2017/04/21

市販化粧品の陰に隠された衝撃な現実。おぞましい実験の犠牲になる動物たち。ビーガン・オーガニック化粧品を選ぶべき理由とは？

mimi saito

LAに住んでおり、３年ほど前からマクロビーガンとして生活しています。ビーガンになったきっかけは、当時住んでいたニューヨークでのヘルスコンチャスな人々との出会い、そして保育士時代に目の当たりにした、アメリカの幼稚園での園児たちの食生活です。ビーガン食を追求し１０日かけて車でアメリカ横断をした経験もあります。California Organic Houseというカリフォルニアならではのオーガニック商品を紹介するオンラインショップも経営。日本の方々にビーガン文化を広めたいという一心で、Instagramやアメーバブログで情報発信を行っています。

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みなさんはペット飼ったことがありますか？

わたしは幼少期にうさぎを、今はニューヨーク時代に保健所から連れて帰ってきた愛犬のギネスを飼っています。

わたしの姉家族も、フワフワで小さなウサギを飼っています。

ARASHI

おぞましい虐待の対象となったかわいそうな動物たちの存在

こうして動物を家族のように思っているのは私たちだけではないのではないでしょうか。

そんな私たちの愛すべきペットたち。

私たちの使っているシャンプー・化粧品・洗剤・食品添加物・医薬品の開発の裏側でおぞましい虐待にあっている事実をご存知ですか？

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動物実験のおぞましい事実!

こちらの写真をご覧ください。

＊これから先、皆さんに動物実験の実態を知っていただくために実際に実験に使われている動物たちの写真を公表しています。刺激の少ないもののみを紹介していますが、グラフィックな写真であることをあらかじめご了承ください

animal testing 1

実験台にくくりつけられ身動きの取れなくなるウサギたち。
これから眼刺激性試験が行われるところです。

眼刺激性試験とは、ウサギの目に試験物質を強制的に投入し角膜の炎症・損傷などを見る実験です。ウサギたちは手や足で目を擦らぬようにきつく縛られ、頭だけの出る拘束器にしまわれ、さらには瞼をクリップで固定されたまま、３−４日にわたって経過観察をされます。麻酔もなく、あまりの痛みに暴れまわり首をおってしまうウサギもいるとのこと。

animal testing 4

Copyrights:business.medicaldialues

実際にこの実験が私たちの生活用品の安全性を証明するに立って役立っているの？というのがわたしの疑問。米国のMRMC（科学者と医師により構成された動物実験反対団体）によると、

「ヒトとウサギでは、まぶたや角膜の構造、涙の量が異なるため、ドレイズテスト（眼刺激性試験）は、ヒトへの毒性を予測するのに信用できないものとなっている。実際、14種類の家庭用品について、眼の炎症に関するウサギのデータをヒトのデータと比較したところ、18倍から250倍もの違いがあった」という医師たちからの信頼できる意見がよせられています。
*化粧品の動物実験反対キャンペーン参照

animal testing 2

Copyrights:PETA

こちらの写真では、皮膚刺激性試験が行われています。

ウサギやモルモットの毛の一部が剃り落とされ試験物質がその部分に塗りこまれています。数日間によって皮膚の損傷具合・腐食ぐあいが観察されます。この時点では試験物質は非常に強く、ウサギの皮膚は腐食し骨まで見えてしまうほどに。これもまた眼刺激性試験と同じく、人間への安全性を保証できる実験ではないのです。なぜなら私たち人間と小動物では体のつくりが根本的に違うから。

animal testing 3

Copyrights:PETA

この写真中では、急性毒性試験が行われています。

ご覧いただいてわかるように動物の体内に直接試験物を投入し、副作用や毒性を測る実験です。繰り返し投入を実施して副作用を調べる際には、3ヶ月から１２ヶ月もの長い間続けて試験物が動物たちに投入されます。

