日本のオーガニックの現状、知っていますか?|オーガニック農家もオーガニック事業者も「やっててよかった」と思える世界を創らないと日本の食の未来はない
日本のオーガニックの現状、知っていますか?|オーガニック農家もオーガニック事業者も「やっててよかった」と思える世界を創らないと日本の食の未来はない
先日下記のブログを更新しました。
2020年を迎えるにあたり思うこと|ふと込み上げてきた●●という気持ち。
今回は2020年を迎えるに当たる振り返り後半編です。
2019年で、もう一つ良かったことがあります。
それは私自身が、もう一度、原点に立ち返ることができたということでした。
私は、特定の年末やお正月休みがあるわけではなく、まあ、日頃からやることも多いので、
テレビもつけずに普通に色々なものを食べつつ、マイペースにお仕事をしつつ、みたいな年末なのですが、
(もっともテレビは電源を抜いたまま、2−3年つけていないのですが。・・・苦笑)
その中で、年末にもかかわらずおかげさまで、日々たくさんの方々からお仕事のご連絡をいただきます。
だいたいその多くは当然ながら、オーガニック事業に従事される皆様です。
年末年始をゆっくりと過ごされている会社員の方や、消費者の皆さんはもしかすると知らないかもしれませんが、
実は、年末年始も関係なく年中無休で朝も夜も関係なくせっせと働いているオーガニック生産者の方々がたくさんいらっしゃいます。
今の世の中、オーガニックの商品はお金を払えばありがたいことに、簡単に、購入ができます。
しかしその裏側でどんなことが行われているかご存知でしょうか?
彼らの多くは大抵、生産するので精一杯。
当然、なかなか売ることにまで頭がいきません。
新規就農の場合は、安定的に生産するまでに時間がかかるケースもありますし、その年によっては、気候の変化で収穫がうまくいかないこともあります。
たとえ、収穫がうまくいったとしても、収穫ができないシーズン(冬など)は加工品がなければ、収入はゼロになりかねません。
急に収入がゼロになる。
・・・・普通の日本の会社員では、リストラにならない限り、まずあり得ないことです。
また、彼らは売り先がなければ、余ってしまうこともあります。
それどころかもっとひどいパターンでは「売るものがない」というケースも多々あります。
病気などで休んでいるうちに、畑が全滅してしまうことだってあります。
さらに、就農者の多くはシニアな方々なので、若者と違い、ITに疎い人もいますし、体力的にも時間的にも営業活動をするほどの気力がない人もいます。
売れないよりは、「無農薬である」ということの価値のわからない人でも、誰でもいいので、とりあえず地元で安売りせざるを得ない場合もあります。
それでも、「何か特別な思い」があって、慣行栽培ではなく自然栽培や、無農薬で農業をしているのです。
現実を見て思ったのは、彼らはもっと自分たちのプロとしての仕事に誇りを持つべきですし、
我々消費者ももっと彼らの素晴らしい技術や生産物に敬意を払うべきだ、ということです。
人それぞれ、本当に色々な思いがあります。
年末年始で、世の中が休んでいる最中にすら仕事のことを考え一生懸命に語る、彼らと話すことで、私も初心に立ち返ることができました。
ところで、オーガニックライフ、というとどんなイメージを思い浮かべますか?
客観的には、オーガニックライフ=華々しいもの、富裕層がやるもの、時間に余裕があってキラキラしているもの・・・
というイメージが強いかもしれませんが、
実際のところはその真逆で、オーガニック事業は、生半可な思いでは絶対できません。
華々しいもの、富裕層がやるもの、時間に余裕があってキラキラしているもの・・・
というのは、オーガニックの実情を知らずにただ、消費をしている消費者からの表面的なイメージなのだと思います。
そのイメージは決して悪いものではないですし、それらを否定したいわけではないのですが、
生産者の中には、会社員の給与レベルにも全く至らなく、毎日生きていくだけでも必死、という生産者の方も大勢います。
というか、そうじゃない人の方が稀かもしれません。
本当にこの現状を、知った上で、あなたは、「オーガニック」について、語ってますか?とお伝えしたいのです。
これからの日本について思うこと
正直に言うと、日本のオーガニックの現状には私も、心底頭を抱えています。
今の日本社会を見ても、あらゆる意味で、最悪だな、と思うことの方が多いです。
例えば今、日本は自給率が最低レベルにあります。
オーガニック農業はなおさらで、全体のたった0.3パーセントにすぎません。
にも関わらず、今海外からはどんどん輸入食品で安くて質の悪い遺伝子組み換え、農薬まみれ、ホルモン剤まみれ、ゲノム編集食品などが入ってきています。
基盤が整っている上で、そうした低品質なものが一部入ってくるならまだしも、何一つ、基盤が整っていない中で、日本の食卓が荒らされかねない状況なのです。
お金がないと嘆く消費者は、知識がなければ、国産で質の高いオーガニック食品ではなく、「安いもの」の方に流れていくことはいうまでもない事実です。
しかし、このままいくと日本の食は、自由貿易協定などの関係で、もっともっと大変なことになる可能性が非常に高いにも関わらず、
真っ当なものを作っている人たちが、真っ当な評価を得てお金にすることができず、「食べていけない」「大変だ」と嘆いているわけです。
上記のような現実の中で、真っ当なことをやっている人たちが真っ当に評価され、成功できる世の中を一刻も早く作り、
オーガニックの生産者含め、事業に携わる人一人一人が、欲しいと思うものがある程度好きな時に買え、
かつ基盤を整えてしっかり食べられるようにしていかないと、日本の食にもはや明るい未来など・・、こないでしょう。
ではどうしたらいいのか?という話を次項でしていきます。
皆さんにお願い
数えきれない課題がある中、オーガニックを作る人が自分の売っているものにもっと自信を持ち、かつ売るための方法を知ること、
売る人は、売れる方法を探求して価値を伝え、買う人はオーガニックの価値の本質を理解をしてどんどん消費をしていかなければ、
本当に安心安全なものなど手に入らない、という日が来てもおかしくありません。
個人的な、来年の一つの目標としてとりあえず一つ挙げるのであれば、(まだ抱負を考えきれていないのですが)
IN YOU Marketを通じて、オーガニック生産者や事業者、新規就農者たちとの圧倒的な、成功体験を共に作っていく。
ことを目標として掲げたいと思っています。
そして、これを見ているあなたには、
ぜひIN YOU Marketを通じて、オーガニック農産物、オーガニック商品を買っていただき、応援をお願いしたいのです。
本年も本当にありがとうございました。
2020年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
オーガニック農産物や商品を買って応援しよう
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