食べ物だけじゃない。お子さんのお口の中のこと。口と歯の「口腔ケア」は家族を守るために最も大切な健康管理の1つ
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IN YOUの読者には食べ物には気を使っている方が多いのではないでしょうか。
では口の中はどうでしょう。
食べ物は気にするが、食べ物の入り口である大事な口の中のことまではあまり気にしていなかった。
なんて方もいらっしゃるのでは。
日本人が意外と無頓着なのが「歯のこと」。
皆さんの「歯」は健康ですか?「8020(ハチマルニイマル)運動」という言葉を聞いた事はありますか?
1989年に厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱したプロジェクトで、「80歳で平均残存歯数20本以上」を目的としています。
少なくとも20本以上自分の歯があれば、ほとんどの食物を不自由なく噛みくだくことができ、満足な食生活を送ることができると言われています。
歯科の予防先進国と言われるスウェーデンやフィンランドでは、現在80歳の平均残存歯数が25本というデータも出ているそうです(※1)。
健康寿命という考え方
長寿国である日本。その平均寿命は世界的にみても高いと評価されています。
そして、近年、
新たな目標として注目されているのが「健康寿命」です。
「健康長寿」とは、健康的に元気な生活を送ることが出来る期間のことを指します。
寝たきり状態や痴呆といった健康面での問題を抱えた期間ではなく、自立した健康的な生活が送れる期間がより長くなった「健康かつ長寿である状態」を目指しているのです。
気にして欲しい!
歯の寿命
日本人は、平均寿命が伸びた割に歯の寿命がそれに伴っていない。という声を聞きます。健康的な生活を送る「健康寿命」を伸ばすためには、健康的な歯を維持すること、つまり「歯の寿命を伸ばしてあげること」が大切です。
口は消化器の始まり
口 → 食道 → 胃 → 腸 → 肛門
口と歯(口腔)をケアすることは、全身の健康を守ることにも繋がる、大切なケアなのです。そもそも、私たちは「食べる」ことによって全身に必要なエネルギーを蓄えて生命を維持しています。
その「食べる」ために必要な器官である口と歯(口腔)にも拘らず、そのケアの認知度は低いままです。
歯を失う原因が何か、ご存知ですか?
歯を失う2大原因、その1つは「歯周病」約40%、もう1つは「虫歯」約30%です(※2)。その内の歯周病は、糖尿病や高血圧と同じく「生活習慣病」に位置づけられています。
歯を失う原因1 歯周病
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。糖尿病、高血圧症といった生活習慣病と共通している点として、
初期段階では自覚症状がなく、気がついた頃には進行しているケースが多いのが特徴です。
歯周病の進行プロセス 歯肉炎段階
歯茎がたまに腫れる
歯茎が赤く充血する
歯ブラシに血がにじむ
歯周病の進行プロセス 初期
歯周ポケットができる
歯周組織の破壊がはじまる
歯が浮くような感じがする
歯周病の進行プロセス 中期
歯茎がやせる
歯茎がブヨブヨする
食べ物が歯にはさまりやすい
口臭がする
硬いものが噛みにくい
歯周病の進行プロセス 末期
歯槽骨がほとんど無くなる
歯の根が露出する
歯がぐらつく
歯が抜け落ちる
歯を失う原因2 虫歯
虫歯とは歯が溶かされてゆく病気です。歯の表面に付いた食べかす、特に糖分が、細菌へと分解されて酸となります。
この「酸」によって、歯のエナメル質内部から歯の成分「カルシウム」や「リン」が溶け出して虫歯の原因となります。
味覚 感覚器官の1つである「口」
口は大切な感覚器官の1つです。味(甘い・苦い・しょっぱい・酸っぱいなど)、におい、歯ごたえ などの口の感覚(味覚)を通じて、脳は刺激を受けます。
特に、子どもは様々な食べ物の味覚を体験して、おいしく食べる感覚を育んでいきます。
口腔ケアの目的
虫歯の予防
歯周病の予防
口臭の予防
味覚を育む/改善する
唾液分泌の促進
口腔機能の維持
年齢別 口腔ケアの方法
赤ちゃんの口は無菌状態!キスも気を付けて!
キスでも移る!ママとパパの虫歯菌。
ママとパパには悲しいニュースですが、虫歯菌は、唾液を通して感染してしまいます。
生後、間もない赤ちゃんの口の中は無菌状態ですから、口移しをしたり、間接的な方法でママとパパが使ったコップやスプーンを赤ちゃんにも使うなどは、虫歯菌が移る原因となります。
日頃から、ママとパパ自身が口腔ケアをしておきましょうね!
赤ちゃんのお口ふき
生まれたばかりの赤ちゃんには、歯は生えていません。清潔なガーゼ(歯みがきガーゼなど)を用いて、口の中を優しく拭いてあげましょう。
生後5ヶ月位〜
少しずつ乳歯が生えはじめる頃。この大切な時期に赤ちゃんが虫歯菌に感染してしまうと大変!
