誰もが悩む「ニキビ問題」。
薬に頼らずに日常生活で出来る、
オーガニックなニキビ治療のヒント

皆さんは今まで、顔にニキビができたことはありますか？

重度、軽度の違いこそあれ、
恐らく、ほとんどの方が「はい」と答えることでしょう。

人によっては、 ある時期になるとできたり、
ニキビが治りにくくなって諦めモードになったり、
ニキビのせいでお化粧ののりがよくなくなってしまったり、
と、ニキビは私たちを常に悩ませる、意外と大きな問題です。

そこで、この記事では、ニキビが私たちにどのような影響を及ぼすのか、
ニキビにはどのような治療方法があるのか、など
ニキビについてもっと知っていただくためのあれこれをご紹介しましょう。

※なお、ニキビは背中などの体にもできますが、
今回は特に、顔にできるニキビについて書いていきます。

私たちに一生付きまとう「ニキビ」問題

もしかしたらニキビを思春期特有の症状だと考えている方が
おられるかもしれませんが、実は生涯を通じていつでも発症する
可能性がある疾患です。

私自身、とても気になるほどの顔ニキビができたのは
中学生、高校生の時で、まさに思春期の真っ只中でした。

最近はかなり出来にくくなってきてはいたのですが、
今回のコロナによるマスク生活で、おでことあごに再発してしまいました。

さえ現在、私は薬剤師として薬局で働いていますが、
近頃は私と同じくマスクによるニキビや肌荒れを発症している成人の方が
とても多いような印象があります。

このように、ヒトは様々な年代でニキビを経験します。
生まれたばかりの赤ちゃんニキビ。
小学生〜高校生あたりも思春期ニキビ。
ストレスや食生活でできる大人ニキビ。

その時々で呼び方は微妙に変わりますが、
結局は同じもののことなのです。
 

小さなニキビでも、
生活の質を左右するほどの大問題になる

ニキビがあるとどうなるのか。

皆様ご自身はどうでしたか？　もしくは、今現在、どうでしょうか？

もし赤ちゃんにニキビが出来れば、 顔や体に現れた赤い湿疹を見つけて、
ご両親は不安になることでしょう。

若者だったら、ヒトに会うことが億劫になるでしょう。
ニキビがあることで知らず知らず気持ちが下がってしまい、
ブルーな気分になってしまうことがあるかもしれません。

学術論文でも、ニキビはQOL（Quority Of  Life＝生活の質、人生の質）に関連があり、
鬱の原因になるとまで言われています。

(参考文献) http://pubmed.jukkou.com/report.php?id=df5b87e46812559ecfa72e49cef720e4

成人すれば、治りは一層悪くなり、ニキビ跡が残ってしまう。

女性であればニキビを隠そうとお化粧を厚く塗るようになってしまい、
それがさらなる皮膚に負担をかけてしまう。

さらに中東地域では、ニキビの後遺症としての色素沈着の過剰も報告されています。

(参考文献) http://pubmed.jukkou.com/report.php?id=d8371954bc2901afdd590115ec00b602

以上のように、ニキビに伴う問題は年代ごとに、それぞれあります （共通する部分はもちろんありますが。）
 

ニキビ治療の最も一般的方法は「薬」の服用

塗り薬や飲み薬、漢方（薬）による治療が一般的ですが、
半年ほど治療を続けても治らないヒトは、実は私の薬局ではたくさん見かけます。

治らない最大の理由は、薬が体に合っていないため。

そんなニキビ治療によく使われる薬には次のようなものがあります

A, 塗り薬

赤、白、黒ニキビに対応したものやピーリング効果がある薬など、
各症状に合わせ、たくさんの種類があります。

例）ダラシンTゲル、べピオゲル、エピディオゲル、ディフィリンゲル、
デュアック配合ゲル、アクアチム（クリーム・軟膏・ローション）等

B, 飲み薬

化膿には抗生物質 、肌を綺麗に治すためにはビタミンC、ビタミンE等
が処方されます。

例) シナール配合錠、ユベラ（トコフェロール）、フラビタン（FAD）、
ハイボン（リボフラビン）
※先発薬名（後発薬名）：中身の有効成分は同じです 　

ホルモンのバランスが影響している場合にはピル
（ただ、服薬をやめてしまうと再発の可能性もあり）が処方されます。

c, 漢方薬

初期段階で使われることが多く、ポピュラーな漢方薬には、
「十味敗毒湯（じゅうみはいどくとう）」あります。
その他、生理周期や男性ホルモンによるニキビに効果的といわれている
漢方薬もたくさんあります

