季節性のかゆみ、乾燥肌、肌トラブルは乾燥だけが原因じゃない。アーユルヴェーダで解説!ドーシャ別対策法をお伝えします。
こんにちは。IN YOUオーガニックアドバイザーのharunaです。
台風がきたり
木枯らしが吹いたり
秋晴れだったり
秋雨だったり
この時期は寒暖差が激しいだけではなく、気圧の変化や湿度の変化が激しい時期で、それは体への負担も大きくなります。
この時期特有の肌の乾燥や痒みについて、5000年もの歴史のあるアーユルヴェーダや薬膳ではどう考えるのでしょうか。
SNSやニュースで話題のヒルドイド
少し話は外れてしまいますが、ちょうど朝のニュースになっていたのですこしだけ書いてみようと思います。乾燥、痒みに対してクリニックに行くと薬を出されます。
ニュースで話題になっているヒルドイドも石油系のものになるので、オーガニックを愛するIN YOU読者の方は美容目的では使っている方はいないかと思いますが、
一般的にはまだまだ飛びつく人は多いんだなあとしみじみ感じました。
石油で蓋をするので、一時的な乾燥は防げるし、潤ったようにも見えますが、長期的に見ると蓋をしただけだと根本的な解決にはなりません。
しかしSNSで間違った情報が拡散され、医療費を圧迫しているそうです。
情報過多な時代だからこそ、惑わされないように冷静な判断が求められます。
まずは痒みはなぜ起こるのでしょうか?
痒みの原因としてあげられるのは
●乾燥【ヴァータ】
●炎症(湿疹、ニキビ)【ピッタ】
●ヒスタミンの増加
●ストレス
●細菌の繁殖
●外からの刺激(衣服など)
●内臓疾患
などなど※ここでの「痒み」は季節性のもの、未病であり、病気によるものは含みません。
原因ははっきりしていないけど、痒くなる症状を「皮膚掻痒」(ひふそうよう)と言います。
アーユルヴェーダで考えるこの時期のお肌の乾燥、痒みについてと対策法
乾燥による痒みは【ヴァータ】で炎症(湿疹、ニキビ)による痒みは【ピッタ】となります。
肌の特徴としては
【ヴァータ】は
●乾燥
●ザラザラ
●色黒
●硬い
【ピッタ】は
●炎症
●火照り
●湿疹
●膿み
●ニキビ
●皮膚が薄い
【カパ】は
●色白または青い
●冷たい
●しっとり
台風は【ヴァータ】または【カパ】であり、台風一過の晴天は【ヴァータ】かもしれないし、【ピッタ】かもしれません。
このようにドーシャのバランスが崩れやすいとき肌のコンディションが悪くなります。
乾燥による皮膚のバリア機能の低下や発汗などにより、毛穴のつまりなどから起こり得る炎症(湿疹、ニキビ)。
もう夏ほどは気温は上がらないものの、【ピッタ】の時間帯は過ごし方の注意が必要になります。
ピッタ気味の方には・・・
【ピッタ】を過剰にさせないで、炎症(湿疹、ニキビ)痒みを抑えるには
10:00〜14:00と22:00〜02:00は【ピッタ】の時間帯で、昼間の時間帯は火照り、炎症(湿疹、ニキビ)に気をつける時間帯ではあるけど、
代謝がいい時間帯なのでこの時間にランチを済ませておきます。
代謝がいい時間ですが、運動はこの時間は避けた方がよいでしょう。
【ピッタ】が過剰になってしまいます。
【ピッタ】を過剰にさせる原因としては
●昼間の運動
●考えすぎ
●イライラ
●炎天下
●サウナ
●発汗
●アルコール
●揚げ物
●酸味、辛味、塩味(鹹味 塩辛いもの、ジャンクフード、刺激物、酸味あるジュース)の食べもの
●考えすぎ
●怒り
●憎しみ
●批判的
などなど
【ピッタ】が過剰になると、炎症(湿疹、ニキビ)、火照りが出てしまい肌の状態は悪くなります。
