2017/09/05

天然由来の香りだったら安全なの？「答えは、NOです。」健康被害のリスクも危惧されるキケンな香りのこと。

越野美樹

証券会社、編集プロダクション、出版社を経て独立。心や体の内側から美しくなるお料理をお伝えしたくて、ビオ野菜と乾物を使った料理教室「野菜と乾物　藤野料理教室にじ」とライターをはじめる。毎日の献立作りに悩む方に、食事作りが楽しくなるような提案をしています。アトピーをきっかけに、オーガニック野菜や伝統調味料を取り入れて完治。毎日着物で過ごし、本を出版するのが夢です。IN YOU公式ライター。ビオ野菜と乾物藤野料理教室にじ　http://www.kosibun.jp

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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ

手元にあるその香水やリフレッシュスプレー、安全ですか？

最近、香水をつけていますか？

私は、若い頃、海外旅行に行ってはブランド物の有名な香水を買いあさっていました。

でも実際には、いい香りと思ってつけていたわけではなく、周りがブランド物をつけているから、合わせてつけていただけでした。
心地よい香りだと思っていたわけではなく、結婚して子供が生まれてから、香水をつけることはなくなりました。

市販の香水をまだ使っている方、
その安全性は大丈夫ですか？
一般的な香水は、化学物質でできています。

ペンキやボンド、タバコ、排気ガスなど誰もが嫌な香りが体に良くないことはわかると思いますが、
香水の香りが体に害を及ぼすことは知っていますか？

香水は、香害とも言われていて、内分泌かく乱作用や発がん性など、
健康被害を起こす危険性もあるのです。

過去のIN YOUの記事でも、香水の害について触れています。

オーガニックだったり、天然の素材だったらOK？

私は、香りに敏感で、電車で好ましくない香りの人が隣に座ると違う席にうつってしまうくらい。

自然な香りが一番！と、ここのところ、香りとは無縁の生活をしていましたが、また最近取り入れはじめました。
もちろん、化学物質で作られた香水ではなく、植物から作られた、自然なものです。
精油や蒸留水など、植物を使った香りのエッセンスは、最近巷に溢れていますね。

植物由来の香りだったら安全なのでしょうか？

答えは、NOです。

私は、香りに敏感なので植物由来の香りでも、
頭がクラクラしてしまうことがあります。

天然由来であっても加工方法がケミカルな方法だと意味がありません。
また、天然由来の香り以外にも色々な薬品を調合して香りが続くようにしている商品がほとんどです。

オーガニック由来の成分でもかぶれることもあります。

同じ香りでも、強く感じるものと
優しく感じるものがあるのはなぜでしょう？

抽出法によって精油に化学物質が残る可能性がある

精油は、主に5種類の方法で抽出されています。

水蒸気蒸留法

原料植物を蒸留釜に入れて水蒸気を当て、水蒸気と一緒に上昇した精油成分を蒸発させ、冷却管に通して冷やし、水面に浮いた精油を集めます。

圧搾法

果皮などを機械で圧搾したあと遠心法で分離して精油を得る方法。
加熱せずに精油が抽出されるので、新鮮な自然のままの香りが得られますが、原料の搾りカスなどの不純物が混入するので、劣化が早いのがデメリットです。

有機溶剤抽出法

揮発性有機溶剤石油エーテル、ヘキサン、ベンゼンなどの揮発性有機溶剤を用いた方法。
熱や圧力、水分によって精油成分が壊されてしまう水蒸気蒸留では使えない、デリケートな植物に使われ、大量の植物原料から抽出することができます。

油脂吸着法

油脂牛脂（ヘット）や豚脂（ラード）などに香りを吸着させます。
水蒸気蒸留法では熱により壊れてしまうデリケートな精油を抽出するのに用いられていた方法です。
手間がかかるため、現在ではほとんど行われていません。

超臨界抽出法（液化二酸化炭素抽出法・CO2蒸留法）

1970年代に開発された新しい精油の抽出法。
製造過程で芳香成分が変化しないため、自然の状態に近い精油を抽出することができます。
大掛かりでコストのかかる装置が必要となるため、あまり一般的ではありません。

