「発がん性物質 トリハロメタン」が生成される水道水。手洗い・ウォッシュレット・飲み水「日常の水道水」が健康に及ぼす危険な影響とは?
みなさんは普段、水道水を飲んでいますか?
毎朝欠かさず、「白湯」を飲む、という方も多いでしょう。
しかし浄水器やミネラルウォーターがコストになると思って、
水道水をそのまま沸かして飲んではいませんでしょうか。
しかし、水道水をそのまま沸かして飲むことによって発がん性物質であるトリハロメタンの量がさらに増加してしまうことがわかっています。
しばしば話題になる、水道水に含まれる塩素の健康への影響。
味やにおいも気になることから、キッチンの水道には浄水器をつけている方も多いと思います。
またIN YOUの読者さんはきっと、意識の高い方もいらっしゃるでしょうから
すでに、オーガニックの野菜を積極的に買うなど日ごろから健康管理に気をつかっている方も多いと思います。
しかし普段何気なく使っている「水」から有害物質を摂取してしまっているとしたら・・・・??
せっかく毎日よいものを食べていても本末転倒。
というわけで、今日はIN YOUの読者さんに、
改めて水道水のもつ危険性についてお伝えして行きたいと思います。
そもそも、塩素とは?
私たちが水道水の話をする時に「塩素」と呼んでいるものは、水道水中に含まれる残留塩素のことを指します。
水は浄水場にて凝集沈殿→ろ過→消毒という工程を経て浄化されます。
その消毒の過程で塩素を入れるのですが、塩素濃度は浄水場から遠ざかるほど低くなり、日本では残留塩素濃度が0.1ppm(0.1mg/L)以上であるよう水道法第22条で定められています。
出典:https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/kijun/
塩素とカルキはどう違う?
水道水の話になった時によく聞くのが「塩素」と「カルキ」。
でも実際のところ違いがよくわからないという方も多いのでは?
塩素
化学式Cl2で表される常温で気体の物質。特有の刺激臭を持つ。
カルキ
次亜塩素酸カルシウムのこと。(ドイツ語のクロールカルキを略してカルキと呼ばれる。)
次亜塩素酸カルシウムは水酸化カルシウム(消石灰)と塩素から作られる物質で、水に溶かすと塩素を発生させます。
現在では水道水の消毒には主に次亜塩素酸ナトリウムが使われていますが、かつて使用されていた次亜塩素酸カルシウムの名残で「水道水の塩素=カルキ」と認識されているのです。
出典:http://www.jwwa.or.jp/houkokusyo/pdf/200803_suidouyou_guideline.pdf
水道水の塩素消毒の歴史
日本で水道水の塩素消毒が始まったのは1921年。東京市と大阪市にて実施されました。
塩素は病原微生物を消毒する効果があるため、水道施設の整備が進むにつれ、
乳幼児の死亡率・コレラ・赤痢・腸チフスなど水を介して伝染する病気の患者数が減少したことがグラフより見て取れます。
ただ、これらの減少は時代とともに全体的な衛生状態や栄養状態が良くなったことなども関係していると考えて良いでしょう。
塩素の健康への影響とは?
