体温が1度下がるごとに免疫力は著しく低下。シャワーだけじゃなく、入浴をするべき３つの理由と得られるメリット・効果とは？

体温が1度下がるごとに、免疫力は３０パーセントも低下。

最近日本人女性に低体温が増えています。

妊活中の方や、病気でもない限り、体温計で体温を毎日計る、という習慣のある方はあまりいらっしゃらないかもしれませんが、

試しに体温を測ってみてください。


平熱が36度前半であったり、36度を下回っている方は、低体温だと言えます。

体温が1度下がるごとに免疫力は30％ずつ低下していくといわれています。

中でも３６度をさまよっているという方は、いつ、病気になってもおかしくない危険な状態であると断言することができます。


では、どうしたらいいのでしょうか。

体の内から発汗する方法もありますが、今回は外から温める方法にフォーカスしてお伝えしたいと思います。

お勧めできる手軽な方法の一つに「入浴」があります。

海外ではお風呂につかる習慣はあまりない？

温泉、銭湯を始め入浴は日本の文化のひとつ。
しかし、現在私が住んでいるスペインでは、シャワーだけのお家も多く湯船につかるという習慣がありません。

特に冬場は温かい日本のお風呂が恋しくなります。
実際にはお風呂に対しての効果を知れば知るほど入らずにはもったいないくらいの様々な効果があることをご存知でしょうか。
日本人の生活にはかかせない毎日の入浴の効果とより効果的な入浴方法をご紹介します。

シャワーだけで済ませるのはもったいないその理由。

湯船に浸かって入浴するのにはたくさんのメリットがあります。

特に大きく３つの効果があると言われています。

低体温にさようなら！
身体を芯から温める

低体温はがん細胞が喜ぶといわれています。
逆に平熱を高めることでガンや風邪などを寄せ付けない免疫力のある体を保つことができます。

温かいお湯に浸かることで体を温めるばかりか、新陳代謝を促進させ、汗などと一緒に老廃物を外に排出する効果があります。
お湯の温度によって得られる効果も変わってくるので目的にあった温度設定にしてみましょう。

免疫力を高める・眠気覚ましにもおすすめな
４２℃以上の熱めのお湯

熱いお湯は交感神経に作用し、眠気を消し去ってくれます。

なので朝風呂で目を覚ましたいという人には
熱めのお湯がおすすめです。

42度という温度は人間の平熱より高いので、
体を芯から温め、免疫力を高めることにもつながります。

ただし心拍数も早くなり血圧も上がるので入浴は１０分前後程度がおすすめ。

寝る前に。「今日は疲れた・・」というときに。
リラックス効果のある３８℃～４１℃のぬるめのお湯

ぬるめのお湯にはリラックス効果があります。

これは副交感神経に作用するからです。

ストレスのある人やよく眠れないという人は
リラックス出来るぬるめのお湯がおすすめです。

夜の就寝前に２０分～３０分ほど
ゆったりと入浴するのが良いでしょう。

水圧が与える効果

次に水圧についてお伝えします。
水中には水圧というものが存在します。
この水圧は入浴の際には1トンにもなると言われています。

参考


水圧は血管を外側から血管に圧力を加えることにより
身体全体の血流を促進します。

特に下半身の血液を心臓へと押し戻してくれるので習慣病予防のほか、むくみの解消なども期待出来ます。

参考

浮力が与える効果

お風呂に入ると体がぷかぷか浮きますよね？
これは水中の浮力が働いているから。

身体が浮力で軽くなることで
普段身体を支えていた筋肉もリラックスすることが出来ます。


精神的にも肉体的にもリラックス出来るのは
浮力のおかげです。

お風呂の入り方・ポイント

温度、時間：お風呂の入り方は前述した通り、高温の場合は短時間、41度くらいの場合は少し長めにつかるといいでしょう。

入浴剤：いうまでもありませんがせっかく使うのであれば天然素材で出来た、完全無添加のものを使用していただくことをお勧めします。間違っても化学香料や着色料が使われたものは避けるように。

お湯の質：お湯についても気を付けてください。
塩素が強く肌トラブルの原因にもなりますのでできる限り浄水器をつけるか、炭などを入れて浄化してからつかること。

ワンランク上の入浴法

目的別バスタイムのアレンジ技をお伝えします

ただ湯船に浸かるだけではつまらない、という方。
もっと効能効果をUPさせたい方へ。

毎日の入浴タイムを一工夫しより効果的な入浴を試してみませんか？

薬草・ハーブの力でリラックス

日本では昔からヨモギなどの薬草をお風呂に入れる文化があります。
ヨーロッパでも様々なハーブを使った入浴法があり、リラックス効果に加えて治療作用や抗菌作用などもあると言われています。

ハーブ風呂のやり方は簡単です。ハーブは生のものでも乾燥したものでも大丈夫です。
ガーゼなどに包んで、お風呂に入れましょう。

アロマオイルなどの精油を使った入浴方法もあります。
敏感肌の人は生や乾燥ハーブよりも、刺激の少ない精油がおすすめです。
使用するハーブによっても得られる効果は変わってきます。

