アレルギーが増加する現代人の腸内フローラを乱す意外な原因とは? 「噛む」ことがもたらす偉大な力と、腸内細菌の関係性。
私たちの体内時計を左右する腸内細菌。
このバランスが乱れる事で、
喘息やアトピーを始めとしたアレルギー、糖尿病など
といった生活習慣病などを引き起こす事は、
もう皆さんご存知ですよね。
腸内環境が悪化し、栄養素の吸収に偏りが出れば、
性格や思考にも影響が出てきて、
酷くなると鬱症状も引き起こすといわれています。
そんな私たちにとって重要な腸内細菌ですが、
日本人の腸内細菌が
戦前の3分の1にまで減少しているという事実をご存知でしたか?
では私達は腸内細菌を増やし、
環境を整えるには一体どうしたら良いのでしょうか?
引用:
健康維持に大切な腸内細菌 抗生物質や食習慣で乱れ
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO68349730V10C14A3MZ4001
寿命まで左右する!驚異の「腸内フローラ」
https://toyokeizai.net/articles/-/67793?page=2
アレルギー患者の増加に見る日本の状況
腸内細菌の乱れがアレルギーを引き起こす事は冒頭でもふれましたが、
数あるアレルギー症状の中でも
日本で最もポピュラーなのはスギ花粉症ではないでしょうか。
実は東京都民の48%がスギ花粉症といった
衝撃のデータがあります。
今や2人に1人が花粉症というくらい
花粉症が浸透しているのですね。
しかし日本での初めての患者さんはいつだと思いますか?
その歴史は意外と浅く、
1963年日光市に住む方が文献に残る日本初の患者と言われています。
つまりたった50年で
2人に1人が花粉症になるという異例のスピードで増えてきているのです。
ここ50年で爆発的に増えたスギ花粉症患者と
戦後3分の1に減った私たちの腸内細菌。
腸内環境の乱れの恐ろしさを感じざるを得ません。
出典:花粉症患者実態調査報告書を取りまとめました
https://macrobiotic-daisuki.jp/?p=156995&preview_id=156995&preview_nonce=dbac79ccb8&_thumbnail_id=160514&preview=true
腸内フローラを乱す意外な原因
この腸内フローラの量とバランスを整えるためには、
が腸内細菌の量を減らす要因を取り除いて、
食品添加物
脂肪分過多で食物繊維の少ない食事
人工甘味料
抗生物質
年齢
ストレス
一部ではありますがこれらが腸内細菌バランスを崩す要因になります。
しかし意外な要因がもう一つあります。
それは「噛まない」という事です。
ドキッとした方もいるのではないでしょうか?
「噛む」ことがもたらす偉大な力と腸内細菌の関係性
「噛む」ことの効果をお話しする前に、
口から腸を繋ぐ消化器のおさらいからしたいと思います。
身長の約5倍ながーい消化器
消化器は約9メートルあります。
これは建物で言えば三階建の建物と同じくらいの長さのものが
私達の身体の中におさまっています。
口からとった食べ物がこの消化器を通過する段階で
消化、吸収、排泄の流れでまた体外へと繋がる経路になります。
消化の段階で出る様々な消化酵素
もちろんただ食べ物が通過するだけでは消化できないので、通過と共に様々な消化酵素によって食べ物は消化されていきます。
口・・・唾液
胃・・・胃酸
小腸・・・小腸消化液
すい臓・・・胆汁酸
一部の消化液の例をあげるとこのようなものがあります。
人は食べ物を食べたときにまず一番初めに、
噛むという行為をすることで唾液を分泌させます。
この唾液と食べ物が混じるだけで消化の助けになります。
更に噛むことによって胃や膵臓など他の消化器に
消化酵素を準備するように指令がでる為、
食べ物が口を通過した先での消化も促すことができるのです。
食べ物は喉を通ってしまうと人間が意識して
消化を促進できる手段はありません。
そのため消化に関して私達が意識的に出来ることは
噛むという行為のみで、それでしかコントロールができないのです。
噛まないで食べると悪玉菌にエサをやる事に
もし噛まずに食べ物が身体の中に入ると、
まず歯で噛み砕かれるという行為が少ないことになりますので
食物粒子の中に栄養素が閉じ込められたままになるので栄養素が充分に得らません。
さらに噛む量が少ないと各消化器官に指示が行き渡らないため
消化液が充分にでないため食物が消化されず、
消化不良やガスの原因になります。
消化不良のまま食べ物が流れていくと、
結腸にいる有害な菌に栄養を与えることになり
有害な菌が腸内で増殖してしまうのです。
このような噛むという一見腸内細菌とは関係の無いような行為が、
実は腸内細菌の量やバランスに影響を与えているのです。
腸内フローラを良くしたい方はまず食事をしっかり噛んで食べてみるのはいかがでしょうか。
