2016/10/13

今、好きな仕事、できていますか？本当にやりたい食の仕事に就くために彼女がやったこと。

松浦愛 IN YOU 公式ライター

Instagram Twitter YouTube 株式会社インユー代表取締役CEO オーガニックブランドMineryプロデューサー「すべての人にオーガニックな暮らしを」をスローガンとして掲げ、オーガニックの普及と拡大を目指し、日夜活動中。運営サービスはIN YOUや日本で一番厳しい基準を目指すIN YOU MARKETなど

0
送る

本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ

有機栽培の「黒にんにく」100ｇ【2個セット】

皆さんは今、好きな仕事、できていますか？

皆さんは今、好きなことを仕事にできていますか？

特にこれを読んでいるIN YOUの読者さんは「食」や「オーガニック」関連のお仕事をしてみたい！という方もいるのではないでしょうか。

私も数年前、好きな仕事を本業にしたくて、右往左往していました。

その頃の自分は、どのようなことができるのか、見当もつかず、未知数でした。

でもある日、ひょんなことがきっかけで「好きな仕事」をすることができるようになりました。

私には無理かも・・

そう思われている方もいるかもしれませんが、

一見小さなきっかけが大きな転機に発展することは、じつは珍しくもなんともないことです。

今回は、海外生活や外資系企業を経て「オーガニック料理ソムリエ」という資格がきっかけで
同じく好きな食の仕事に就いて充実した日々を送っている芦間忍さんにお会いしてきました。

【あなたもオーガニック料理ソムリエになる。】

その前に・・・
まだ、オーガニック料理ソムリエについて知らない方のために簡単に解説しておきます

オーガニック料理ソムリエとは

オーガニック食材の力を料理に活かすための様々な基礎知識（オーガニックの知識、食材や調味料の見分け方、料理方法、味付け、献立のつくり方など）を、6時間の講座と実技によって学ぶ「たった一日で取得できる資格」。

受講の最後に試験が行われ、合格者は晴れて「オーガニック料理ソムリエ」資格を取得することができます。この資格、始まって約2か月も経たないうちに受講生は100名以上を越え、地方や果てはアメリカから駆けつけて講座を受けにくる生徒もいるというから驚きです。

主催は、はりまや佳子先生が代表理事を務める、日本オーガニックライフ協会。
はりまや佳子先生は卒業生1,500名以上を抱える「マクロビオティック・キレイ料理教室G-veggie」の代表も兼任する、まさに今オーガニック業界で大活躍中の人物。

【あなたもオーガニック料理ソムリエになる。】

では早速、彼女がどのようなことがきっかけで好きなことを仕事にすることができたのか、見てみましょう。

下記はインタビューの内容を抜粋したものです。

もともとオーガニックなものと何か共通点があったのですか？

「海外生活でオーガニックのものに触れる機会が多かったんです。」

アメリカに3か月、オーストラリア5年、と海外生活の経験がありました。

知人でも自給自足をして生活する方もいて、身近なところに「オーガニック」が当たり前にある環境にいました。
日本でも、祖父母がつくる畑のものを食べるなど、幼いころから新鮮なの野菜に恵まれた生活をしていたのでオーガニックを特別視したことはありませんでした。

添加物がよくないということは海外では当たり前。

日本では当たり前のように添加物が多量に含まれたものを皆手に取っている

例えば、添加物がよくないということはオーストラリアではみんながよく知っていることなんです。

当然の認識というか。

みんなそれなりに気にしているので平均的に意識が高いように感じます。
チョイスがあれば、オーガニックを選ぶ、というのは当たり前の姿勢。

一方、日本では添加物のたくさん入ったインスタント食品やジャンクフードをごく一般の方が食べていますよね。

添加物とか化学的なものに対する認識が圧倒的に低いと感じます。
社会人として働いていると、コンビニに行く機会が増えると思うんですが、お弁当とかすごいと思いますね。

まだまだ圧倒的にジャンクなものの選択肢のほうが多い。

当時、海外から帰国したとき、まず思ったのは外食でのギャップでした。

意外にもサラダがメインになっているようなお店が少ないと感じました。
向こうだとサラダや野菜料理自体がメインになるようなメニューがとても多かったんです。

自分でオーガニックを学べる場所を求め
たどり着いたのが「オーガニック料理ソムリエ」資格

帰国後、やはりオーガニックなものへの興味は続きました。

オーガニックっていう言葉は知っていましたが、
具体的に生活に取り入れるということとは、どういうことなんだろう？と思いまして。

海外でも日本でも、無添加なもの、伝子組み換えではないもの、オーガニックなもの、取れたてのお野菜・・
そうしたものに触れてはきたものの、やっぱり自分で学べる場所がほしかったんです。

