現代人に多い脳梗塞の原因になる血栓予防に!発酵食品の中で最強のプロバイオティクス食品の納豆を一日2個続けるメリット。
納豆、好きですか?
私は大好きです。
数ある発酵食品の中でも納豆は、栄養バランス力が高く、腸内環境を整えるのにベストな条件が揃っています。
私の担当する発酵食クラスでも、納豆の回はことさらお話しする事が多く、ヒトの体への健康効果をはじめ、
環境への効果など、多角面でも非常に優秀な食材で、発酵食品の中でも最強ともいえるプロバイオティクス食品です。
納豆が体によい、ということはみなさん、とっくにご存じだとは思いますが、では何故体によいのでしょうか。
意外とわかっているようで忘れがちな納豆のこと。
この機会にもう一度おさらいしてみましょう。
納豆の効果をふりかえり。
1・納豆は、納豆になることで、ゆで大豆の120倍の栄養価があり、抗酸化作用は4倍になる。
2・動脈硬化予防の成分が数種類も含まれる。
3・血液の流れをスムーズにする。
4・ナトリウムを排出し、血圧上昇を防ぐ。
5・高血圧、生活習慣病予防、コレステロール値上昇予防。
6・女性ホルモンのバランスを保ち、更年期障害や乳がんの予防に役立つ。
7・腸内細菌の善玉菌を増やし、良好な状態に傾けるのに役立つ。
8・近年深刻化している骨粗鬆症の予防に役立つビタミンKが納豆には豊富に含まれる。
9・環境の浄化にも利用される。
2・動脈硬化予防の成分が数種類も含まれる。
3・血液の流れをスムーズにする。
4・ナトリウムを排出し、血圧上昇を防ぐ。
5・高血圧、生活習慣病予防、コレステロール値上昇予防。
6・女性ホルモンのバランスを保ち、更年期障害や乳がんの予防に役立つ。
7・腸内細菌の善玉菌を増やし、良好な状態に傾けるのに役立つ。
8・近年深刻化している骨粗鬆症の予防に役立つビタミンKが納豆には豊富に含まれる。
9・環境の浄化にも利用される。
ざっと簡単に大きくわけても8つはあげられます。
それらをもう少し詳しく見てみましょう。
1・納豆は、納豆になることで、ゆで大豆の120倍の栄養価があり、抗酸化作用は4倍になる。
大豆は発酵することで栄養価が変化します。特にビタミン類が顕著で、ビタミンB、ビタミンKなどは群を抜いて多く変化します。
また、納豆の大きな特徴の一つ、ネバネバ。このネバネバの成分の特徴である「ナットウキナーゼ」は納豆にしか確認されていません。
2・動脈硬化予防の成分が数種類も含まれる。
まず、動脈硬化と脳血管疾患の違いですが、動脈硬化とは、血圧が高くなったり、糖尿病や高脂血症などによって血管が硬くなり、もろくなってしまうことをいいます。
わたしたちの血管はゴムホースのように収縮することが可能ですが、血圧が高い状態が慢性化すると常に血管に圧がかかるために、もろくなりやすくなります。
その弱くもろくなってしまった血管には、血液の塊=血栓が出来やすくなります。
血栓が脳の血管に詰まると脳梗塞の原因となります。
もろくなった血管が破れて出血すると脳出血となります。
これらの原因となる血管を硬くする動脈硬化の予防となる成分は、マグネシウム、サポニン、リノール酸、ポリアミン、イソフラボン、大豆レシチンなどがありますが、これらの成分を納豆は全て含んでいます。
3・血液の流れをスムーズにする。
2015年度 厚生労働省による日本人の死因、第4位に脳血管疾患があげられます。
脳血管疾患とは、一般的に脳卒中の事を指しますが、脳卒中というのは1つの病気の事を指すわけではありません。
脳の血管が詰まる脳梗塞、血管がやぶれ出血するする脳出血、くも膜下出血など、脳の血管異常によって引き起こされる病気の総称なのです。
