものが存在したため、
化粧品工業連合会が主体となって、SPF、PAの基準を設け、消費者が自主的に選べるようにしてきた背景があります。
今は「紫外線吸収剤フリー」を訴求したUVクリームや化粧下地クリームも。
ただし、「紫外線吸収剤フリー」についても、その他の成分を確認したり、
実際に自分の肌と相談しながら化粧品を選ぶ心がけが必要です。
日本のメディアにはなかなか取り上げられない、化粧下地クリームの注意点
現在日焼け止めや化粧下地クリームに使用されている成分は、
何十年も前に使用を認めた成分。
そのため、米食品医薬品局(FDA)が
「紫外線防止剤が体内の血液に流れ込むのではないか」という懸念のために臨床試験を実施しました。
その結果、UVから体を守る成分・紫外線吸収剤は体内の血液に流れていることが判明。
ただし、見解としては、これが必ずしも体に悪影響を及ぼしているとは言えないと結論付けており、
これから研究を重ねて、これらの成分の再審査を行う意向だといいます。
参考:WIRED「日焼け止めの化学物質は体内に吸収され、血液中に流れ込んでいた:米当局の臨床試験から明らかに」https://wired.jp/2019/05/08/sunscreen-chemicals-soak-all-the-way-into-your-bloodstream/
「化粧品 添加」でGoogleで検索すると、その多くは
「化粧品 添加フリー」を訴求したウェブサイトが表示されます。
英語で「cosmetics chemical」と検索してみると、
実に多くの化粧品に含有される気をつけるべき事柄がヒットします。
読者の方も、色々なキーワードで日本語と英語で調べてみると、
その差に驚かれるかもしれません。
現在認められている成分や、注意喚起に上がっていない成分が必ずしも体に良いものとも限らないのです。
大切なのは、化粧品の訴求や注意成分に惑わされず、
自分自身の肌で選ぶことではないでしょうか。
化粧下地クリームを選ぼう
化粧品の訴求に惑わされることなく、「自分の肌」に合ったオーガニックな化粧品を選択する
ある知人は、UVクリームも化粧下地クリームも肌に合わないことから、
化粧下地クリームもつけない選択をした、とのこと。
必ず帽子をかぶったり、日傘を使用したり、彼女なりの工夫をしていました。
化粧下地が合わなければ、そのような選択も考えられるのではないでしょうか。
大切なのは、化粧品の訴求に惑わされずに、
自分自身に合った化粧品を選ぶことではないでしょうか。
そして、ビーチに行くのか会社に行くのか、
その時々のシチュエーションに合わせて、
・紫外線を防ぐことがより大切なのか
・肌の状況に合わせることがより大切なのか
その都度、自分の肌の感覚で選ぶこと、ではないでしょうか。
オーガニックな化粧品を使ってみない?
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