甘い乳酸菌飲料に隠された甘くない落とし穴|乳酸菌飲料より効果を実感した免疫力を高めるために実践する8か条
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甘い乳酸菌飲料に隠された甘くない落とし穴|乳酸菌飲料より効果を実感した免疫力を高めるために実践する8か条
冬の訪れとともに、なにかと話題に上るインフルエンザ。
予防接種は受けた?
ワクチンが足りていないらしい
今年の型はの予測は?
もう学級閉鎖のところがあるらしいよ・・・
など、インフルエンザにまつわる話をあちらこちらで耳にします。
それと同時に、テレビや雑誌で話題になるのが”インフルエンザ予防策”
予防策の一つとして5年ほど前に話題に上がったのが”乳酸菌飲料”でした。
人気番組で取り上げられたこともあり、一時期品切れ状態が続いていた商品もあるほどです。
私たちにとって、インフルエンザが脅威であることは間違いありません。
しかし、これら乳酸菌飲料を毎日せっせと摂取することが
インフルエンザ予防に繋がるのかまた、私たちの体にとって本当に必要なものなのかは疑問が残るところです。
インフルエンザが流行する時期に乳酸菌飲料が飛ぶように売れる理由
インフルエンザ予防として乳酸菌飲料やヨーグルトが注目されているのは
それらに含まれている”乳酸菌”が免疫力を高めてインフルエンザウイルスにも効果があるのではないか、という理由です。
確かに、腸内環境を整えることは免疫力アップに繋がります。
というのも、腸は第二の脳と呼ばれているほど重要な器官であり、体の全免疫システムの70%〜80%の免疫を司っているからです。
つまり、乳酸菌飲料を飲むことで腸内環境を整える善玉菌を腸に送り、
インフルエンザを予防しようというわけですが、乳酸菌飲料は本当に毎日摂取すべきものなのでしょうか?
あまい罠にご用心!乳酸菌飲料のほとんどは砂糖と添加物
遺伝子組換え作物由来の原材料が入っているものも・・・・。
我が家でも、以前は1日1本の乳酸菌飲料を子供たちに与えていたことがあります。
しかし、心のどこかで「こんなに甘いものを毎日のように与えても良いのだろうか?」という疑問を抱いていました。
成分表示を見ると、糖質名のオンパレード・・・・
子供たちのお楽しみの習慣となっていましたが、やはり体に良くないと考え、与えることをやめました。
では、その成分表示の一例をご紹介しましょう。
製品A: ブドウ糖果糖液糖・砂糖・脱脂粉乳・香料
製品B: 乳製品・ブドウ糖果糖液糖・砂糖・甘味料(ステビア)・安定剤(ペクチン)・香料・酸味料
製品C: 脱脂粉乳・砂糖・クリーム・乳酸Ca・ビタミンD
このように乳酸菌飲料は、牛乳などを発酵させてから甘味料や香料、酸味料、果汁などを添加して作られていますが、
乳酸菌以外の成分のほとんどは糖質です。
多くのIN YOU読者の方はよくご存知だと思いますが、A・Bの製品に含まれている「ブドウ糖果糖液糖」は、
他にも多くの飲料や菓子、食品類に使われている甘味料で、原材料には一般的に遺伝子組換え作物が使われている可能性が高いとされています。
その製法・原料・中毒性に問題があり、ガン・アレルギー・生活習慣病の危険因子にもなり得るものです。
他にも、スクラロース・アセスルファムK・アスパルテーム・L−フェニルアラニン化合物などの人工甘味料が使われている商品もあり、注意が必要です。
また、砂糖が及ぼす害についても、これまでたびたびIN YOUでも取り上げられてきました。
さらに、上記のようなプレーンタイプのものだけではなく、いちご味やバナナ味など、フレーバーをつけた乳酸菌飲料も多く出回っています。
フレーバーが加わるということは、それだけ添加物も増えるということを忘れないでください。
乳酸菌そのものは体に良いものなのですが、飲みやすくするために加えられている添加物・糖質は大きな問題です。
糖質たっぷりの乳酸菌飲料を毎日のように摂取するメリットとデメリット。
果たしてどちらの方が大きいでしょう?
特に、育ち盛りの子供たちにとって、本当に必要なものとは考えにくいものです。
免疫力を高める方法として、私が実践している8か条
そもそも、インフルエンザを予防するために大切なのは乳酸菌飲料を飲むことではありません。
人間が本来持つ、自然治癒力や自己免疫力を高めることなのです。
そのために私が実践している、8つの秘訣をご紹介しましょう。
1 体をあたためる
体温は、1度上がるごとに免疫力が6倍アップします。
現代人は、食生活や生活習慣の変化により、年齢・性別問わずに低体温化しています。低体温によって全身の血流が滞り、悪いものを溜め込みやすくなるため、老廃物がきちんと排出されず、病気の温床になりやすいのです。
体を温めるには、まず「首」を冷やさないことが大切です。
ご自分の首・手首・足首を触ってみていかがでしょう?