塩素による健康への影響としては、以下のようなものが懸念されています。
・皮膚の乾燥、かゆみ
・毛髪の乾燥
・鼻炎
・目の痛み
・胃の不快感
・アレルギー
・ぜんそく
・膀胱がん
・直腸がん
・心疾患
出典:http://www.drweil.com/health-wellness/balanced-living/healthy-living/dangers-of-chlorine/ https://www.atsdr.cdc.gov/phs/phs.asp?id=683&tid=36
各国の水道水の塩素濃度基準
日本
日本の水道水は水道法(1957年制定)により、蛇口での残留塩素濃度を0.1ppm(0.1mg/L)以上に保つよう定められています。また、味やにおいの観点から、上限を1ppm(1mg/L)以下に抑えるという水質管理目標値も設定されています。
アメリカ
塩素濃度の上限値は4ppmとされています。WHO
ガイドラインにて、塩素濃度の上限を5ppmとしています。出典:https://www.epa.gov/ground-water-and-drinking-water/table-regulated-drinking-water-contaminants
http://www.worldchlorine.org/wp-content/themes/brickthemewp/pdfs/WCC_Policy_Paper_Water_Chlorination.pdf
シャワーや洗浄便座の水からの経皮吸収にも注意。
飲み水や料理にはミネラルウォーターや浄水器を利用している方も多いですが、
なかなか手が回らないのが体を洗うための水。
IN YOUでも以前毎日使っている日用品。少しずつ肌に入り込み蓄積される、出口のない毒「経皮毒」とは?という記事でお伝えしていますが、
皮膚から吸収された有害物質は10分の1ほどしか排出されないため、口に入るもの以上に気をつける必要があります。
発がん性物質トリハロメタンを経皮吸収することによる危険性
塩素が水道水中に含まれる有機物と反応すると、発がん性物質であるトリハロメタンが生成されます。
トリハロメタンとはある種の化合物の総称であり、代表的なものとしてはクロロホルムが挙げられます。アメリカの政府と学識者らによる研究によれば、単純に水道水を飲んだ場合に比べ、水道で手を洗うなどの日常的な使用による経皮・経気道吸収による血液中のトリハロメタン濃度は著しく高いとのこと。
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1257669/
毎日のシャワーやお風呂、手洗いによる経皮吸収を防ぐためにも、
シャワーにはフィルター、水道には浄水器をつけることをおすすめします。
職場で水仕事をすることが多い方は手袋を着用した方が良いでしょう。トイレでお尻を洗うのもハイリスク。
肛門から吸収された水道水の影響
また、意外と気にされない方が多い、トイレのウォッシュレット。
微量だとはいえ、毎日続けるのおはおすすめできません。
なぜなら、性器付近の経皮吸収率は全身の中でも最も高いため、洗浄便座使用時には膣や肛門からの塩素の吸収が懸念されます。
浄水器のついていないウォッシュレットを毎日常用することにより、
肛門から吸収された水道水が何らかの有機物と反応して発がん性物質を生成する可能性も。
大腸がんをはじめとした各種がんのリスクを高める可能性もないとは言い切れないでしょう。
最近では洗浄便座用の浄水器も販売されているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
飲食店でも水道水を提供するお店には要注意。
家では気を付けていても、外では・・?
高級レストランや、上質なコーヒーを提供するお店ではたいてい浄水器を設置していますが、
カラオケ店、安価なチェーン店や居酒屋、定食店などは水道水を提供しているケースもいまだに多いです。
たいていはお水をオーダーして一口飲めば塩素の味がするので、大体わかりますが、
そのようなお店は野菜を水道水で洗ったり料理に使うお水も経費節減のためと水道水を利用している可能性が高いので要注意です。
浄水器を使わずに塩素を減らす方法
家に浄水器がない方は以下のような方法で塩素を減らすと良いでしょう。
・沸騰させる
・くみ置きする(日光に当てるとより効果的)
・ビタミンC(レモン汁など)を加える
・活性炭を入れる
こちらもご覧くださいね。
天然の空気清浄機で浄水器を作ろう。農薬・放射性物質にも立ち向う力を持つ炭のパワーがすごい!すぐにでも実践できる「炭活用術」教えます
もう一度、水の大切さを思い出そう。
水は私たちにとって必要不可欠なもの。
人体の約60%は水分であり、食べ物がなくても水があれば2週間は生きられると言われます。
デトックスに白湯や塩水が使われたり、疲れた時に水を飲むことで疲れが取れたりと、健康の維持にも欠かせない存在。
本来食べ物や化粧品以上に気を配るべきなのですが、ついつい忘れがちな存在である水。
これを機に、一度身の回りの水について考えていただけるとうれしいです。
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