腸内細菌を減らすことをやめたなら、次は増やしていこう
腸内細菌を減らすことをやめたなら、今度はその量を増やすことをやっていきたいですよね。
腸内細菌に良いこという話で欠かせないのはプロバイオティクスではないでしょうか。
腸活に欠かせないプロバイオティクスとは
プロバイオティクスとは抗生物質(antibiotics)の対義語で、
生物の共生を意味します。
乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌など腸内環境を整えるのに
優位になる菌自体をさすこともありますし、
それを含む食品や医薬品自体をプロバイオティクスと呼ぶこともあります。
プロバイオティクスの代表的な食べ物
ぬか漬けしば漬け
キムチ
納豆
味噌
酒かす
ヨーグルト
ケフィア
ザワークラウト
他にもたくさんありますがプロバイオティクスの代表例をあげるとこのようなものがあります。
発酵しているもの、酸味のあるものにプロバイオティクスは多いです。
日本の伝統的な食べ物にプロバイオティクスは多いのですが、
近年は食べられている量が減っているので
是非意識して積極的に取り入れていってください。
プロバイオティクスが体にいいのはわかっているけど毎日菌を取るのは大変な時に
腸内細菌にいいとわかっていても日々の食事で
これらのものを毎日摂るのは簡単ではないかもしれません。
そんな時に強い味方になるのがサプリメントなのです。
東大名誉教授の光岡知足先生は今や常識となりつつある腸内細菌を
なんと60年も前から研究されています。
悪玉、善玉菌などの言葉を最初に使ったであろうというのもこの光岡先生なのです。
私達はご飯を食べ、それを体内で消化して、
便として身体の外に排泄されます。
その便の3分の1は実は死んだ菌によって形成されています。
そこから研究していくと腸内フローラは生きた菌だけでなく
死菌でも効果があることがわかってきました。
そのために生きた菌をとることも勿論良いのですが、
乳酸菌のサプリメントなども効果があるのです。
生きた菌を日々食事からとりいれるのが難しい時は、
サプリメントも活用してみてもいいのではないでしょうか。
その際は良質なもので作られたサプリメントであることが絶対条件なので、
そこを気にして購入してみてください。
プロバイオティクスだけでは不充分?プレバイオティクスとは
プロバイオティクスが腸内細菌を整えてくれるのは先程も載せましたし、
みなさんご存知かと思います。
しかしそれ単独だと増えていくのが難しいのです。
そのためにはプレバイオティクスと呼ばれる有用菌の餌になる物質が必要です。
オリゴ糖
不溶性食物繊維
難消化性食物繊維
これは有用菌の餌になり、有用菌が増えます。
そのため腸内環境を整えてくれるのです。
プレバイオティクスの代表例
それでは一例ではありますがプロバイオティクスと
それに対するプレバイオティクス、
またそれを含む食品例をあげたいと思います。
ビフィズス菌:オリゴ糖
オリゴ糖含有食品例 大豆製品、はちみつ
乳酸産生菌:水溶性食物繊維
水溶性食物繊維食品例 海藻、オクラ、大麦、エシャロット
酪酸産生菌:難消化性デンプン
難消化性デンプン含有食品例 玄米、ライ麦、冷やご飯、枝豆
このプロバイオティクスとプレバイオティクスを
同時にとることをシンバイオティクスと呼び、
最近はこの考え方が浸透してきています。
身体は必ず生まれ変われる
脳 40日〜1年
胃粘膜 3日
腸の微絨毛 1日
肝臓 1ヶ月〜1年
腎臓 1ヶ月〜1年
筋肉 1ヶ月〜200日
皮膚 1ヶ月
血液 100〜120日
骨 成人は2年半
参照 佐藤和子先生の健康を支える栄養学
https://www.amazon.co.jp/dp/4896392167/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_M.4bCbJQ4WK25
上の数字は私達の身体の生まれ変わる日数を示したものです。
これは何を意味してるかと言えば、必ず身体は生まれ変われるということです。
私はダイエットのコンサルタントもしていますが、
クライアントの方からこのようなことを言われることがあります。
「昔から太ってて
痩せない体質なの」
でも身体は日々必ず生まれ変わっているので、
変われないということは
絶対にないということをお伝えしています。
もちろん体質の差は人なのでありますが、
なんらかそうなりやすい習慣を無意識にしている人がほとんどなのです。
健康も同様です。
日々何を口にするかで身体が変わってきます。
性格や健康、美容をも決める腸の細胞には1日で変わるものもあります。
今更なんて思わないで是非身体に良いものを説教的に取り入れていってください。
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