d, 保湿剤

顔を保湿はニキビ治療の重要ポイントです。

例）ヒルドイドローション、ヒルドイドソフト軟膏、ビーソフテンローション、等

皮膚科の先生によって、出る塗り薬や漢方が異なります。
またピル状のホルモン剤を処方してもらう時はレディースクリニックへの相談がおすすめです。

治療薬の利用は手間がかかる

薬を飲むデメリットには、「通院の手間がかかってしまうこと
（なかなか効果を実感できないまま通院するには根気が必要）」、
「飲む薬の量が多くて大変（ 漢方やビタミン剤は一日３回飲むことのが通常で、
飲み忘れてしまうと適切な治療効果が得られません）」などが挙げられます。

オーガニックなニキビの治療法もある

「合う、合わない」があり、面倒な服薬。

それならばういっそのこと、薬とは違ったアプローチを
試みてみるのもおすすめです。

日常の生活の方法あ習慣を無理の範囲で変えることで、
もしニキビが治れば、これほど良いことはないと思いませんか？

漢方薬が効かなかった思春期の私が、ニキビを治した方法

私自身は漢方で治療をしていたのですが、なかなか治りませんでした。
（あくまでの私個人の体験です。漢方で効果を感じている方はたくさんおられます。）

そんな私は高校生の時、チョコレートやスナック菓子が大好きでした。
（特にポテチが好きでした。）
おでこのニキビを触りながら勉強するのが癖で、その赤く盛り上がった患部が
気になって仕方ありませんでした。

そして「どうにかして治したい」と必死に考え、
「これが原因では？」と考えたお菓子を意識的に控え、
おでこを触るのもやめました。

すると、いつの間にかニキビは小さくなっていきました。

これは私の例に過ぎませんが、
「生活習慣がニキビに全く無関係」だとはいえないと思います。

今振り返ると、中学生の時は バレーボールをしていて、たくさん汗をかき、
ボールを触った汚い手のまま 顔やおでこの汗を拭いていました。
今考えるとこれもニキビの原因の一つだと思います。

ホルモンが原因、そんな場合はどうする？

現代社会は何かとせわしなく、ゆっくり過ごせる時間が少なくなってきています。

それでも入浴には最低30分は時間をかけてゆっくり湯船に浸かってリラックスしてみる。
睡眠も大切です。最低でも６時間、できれば7時間は眠るようにすることで、
ホルモンの分泌を正常化し、ニキビ対策に役立てられる可能性があります。

食事はどうする？

コンビニ食や既製品をできるだけ減らしてみてください。
また美味しいものには大抵たくさん入っている、白砂糖を控えるようにしてください。

スナック菓子や菓子パンも減らし、野菜たっぷりのお鍋でお腹や心を満たしてみましょう。

タンパク質も大切ですので、鳥むね肉などのお肉や豆製品等も
意識的に摂るようにしてください。

薬に頼るだけでなく、日常生活を見直して、意識を自分の体にむけてみる。
すると、いつの間にかあんなに悩んでいた顔ニキビが解決しているかもしれません。
 

よりナチュラルな生活を心がけることで、
不快なニキビを遠ざけましょう。

最後にもう一度お伝えしたいのは、
世の中にはニキビ治療の方法がたくさん存在するということ。

諦めず、色々試して自分にあった方法を見つけてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆様に少しでも参考になれば幸いです。

皆様にとって今日が良い１日になりますように。

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