「運動をすれば若さが保たれ、長生きできる!」そう言われる科学的な理由とは?
「運動をすれば若さが保たれ、長生きできる!」
そう言われる科学的な理由とは?
あなたの周りにいる若々しい人には「何か秘密があるのでは?」と、
その秘訣について尋ねたくなりませんか。
もちろん、化粧品や食べ物などによって
肌の美しさや健康を保っている人もいるでしょう。
ところが近年、エイジングケアのひとつとして『運動』が
欠かせないものであることがわかってきました。
そこで今回は、運動が健康や美肌、エイジングケアに与える効果について、
元プロボクサーである私が、実際のトレーニングの経験で得た情報と最新の研究内容を元にお話しいたします。
エイジングケアのための運動の代表格
「かかと落とし」トレーニング
寝たきり状態の人や無重力空間で過ごす宇宙飛行士などは、
「骨密度(単位面積あたりの骨量のこと)が急激に低下する」といいます。
これは骨に与えられる刺激が少ないと、「スクレロスチン」というホルモンが増えるからです。
人間の骨は5年で新しく作り替えられると言われているほど、代謝の活発な器官です。
その際、骨をつくる量と壊す量のバランスを維持するために、
骨を作るのを抑える「スクレロスチン」というホルモンがあります。
骨に刺激が少ないと、スクレロスチンが増え、骨を作ることをやめてしまいます。
結果、骨が脆くなり、「骨粗しょう症」などの原因となるのです。
逆に運動することで骨に刺激を与えたり、重力を骨にかけたりすると
「オステオカルシン」というホルモンが分泌され、骨を強くするだけでなく、
それが血液に乗って全身に運ばれることで免疫機能の向上と活性酸素の除去、
認知機能の改善、血糖値上昇の抑制という体にとって良い作用をもたらします。
さらに近年、オステオカルシンは「若返り物質」としても注目されているということです。
引用・参考/「日本生活習慣病予防協会」のHP及び福岡歯科大学・平田雅人教授の研究、
NHKスペシャル(2018/01/07放送)
「かかと落とし」トレーニングとは?
骨に刺激を与えるトレーニングとして最適なもののひとつに、「かかと落としトレーニング」というものがあります。
かかとを上げたら、勢いよく床にストンと落とす。
たったこれだけですが、一日50回1セットやるだけで効果が出ます。
そして同時に、ふくらはぎの筋肉も鍛えることができます。
筋肉がつけば、筋肉からも美肌物質「マイオネクチン」や炎症を抑える物質「マイオカイン」
が分泌されます。これらのホルモンも若返りホルモンの一つです。
この意味で、かかと落としトレーニングは健康と美容、一石二鳥の効果が得られると言えます。
動画:『宝田恭子のかかと落とし? で健康になる(YouTube)』
ジャンプする動きがカギ
ご紹介した「かかと落としトレーニング」のほか、縄跳びや階段を降りる運動のように、
少し跳び跳ねてから着地するという動きが骨を刺激するのにはいいのです。
もちろん、ウォーキングでも、骨に刺激を与えることはできますが、ジャンプする動作のほうが、
より効果が出ると考えられます。
例えば、アメリカ・ミズーリ大学のヒントン博士が行った研究では、
健康維持のために週6時間以上のランニングをしている、または
自転車に乗っている20~50歳代の男性の骨量を調査しました。
すると、骨量の少ない、いわゆる「骨粗しょう症予備軍」とされる人の割合が、
ランニングをしている人では全体の19%だったのに対し、
自転車に乗っている人では63%にものぼりました。
もちろん、何も運動をしていない人たちに比べれば、
自転車に乗って健康維持を心がけている人たちのほうが骨量は多いのですが、
ヒントン博士によれば、
「自転車による運動は心肺機能を高め、メタボリックシンドロームの予防にも優れた運動ですが、
骨量を増やす運動にはなっていない」ということです。
では、どのような運動が骨量を増やすのか。
ヒントン博士が行った研究でも、骨粗鬆症予備軍の男性たちに
一日30分、週3回のジャンプ運動を続けてもらったところ、骨量が増える結果となりました。
オステオカルシンには
“火事場の馬鹿力”を生み出す効果も
人間が生命の危機を感じると、闘争力、逃走力が一時的にアップする(筋力や回復力が高まる)、いわゆる「火事場の馬鹿力」と呼ばれるものがあるという話をお聞きになったことはありますか。
ある実験によれば、生命の危機に繋がるようなストレスを人間に与えると
前述の「かかと落としトレーニング」によっても分泌されるホルモン「オステオカルシン」の
分泌量がアップすることがわかっており、これが「火事場の馬鹿力」を生んでいるという説があります。
また例えば、人前に出て話をするセミナー講師や役者のような職業の方は、
緊張のストレスからオステオカルシンが分泌されることがあるといいます。(※)
言われてみれば、気合いを入れる時に自分の体を叩いたりしませんか。
これはもしかしたら野生の本能のようなもので、骨を刺激することでオステオカルシンを分泌させ、
“火事場の馬鹿力”を呼び起こそうとしているのかもしれません。
また、俳優の方、講演など人前に出て話をする著名人の方が一般的に若々しく見えるのも、
このオステオカルシンによるものでしょう。
※『コロンビア大学の研究チームの論文』より
運動と人間の生命力との深い関わり
さて、人間の骨の構造を見ると、体にとって大切な脳や内臓を包み込むように骨が形作られ、発達していることがわかります。
いわば、外敵から身を守るために、運動によって骨に刺激を与えてオステオカルシンを分泌させて骨を形成し、
同じ目的で筋肉を作り、その筋肉がマイオネクチンとマイオカインという
炎症を修復する物質を出して体を修復する。
この意味で、運動とは人間が生命を維持するために不可欠なもののひとつです。
女性の骨の形成に関与する女性ホルモン
「エストロゲン」にも注目!
そして、女性には、オステオカルシンだけでなく、体を守り、修復するためのもう一つの武器があります。「骨芽細胞」と呼ばれる細胞が骨を形成するのを助け、骨を破壊する破骨細胞の働きを抑える
「エストロゲン」という女性ホルモンがそれです。
更年期の「エストロゲン」不足はイソフラボンで補おう
女性ホルモンである「エストロゲン」が減ると、骨の形成よりも破骨細胞の働きのほうが強くなり、骨密度が低下するといいます。
多くの女性は更年期になるとエストロゲンを始めとする女性ホルモンの分泌量が減るため、
骨密度が低下し、骨粗しょう症などになる可能性が高くなります。
そしてその女性ホルモンのエストロゲンに近いものが、イソフラボンという物質だと言われています。
「植物性エストロゲン」とも言われるほど、優れた栄養素であるイソフラボンは
主に大豆に多く含まれており、腸内環境を整え、栄養素の吸収も良くなるため、
納豆や味噌などの発酵食品で摂るとより良いでしょう。
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まとめ-骨に刺激を与える運動と、
たんぱく質の摂取で美と健康のための相乗効果を!
女性の場合、特に更年期が近づいたら女性ホルモンである『エストロゲン』の補助食品として、イソフラボンを含むたんぱく質を毎日摂るように心がけましょう。
同時に、「かかと落としトレーニング」などの運動による骨の刺激でオステオカルシンを分泌させて、
骨を鍛えると同時に免疫力を向上させ、さらに筋肉をつけることで、
美肌効果のあるマイオネクチンや炎症を抑えるマイオカインの分泌を促してください。
骨と筋肉を鍛えることは、病気になりにくい体、そして美容と健康を保つことなのです。
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