マクロビをやってるのに不調な時、どうすればいい?体質は日々変わりゆく!一つの食事法を盲信するリスクと現代流マクロビのご提案。
皆さんはどんな食事法を実践していますか。
今、皆さんが実践している食事法は何ですか?
近年では糖質制限を実践するケトジェニック、ローフード、ヴィーガン、マクロビオティック、
ファスティング、ゲルソン療法、アーユルヴェーダ、薬膳などなどあらゆる食事法や健康法を実践する人が増えてきています。
ケトン食、糖質制限、玄米菜食など情報があふれているからこそ知っておきたい日本人ならではの特異な体質とは
食事法は1番簡単に健康を意識することができる健康法の1つです。
しかし、上記の記事でもお伝えしている通り、日本人に不向きな食事法もあるでしょう。
人間の体は、食べ物でできていると言われるほど
栄養のバランスは大切で、栄養士という資格がある程の事です。
栄養・食生活は、多くの生活習慣病との関連が深く、
また日々の生活の中でQOLとの関連も深い。
そこで国民の健康及びQOLの向上を図るために、
身体的、精神的、社会的に良好な食生活の実現を図ることを目標とする。
※厚生労働省ホームページより引用
よくいう日本人古来の食生活から、欧米の食生活に変わったから
昔にはなかった病気が出てきている・・・・と聞きますが、それは本当なのでしょうか。
とくに今話題になっている食事法を元に、見ていきましょう。
マクロビも健康的な食事法の1つ
例えば読者さんにも多いであろう、日本で有名な食事法の1つが「マクロビオティック」があります。
マクロビとよく省略される事もありますが、この食事法こそが
日本人古来の食べ方をしましょうという食事法の1つです。
マクロビオティックは、従来の食養に、
桜沢如一による陰陽の理論を交えた食事法ないし思想である。
長寿法を意味する。玄米、全粒粉を主食とし、
主に豆類、野菜、海草類から組み立てられた食事である。
※Wikipediaより引用
日本人古来の食べ方とは、どのような食べ方なのでしょうか?
健康的食事法マクロビの特徴
マクロビとは、玄米を主食に、野菜・豆類・海藻などの動物性の食べ物以外で
食事をする方法で、その食べ物の中でも陰と陽の性質に分けられています。
要するに東洋医学的な考えも取り入れているので、特に毒素が溜まっていてデトックスを目的に始めたり、
病気になって始めたり、体の調子が悪くなって始める人が多くいます。
他の食事法に比べて、食べ物の特徴を事細かく分類して、
思想も用いて食事をすることで、食べてはいけないものから、今自分に必要な食べ物まで、
意識して食べる人が多い事ことからマクロビをしている人は、意識が高い人も多いですね。
マクロビという食事法をするメリット
先ほど書いたように、良くないものを避け、自分が摂る食事を制限したり、積極的に摂る食べ物を決めて食べることで、効果が強く出る事があります。
それが他にはない、独特の食事法であるマクロビのすごさでもあります。
そのマクロビのもたらすメリットとはどのような物なのでしょうか?
