次々と明らかになるスマホやゲームが子供たちの発達に及ぼす悪影響。昔ながらの遊びで子供達の知能や運動機能、免疫力もアップ!遊びながら子供たちの潜在能力を育みましょう
子供にゲームやスマホを与えるべきかどうか悩んでいますか?
卒入学を迎える季節、新生活に向けての準備を始めている人もいると思います。子供たちにとっても新生活のスタートに胸を躍らせる時期ですが、保護者が悩みを抱える問題のひとつに、スマートフォンやゲームを持たせるべきか否か、持たせる場合それらとの付き合い方をどうするか、ということがあるのではないでしょうか。
今や、ほとんどの人がスマートフォンを持ち、いろいろな情報を得ているように、生活の一部となっているのが現状。
避けて通ることができないものではありますが、幼い子供達に早くから持たせるべきものなのかどうかについては大きな疑問があります。
そこで今回は、スマートフォンによる子供たちへの影響を調べました。
スマートフォン及びゲームの使用が子供たちの脳や勉強に与える影響
子供が長時間スマホを使うと勉強しても意味がないという衝撃の事実!?
スマートフォン(以下スマホ)が子供達に与える影響について調べたところ、脳トレで有名な脳科学者である川島隆太教授の興味深い研究結果が目に留まりました。
脳科学者・川島隆太教授が警告「子どものスマホ使用で2時間以上の勉強効果が消える!」
スマホを長時間使用することで勉強効果が消える、というものです。
詳しい内容は以下の通りです。
「スマホをほとんど使わない、まったく勉強していない子」よりも「スマホを1日4時間以上使用していて、自宅で2時間勉強している子」たちのほうが、成績が悪いという結果が出たのです。
これはいったいどういうことなのか、私たちはその後も2年間、追跡調査を行い、スマホと子どもたちの成績との相関関係を調べていきました。
すると、
・スマホを1日1時間以上、使い続けた子どもはどんどん成績が下がった
このようなことがわかったのです。
・もともと成績が良かった子も、スマホを使い始めると成績が大きく下がった
・スマホをもともと1時間以上使用していて成績が悪かった子が、スマホ使用をやめる、もしくは1時間未満に抑えたら成績が向上した
自分で時間を決めること、あるいは親との約束をきちんと守ることができる子は、自分をコントロールし律することができます。
そうすると、集中力も自然と身につき、メリハリをつけた生活を送ることができるのではと考えられます。
確かに、テレビやゲームも時間を決めて行うものだということは、私が幼少の頃から言われていたことなので、ある意味想定内の結果でした。
ところが最近では、この時間制限さえも意味をなさないケースがあるというのです。
コミュニケーションチャットツールアプリが子供達へ与える影響
それが、コミュニケーションアプリとして多くの人が使っているチャットツールです。
平成26年に、LINE等の使用時間と学力の関係を調べたところ「使ったら使った分だけ成績が下がる」ことがわかりました。勉強時間や睡眠時間など、他の要因との関連をかんがみても、同じ結果でした。
どれだけ勉強しているか、どれだけ寝ているかに関係なく「LINEを使うと直接的に成績を下げる」ということが分かったのです。
さらにLINEは「使用時間が1時間未満であっても成績を下げる」ことも調査で判明しました。
LINEをされている方はご存知だと思いますが、LINEは一度に複数の人とメッセージや写真・動画のやりとりが可能です。
非常に手軽で便利なツールではあるのですが、これが子供たちの世界に入った場合、子供たちの心理状態に大きな影響を与えます。
・誰から、どのようなメッセージがきているのだろう
・グループではどのような会話がされているのだろう
・いつの間にか話についていけなくなっているのではないだろうか
・仲間外れになってしまったらどうしよう
・自分も会話に加わらなくては嫌われてしまうのではないか
メッセージ音が鳴るたびに、これらの心配を抱える子供たちは集中することなどできるはずがありません。また、川島教授はこれらの原因を究明するために、実際に脳の血流を測定する実験も行いました。
その実験は、言葉を調べるときに「辞書を使う場合」と「スマホで調べる場合」との違いを検証したものです。
その結果、辞書を使った場合の前頭前野の血流が増え、スマホを使った場合は働かない状態になっている、ということが明らかになったのです。
被験者には装置をつけたうえで「辞書を使って言葉の意味を調べる」ことと
「スマホでウィキペディアを使い、言葉の意味を調べる」という作業をやってもらいました。
すると、辞書を使う場合には、思考するときに活発になる大脳の「前頭前野」の血流が増えることがわかりました。一方、スマホを使った場合には、逆に前頭前野の血流は減少し、抑制がかかって働かない状態になったのです。
このように、スマホが子供たちの生活や勉強に良くない影響を与えているということが、実験結果からも明らかです。
同様に、スマホから発せられる電磁波やブルーライトによる視力低下や睡眠障害、さらには姿勢悪化による骨格形成への悪影響も大きな問題となっています。
これらのことからも、子供たちのスマホデビューは遅ければ遅いほうが良いと考えることができます。心と身体の発達を促す「昔ながらの遊び」のススメ
幼少期から学童期に必要なのはスマホやゲームではなく昔ながらの遊び
スマホでのやりとりや電子ゲームが子供たちの遊びの中心となり、
コミュニケーションツールとなっている今こそ、古くから親しまれてきた、伝統的なアナログの遊びをおすすめします。
具体的には、室内遊びであれば、折り紙やあやとり、積み木、アナログのボードゲムなど指先を使って集中して行う遊び。外遊びであれば、鬼ごっこ、なわとび、ドッジボール、ブランコやジャングルジムなどの遊具を使う遊びのように、全身の筋肉と五感を使って行う遊びのことです。