現在では、水蒸気蒸留法、圧搾法、有機溶剤抽出法が主ですが、
有機溶剤で抽出すると不揮発性成分も同時に抽出され、
残留溶媒はアレルゲンの原因物質にもなります。

合成香料はもちろん、天然香料の原料に残る農薬や化学肥料が危険！

慣行栽培の植物には農薬や化学肥料が蓄積されていますから、
香りを抽出する植物の育てられ方によっても、香りに化学物質が残存する可能性があります。

有機栽培といっても、隣の畑と20cm離れてればいいから、農薬が飛んでくる可能性もあり、化学物質が心配。
香りによってクラクラする感じがするものがあるのは、抽出法や育てられ方によって香りに化学物質が残っているからかもしれません。

加えて香水によっては自然の植物由来ではなく、
合成香料が使われることがあるのはご存知ですか？

自然界の香りと同じものを天然には無い素材から化学的に合成します。

合成香料も天然の香りと同じように自然界で分解されにくい香料や発がん性が高い香料、毒性が高い香料は使われず、
国際的な機関によって厳しい安全性の調査が行われています。

ですが、合成香料は不自然な香りで香りが非常に強く、鼻に残ってしまう感じで
香りが長時間残ると気分が悪くなることもありますね。

人工的に作られた合成香料はアレルギーの原因になり、ホルモンの異常を誘発するとも言われているので注意が必要です。

加えて、香料の他に合成着色料、合成保存料などを添加している香水も多いので、きちんと香りの素材や由来を確かめて選ぶようにしたいものです。

自然栽培、非加熱未精製の天然香料を選びたい

ではお気に入りの香りを選ぶ時にどうしたらいいのでしょうか。
自然栽培で非加熱のものを選ぶのが安全でしょう。

例えば、
IN YOU Marketで出品されているオートクチュール・オーガニックフレグランス“Fevele”（フィヴェール）は、自分のためのフレグランス。

妥協を一切せず、厳選された天然素材を100％使っています。

市販のもののように、何メートル先までも香る、ケミカルで過剰な香りはしません。

それでいて、これまでのオーガニック・フレグランスの常識だった
「通常30分も香りが持続せず、消えてしまいやすい」という難点を覆し、
香りが圧倒的に長続きし、一般的なフレグランスに劣らない保香性を実現しています。

低音抽出しているから、高温で蒸留する一般的な精油では失われてしまう
ビタミン、酵素や波動などが失われずそのまま残り、メインの香りの成分以外の微量成分もきちんと入っていて、いわば香りの一物全体。

非加熱・未精製だから、とにかく香りがよく、香りのフレッシュジュースのよう。

月の運行を考えて漬け込み、１週間から数年かけて目をかけて熟成を促し、
月光浴をさせるなど、良い香りになるように様々な工夫を凝らしています。

また、加熱精製された精油は何万倍もの濃度になっていますが、
非加熱は自然に育つ植物と同じ濃度だから、体に優しいのです。

香りに敏感な方にも香り当たりせず、気持ちの良い、爽やかな香りです。
自然栽培で育てられた植物を使い、合成香料、合成着色料、合成保存料、パラベンなどを使わないフレグランス。

毎日使うなら飽きもこないナチュラルな香りを使いたいですよね。

香水のように強い香りもなく、長く持つわけではないですが、
スプレーすると心と体に染み渡り、リセットされる感じがします。

香水は他の人には有害な香りに感じることもありますが、香りが周囲に広がりにくいから、安心。

自然栽培で育てられた天然の素材を使い、
低音で抽出し、化学物質を加えない、生粋のピュアなフレグランス。

香りがない自然な空間もいいですが、
強すぎない香りがプラスされると華やかな気分になり、リラックスできますよ。

今お手持ちの香水はいかがでしょう。

一度見直してみて。

もしいい香りであっても具合が悪くなる場合、その香水は本当は体に合っていないのかもしれません。
あるいは合成薬品が含まれている、ケミカルな商品なのかもしれません。

今後、香りを選ぶ時に、ぜひ参考にしてみてください。