デトックスをして体の外に毒素を出すこと。
マクロビの特徴で書いたように、デトックス性の高い玄米、そして抗酸化作用の高い旬のオーガニックのお野菜などを中心に摂ることで「デトックス」効果を最大限に発揮する事ができます。
特に野菜に多く含まれるカリウムは、
余分なナトリウム(食塩)を体外に排泄するのを手助けしてくれ、
高血圧の予防にもなります。
※厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネットより引用
野菜でしか摂れない栄養ももちろん存在していますが、
それは一部であり、実は他にも必要な栄養があります。
なので野菜での役割のメインは、
ファイトケミカルなどの抗酸化物質により病気に抵抗するための物質を摂取すること、
そして、
毒素を体に外に出すという役割を頭に入れておきましょう。
長い間、同じ食事法を続けることで、人間の体質は、変化する
毒素を出す事で体質改善ができる
先ほどの、デトックスのことと被りますが、
体の外に毒素を出す食事を繰り返すことで、次に体の変化が起こるのは、体質が変わっていくことです。
体の悪い物を、ズーっと外に出し続ける事になりますので、
体質が変わるのは無理もないというのはわかると思います。
いきなり体質が変わると言われてもピンとこない人もいるでしょうが、
現に、マクロビを始めてから体質が変わったと述べる体験者が多いです。
「体質が変わる」というのはいいこともありますが、悪いこともあります。
東洋医学の世界では、「陰陽五行」という言葉がおり、マクロビでは、中でもあらゆる食材や、調味料、調理法、そして温度、季節など万物を陰陽で分けています。
陰性より過ぎても、陽性より過ぎても不調になると言われています。
どの食品が陰性なのかなどについては過去の記事をみてください。
あなたはどっち?「陰性体質」or「陽性体質」マクロビオティック・タイプ診断
もちろん今住んでいる環境、そして体質にもよりますが、
長い間、陽性よりの野菜や肉などを食べていれば体質は陽性へと変化していきます。
長い間、生野菜サラダや、南国のフルーツ中心などの生活をしていれば陰性に変化していきます。
ここで体質が一方に偏り過ぎてその食事が間違った方向に進んでいる場合、
ニキビ、肌荒れ、貧血、頭痛、力が出ない、肌荒れ、心臓疾患、脳梗塞・・・・
などいろいろな弊害が出てきます。
医学的評価も受けるマクロビ
さて、マクロビは医学的評価も受けています。一般集団に比較して、血清脂質や血圧が低いため
心血管疾患の予防に有益であると考えられ、
その食事構成は他の疫学によるがんリスクとの関係に照らして、
がんの予防に有益だろうとされる。
※Wikipediaより引用
免疫機能があがるほど体質を変えることができるのが
マクロビのメリットでもあります。
出す事でダイエットになる
それだけじゃありません。体の外に排出するということは、体に着いた余分な物も出してくれるようになるので
美容や、ダイエットの効果も期待できます。
巷では「ファスティングでのジュースクレンズダイエット」などと耳にすると思いますが、マクロビをすることで、
ある意味それに近いことをしているわけです。
また必然的にヘルシーな食事になりますので、厳格にやりすぎたり、やり方をミスすると、かなり痩せてしまう人もいます。
カロリーも控えめなので、体重に変化があるのは当たり前ですよね?
マクロビをやれば必然的に、有害の毒素を取り入れることが少なくなる
有害な毒素というのは、野菜にも少なくとも入っています。
スーパーで販売されている野菜やお米の農薬もそうですし、添加物、遺伝子組換えもあげたらキリがないほど、日本には溢れています。
一方マクロビでは基本的には農薬などの不自然な化学薬品や添加物はタブーとされています。
(やり方を間違って農薬のついた慣行農法の野菜と玄米でマクロビをやって体を壊す方もいるので注意です。)
もっとも有害物質を含みやすいのが「動物性の食材」。
遺伝子組み換え飼料やホルモン剤の健康への影響も不安。
野菜もオーガニックではないとほとんど意味がありません。
ですが、それ以上に有害物質などを含み、影響を受けやすい食べ物が動物性の食べ物
です。しかも、どのように育てられているのかについて野菜よりもさらに知ることが困難なのが肉です。
例えばアメリカの肉のほとんどには乳がんの原因になる「ホルモン剤」を注入されており、先進国の諸外国では輸入を規制するところもあります。
