沖縄では手放せない蚊除けハーブ｜虫除け・美容もこれ一つでOK！万能「月桃」の使い回し方テクニック

1年の間で最も人を殺している生き物をご存知でしょうか？
それは私たちの身近にいる「蚊」。

5mmサイズの蚊はその小さな身体で年間72万人もの命を奪っています。
地球温暖化により地球全体の温度が上昇することで、
マラリアなど深刻な感染症を媒介するコガタハマダラカ、
シナハマダラカの分布域が広範囲になると示唆されています。

地球温暖化によって我が国日本でも
マラリアやデング熱などの拡大される恐れも考えられます。

かつて日本でもマラリアが感染した地域があります。
それは沖縄県の西表島。
第二次世界大戦中にマラリアが発生したことから「戦争マラリア」と呼ばれています。

今でこそ平和な西表島ですが、戦争マラリアによって552人もの命を落としています。
地球温暖化によってマラリアを媒介するコガタハマダラカ、シナハマダラカの分布域を抑制できなかった場合、
小さな蚊に対してどうやって対抗していけば良いのでしょうか？

沖縄県に2019年5月に訪れた際、
蚊の対策として「月桃」という多年草に出会ったのでこの記事でご紹介していきますね。

具体的には
・月桃について
・月桃の使い方（虫除けなど）
・月桃以外の蚊が苦手なもの
など重要な点をピックアップしていきます。

夏真っ只中で蚊と格闘中の方に、特におすすめしたい月桃。
5分程度で読むことができるので、参考にしてくださいね。

沖縄でよく利用されている月桃とは？

沖縄県ではメジャーな月桃。
別名サンニン・サニンなどいくつか呼び名がある多年草です。

沖縄以外では九州南部で分布しています。
月桃の花のつぼみが、かわいらしい白とピンクで
まるで桃のような形に見えることから「月桃」と名付けられたという説があります。