その脳卒中の原因となる血管を詰まらせる血栓を溶かす作用があるナットウキナーゼ、ビタミンE、ビタミンKなどが納豆には多く含まれています。
4・ナトリウムを排出し、血圧上昇を防ぐ。
2であげた動脈硬化の原因は血圧上昇ですが、その血圧上昇の原因であるナトリウムを排出するカリウムが納豆には豊富に含まれています。
血圧上昇を防ぐことで、脳血管疾患も予防することが可能となります。
5・悪玉コレステロール予防。
コレステロールには腸内細菌同様、悪玉と善玉が存在します。
悪玉のコレステロールは血管壁に付着し、動脈硬化の原因になります。
納豆に含まれるナットウキナーゼ、イソフラボン、ビタミンEなどがその予防に役立ちます。
6・女性ホルモンのバランスを保ち、更年期障害や乳がんの予防に役立つ。
原料である大豆のイソフラボンはおなじみですが、その他にも納豆には鉄分、亜鉛なども豊富に含まれます。
近年女性の鉄分は深刻です。鉄分は赤血球の成分であり、貧血の予防に役立ちます。
亜鉛はイソフラボンと同様、女性ホルモンの働きを高めるとともに、肌荒れやシミ、そばかすを予防する効果もあります。
7・腸内細菌の善玉菌を増やし、良好な状態に傾けるのに役立つ。
発酵食品に使用される数多くの微生物は胃酸に弱く、腸まで生きて届くことがあまりありませんが、納豆菌は熱や酸に強いことが特徴です。
胃酸で死滅することなく腸まで届き、腸内で善玉菌として働きます。
原料である大豆の食物繊維も腸内の乳酸菌などの善玉菌のエサとなりますので、腸内細菌を増やす方法として有効です。
8・近年深刻化している骨粗鬆症の予防に役立つビタミンKが納豆には豊富に含まれる。
女性の骨粗鬆症の増加が深刻化しています。
骨の密度、骨密度量は女性の場合18歳位でピークに達し、40代頃まで維持しますが、加齢とともに減少します。
若いうちの過激なダイエットなどもその一因ですが、骨をつくるビタミンKがピークを迎える前に不足すると、骨量のピーク値が平均よりも不足し、その後現象していくため、骨折しやすくなります。
高齢になってから骨折すると、骨が再生しにくくなり、寝たきりや歩行障害などの原因ともなります。
9・環境の浄化にも利用される。
納豆菌に含まれるネバネバ成分のひとつ、ポリグルタミン酸は、老廃物を排出を促し肌の潤いを保つ働きがありますが、近年注目されている効果として、環境への貢献も注目されています。
このポリグルタミン酸は、保水力が高いため、近年は化学の分野での注目が高く、
オムツや生理用品の吸収成分や、土の保水剤、樹脂(土にかえるプラスチック)、冬季に土中で凍結しない堆肥用剤成分などで応用されており、中でも砂漠の緑化や水質浄化などを目的に発展途上国への技術応用など新たな分野で市場を目指す動きがあります。
血栓防止効果がある納豆、いつ食べると効果的か
ナットウキナーゼの血栓防止効果は8時間といわれています。
また、心筋梗塞や脳血管疾患などの原因である血栓は深夜から早朝に出来やすいため、それらを予防するためにはそれらの時間帯から逆算した時間に相当する18:00~24:00の間に摂取するとよいとよいといわれています。
納豆は夜食べるとよい、と聞いたことがある方も多いと思いますが、夜に食べると良い理由はそいういったことから言われています。
逆に朝食のイメージも強い納豆ですが、朝食べることにもちゃんと意味があります。
納豆は先にあげたように血圧上昇予防の効果があります。
日中はストレスにさらされる事も多く、血圧が上昇しがちです。それらの対策としても朝食べることにも効果があるといえます。
プリン体は大丈夫?