「冷たい」と感じた方は、レッグウォーマーやネックウォーマなどで温めてください。
全身着込む必要はなく、これら「首」を温めるだけでずいぶん変わってきます。
そしてお風呂では、湯舟にゆっくりと、全身浸かることが重要です。
時々肩を出す程度は大丈夫ですが、半身浴はかえって冷えてしまうのでオススメしません。
お湯の温度が暑すぎるとゆっくり入っていられないので、冬場は40度程度のぬるめのお湯に20〜30分程度入浴するのが良いでしょう。
オーガニックバスソルトや入浴剤などお気に入りのバスタイムグッズを取り入れると、さらに温浴効果がアップしてお風呂の時間が楽しくなります。
2 適度な運動
適度な運動を取り入れることで体に筋力をつけ、代謝する力が上がります。
当然、体温をあげることにもつながりますので、寒いからといって縮こまっておらず、積極的にからだを動かしましょう。30分程度のウォーキング、スクワット、ストレッチ、腹式呼吸など、無理をせずに毎日続けられるものを生活の中に取り入れてください。
便利な機械や家電に頼らず、フローリングの雑巾掛けや部屋の拭き掃除など、家事をいつもよりしっかり行うだけでも変わってきます。
中でも私のオススメは、「腹式呼吸」「スクワット」「カーフレイズ(ふくらはぎの筋トレ)」です。
まず、腹式呼吸。
現代社会で生活する私たちは、知らず知らずのうちに浅い呼吸が中心になっています。
呼吸が浅くなるということは、酸素が全身に行き渡らず、体は常に緊張状態で、交感神経がいつも働いているということ。
そうなると、自律神経が乱れ、脳へも悪影響、ストレスもたまって全身が血行不良になり、体のあらゆるところに悪影響を及ぼします。
腹式呼吸を行うことで酸素を体の中へしっかりと送り込みます。そして自律神経を整え、リラックスすることで全身の血流が良くなります。
また、腹式呼吸で横隔膜をしっかりと動かすと、腹筋も鍛えられるので全身の血行が良くなり、新陳代謝がアップ、内臓も刺激を受けて機能が向上します。
次に、スクワット。
下半身に全身の筋肉の70%があると言われています。
血流が滞りやすい下半身ですが、スクワットによって代謝がアップして血流が改善します。
特に、太もも・ふくらはぎ・ヒップまわりの筋肉を広範囲に鍛えることで、代謝が促され冷え改善に繋がります。
また、下半身の機能を整えることで、次第に上半身も整うという相乗効果も期待できます。
最後に、ふくらはぎの筋トレであるカーフレイズです。
カーフレイズのやり方はシンプルで簡単。
① 壁に手をつき、足を肩幅に開いて立つ(バランスをとる)
② かかとを思い切りあげる
③ 床すれすれまで下ろす(ペタンとおろさない)
④ ②と③を繰り返す
実はふくらはぎは、「第二の心臓」と呼ばれています。
ふくらはぎを鍛えることで、下に溜まりがちな血液や水分が、筋肉のポンプ作用で上に上がりやすくなり、冷え改善に繋がるのです。
これら3つは、日常生活のあらゆる場面で容易に取り入れることができるものですので、ぜひ実践してください。
3 旬のオーガニック野菜を食べる
マクロビオティックの身土不二の考え方にもあるように、旬のオーガニック野菜を食べることは体にとって重要です。
白砂糖たっぷりの飲料水やお菓子、化学調味料や添加物・農薬まみれの食べ物はもちろん、たとえオーガニックのものであっても、季節外れの食べ物は極力避ける方が良いでしょう。
免疫力を高めたい冬場は、体を温める作用のある、人参・蓮根・牛蒡・大根のような根菜類が旬を迎えます。
また、白菜や小松菜のような葉物野菜にも、風邪予防に効果的なビタミン群が豊富に含まれているので、免疫力を高めるためにも積極に取り入れましょう。
葱・生姜・にんにくなどの薬味も、免疫増強・疲労回復・冷え改善効果が高いので、
体を温める作用のある陽性のオーガニック野菜を中心に、薬味を加えたバランスの良い食事を心掛けてください。
4 良質な発酵食品をとる
良質な発酵食品は腸内環境を整え身体の免疫力を向上させます。
乳酸菌飲料も発酵食品ですが、味噌・醤油・納豆など、日本古来から私たちに馴染みの発酵食品はたくさんあります。最近では、これらは日本のスーパーフードとして世界的に注目を集めているのですが、それを逆手に取った、発酵調味料まがいのものも市場に出回っています。
例えば、味噌本来の原材料は、大豆・麹・塩、です。
麹菌の力によってゆっくり発酵させることで、発酵食品としての本来の力を発揮するのです。
同様に、醤油本来の原材料は、丸大豆・小麦・食塩で、味噌同様にじっくりと熟成されているべきものです。