せっかくの乳歯が虫歯菌でいっぱいになってしまったら可哀想ですし、永久歯にも影響する可能性があるのです。
赤ちゃん専用の歯ブラシを噛ませたりして、唾液をだしてあげるのも良いでしょう。
唾液は虫歯になりにくくしてくれます。
そして、赤ちゃんが寝る前などに歯をみがいてあげてください。
1歳頃〜
丁寧に歯を磨いてあげましょう。赤ちゃんが歯磨きを楽しむように
優しく楽しそうに歯磨きをしてあげましょう。
2歳〜3歳位
赤ちゃんに自分で歯磨きをさせてみましょう。その後は、仕上げみがきをしてあげましょう。
うがいの練習もしましょう。
4歳〜5歳位
自分でしっかりと磨けるように、練習させてあげましょう。6歳〜12歳位
永久歯へ生えかわる時期。
生えたばかりの永久歯は、歯の成分がまだ未成熟で、虫歯になりやすいので、特に注意したい時期です。きちんと磨けているかを、確認して上げることも必要です。
歯みがきの習慣を育てると良い時期なので、食べたら磨くという習慣を身につけさせてあげましょう。
12歳以降 中高生
あごの成長がほぼ終了し、歯は永久歯に生え変わっているため、噛みあわせのバランスがほぼ整います。成長期ですから、食事の量も増える時期です。
歯並びが悪くないか、虫歯を放置していないか、など専門家に見てもらってください。
噛まない食事から、噛む食事へと改善を!
ジャンクフード、早く食べられるパンなど「噛まない食事」が増えていませんか?
噛まないとどんな影響があるのでしょうか
唾液が十分にでない
消化器に負担がかかるあごが弱くなる
歯並びが悪くなる
唾液が少ないため歯を再石灰化(修復)する力が弱まる
虫歯になりやすい
噛むことは、消化器との1つとして重要な「唾液を出す」という役割を担っています。
良く噛むためには
食事から見直すことが大切です。
柔らかい白米ではなく、玄米を主食としたマクロビオティックや精製されていない食品ホールフードを中心とした食事で、
日頃から噛むことを意識付けし、唾液を出して消化器への負担も軽くしてあげましょう。
歯磨き粉について考えてみましょう
歯磨き粉の基準は「添加物」よりも低い?
歯磨き粉を使わない歯医者さんが多いと聞いたことはありませんか?
歯磨き粉は薬事法上の分類によって、薬効成分を含む医薬部外品と、薬効成分を含まない化粧品とに分けられています。そもそもが、飲み込むものでないため、その安全基準が食品添加物の基準よりも低いという見方をする専門家もいます。
実際、多くの歯磨き粉には、
以下の危険視される成分が含まれています。
水和シリカ
研磨剤として使用されるソルビトール、サッカリン
甘味料として使用されるグリセリン
歯磨き粉をペースト状にする、また乾燥から防ぐために使用されるラウリル硫酸ナトリウム
発泡剤として使用されるからだに優しいオーガニックの歯磨き粉
毎日口にする歯磨き粉だから、安心のできるものを使いたいですよね。安心できる歯磨き粉選びのポイント
✔発泡剤なし
✔研磨剤なし
✔化学物質(防腐剤、香料、着色料など)なし
を出来る限り選ぶこと。口に入れても大丈夫
安心の「歯磨き粉」
食べ物には気を使うのに、歯磨き粉には無頓着?!口の中に入れるものだからこそ歯磨き粉も無添加、オーガニックのものを選んでくださいね。
ホワイトニング用 おすすめ商品
made of Organics ホワイトニングトゥースペースト 75g発泡剤、合成保存料、界面活性剤、人工香料、人工着色料等不使用
研磨剤として、 さらに乳白剤としての機能も持ち、歯本来のクリアな白さをもたらす、天然ミネラルの一種であるシリカを配合
http://www.takakura.co.jp/
最後に
歯は財産である。と言うと極端かもしれませんが、健康な歯を維持することは、
健康な身体を維持することとも関わりがあり、とても価値のあることなのです。
今の子供たちには、ぜひ一本でも多くの自分の歯(永久歯)を大切に守ってもらうための「口腔ケア」を知って欲しいです。
そのためには、ママとパパが日頃から「口腔ケア」をしていることが大切です。
日頃、何気なく行っている歯磨き、これからは健康を意識した「口腔ケア」としての歯磨きをしてください。
虫歯を遠ざけるヘルシーなライフスタイルを。
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虫歯にならないためには、口腔ケアもそうですが体全体のバランスを整えることが大事。
日ごろからオーガニックなものを選んで体の中を整えましょう。
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【参考文献】
(※1) Oral Care 予防実用知識
http://www.oralcare.co.jp/practice/a-first/7/
(※2) 8020推進財団 歯を失う原因
http://www.8020zaidan.or.jp/m/03.html
一般財団法人 日本口腔保健協会
子どものお口の健康
http://www.jfohp.or.jp/okuchikenko_navi/child/index.html
東京国際クリニック 歯科
科学的根拠に基づいた歯周病治療
http://www.period.tokyo/column/918/
特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会
歯周病について 歯周病とは?
http://www.jacp.net/perio/about/
8020推進財団
http://www.8020zaidan.or.jp/magazine/start_care01.html
http://www.8020zaidan.or.jp/about/index.html
http://www.8020zaidan.or.jp/info/origin.html
http://www.8020zaidan.or.jp/databank/situation.html#3
ホワイトニングWhy?
「キスで虫歯がうつる」はウソ?ホント? 歯科医師・岡本真理子先生が詳しく解説!
http://www.whiteessence.com/why/kounai/kiss-bad-tooth/
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http://www.gokiso-dc.com/shokuiku
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