納豆はプリン体が高いといわれていますが、プリン体は1日に400mgまでなら問題ないといわれています。平均で1日に食べる納豆の量は1~2パック程度(1パック約40グラム)で、含まれるプリン体量は約115mg相当なので結論からいうと、1日2パック程度なら毎日食べ続けても全く問題ありません。
食べ過ぎは問題ですが、日常的に食べる分にはそれ以上の健康効果の方が大きいといえます。
発酵研究で有名な東京農大の小泉武夫名誉教授は毎日2パックの納豆を30年食べ続けている、という話はとても有名ですが、間近で拝見すると大変お肌もきれいできめ細かく、あやかりたい位ツヤツヤです。
納豆を効果的に美味しく食べるちょっとしたコツ。
塩分は最後に混ぜる
納豆のネバネバ成分のポリグルタミン酸とフラクタンは塩分に弱いので塩分は最後に混ぜましょう。
十分かき混ぜ糸引きを十分にさせてから醤油を混ぜましょう。
加熱しすぎに注意
ナットウキナーゼは熱に弱いのでなるべく加熱しすぎない事がポイントですが納豆菌自体は熱に強く100度の熱湯でも死滅することはありません。芽胞という形で残るので条件がそろえば、また発芽し増殖します。
たれには添加物が含まれているので注意。
付属のたれ、からしにはほとんど、砂糖やブドウ糖、添加物が含まれます。
付属のものはつかわず塩麹、しょうゆ、みそなどを使いましょう。
また、キムチ、ぬか漬けなどを混ぜればそれだけで塩分は十分にとることができるのでおすすめです。
わら納豆もよく表示を見て!
わらに包まれた納豆も体に良さそうなイメージですが、わらが演出に使われていることもある事はご存じですか?
あらかじめ納豆菌を添加した大豆をわらに包むならまだしも、輸入大豆が使われている事も多いのも事実です。
わらに包まれているとイメージは大変良いですが、表示をちゃんと確認することも大事です。
国産100%大豆であること
遺伝子組み換えでないこと
可能であればオーガニックであることも大事ですが、納豆菌が大豆由来のものと確認できればもっと理想的です。
少なくとも国産、非遺伝子組み換え、この二つは最低限チェックするようにしましょう。
油をちょっと足すことでビタミンKの吸収率をあげる。
EVオリーブオイル、ゴマ油、オメガ3系などの油をほんの数滴垂らすことでビタミンKの吸収率がアップします。
また、風味が豊かになり、とても美味しくなります。納豆が苦手な方でも食べやすくなるのでおススメです。
冷凍できる
納豆は冷凍することができます。食べきれないときは冷凍するのもおすすめです。
納豆と組み合わせると最強な食べ物
納豆と組み合わせることで効果的な食品はいくつもあります。おススメをご紹介します。
1)キムチ
キムチの乳酸菌の増殖を納豆菌が助けます。納豆菌が乳酸菌のエサとなりえるばかりか、キムチに含まれるニンニクが納豆と合わさり血栓防止効果をアップさせます。また、抗菌力も高く、O-157菌などの食中毒菌も防ぎます。
2)切干大根
大根は乾燥することで「リグニン」という不溶性食物繊維が生成されます。
このリグニンはガン、動脈硬化予防、便秘の改善、美肌、貧血、免疫向上、コレステロール上昇抑制、腸内の善玉菌を増やします。
不溶性食物繊維は、水に溶けにくい繊維質で、水分を保持し、便のカサを増やして排便を促します。腸内の有害物質を排出させる働きを持つのでデトックスには最適といえます。
3)大根おろし
消化酵素が働き、胃腸の負担を軽減します。胃腸の調子が悪いときなどにおすすめです。
4)玉ねぎのみじん切り
玉ねぎの成分、アリシンが疲労回復、血栓予防、コレステロール値を下げるのに役立ちます。
アリシンはみじん切りにして15分から1時間、そのまま置くことで増加します。みじん切りにしてしばらく置いた玉ねぎを混ぜましょう。
5)ぬか漬け
ぬか漬けにはキムチ同様、乳酸菌が豊富です。特に漬かりすぎたぬか漬けの再利用方法としておススメ。
納豆のタレは不要なので、細かく刻んで混ぜましょう。
知っていることも知らなかったこともふまえて、納豆はできれば毎日食べたい発酵食品のひとつです。
さらにこだわった方には自家製納豆がおすすめですが、発酵食品の恩恵を受ける一番の大事な事は、継続することが大切です。
発酵食品はただ食べるだけでなく効率のよい食べ方、その特徴、栄養価を十分に知った上で食べるとより効果が得られ美味しく食べることができます。
季節が急激に変化するこの季節、最強のプロバイオティクス、納豆を効率よく食べて免疫力を上げて風邪などを予防しましょう。
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