市販の醤油の中には、遺伝子組み換え大豆や脱脂加工大豆(大豆のカス)が使われていたり、着色料・糖類・アルコール・甘味料などの添加物が使われているものもあります。
毎日使うものだからこそ、発酵食品本来の力を持つ本物の発酵食品を摂るようにしてください。
オススメの発酵食品:有機梅干しを見る
オススメの発酵食品:有機醤油を見る
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5 土に触れる
土に触れることで土に含まれる土壌菌を取り入れることができます。
土の中には、土壌菌をはじめとしたたくさんの微生物がいますが、実はこの土壌菌、腸内細菌の7割を占める日和見菌の一種なのです。つまり、土に触れることで土壌菌を体内に取り込み、腸内環境を整え、免疫力を高めることができるのです。
目に見えないけれど、私たちは日々多くの菌に囲まれた生活を送っており、うまく共生して生活しています。
ところが現代では、除菌・抗菌によって徹底的に菌を排除することばかり。
キレイすぎる生活は必要な菌まで殺菌してしまうため、かえって免疫力を低下させているのです。
ガーデニングや小さな子供たちのお砂場遊びは、とても理にかなっていると言えますね。
6 食品添加物・農薬を摂取しない
食品添加物や農薬は身体のいたるところに悪影響を及ぼします。
食品添加物や農薬が体にとって有害であるのは言うまでもありませんが、これらは極陰性のもので、体を冷やします。また、これらを摂取することで、体は有害物質を排出するということにエネルギーの多くを使わなくてはならなくなります。
体が使えるエネルギー量には限りがあります。
免疫力を高めるためのエネルギーではなく、排毒にエネルギーが必要なので、免疫力が低下してしまうことは必然です。
体に余分なストレスをかけてエネルギーを浪費しないよう、加工品・出来合いのものは使用せず、オーガニックな手作りの食生活を行いましょう。
7 ストレスをためない
ストレスを溜めることによって、自律神経が乱れ、免疫力が低下します。
私たちの体は、交感神経と副交感神経をうまく切り替えることで自律神経をコントロールし、健康のバランスを保っています。
ところがストレスがかかることで、交感神経が常に働いた状態、つまり常に緊張・興奮状態に陥ります。
そしてこのストレスのかかった状態が長期に渡ると自律神経が乱れ、ストレスホルモンの分泌が過剰になります。
このストレスホルモンが免疫力の低下へと繋がるのです。
趣味の時間・楽しい食事・ゆとりのある生活、笑ったり時には涙を流すことも、交感神経の緊張を和らげると言われています。
適度な気分転換や自分なりのストレス解消法を見つけて、ストレスを溜めない生活を送りましょう。
8 十分な睡眠をとる
質の良い睡眠は自律神経を整え、体温を上昇させ、免疫力を高めます
睡眠が不足して体調が悪くなったという経験は、誰しもが持っているのではないでしょうか。
睡眠中にはさまざまなホルモンが分泌されていますが、代表的なものがメラトニン、「成長ホルモン」と言われているホルモンです。
この成長ホルモンは、細胞の再生を促し、タンパク質合成促進作用もある、私たちの体には不可欠のホルモンです。
そしてこの成長ホルモンは、深い眠りの時に分泌されているので、寝つきが悪かったり、ぐっすり眠れていない状態だと、うまく分泌されません。
さらに、深い眠りの時には「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールの分泌が抑制されています。
ストレスホルモンの分泌を抑制し、成長ホルモンの分泌を促進するために、良質な睡眠を十分取ることは非常に重要なのです。
スマホや携帯電話と仲良く一緒に眠っていませんか?目覚ましにしていませんか?
スマホから出ている電波は自律神経を乱します。
眠るギリギリまでパソコンやスマホとにらめっこしていませんか?
パソコンやスマホから出ているブルーライトの影響で交感神経が優位になったまま眠ると良質な睡眠は得られません。
最低でも毎日6時間以上の睡眠を心掛け、就寝前のパソコンやスマートフォン、テレビなどの電源はオフにするようにしてください。
以上が、免疫力を高めるための8カ条です。
それでもインフルエンザになったときは、体が休みたいと訴えているサイン。
全ての業務を強制終了して、水分補給はしっかりと行ったうえで、あたたかくして眠ることが最善の策です。
いずれも、生活に取り入れることが難しいものではありませんので、今日からぜひ取り組んでみてください。
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