何ヶ月もの間苦しんだ挙句、最終的には解剖のために殺されてしまうんですね。

人間の体と、小動物の体とでは化学薬品への反応は違います。

実際に動物実験が行われた薬品や化粧品で人間が副作用を起こしたことがある事実から、この実験もまた人間への安全性を保証する理由にはならないとうことになります。

日本は遅れている！？ヨーロッパに見習う、反動物実験！

Copyrights:https://ec.europa.eu

日本国内の多くの化粧品・薬品会社では、残念ながらいまだに動物実験が行われています。
しかし海の向こう、ヨーロッパでのムーブメントが日本にも少しづつ変化をもたらしつつあるのです！
ヨーロッパ連合は、2013年6月に全てのコスメに対する規制の執行を発表しました。

・Testing Ban〜実験禁止令〜　
　全ての化粧品への動物実験を禁止する。又、化粧品に使用される原材料を動物で実験するこ　とも禁ずる。

・Marketing Ban〜販売禁止令〜
　ヨーロッパ加盟国にての動物実験された化粧品又は化粧品に使用される原材料の販売を禁止　する。

これらの禁止令により、世界中の大手化粧品メーカーはヨーロッパへの輸出の際の動物実験を廃止せざるをえなくなりました。

日本の大手メーカーも論外ではありません。

大手化粧品メーカーの資◯堂からしたら、ヨーロッパマーケットといえば最大の輸出先。
有名大手S社もヨーロッパ向けに動物実験をやめたと主張していますが、中国向けの輸出品の関しては実験を続けているとのこと。

数年前に私自身もS社アメリカ支店に実際に電話し、動物実験実施の有無について聞いたことがあります。それはヨーロッパの動物実験規制に伴い、S社も実験をやめると公表後。

私：「Do you guys test your products on animals?」
　　「ねー、動物実験してる？」

S社：「We try our best not to test them on animals. But testing is necessary sometimes.」
　　「しないようにしてるけど、たまに必要なのよね。」

残念ながら、発表後も実験は続いているようです。

もう動物実験は必要ではない！人による人のための安全保障！

動物実験は残酷なうえ多額な費用がかかり、そして時間とたくさんの労力が必要とされます。そんな中、世界中では最新テクノロジーを駆使した動物を使わない実験方法が次々と発明されています。

organs on chips

Copyrights:harvardmagazine.com

ハーバード大学のWyss Instituteは、人間細胞の組み込まれたチップを発明。
その名も”Organs-on Chips”〜チップの中の内臓〜。このチップは実際の人間の内臓とおなじ働きをするので、化学薬品や医薬品実験の際にはもってこいなのです。先にも言いましたが、動物の体は人間の体とは違う反応をします。
このチップでは動物実験では得られない、人体と同じ正確な実験結果が得られます。
さらなる利点としては、動物実験よりも値段が安く済む。サイズが小さいので試験薬品の量が少なくてすみます。

さらには人間の細胞を利用した３−Dスキンモデルなども登場し、肌のアレルギーテストも動物の力を借りずとも可能になりました。アメリカやヨーロッパの国々ではこのような発明が次々とされてます。

考えてみよう！命を守るために私たちにできること

動物たちの置かれている残酷な現実。これは作り話でも、遠い国で行われている話でもないんです。あなたの毎日使っているその化粧水。
その背後で大手化粧品メーカーによって行われている残酷な実験。自分の家族同然に接している愛犬が同じような仕打ちをうけていたら、、と考えるだけでいてもたってもいられません。

私たちにできることは、動物実験をしているメーカーを知り、ボイコットすることだと思います。

私個人の話ですが、数年前に動物実験の事実を知った時には、持っているすべての化粧品を捨てました。調べてみると、
全てが動物実験されているメーカーのものだったからです。
その時には、大手化粧品メーカーの広告に騙されていたという悔しい気持ちと、犠牲になっている動物たちへの申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

「私一人が化粧品を変えたところで、なにもかわらないんじゃない？」そう思う方もいるかもしれません。

でもそれは違うと思います。一人だって、集まればグループになる。そしてそれが声になるんです。

animal test protesters