さらに、大量の安価な大豆やコーンをはじめとした「遺伝子組み換え飼料」を与えられて育つのでそれを食べてどんな悪影響があるかわかったものではありません。畜産業界の専門家によると国内の畜産でもその多くは「輸入された餌」つまりは、遺伝子組み換え穀物などの飼料が与えられていることがわかっています。
さらに動物の肉は、アルカリ性食品ではなく酸性食品。
がんをはじめとした病気は大抵酸性体質が引き起こすことがわかっています。
専門家によると、ガン患者のPH値は4とか5とか少ない値で酸性よりなのだそうです。(正常な人は平均7以上)
がんは酸性環境が好き!体内を自然治癒力を引き出す「アルカリ性環境」に変える方法とは。
マクロビオティックの考えでも、病気の人に病の原因にもなる「酸性である肉」を極力与えることをしないのが基本ルールです。
さらに「日本人の腸には穀物より、肉は消化しずらくて腸の中で腐敗してしまいやすい」とも聞きます。
日本人の腸の長さは外国人よりも長いとされていて、
動物性である肉を食べると、腐敗するというのは外に出す事ができにくい体の特徴があると言われているのです。
腸は、胃に続く十二指腸から肛門までの細長い器官で、
長さは約7~9メートル。大きく小腸と大腸に分けられます。
長さが約5~7メートルもある小腸は、
胃から送られてきた食物を2~4時間かけて消化し、栄養素の約90%を吸収します。
小腸から続く大腸は、長さ約1.5メートル。太さは小腸の約2倍あり、24~48時間かけて水分を吸収します。
※一般社団法人 日本健康倶楽部より引用
食事法マクロビのデメリット
このようにマクロビは特に有害物質をとり過ぎてしまっている人にとっては、とても優れた食事法であることは言うまでもありません。
食事法の中では、健康になるための方法を具体的に知る事ができる、日本人にとって優秀な食事法なのです。
しかし、先ほどの陰陽説ではありませんが、物事には表があれば裏もあります。
そのマクロビの裏側を書いていきたいと思います。
必要な栄養素が少なくなりがちになる。
マクロビの創始者はバランスをとることが重要であり、厳密に「肉は絶対に食べるな」とは述べていないのですが、日本で実践されるマクロビは「穀物を中心に食べるビーガン」に近いものになっています。
実際「マクロビアンです」と名乗る方は肉を徹底的に避けており、
豆類や玄米、野菜などを中心に食事をして、なるべく動物性の食べ物を食べないようにしている方が多い傾向にあります。
しかしマクロビも、一歩間違えば栄養のバランスが崩れてしまう可能性があります。
よく耳にする
【三大栄養素】
というのは知っているでしょうか?人間の身体になくてはならない栄養素のうち、
特に重要なものと位置づけられている
「炭水化物・たんぱく質・脂質」を『三大栄養素』と呼んでいます。
三大栄養素に比べ身体に必要とされる量が
少ないという違いがありますが、
「ビタミン・ミネラル」のふたつを加えたものを
『五大栄養素』と呼びます。
※厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネットより引用
特に人間な必要な栄養は
「炭水化物・たんぱく質・脂質」となりますが、
マクロビで主食とされる玄米はミネラルや炭水化物をたくさん含んでいます。
ですが「たんぱく質と脂質」を多く含む食べ物は「マクロビ」を実践される方々のメニューには、あまり多くありません。
しかもデトックスで排出する性質のものが多くありますので、
正しい知識がないのに「なんちゃってマクロビ」をやっていると、体質が変化してそのうち体に残る栄養がごくわずかになってしまいます。
体質の変化を見ながら必要に応じて、食べるものを調整できればいいのですが、
調整せずに昔ながらのマクロビをやってしまうと、貧血や、疲れやすくなる・・・など、不調があらわれるようになります。
体の約2割がたんぱく質でできている
人間の体の6割は水でできていると言われていることをご存知ですか?
たんぱく質の割合も多く2割になります。
そのたんぱく質は野菜には残念ながらほとんど含まれていません。
しかも現代人はたんぱく質を摂取している量が少なくなっています。
※厚生労働省より引用
このグラフはわかり安くするために、
右側の数値は炭水化物・左側の数値はたんぱく質と脂質
で現しています。
10倍くらいの差があいているのはお分かりいただけますか?