月桃はなぜ沖縄で愛されているのか、4つの利用方法とは？

沖縄で月桃は生活の一部。
お店を回れば「月桃」という文字を見ないことはほとんどありません。

食住に用いられている月桃は、
・虫除け
・化粧品
・月桃茶
・防腐剤
などに利用されています。

実際に虫除けとして用いられている月桃入りのオイルや
月桃茶を購入し利用してきたので、使い方をご紹介しますね。

月桃の利用方法1：虫除け

沖縄は皆さんご存知、南国の地。
バカンスのイメージも強い反面、暑くて汗の量も多い。
その汗の匂いにつられてやって来るのが、蚊。

＜蚊にさされやすい人はこんな人＞

①体温が高い方（小さな子どもや筋肉質な男性など）
②肥満傾向の方
③汗を人よりもかきやすい方
④黒い服を着用している方
⑤お酒を頻繁に飲む方

上記のように蚊に刺されやすい方がいます。
刺されやすい方はどうにかして夏の暑いシーズンをどう乗り越えるか悩んでいる方も多いはず。

そこで利用したいのが「月桃」。

沖縄では、
・月桃スプレー
・月桃精油
・うる月桃香
などが販売されています。

もちろん通販でもあるので、
わざわざ沖縄県に行かなくても手に入れることは可能ですよ。

虫除けを手作りで作りたい場合は、
月桃の葉を乾燥させて、よく煮出したものをスプレーボトルに入れる。
たったこれだけでお手製虫除けスプレーの完成です。

蚊除けスプレーをする部分で有効的なのは足やおしりなど匂いが出やすい部分。
蚊の種類や時間帯などで蚊が活発化する部分が異なる可能性があると言われています。

参考：『蚊のスペシャリスト 話題の大学生。アース研究所に。』アース製薬


コガタハマダラカ、シナハマダラカなどマラリアを媒介する蚊の有効部位は異なる可能性があります。

月桃の利用方法2：化粧品（化粧水や日焼け止めなど）

沖縄県の美肌ハーブでもある月桃は化粧水や日焼け止めなどの化粧品にも用いられています。

月桃には
・シオネール：抗菌作用
・ビネン：ヒアルロン酸やコラーゲンを増加を促す作用
・ポリフェノール：抗酸化作用
などの成分が含まれています。

沖縄を訪れて日焼けをしてしまい、
沖縄の方に「日焼けにおすすめのオーガニックなものはありますか？」と聞くと、
月桃が含まれているオイルをおすすめされました。

月桃の利用方法3：月桃茶

月桃茶は月桃の種子または葉を煎じています。
健胃整腸があると信じられており、現在でも日常的に飲用されいてます。

茶色く完熟した月桃の実はローレルのようにシチューなどのあく抜きとして用いることも。

月桃の利用方法4：防腐剤

月桃の葉は防腐効果があると言われ、
沖縄の郷土料理の「ムーチー」を包むときに利用されています。
ムーチーは旧暦12月8日に「健康祈願」をする行事時に食べる習慣があります。

蚊が近寄らないのは月桃だけじゃない。沖縄に隠された●●とは？

沖縄の伝統的な防虫野草、モロコシソウ。
このモロコシソウも蚊やゴキブリを寄せ付けない植物です。

モロコシソウを天日干しをし、乾燥させて虫が出てきそうな場所に吊るすだけ。
至ってシンプルな方法で防虫が可能。

北海道にも蚊を寄せ付けない●●があった

南国の沖縄だけではなく、北海道にも蚊を寄せ付けないハーブがあります。

それは、ハッカ。
ハッカは北海道で多く採取できます。
現在私も北海道に短期ですが住んでおり、いろんな方法で活用されているのを見かけます。

ハッカは、
・蚊除けスプレー
・芳香剤
・消臭剤
・制汗スプレー
・おしぼりに数滴たらす
・つまようじにハッカを染み込ませる
などに利用されています。

蚊をよせつけない体臭予防

汗をかくことで臭いが分泌され、
蚊が引き寄せられるのであれば臭いをできるだけ出さないようにしたいですよね。

臭いがでる原因はいくつかありますが、日頃の食生活も大きな要因になるでしょう。

体臭の原因はみんな大好物のアレだった

体内で腐敗物が蓄積していると、不必要なものをできるだけ外に出そうとします。
それが私たちの臭い。

この腐敗臭は臭いの原因となる食べ物は「動物性たんぱく」や「動物性脂質」。
アンモニア、インドール、硫化水素などが動物性食品に含まれているからです。

消臭食品の●●は日本の伝統的な食材

すぐに動物性食品をやめたとしても
蓄積物を考慮すれば体臭が消えるということはなかなかに難しい…
では体臭予防として何を摂れば良いかというとアルカリ性食品の中にある消臭食品です。

代表的なものが「梅干し」。

身体に蓄積したものを分解するために運動も必要

バランスの良い食事や毎日決まった時間に食べることも大切な生活習慣。

そして適度な有酸素運動をして身体の中に蓄積しているものを分解することも重要。
人によって生活スタイルもこれまでの食事も違うので、
自分にあった食事バランスを探すことが大切ですよ。

人殺しの蚊から自分や大切な人の命を守るための対策

年間で最も人を殺しているのが「蚊」だということをはじめて知ったのが大学生の頃。
今はまだ「命」に関わるようなことがなくても、
今後地球温暖化によって生死をさまよう原因になりうる蚊とこれからどう付き合っていけばよいのか考えていた時期。

行動範囲を広げて、
より多くの情報が欲しいがためにいろんな土地に足を踏み入れる決意をしました。

沖縄や北海道は私にっては故郷でもなんでも無い土地でしたが、
暑い土地で自然が多い土地だからこそ蚊の対策へのヒントを得ることができました。

しかしマラリアなど驚異となりうる感染症への予防が100%に近い状態でできるのか？
といえばNoです。

現段階ではまだ見つかっていないため72万人もの命を奪い続けている蚊。
科学技術、自然思考の両面から対策が練ることができるようにアンテナを張り続けたいですね。

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