自分の状態や気分に合わせて色々なハーブ風呂を楽しんでみてください。

参考：ハーブのホームページ

デトックスしたい・生理不順・低体温が気になる方に

デトックスしたい、また寒くて冷えている、生理不順等に悩んでいる方はよもぎやドクダミ等の薬草の力を借りるのがおすすめです。

おすすめはお茶にして飲んでも美味しい無農薬の野草パウダー。
これを大匙１～２ほどいれお風呂に入れると、体がぽっかぽかに！
不調もどこかへ飛んでいきそう。

体臭が気になる方に

体臭が気になる、汗のにおいが気になる・・など人にはなかなか言えない悩みをお持ちの方もいるかと思いますが、
匂い消しに一押しなのが「ヒバ」。

ヒバには消臭・抗菌作用に優れているだけでなく、ウイルス対策にもおすすめで、さらに森のようなリラックスできる香りで
疲れをいやしてくれるので匂いが気になる季節には積極的に使っていただくのがおすすめです。

美肌・リラックスしたい人に

お疲れ気味の方には、リラックス作用のあるリンデンやローズがおすすめです。
カモミールやラベンダー、レモンバーム、マリーゴールドなども効果があります。
カモミールやラベンダー、マリーゴールドでハーブのブーケを作れば美肌効果いっぱいのハーブ風呂が完成。

血流促進に。
シュワシュワ炭酸水

最近美容室などでも炭酸水を使ったシャンプーなどを見かけるようになりました。
炭酸水入浴には大きくふたつの効果があります。

・血流を促進させる効果

身体の血流やリンパの流れが良くなると
身体全体が温まるのはもちろん、むくみの解消にもつながります。

冷え性の原因でもある血流の悪さを改善してくれるので冷え性に悩む方にも炭酸入浴はおすすめです。

ではどうして炭酸水は血流を促進するのでしょうか。
それは小さな二酸化炭素の分子が体内に入ることで血液中の二酸化炭素濃度を高めるためです。
すると酸欠状態になった血管はより多くの酸素を送り込もうと血流を良くします。

このように炭酸入浴には血流促進効果があるのです。

参考

・古い角質を除去する効果

美容室の炭酸シャンプーでも取り入れられているように、炭酸水には頭皮を健康に綺麗に保つ効果があります。
そして健康な頭皮は抜け毛を防いだりと、美しい髪を育てることにも繋がります。
炭酸水にはたんぱく質を吸着する作用があります。そのため古くなった角質（たんぱく質）を落としてくれる効果があるのです。
頭皮だけではありません。身体全体の古い角質を落としてくれるので美肌効果も期待出来ます。

自宅で簡単に炭酸風呂を体験してみよう。

炭酸水は自宅でも簡単に作ることが出来ます。

入浴剤などを使用するよりも自分の手で作ったほうが素材も選べるので安心ですし、
材料を一度揃えてしまえばいつでも好きな時に炭酸風呂を用意することが出来ます。

材料はたった３つ。

・重曹　　　　　大さじ３
・クエン酸　　　大さじ２
・天然塩　　　　大さじ１



これらの材料を入浴の直前に湯船に入れます。
これで簡単にシュワシュワの炭酸風呂を作ることが出来ます。

血行促進・美容効果に。
爽やかな香りの無農薬丸ごとみかん風呂

日本では当時にゆず湯に入る文化がありますよね。ゆず湯にはその爽やかな香りによるリラックス効果を含め
美肌効果や血行促進効果があると言われています。ゆずの他にも柑橘類を使った入浴方法があります。

みかん風呂にもゆず湯同、皮に含まれるクエン酸やビタミンＣのおかげで
うれしい美肌効果が期待できます。

また柑橘類の皮にはリモネンと呼ばれる保湿効果のある物質が含まれており、
薄い精油の膜でお湯をコーティングしてくれるので、風呂を出た後も湯冷めしにくいのです。
みかんやゆずの他にもレモンなども同じような効果が期待出来ます。

注意点
肌が敏感な人や子供では肌がピリピリしてしまうという人もいるかも知れません。
その場合は陳皮を使用したみかん風呂にしてみたり、果実を丸ごと入れた場合も果汁を絞り出したりしないようにすると良いです。
それでも痛みを感じてしまう場合はすぐに湯船から出てしっかりと洗い流しましょう。

また柑橘類に含まれるソラニンという物質は紫外線を浴びるとシミの原因にもなると言われています。
入浴後はきちんと洗い流すことと、入浴後すぐに日光を浴びないようにしてください。
また、無農薬ではない果物だと農薬がお湯に溶け出すといった危険性が大ですので、必ず完全無農薬の皮を使うことが大事です。

様々な種類の入浴方法を紹介しましたが、その日の気分や、自分に合った入浴法を見つけ楽しんで実践していただけると幸いです。

毎日のバスタイムにちょっと一工夫を加えてみましょう。

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