世界初・カリフォルニアで「使い捨てコップに25セント法案」可決!? |海外の人達から聞いて分かったことと、日本の私たちができること
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1 世界発の法案が満場一致で可決
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こんにちは。「いつもがわくわく☆こどもてらこや・おとなてらこや」主宰の柳原里実です。
AP通信社の記事によると、
アメリカ・カリフォルニア州バークレー市で、世界発の条例が満場一致で可決されました。
それは「飲み物を買うとき、再利用できるコップを持ってこない顧客は、
使い捨てコップ1個あたり25セント支払わねばならない」というものです。
この条例の名称は「Disposable-Free Dining(処分ゼロ食)」。
他にも、飲食店には
「持ち帰り用にはコンポスト(堆肥)化できる容器を使うこと」
「中で飲食する顧客には再利用できる食器やカトラリーのみを提供すること」
「使い捨てのふたやマドラーを提供するのは要求されたときに限る」
などと決められています。
施行は、2020年1月からとのことです。
2 バークレーのこれまでの取り組み
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バークレーは、アメリカ東海岸、カリフォルニア州アラメダ郡にある人口は約10万人の都市。
アメリカで、政治的・社会的に最も進歩的な都市として知られています。
1960年代には、ベトナム反戦運動、平和、瞑想、哲学、東洋宗教、魂(スピリチュアティ)、
自然との共生生活、差別の廃止、多様な価値観の尊重などを訴える「ヒッピー文化」の発祥の地であり、
その後その文化は世界中の先進国に広まりました。
1970年代にはすでに「リサイクル」の先駆けとなっており、
1980年代には発泡スチロールの一種・スタイロフォームの禁止、
2014年には、肥満や糖尿病を防ぐために炭酸飲料に課税する「ソーダ税」、
カリフォルニア州で2014年にレジ袋禁止法が可決される前に市内で先に支持、
2018年にストローの提供を禁じる法案など、
あらゆる「世界初」の取り組みがなされています。
この法案で使い捨てコップに課せられる25セントの使い道は、
それぞれの店舗に任されています。
たとえば「銀食器」など、環境にやさしい食器への買い替え資金に使ってはどうか,
と市の議員さんは話しています。
つまり、この条例の目的は、市の財源のためではなく、
レジ袋から買い物バッグに移り変わったように、自分のコップを持ってくることが自然になること。
すでに実施している店舗もあり、いまのところ問題が起こっていないとのことです。
3 この法案に対する現地の懸念
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現地ではそのことについてどう思われているのでしょうか。
カリフォルニア大学付近の、多くの学生たちが集う通りのカフェやレストランのオーナーたちによると
「環境問題のために何かできる」として「条例には賛成」。
ただ、「料金が上がることで、外食をする学生が減り、商売が成り立たなくなるのでは」という心配もあるとも。
そこで、市が、市民に対して、「法案の意味合いを伝えてほしい」と答えています。
4 その他の地域の人の声
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他の国の方はどのように感じているのか、現地の方にお話を伺ってみました。
(1)セルビア共和国・20代
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使い捨てコップに課金するのは賛成。
顧客が自分のコップを持ってくるきっかけになるから。
ちなみに、去年、セルビアでは全国でのスーパーマーケットのレジ袋の有料化が始まりました。
1枚2ディナール(約74円)(2019年2月現時点の為替)と割と高額な設定です。
(2)クロアチア・20代
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使い捨てコップ自体にそもそも必要性を感じていない。
なんのためにコーヒーを飲むかというと、「ゆっくりと飲む時間を楽しんだり、
一緒にいる人たちとの会話を楽しむためだから」。
そのためには、家で飲むか、お店で座って飲むかなので、
コーヒーだけを持ち帰るということがあまり理解できない。
(3)ガーナ・20代
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国内の上下水道の普及率が低く、断水も多いため、水汲みが女性と子どもの仕事。
プラスチックのバケツ一杯の水を頭に乗せ、歩いて運ぶ。
雨水をためるのもプラスチックのバケツ、
水を買うのは大きなポリタンク、
飲料水はペットボトル入りのもの。
また、停電も多いため、衛生面の管理が課題であり、一度きりの容器を使わざるを得ない状況。
以上、現地の方のお話を伺いました。意見は個人それぞれのものなので、
国別に分けることはできないですが、地域の特徴を少し垣間見れたように思いました。
まず、セルビアやクロアチアは「スターバックスが進出しない国」として知られていますが、
次の背景が関係します。
それは、昔から家で「トルココーヒー」を飲むのが一般的で、
外出先でコーヒーを飲む「カフェ」は「人々の社交や情報収集の場」という伝統。
だから「アメリカ式のテイクアウト中心のカフェは流行らない」と言われてきました。
次に、ガーナのゴミ問題は、上記の女性も話していたように、かなり深刻で、
その原因に日本を含む先進国が大きく関わっています。
10数年前から、先進国からの家電やパソコンなどの廃棄物がガーナに輸入され、
それらはいまや東京ドーム30個以上分の山。
こどもたちが、その廃棄物を燃やし、わずかな金属を取り出すことで、収入源としています。
そして、燃やす際の煙や、洗浄や冷却の際の河川、海への流出により、
ダイオキシンあ水銀、ヒ素、鉛という、
人体にとって危険な物質が高濃度で検出されているのが現状です。
わたしたち先進国の「便利さ」や「利権」が、一部の国へしわ寄せとなり、
現地の安全な水や空気に影響を与えてしまっているのです。
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> 商品の詳細はこちら5 「crazy(いかれてる)」から「norm(ふつう)」になるまで
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使い捨て紙コップの法案をきっかけに、より大きく深く、
世界全体が関係しあっていることが分かりました。
バークレー市の議員の方々によれば、バークレーが進歩的な取り組みをするときには、
周りから「crazy(いかれてる)」と思われてきたのだそう。
けれど、後になり、多くの都市や州や国が続くにつれ、いつしかそれが「norm(ふつう)」になってきたそうです。
どう言われても、いいと思うならば、取り入れる。
それを続ける。
この姿勢は今、もっとも日本に必要な姿勢ではないでしょうか?
私たちがいまからできる環境保護
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crazyでなくても、私達ができることはたくさんあります。
この便利な社会において、
▷「袋はいりません」という一言
▷店内で飲むのにわざわざ持ち帰りカップに入れて貰わない
▷マイカップを持ち歩く
▷ラップを繰り返し使えるタイプのものに
▷ファストファッションはなるべく控える
▷布ナプキンを取り入れる
▷折り畳み傘をなるべく持ち歩く ・・・などなど。
今まで「かっこいい」イメージのあったタバコが
すっかり「不潔・遅れている」イメージになり下がったように、
使い捨て文化も、「ダサい・レベルの低い」イメージになって行くのではないでしょうか?
そんな世界的な流れの中で、
いつも海外の流れが出来上がってから、やっと腰をあげる日本は、
いち早く変わることができるでしょうか?
日本が環境後進国という汚名を着せられないためにも、
ぜひ私たち民間レベルから行動していきましょう。
参考:Associated press news HP / City of Berkeley official HP/外務省HP
今からできるオーガニックという選択
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