そこで見つけたのが、「オーガニック料理ソムリエ」でした。

【あなたもオーガニック料理ソムリエになる。】

仕事の転機になった「オーガニック料理ソムリエ」

いずれはそういう方向の仕事をしたいな、と思っていました。
でも、なかなか別の業界にいたので、きっかけがなくて、これが何かのきっかけになるといいなと。

改めて興味があったオーガニックを資格として学びなおせる場があることを知り、すぐに挑戦することにしました。

オーガニック料理ソムリエを取得して驚いたことはありましたか？

オーガニック料理ソムリエを取得して気づいた２つのこと

その１　一番びっくりしたのはお味噌の実験

資格の講座を通じて最も驚いたのは「お味噌」の実験でした。

お味噌は体にいいのだと以前から思っていましたが、それは漠然とした感覚でした。

実際にわかったことは「味噌は体にいい」という単純なことではなく
どういう風に作られているかによって大きく違うのだということに気づきました。

その２　意外に構えなくてもいいものだとわかった

オーガニックをつい難しくとらえがちな人は多いと思います。
いったいどんな風に料理すればいいんだろう？！みたいな。

ですが、オーガニックであるからこそ素材が素晴らしいので、実は難しいことではありません。

素材がいいと、手の凝ったことをしなくてもおいしく食べられるのです。
思ったより、そんなに難しく考えることではないと感じました。

オーガニックに対していざやるとなると大変なのでは、と思っていましたが、案外自然体で取り組めるものなんだなぁと、これが私の率直な感想です。

自分の中で起こった変化について何かありますか？

調味料の見直しを行ったこと。
料理をすることが増えたこと。

まずいろいろな実情を知ることによって、外食が減りました。

作ったほうが安心して食べられるということを、改めて痛感しましたね。

外食をするにしても、以前よりもさらに選ぶようになりましたし。

食材そのものに対しての興味が出ましたし、料理の先のその食材を、一体どこの誰が作っているののだろうという興味がわいてくるようになりました。

【あなたもオーガニック料理ソムリエになる。】

お仕事に活かせたこと。
転職して本当にやりたい環境に飛び込めた。

まず、そもそもオーガニック料理ソムリエを取得したことによって食への興味関心が増し、今の農業や食にまつわる仕事に就いたんです。

資格をとらなければ、きっと今の仕事にも出会えていなかったことでしょう。

オーガニック料理ソムリエは、たったの1日で取得できるということがとても魅力的なポイントになりました。

働いていたのでなかなか何か月も取り組むタイプの資格はハードルが高かった。

今おかげさまで、さまざまな生産者の方にお会いすることも多く、日々変化が多く刺激的な環境で働いています。

農地を見に行くこともありますし、野菜の生産者の方と仲良くなって飲みに行ったり、
漁師と一緒に船に乗ったり・・・貴重でわくわくする体験をさせてもらっています。

やりがいがあることはもちろん、ずっとやってみたかったお仕事だったので、毎日が楽しいですよ。

資格の名前が名刺にあることで、仕事関連で注目されるように

さらに資格の名前が名刺にあることで、仕事関連で注目されるようになりました。
生産者の方とお会いする機会も多いのですが、「え、なになに？」と自分に対して関心をもってくれるので踏み込みやすくなりました。

食べ物にかかわっている人たちから食べ物に対して正しく向き合っている人だと思ってもらえるというメリットもあります。

【あなたもオーガニック料理ソムリエになる。】

日常の生活に活かせたとおもうこと

野菜の切り方ですとか、調味料の選び方ですとかそうしたちょっとしたコツを学ぶことができました。
普段学びたくてもなかなか教えてくれる人はいないと思いますので、料理を作る立場の方はぜひ、と思います。

また、オーガニック料理ソムリエ講座自体、普段お会いできないような、食関連の方やそうした領域に興味がある方が圧倒的に多いので
純粋に面白い出会いがほしい！という方にもおすすめです。