これらは、私たち大人にとっては懐かしくもあり当たり前のように感じる遊びかもしれません。
しかし、現代の子供たちが幼稚園や学校以外でこれらの遊びをする姿は、残念ながら昔のように多くはありません。
手先を使う室内遊びは集中力や空間認識能力を養う
室内遊びの折り紙やあやとりは、手先の細やかな動きや集中力が必要です。
また、折り紙をきちんと折ろうとすると、正しい姿勢とバランスも大切になってくるので、自然と体幹が鍛えられます。積み木やブロックなどは、集中力・想像力・空間認識能力が必要な遊びです。
このようなおもちゃを使う遊びは、幼児期までの小さな子供たちの遊びだと思っていないでしょうか。実は、小学生になってからこそ、楽しめる遊びの一つなのです。
もちろん、幼児期における積み木遊びも集中力を高めることや手先の器用さを養うことに有効です。
しかし、小さいうちは単純なものしか作ることができません。
小学生以降のある程度成長してからの時期に、複雑でダイナミックな積み木の世界を作ることができるようになるのです。
体操教室に通わなくても養われる運動神経
鬼ごっこ、なわとび、ぶらんこ、ジャングルジム・・・
外で全身を使ってする遊びは、腹筋・背筋・四肢の筋肉など身体の様々な筋肉及び機能を鍛えます。
体育館やマット上で行う体操教室の地面には何の障害もなく、こけても怪我をしないように作られています。しかし実際の地面はデコボコしていて、石が転がっていたり段差や窪みがあったり、うっかりしているとつまずいて転んでしまうこともあります。
このような経験を通して、子供たちは自然と体幹を鍛え、身体のバランス感覚を整えます。障害物に対する危険認識能力を養うこともできるのです。
失敗や悔しさ、リアルな体験を通じて子供たちの心は成長する
以上のようなアナログの遊びは、一人で目標を設定して行うものもあれば、複数の友達と競い合って行うものもあります。
うまくいかない場合、次はどうすればうまくいくかを考えます。
転んで痛いと感じたときに、身体はそれを経験としてインプットし、それを積み重ねて成長するのです。
バーチャルの世界ではなく、リアルの世界で自ら体感するからこそ、
次の成功へと結びつけることができ、失敗してもくじけない根気や、悔しくても達成する気持ち、また他人への思いやりも育まれていくのです。
全身を使う遊びが子供の成長にもたらすメリット
必要な栄養を自ら欲するようになる
皆さんよくご存知の通り、お菓子やジャンクなもので身体が満たされることはありませんし、
それらに含まれる大量の添加物や化学物質の影響は計り知れないものです。
特に、子供の身体や味覚は純粋で素直にできているため、悪影響は大きくなります。ただ単にカロリーを摂取することで得られる満腹感はあるかもしれませんが、満足感は得られません。
食事前に甘いお菓子を食べると、子供はきちんとした食事を取りません。
しかし、またすぐに別のものを欲しがります。
そして、それが子供の癇癪や肥満の原因となります。
生成された砂糖や添加物が身体に与える悪影響の数々は、これまでのIN YOU記事でも多く取り上げられている通りです。
ゲームをしていると口さみしくなるのか、スナック菓子やフィンガーフードを傍に食べている光景をたびたび目にします。
これは、ただ単にカロリーを摂取しているだけで何の栄養にもなっておらず、子供にとっての悪循環が生まれてしまいます。
一方、外で身体を動かした場合、全身の筋肉や頭を使ってエネルギーを発散しているため、自然とお腹が空くので手軽なお菓子ではなく、栄養のあるものが欲しくなります。また、子供がその日遊びを通して体験した様々なことを食卓で楽し気に話をするので、食卓が明るくなり家族の会話も増えることになります。
自律神経・ホルモンバランスが整う
人は、日中に活動して日が沈むと休むということが自然なリズムです。
ところが、スマホやゲームによる電磁波やブルーライトは自律神経を乱す原因となるため、子供たちの体内のリズムも大きく乱します。その結果陥るのが、睡眠不足・睡眠の質の低下及びそれに伴う集中力の低下や精神の不安定なのです。
一方、昔ながらの遊びで指先を使う遊びや全身を使う遊びをしている子供たちが、
それらの影響を受けることは少ないため、自律神経やホルモンバランスが大きく乱れることはありません。
質の良い睡眠が取れることで、翌日以降も健全に成長していくことができるのです。
外でいろいろな菌と触れている子供は免疫力が高くなる
私たちの身の回りはいろいろな菌であふれています。
例えば、公園やグラウンドの土や泥に触れるだけでも多くの細菌に触れることになります。
しかしこれこそが、子供たちの免疫力を高める上で重要なのです。
最近では大げさすぎるくらいの除菌・抗菌商品があふれていますが、キレイにしすぎる生活は私たちを守ってくれている常在菌をも殺菌してしまい、外から侵入してくる菌やウイルスと闘えない身体を作ります。
幼少期から様々な菌と触れ合うことで、悪い菌に対する免疫細胞が強化され、体内の免疫機能が強化されるのです。
まさに外遊びは菌と触れ合う宝庫なのです。私たち大人は、就学前の子供が小さい間はなるべく外遊びを多く経験させようとします。
しかし子供が成長するにつれて、いつの間にか遊びに関する干渉は少なくなり、次第に遠ざかってしまいがちです。
それに、ゲームやスマホを与えておけば、確かに親としては楽ができることも多いと思います。
しかし今一度、子供の身体と心の成長にとって何が大切なのかを考え、
子供と過ごす時間について見つめ直すことが必要な時代になっているのではないでしょうか。
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