サラサラ油の恐いワナ。現代人の蔓延的不調の元凶は一見ヘルシーな「植物油脂」?!代謝低下、治らないアレルギー、アトピー、シミがある人必見。
こんにちは。ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季です。
ダイエットに励む女性の中には、油を抜いたことがある方も少なくないと思います。
以前は熱心なダイエッターだった私も、脂肪を排出する薬を飲んでみたり、
「動物性の油は太りそう」という思い込みから植物性の油ばかり摂っていた時期もありました。
しかし今になってみると、「植物性の油をチョイスする」という行為は、代謝を下げてダイエットの妨げになることがわかりました。
それだけでなく、植物油脂には肌にシミやシワを増やしたり、
食べてもエネルギーが作れない身体になってしまうなどデメリットがあることにも気がつきました。
「植物油脂はヘルシー」。
そう思って日常的にたくさん摂ることは危険です。
今日は、脂質に関して皆さんが抱きがちな誤解を解き、どのような脂を摂取すればいいのかについてお伝えしたいと思います。
人間がエネルギーを作る仕組み
植物油脂が私たちの身体に悪影響を及ぼす仕組みを知るためには、まず身体がどのようにエネルギーを作っているかを理解する必要があります。
少し長くなりますが、とても大事なことなのでぜひ目を通していただければと思います。
私たちの身体は糖・脂質・タンパク質の三大栄養素からエネルギーを生産しています。
ただ心臓を動かしたり寝るだけでもエネルギーは必要です。
どんな人でも必ず三大栄養素を用いて細胞の中のミトコンドリアという場所でエネルギーを生み出しています。
三大栄養素はエネルギーを生み出すだけでなく、身体そのものも作っています。
そして糖・脂質・タンパク質にはそれぞれ役割分担があります。
・「エネルギー」を作る
・そのエネルギーを使って動かす「身体」を作る
・身体のどこにエネルギーを分配するか指示を出す「ホルモン」を作る
その中でもエネルギーを作ることに最も関与している栄養素は「糖」です。
今日のテーマは油ですが、少し糖についてお話しさせていただきます。
栄養があってもエネルギーを作れない現代人
現代人には実は、糖を使って上手にエネルギーを作れない人がたくさんいます。
血糖値が上がって血中に糖がたくさんあったとしても、ミトコンドリアがちゃんとそれを受け取ってエネルギーを完成させることができない人が多くいるのです。
なぜかというと、エネルギーを作ることを妨げる「ブロック」を現代人はたくさん抱えているからです。
(この「ブロック」については次節で解説します)
ブロックを血中に抱えていると、作られるエネルギーの総量が落ちてしまいます。
血中に糖という材料はあるにもかかわらず、そこから肝心のエネルギーが作られにくくなってしまうのです。
エネルギーをたくさん生み出すことができなければ、少ないエネルギーで生きていかなければなりませんから、活発に活動することができません。
残念ながら現代はエネルギー量の少ない人が増えていると言えます。
人が生産できるエネルギーの量というのは生まれつきのものではありません。
沢山エネルギーを作って活発に活動できるかどうかは、何を食べてどんな身体を作るかにかかっています。
現代人がエネルギーを作れないのは植物油脂のせい
さて、糖がうまく使われない一番の原因はなんでしょうか。
私たちの身体で糖を本来あるべきように使ってエネルギーを作れないのは、糖代謝にブロックをかけるものがあるからです。
糖代謝にブロックをかけているもの。
それは、食事から摂る油に含まれている「不飽和脂肪酸」が酸化してできる「過酸化脂質」(アルデヒド)です。
そしてその不飽和脂肪酸というのが、多くの人がヘルシーというイメージを抱いている植物性の油です。
中でも今流行っている「オメガ3」を豊富に含んだえごま油やアマニ油、サプリメントとして出回っているフィッシュオイルはその代表選手です。
一見ヘルシーな油が猛毒「アルデヒド」を生む
さて、ここで油の種類である「不飽和脂肪酸」と「飽和脂肪酸」についてお話します。