しかも炭水化物の量も減っていますが、元々が多く摂取しているので
そこまで影響はありませんが、
たんぱく質の摂取量はわずかですが減っていっているわけです。
食事法マクロビのデメリットを補うには
マクロビをやっていて何一つきになる点はなく、エネルギーにみちあふれ、毎日健康なら特に変える必要はありません。
しかし、もし違和感があれば自分の体質が変わってきている可能性があると思ってみてください。
上記デメリット見ると、三大栄養素である人間に必要な栄養である
たんぱく質と脂質が少ない食事法であるので、
それを効率的に取り入れることが必要になってきます。
それはマクロビの世界ではご法度な
【動物性たんぱく質】
を摂ることです。もちろん毎日ではなくても構いません。
たまにでもいいので体と相談しながらいただきましょう。
ですがビーガンなどの思想に基づいて食べないようにしている方が、いきなり無理に食べるのは大きなストレスになると思います。
仮に動物性のものを絶対食べたくないなら玄米の割合を少し減らして、動物性に代わる植物性の鉄分やたんぱく質を含むメニューを意識的にかなり増やしてください。
オーガニックの牧草など、良質なエサを食べた動物性の食品を
ですが、ただ【動物性のたんぱく質】を摂取すればいいというわけではありません。
その動物がどのように育てられ、何を食べていたかが重要になってきます。
動物性のものはより毒性が強いと書きましたが、
毒性が強いもう一つの理由に、植物性のものより吸収質が良い事に問題があります。
動物性のたんぱく質は、繊維質なものがないため
すぐに体に吸収されやすいのです。
なので、特によく耳にする
遺伝子組み換えのエサを食べていたり、農薬などを多くを使っているエサを食べている動物性の食べ物は避けてください。
マクロビで体調が悪いなら、「糖質制限も、取り入れたマクロビ」がいいかもしれません。
今テレビなどで目にすることが多い
糖質制限はマクロビの特徴の逆をいく食事法の1つです。
なぜこの糖質制限が流行っているのかというと、
この糖質制限をすればダイエットできるという事もありますが、
体調が良くなったという人も結構いるようです。
糖質制限とは、炭水化物の繊維質を除いたものを糖質といい、
ほとんど炭水化物抜きの食事と言っていいでしょう。
(糖質制限にもランクがあり、炭水化物を食べるものもあります。)
これは、先ほどのグラフを見ていただければわかりますが、
たんぱく質が足りていない日本人が多いので
糖質制限とすれば、三大栄養素の「たんぱく質か脂質」しか
食べる物がなくなるので必然的にたんぱく質を増やす事ができます。
現代流マクロビのご提案
マクロビはどちらかというと、「たんぱく質」を抜く傾向が強い食事法になりますので、マクロビをしているのに体調がすぐれない人は、一時的でもいいので、食事法を切り替えてみることも1つの手だと思いましょう。
しかし、陰陽五行をはじめとしたマクロビの考え方自体は優秀なので、
アメリカからきた最近流行っている極端な「糖質制限」ではなく私たち日本人の体質にマッチする
日本人流の「糖質制限も取り入れたマクロビ生活」がいいのではないかと思います。
つまり
・週に何度かグラスフェッドなどの良質な肉や天然の魚をいただいて不足しがちなたんぱく質を補う。
・旬のオーガニック食材をいただく。
・主食は白米やパンではなく玄米。
・加工食品を少なめにする。
・陰陽五行を反映した日本人の体にあった食材選び。
・できるだけ日本で取れたお野菜を食べる。
・生の野菜も半分くらいいただく。
・基本的には糖質を少なめにとるようにする。
に気をつけてメニューを考えてみるといいでしょう。
日本人向けな食事法マクロビをベースとして実践しつつ考える
マクロビが日本に出てきたのは、実際、すごく時代が前でした。
この考えはその時は正しかったのかもしれませんが、今はどうでしょうか?
今の時代は食事の中身が変わってきています。
現代人の運動量も昔より減り、世の中には悪いものが、溢れてきています。
悪いものを摂取しない、旬のものを丸ごと食べる・・・
など、考え自体は否定はしませんし、僕自身もある程度取り入れて実践している事でもあります。
マクロビでは「バランスを意識せよ」と言う言葉を良く使います。
つまり、本来玄米菜食などたった一つのメニューを頑なに長期間継続する、というものではないことを知っていただけたらと思います。
何事もバランスは大切ですので、自分の体調を見ながら、食事をすることをおすすめします。
食事は体を作る大切な事ですので、良質なたんぱく質を摂りつつマクロビを使ってデトックスしながら、食事で健康を保ちましょう。
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