どんな人におすすめしたい？

お母さんやお母さんになる予定の人

%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%82%ac%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af%ef%bc%9124

小さい子供さんって食べるものの影響がとても大きいんです。

自分で選べませんから、大人の責任なんですよね。

添加物や農薬ひとつとっても、その影響を知ってて与えられるのと知らないで与えられるのとでは全然違います。

自分が毎日食べるものも知ったうえでジャンクなものを選ぶのはその人の選択だと思いますが、
口に入れるものの影響をしっかり理解したうえで正しい選択をしてほしいです。

親の責任としても、ぜひすべてのお母さんに学んでいただきたいと思います。

【あなたもオーガニック料理ソムリエになる。】

畑に行って作っている姿を見ると、
多少高くても「適正価格」と感じる。

%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%82%ac%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af%ef%bc%91jjjkk

何も知らないとオーガニックな食材や調味料は「高い」と思うけれど、
実際に畑に行って、正しく作っている姿をみると「ああ、この価格でもじゅうぶん適正だな」と思いましたね。

反対に大量生産されて安価なものは農薬をたくさん使われている背景を目の当たりにしても、それを選ぶのか、ということですよね。

有名なものが人間にとって安全かどうかは、また別の話なわけです。

そういった意味では生産者のことも、ひとつひとつ自分で調べないといけないと感じました。

私は、値段がそれなりにしても誰が作ったかがわかるものを選びたい、そう思います。

安くて美味しくないものを大量に食べるより、
値段が張ってもいい質のものを選ぶべき。

%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%82%ac%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af%ef%bc%912

オーガニックは環境にも自分にもいいと思うんです。

風邪もひきにくくなりましたし、予防医学という観点からもコストという意味では病気になって巨額な医療費を払うよりもはるかに安いと感じます。
目の前の食べ物に対して思いを込めて、しっかりと向き合うと思ったよりも量を食べなくても満足できるものですよ。

安くて美味しくないものを大量に食べるより、値段が張ってもいい質のものを選ぶべき。
今はそう思います。

高いからこそ、一口一口味わうようになりますし、大事に扱うようになります。

生産者は自然な姿勢でやっているということ。

オーガニックの作物をつくる生産者にお会いする機会が多いのですが、
皆さん「オーガニックのものを作っています！」という感じではなく、ごく自然に農業をやっているんです。

「肌が弱いので農薬を使わないようにしています」とか。
農薬を使わないで野菜を作ることは、そもそも当たり前のことなんだな、と感じました。

メッセージ

食べることは毎日のことです。

だから、少しでも早く自分で選択できる立場になっていただきたいと思います。

海外では幼いころから環境・食事についても学ぶ機会があったりする国もあります。
日本ではそういったものがほとんどなされていない実情にありますよね。

添加物を選ぶのも自分だし、安全でおいしいものを選ぶのも自分。
お伝えしたいのは、実践するためにはまずは知識が大事だということ。

自分で選べるという立場に立つ、それが初めの第一歩です。
その知識をオーガニック料理ソムリエで学んでみては。

【あなたもオーガニック料理ソムリエになる。】

筆者から一言。

%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%82%ac%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af%ef%bc%91kkk

いつかはやりたい仕事がしたい・・・

そう思いつつも、2年、3年と時は過ぎゆくもの。

お会いした芦間さんは、オーガニックに触れる機会は多いものの、本業にするきっかけがなかなかなかったといいます。
そんな中、オーガニック料理ソムリエの資格に出会い、とんとん拍子で今の素敵な職場に巡り合えたのだそう。

今は毎日、忙しいそうですが、やりたい分野のお仕事なので、とても生き生きと輝いていました。

何がきっかけになるかは、誰もわかりません。

ですが、私は何人ものオーガニック料理ソムリエにもお会いしてきましたが、共通点があることに気づきました。

みんな好きなことをして、ストレスなくイキイキと生活していることでした。

好きなものに囲まれて、活力に満ち溢れている人は、やりたくないことをいやいややっている人よりも魅力的。

それは当然のはずです。

あなたも、今年、来年、何か転機がほしいのなら、受け身ではなく、能動的に何か始めてみませんか？

その第一歩が1日で取得できる、「オーガニック料理ソムリエ」になるかもしれません。

素敵な未来への扉を開けてみましょう。