バランスさせる方法としては
●森林浴
●甘味、渋味、苦味の食べもの(はちみつ、米、麦、フルーツ、レモン、ヨーグルト、豆類、ブロッコリー、ほうれん草、緑の野菜など)
●サンダルウッド、ローズのアロマ
などなど
このタイプにオススメの食材
・オーガニックマヌカハニー
・大豆ヨーグルト
・オーガニックモリンガ
・無農薬の大麦
そして【ピッタ】は代謝を指すものになりますが、まさに【ピッタ】の夜の時間帯(22:00〜02:00)はお肌のゴールデンタイムで、
成長ホルモンが一番出やすく、お肌の代謝もスムーズです。
アーユルヴェーダで考えてもこの時間はやはり寝なければいけない時間帯なのですね。
自然によりそったアーユルヴェーダな暮らしはこうやって納得することがたくさんあるのです。
【ヴァータ】を過剰にせずに、乾燥による痒みから守るためには
【ヴァータ】はとにかく不規則な生活はバランスを崩します。特に季節的には秋後半〜冬は【ヴァータ】が強まる時期です。
起床は【ヴァータ】の時間帯がよく、おおよそ6:00頃になりますが、夏は5:30くらいになります。
因みに就寝は【カパ】の時間(22:00)前がお勧めです。
なかなか現代では22:00に寝れる生活を送っている方は少ないかもしれませんが、なるべく近づけることが理想です。
【ヴァータ】を過剰にさせる原因とは
●体を冷やす
●タバコ
●アルコール
●生野菜
●冷凍食品
●加工食品
●乾燥
●疲れ
●不規則な生活
●夜更かし
●ビル風
などなど
【ヴァータ】が過剰になると・・・
乾燥しますし、循環を指す【ヴァータ】の乱れはむくみや肩こりなどにも影響します。バランスさせる方法としては
●オイルマッサージ
●入浴
●規則できるな生活
●甘味、酸味、塩味の温かい食べ物(バオバブ、はちみつ、りんご、味噌、塩、梅干し、ビネガー)
このタイプにオススメの食材
・オーガニックマヌカハニー
・オーガニックバオバブ
・無農薬りんご
・無農薬味噌
・オーガニックモリンガ
乾燥、アトピー、炎症による痒みにお勧めの薬草オイルとは
乾燥や炎症で痒くなる場合が多いですが、アーユルヴェーダの薬草オイルでお勧めなのが「ピンダ」オイルです。
スリランカの高地でも育つ薬草たちはとても生命力が強いものです。
セサミオイルをベースとして、血液浄化作用のある薬草イラムス、クルマバアカネ、セイホクカンゾウ、
ミツロウなどが入っています。製品によっては他にもヴァルマダティヤが入っています。
皮膚表面に塗布してから、約5分で骨髄まで到達すると言われていますので、オイルの質はこだわりたいものですね!
効能としては、炎症、肌荒れ、虫刺され、湿疹、発疹、、古い傷、蕁麻疹、赤くなるタイプのアトピー、関節炎、痛風などなど。
薬草オイルの中では比較的敏感肌の方でも比較的大丈夫なオイルです。
二日酔いのヘッドマッサージにもお勧めです。
ピンダは冷やすオイルになるので、【カパ】が過剰な方は使いすぎに注意しましょう。
【ヴァータ】は冷えには気をつけなければなりませんが、
オイルマッサージ自体がとても合うドーシャになるので【カパ】ほどは気をつけなくても大丈夫です。
これからの秋後半〜冬にかけての【ヴァータ】が強まる季節は、オイルマッサージがとても合う季節です。
合うこの時期に始めると、体の変化も分かりやすいので、生活に取り入れやすいはず。
お気に入りのオイルを見つけて、毎日のヘルスケアに使ってみてはいかがでしょうか。
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