糖質制限ダイエットをしている方はご注意。美容と健康のためには、むしろ「糖を切らさないこと」の方が重要だった。痩せるには、糖をきちんと取りましょう!
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糖をとっても太らない
こんにちは。ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季です。
大ブームの糖質制限ダイエット。
ダイエットやトレーニングの為にご飯やパン、
めん類など糖質の摂取を控えているという方も多いと思います。
ブームに乗って「糖質ゼロ」「糖質オフ」をうたった食品や飲料も相次いで出されていますね。
糖質制限が多くの人に受け入れられたのは、
「食べたいけどやせたい」という欲望を叶えるところにもあると思います。
炭水化物などの糖質さえ食べなければ、お腹いっぱい食べても太らないというのは
糖質制限ダイエットの魅力でしょう。
ですがわたしは糖質制限どころかお米をたっぷり食べます。
むしろ、糖をいつでも補給できるようにと外出先でも必ず黒糖を持ち歩いているほどです。
それでも今は一番太っていたときと比べて
マイナス10kg、40kg台半ばをキープしています。
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甘味は私たちの「ガソリン」
糖は私たちのエネルギー源。
生命維持に不可欠なものです。
車はオイルがあっても、ガソリンがなければ走ることができませんよね。
人間の身体もそれと同じです。
私たちにとって、質のよい糖は例えればガソリンのようなもの。
いくら栄養をたっぷりとっていても、エネルギー源となる糖が欠けていれば、栄養がまわりません。
これではせっかく摂取した栄養が活かされないのです。
糖が足りないとどうなるの?実は怖い糖質制限
最近では避けるべき悪者のように扱われることも多い糖。
ですが糖はエネルギーの源です。糖が足りなければ、身体は糖の代わりに脂肪とタンパク質を分解してエネルギーとします。
この何が問題なのでしょうか?
分解されたタンパク質や脂肪酸が体に溶け出すと、身体に乳酸がたまります。
乳酸がたまると炎症が加速し、不調を作る病気の場の中心プレイヤーになります。
現代人が注意しなければならないのは、このときにプーファ(オメガ6やオメガ3などの脂肪)がエネルギーとして使われて発生する過酸化脂質(アルデヒド)です。
これは身体にとって危険な物質だとされています。
身体に溶け出すことで不調の原因になります。アトピーや喘息、甲状腺機能の低下を引き起こすこともあります。
よっぽど質のいい脂肪(飽和脂肪酸)を蓄えている人は別ですが、
病気をしている人や慢性疾患の人は、不調の原因となっているものがさらに体内に出回ることになるリスクさえあると指摘されています。
内側をボロボロにする糖不足
先日会ったヨガインストラクターの女性は無駄なぜい肉がなく、誰が見てもスタイル抜群。
日々食事の量やカロリーに気をつけている成果です。
ですが、彼女の手はとっても冷えていました。
毎日ヨガをしているはずなのに末端まで冷えているのです。
これはどういうことかというと、身体の内側で血液が回っていないのです。
エネルギー源である糖が足りていないため、血液をめぐらせるだけの力がありません。
本来、人の体はじっとしていても内側からポカポカしてるはず。
しかしこの女性は血液が回ってないから熱が発生せず、冷えているのです。
また生理不順や子どもができないと嘆いている人の手も冷たいことが多いです。
ヨガをしたりお風呂に入ったりすれば身体は温まりますが、
それはあくまで外からの働きかけで一時的に温まっているにすぎません。
たとえ短期的なダイエットにはよくても、長い目で見ると糖質制限ダイエットはおすすめできません。
長期的に糖質制限をすることで人の身体のエネルギー代謝は変わってしまいます。
見た目は痩せても、身体の内側はボロボロで悲鳴をあげているかもしれません。
健康な人にとってはいますぐどうこうという話ではありませんが、
更年期障害とや妊娠しにくくなるなど将来悪影響が出る可能性があります。
自分の身体は長期的に見て大事にしてあげてほしいと思います。
エネルギーは効率よくとる
身体のエネルギーとなることを考えたときに最適な糖。それはブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)の形として摂れるものです。
効率のよいエネルギー源になる糖とは
ブドウ糖、果糖は「単糖類」と呼ばれます。
単糖類は構造がシンプルなため、体内に入ったあと分解する必要がなくそのまま栄養として吸収されます。
分解する必要がないということは、それだけ身体への負担が少ないということ。
単糖類は負担なくエネルギーをとることができるので効率の良いエネルギー源です。
逆に多糖類である炭水化物は複雑な構造をしています。
体に取り込むには分解しなければならず、それが身体への負担となります。
多糖類は単糖類に比べて効率の悪いエネルギー源と言えるでしょう。
私たちは寝ることにすらエネルギーを使います。
いかに効率よくエネルギーを作れるかが大事です。
どんな糖をどんな方法でとるべき?
