親も子も楽になるアーユルヴェーダ的子育て術。子供の生まれ持った本質を知って「個」を大切にしよう。
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子育て中の皆さん!毎日お疲れさまです。
子供って親に幸せをもたらしてくれる反面、わがままだったり、
言葉で上手く言えない分かんしゃくを起こしたり、食べ物をこぼしたり暴れたり・・・大変なことも多いですよね。
私も子育てに奔走する母親のひとりです。
我が家には小学生の双子男児がおり、双子と言えども持って生まれた才能や
性格が全く違い、「なぜこの子はこうなのだろう?あの子は違うのに」という想いを抱いたことがあります。
思い通りに動いてくれない子供たちにイライラすることも多々あります。
そんな私が以前子供のことでとても困っていたことがありました。
それは、長男が朝いつも寝坊気味で、朝ごはんも全く食べようとしなかったことです。
しかしある時「それでいいのだ」と思えるようになりました。
きっかけはアーユルヴェーダとの出会いでした。
今回はアーユルヴェーダと出会ってから子育てのスタンスが変わり、私も子供も気持ちが楽になった体験談をお伝えしたいと思います。
アーユルヴェーダとトリドーシャ
アーユルヴェーダはインド大陸の伝統的医学である。
ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)、中国医学と共に世界三大伝統医学のひとつであり、
相互に影響し合って発展した。トリドーシャと呼ばれる3つの要素(体液、病素)のバランスが崩れると病気になると考えられており、これがアーユルヴェーダの根本理論である。
トリドーシャ説は、生きているものは全て、ヴァータ、ピッタ、カパという
3要素を持っており、身体のすべての生理機能が支配されているとする説である。
引用元 Wikipedia
アーユルヴェーダではヴァータ、ピッタ、カパ3つのドーシャのバランスが整っている状態を
健康としますが、ドーシャのバランスは生まれ持ったものであり、3つのベストバランスは個人によって違います。
優勢な性質が本質となり、それをプラクリティと言います。
私は仕事の関係でアーユルヴェーダをもっとしっかり学ぼうと勉強をしていた時期があります。
自分がどのドーシャタイプに当てはまるかわかる「ドーシャチェック」というものがあるのですが、
それを子供に当てはめてチェックしてみました。すると、不思議なことに双子それぞれの特徴に当てはまることが多かったのです。
ヴァータ・ピッタ・カパ タイプ別特徴
3つのトリドーシャの特徴を簡単に説明します。ヴァータタイプ
風と空のエネルギーを持ち、ものを動かす人・体質とかかりやすい病気
便秘しがち。寒がり。乾燥肌になりやすい。不眠。高血圧。心臓疾患。神経系疾患。
・性格
俊敏で快活。順応性があり理解が早い。
想像力豊か。気分が変わりやすい。
緊張しやすい。ストレスを受けやすい。
・バランスが崩れやすい季節と時間帯
14時~18時。2時~6時。晩秋~冬。
ピッタタイプ
燃える火のエネルギーと火力を調整する水のエネルギーを持つ人・体質とかかりやすい病気
快食快便。柔軟な体。髪にコシがある。出血しやすい。
皮膚疾患。胃腸疾患。消化器系疾患。
・性格
知的で情熱的。勇気がありリーダーに適している。完璧主義。見栄っ張り。怒りっぽい。
・バランスが崩れやすい季節と時間帯
10時~14時。22時~2時。夏~秋。
カパタイプ
地と水のエネルギーを備える人・体質とかかりやすい病気
体力、持久力がある。体格がよく太りやすい。糖尿病。呼吸器疾患。
・性格
落ち着いた心を持っている。献身的。コツコツと着実。保守的で頑固。鈍感。
・バランスが崩れやすい季節と時間帯
6時~10時。18時~22時。春。
子供のトリドーシャチェックをしてみたところ、朝起きられない、朝ごはんを食べたがらない長男はカパタイプでした。
見事に朝動けないタイプだったのです!
(カパのバランスが崩れやすい時間帯は朝6時~10時なので特に動けなくなります)
赤ちゃんの頃から本質は表れていた
思えば赤ちゃんの頃から特徴は表れていました。ミルクを飲ませようとしてもいらない時は一切口を開けない頑固さ、次男よりもひたすら寝ている、さらに喘息持ちで呼吸器系トラブルが多いということも
当てはまっており、肌が白くなめらかなど他の特徴もかなり多かったのです。
次男はピッタでした。赤ちゃんの頃からよく動き回り喜怒哀楽がはっきりしているタイプで、特に物事が思い通りにいかないとすぐに怒り出します。
皮膚が弱い(アトピー持ち)という特徴もピッタタイプそのものでした。
※これらのトリドーシャが2つ3つ組み合わさっているタイプの人も多いです。
お腹の中で過ごしていた頃から一緒にいる双子でも生まれて間もなくの時期からこんなに違うのです。
そう考えると「他の子供と同じように」「みんなと同じように」さらには「親の私と同じように」という考えに無理があるのがよくわかります。
朝ごはんは無理に食べさせないと決めた
長男はとにかく朝が弱いのですが、朝ごはんを何とか食べさせたかった私は無理やりにでも食べさせようとしていた時期がありました。
しかし、頑固者のカパタイプは無理に食べさせようとすればするほど口を開かず、挙句の果てには飲み物すらも飲まないで幼稚園に行こうとするなど、どうにもならなかったのです。
そんな時にアーユルヴェーダのドーシャの特徴を知りました。
長男は朝から俊敏に動けるタイプではないし、頑固だということもわかったので
無理に朝ご飯を食べさせることはやめました。やめたというより諦めました。
それからしばらく双子を観察していてわかったことがあります。
子供は大人よりもストレートにその性質が出ているのか、食べ物などで無意識にバランスを取ろうとしていることがわかりました。
無意識にバランスを取っている子供
子供は不要なものは自然に食べない!?
それぞれのトリドーシャ別に、控えたほうが良い食べ物、積極的に食べたほうが良い食べ物があるのですが、よくよく見ていると、子供が食べたがらないものは控えたほうが良い食べ物だったりしたのです。
長男は小さい頃から納豆が好きで、やたら豆乳を飲みたがったりしていました。
甘いものは好きではなく、目玉焼きなど卵料理もあまり好みませんでした。
「子供なのにヘンなの・・・」と私は思っていましたが、
これらはカパタイプに合わせた食事だったことを知りとても驚きました。
無意識にこれをやっているのですから子供ってすごいですよね。
子供の特徴を把握し見守る
親が子供にどうなって欲しいか希望を持つことは悪いことでは無いし、当然のことだと思います。しかし、親の希望が強すぎたり、子供が持って生まれた本質と親が求めるものが違いすぎると親子共々苦しくなるものです。
子供をひとりの人間として大切にし、理解しようと努めることで
「人と違っていい」「違って当たり前」という考えを根本から持つことができるようになると思います。
すると、必要以上に周りと比べたりすることなく子育てがとても楽になります。
また、子供は親が思っている以上に自分のことをわかっているのです。
わかっているというより、人間本来の力がきちんとエネルギーバランスを取ろうとしてくれているのです。
数十年添加物などを取り続けている私たち大人よりも、この人間本来のパワーが強いのでしょう。
子供が持つパワーを信じ、本質を知り理解することで、子供の個性を伸ばしながら親も子も伸び伸びと生きることができることは間違いありません。
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