油を構成するメインの元素は炭素です。
ずらっと連なった炭素に水素がくっつくようにしてできているのが油です。
さて、炭素には他の元素と繋ぐことのできる「手」が4つあります。
炭素の手が全て水素と繋がっており、手が余っていない油が「飽和脂肪酸」。
炭素の手が余っていて、他の元素と結合できる余裕がある油が「不飽和脂肪酸」です。
糖からのエネルギー生産を妨げるなど、私たちの身体に多くの悪影響をもたらすのが「不飽和脂肪酸」です。
不飽和脂肪酸は、炭素の手が余っていて他の元素と結合できる状態の油です。
これが血中の酸素と結合してしまうと、体内で脂肪が酸化します。
お料理をすると分かると思うのですが、油が酸化すると茶色く変色し、ベトベトとして臭いを放ちますよね。
体内で脂肪が酸化するというのは、これが体内で起きるということです。
不飽和脂肪酸が余った手で酸素と結合し、体内で脂肪が酸化すると「アルデヒド(過酸化脂質)」という猛毒が生まれます。
アルデヒドがアレルギーやガンにつながる
このアルデヒドは炎症の原因になります。
炎症とはあらゆる不調の元。
どんな不調もそこに炎症が起きることで発症しますから、アルデヒドは様々な不調を引き起こす原因そのものと言えます。
例えばアルデヒドが体内の鉄や活性酸素と結びつくと肌にシミやシワを作ります。
加齢臭や口臭、アレルギー、慢性疾患も引き起こしますし、上に書いたように糖からエネルギーを作る作業を邪魔するので、エネルギー代謝を下げて太りやすい体質にします。
このエネルギー生産を邪魔するという点が大問題です。
アルデヒドは細胞内のタンパク質やリン脂質、遺伝子などと結合することでそれらの構造を変化させ、細胞の機能を阻害します。
細胞にはミトコンドリアでエネルギーを生産するという大切な役目がありますが、アルデヒドは電子の受け渡しやサイトクロムCオキシデースという酵素にダイレクトにダメージを与えることで、エネルギー生産のシステムを阻害します。
体内でエネルギーを生産するシステムがダメージを受けると、全ての機能や相互関係にある構造までが崩れていき、発ガンにまで至ることもあります。
アトピーが治りやすさの違いは摂取する油にあった?!
アトピー患者に同じ治療を施しても、症状が改善して綺麗になる人となかなか改善しない人がいます。
この差はどこにあるのでしょうか。
実はアトピーが治りにくい人に共通している特徴は「オメガ3やオメガ6を大量に摂っている」ことです。
そう、オメガ3やオメガ6も不飽和脂肪酸です。
美容や健康に良いというイメージがあって非常に流行っていますよね。
良かれと思ってオメガ3、オメガ6をたくさん摂っている人は、
実は慢性疾患が長引いたり、甲状腺機能が落ちてエネルギーの生産量が落ちることがわかっています。
「サラサラの油」の罠
よくスーパーで売られている安価の油に「サラサラ」などと書かれているのを目にしませんか?
確かにこれらの油は「サラサラ」しています。
本来油は水と混ざりにくいはずですが、こういったサラダ油の中には水を加えてシェイクすると混ざり合うものもあります。
油なのに水になじみやすいのです。
これはどういうことかと言うと、その油は水や酸素と手を繋ぎやすいということ。
手が余っており、他の元素と手を繋ぎやすい状態にあるのです。
乳化しやすい油というのは、それだけ水や酸素と結びつきやすい、つまり酸化しやすい油であるということです。
あなたは普段どんな油を摂取していますか?
大量生産されているサラダ油や、かなりの確率で植物油脂が使われている外食や加工食品に市販のお菓子。それに今流行りのオメガ3やオメガ6。これらはみな不飽和脂肪酸です。
「じゃあいったいどんな油を食べればいいの…?」と思った方は、
摂るべき「飽和脂肪酸とは何か」についてをこちらの記事に書きましたので、ぜひご覧下さい。
「血をサラサラに」「コレステロールゼロ」の言葉に惑わされないで。身近にある植物油が不調や病気引き起こす可能性
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