糖質なら何でもいいということではない!
糖が必要不可欠といっても、スイーツでの摂取はおすすめしません。
理由の一つは、糖と一緒に小麦粉や添加物など消化によくないものも食べることになってしまうこと。
そしてもう一つは、スイーツに使われる精製された白砂糖にはビタミンやミネラルが含まれていないことです。
ビタミンやミネラルを補うために野菜を食べる必要が生じますが、食べないといけないものを増やす=それだけ消化という形で身体に負担をかける、ということです。
以下におすすめの糖をご紹介しますね。
はちみつ
はちみつは必ず非加熱のものを選びましょう。加熱するとせっかくのはちみつの栄養素が壊れてしまうからです。
料理などに使用する際も加熱しないようにしてください。
黒糖
精製されていないためビタミンとミネラルも補給できる黒糖。 わたしは自宅に常備していて、出かけるときにも持ち歩いてよくかじっています。黒糖には純粋な黒糖と加工黒糖とがありますので、100%サトウキビから作られている物を選びましょう。
フルーツ
フルーツは甘いと感じるものを選びましょう。
酸っぱい物は果糖とは言えません。
また選ぶ際は農薬の心配がないフルーツをチョイスしましょう。
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メープル
市場に出回っているものはシロップになっていますが、着色されていたり砂糖が混ざっているような、「メープルシロップもどき」も多いです。基準としては、カナダ産であることが必須です。
甘酒
なるべく砂糖が添加されていないものを選びましょう。※上記に挙げたものたちも、質が良くても過剰摂取は禁物です。
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糖はいつ・どれくらい摂ればいいのか
タイミング
糖は一度にたくさん摂取するよりも、こまめに摂ることを心がけましょう。
摂るタイミングはお腹が減ったと感じるときです。
量
必要な糖の量はその日の活動量によって変わります。たくさん頭や身体を使うときは、より多くの糖が必要になります。
最初は美味しくても、「あれ、美味しくない」と感じるタイミングがあれば、
それが「もう糖は十分だよ」という身体からのサインです。
体の声を聞いてあげましょう。
わたしは朝一番と寝る前にはちみつをなめます。
朝にはちみつを食べると活動を始めるエネルギーとなりますし、夜寝るのにもエネルギーが要るからです。
そして、精製された白砂糖や、それらを使ったお菓子、加工食品は普段はあまり口にしないようにしています。
糖を切らさないことでむしろ痩せやすい身体に
上にも書いた通り、わたしは糖質制限をするどころか糖を切らさないように気をつけています。
お米を一食に一合食べることもありますし、間食によく黒糖やデーツを食べています。
朝起きたときや夜寝る前には非加熱のはちみつを舐めるのも習慣です。
それでも冒頭に書いた体重をキープしています。
普通、歳をとると食べる量は同じか少なくなっても、太りやすくなりますよね。
子どもや若いひとが太りにくいのは、エネルギー代謝が高いからです。
糖を切らさなければエネルギー代謝が上がるので、実は太りにくくなります。
その際、小麦粉などを使ったスイーツではなく、消化の負担が軽い糖をとることが大事です。
全ての糖を一緒くたに悪者にすることをやめ、外見が綺麗なだけでなく内側から健やかな体を手に入れましょう。
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参考書籍
崎谷博征著 「糖尿病は”砂糖”で治す!」この記事が気に入ったら
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