化学繊維と界面活性剤の切っても切れない発展の知られざる歴史とは|完全オーガニック洗剤を使っていて気づいたこと〜仕事をしながら子育ても頑張る人気ライターがHAPPI洗剤を試してみたvol.06〜
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
約2か月HAPPI洗剤で洗濯を続けて、
部屋干しで家族からクレームを受けることもなく、
梅雨を難なく乗り切れそうだと思っていた今日この頃。
ところが、
しつこく臭う洗濯物がとうとう発生。
しかも、あまり熱湯消毒はおすすめできないものでした。
これだけお読みになり、「なーんだ」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、
この出来事によって、私はとても良い意味で先入観から解放されました。
合成洗剤や柔軟剤、そしてエコ洗剤と呼ばれる商品でさえ、
「合成界面活性剤、もういらないんじゃない?」
今回は、そのように考えるに至った経緯をお伝えしたいと思います。
子どもの給食のエプロンが臭う!
そろそろ1学期も終わりに近づいたある日。
子どもたちは体育着や給食着など、どっさり荷物を持って帰ってきました。
張り切ってHAPPIを入れて洗濯をし、いざ干すぞ!という時に、
いや~な臭いのただよう洗濯物を発見…。
それは、長年使ってきたポリエステルの給食着でした。
これまで週1で洗濯してきて特に気にならなかったのですが、
まぁ古いから仕方ないよね…と熱いお湯につけておきました。
ところが、洗濯して干してみるとしわくちゃに!!
そう、ポリエステルは熱に弱かったのです。
アイロンがけで事なきを得ましたが、
臭うたびにお湯につけて洗濯し、アイロンをかけなくてはいけないのは面倒ですね。
我が家の化学繊維というと、給食着以外には体育着や水着、下着(一部が化繊)などがありますが、
給食着以外は毎日使うというわけでもなく、子どもの成長などに合わせて買い換えますので、
これまで臭いで困るということもなかったのです。
そこで、ちょっと実験をしてみました。
マイクロファイバーのふきんやタオルも臭う!!
化学繊維が臭うそのわけは?
家にあったマイクロファイバーのふきんやタオルを使って洗濯し、
臭いを調べることにしました。
マイクロファイバーは、原料がナイロンとポリエステルで、
8マイクロメートル以下の極細の化学繊維ですが、
マイクロという名前通り、とても小さい繊維でできています。
繊維の断面はギザギザになっています。
そんな構造も関係するのか、ふきんもタオルも、
とにかく臭くなるのが早くて驚きました!
そしてHAPPIで洗っても臭いがスッキリとは取れないのです。
今が梅雨時というのも原因かもしれませんが、
綿のタオルと比べ物になりません。
これは、天然繊維と化学繊維では、成分や特性が違うからではないかと言われています。
綿のような天然素材は吸水性に優れていて、菌が作る臭い分子も含む水分も吸い取ってしまうので、
臭いが繊維の中に閉じ込められます。
一方、化学繊維は水分を吸収しないかわりに油分を引き付ける性質を持ちます。
繊維の表面に皮脂汚れなどがつくと、臭いを出す菌はここぞとばかりに盛んに増殖します。
食品やホコリなども菌の栄養になります。
また、湿度が70%程度、気温は20~30度が最も発生しやすいので、
梅雨時の現在は、もっとも臭い菌が発生しやすい時期だったんですね。
菌が発生・増殖しやすい上、使い続けるとどんどん細かい繊維の奥へ入り込んで、
除菌が難しくなるようです。
ところが、綿素材や皮膚の上ではこの細菌は繁殖できないのです。
BBC NEWS Japan「どうして一部の運動着は特に臭いのか」
「仕方がない」と思いつつ、給食のエプロン同様、熱湯につけていました。
シワシワになってしまいますが、だからといって薬品は使いたくありません。
そんなとき、あることが頭に浮かびました。
化学繊維はナチュラルな洗濯にはそぐわない?
『化学繊維って、もしかしてナチュラルな洗濯にはそぐわない?』
かなり前、私が合成洗剤を使っていた頃は、化繊の服は当たり前でしたし、
夏は速乾性のある化繊のTシャツをよく着ていました。
それでも臭いが気にならなかったのは、
合成洗剤が臭いを除去してくれたからなのか、
それとも柔軟剤の香りでカバーしてくれていたからなのか。
思い返してみると、
合成洗剤と柔軟剤をすっかりやめてマグネシウムチップ洗濯に切り替えてからは、
冬場にナイロンのタイツやフリースを洗濯したら静電気が若干気になることがあり、
やはり界面活性剤の一定の役割はあったのかなと思いました。
そこでさらに、
化学繊維を洗うために合成洗剤と柔軟剤が開発されたのかも?
と感じたのです。
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合成洗剤・界面活性剤の開発は、
化学繊維の発展と表裏一体
実際調べてみると、化学繊維を洗うため…とまではいかないまでも、
やはり合成洗剤(界面活性剤)と化学繊維の間には大きな関係があることが見えてきました。
皆さんもご存じの通り、化学繊維とは主に石油から作られる人造の繊維であり
ナイロン、ポリエステル、アクリルがよく知られていますが、
『洗剤(界面活性剤)の歴史は、繊維の歴史を抜きにして論ずることができないほど、
お互い密接に関係しながら発展してきたといっても過言でない』
『工業用では、合成繊維の発展に合わせるように、
繊維の分野を中心に合成界面活性剤の使用が急増した』
と言われています。
★繊維と洗剤(界面活性剤)並びに公害問題について
★日本界面活性剤工業会
化学繊維の各製造工程は、界面活性剤使用のオンパレード!
界面活性剤の進化のきっかけとなったのは、
第一次世界大戦下のドイツで石鹸の原料になる油脂が不足し、
石炭を原料とする界面活性剤が発明されたことでした。
第二次世界大戦後、軍事用に大量に使われていた石油が安くなり、
石油化学工業が発展したこと、そして電気洗濯機が世界中で普及したこともあって、
合成洗剤が石鹸の生産量を追い抜くことになりました。
一方で、意外と知られていないことかもしれませんが、
この時期は化学繊維工業も大きく発展していくんです。
化学繊維は、石油由来の原料を液体にして、ところてんのように口金から押し出し、
繊維の種類によってはこれをさらに引き延ばして糸にし、
布に織って、染色をします。
ところが、化学繊維は「水と混ざりにくい」性質があるので静電気がたまりやすく、
それを防ぐために、各製造工程で大量の界面活性剤が欠かせませんでした。
(家庭の洗濯で柔軟剤を使うのと同じ理由です)
・原料を口金から押し出し、引き伸ばして糸にする時に切れないように使う。
・糸を伸ばして水洗いした後に使う。
・糸を編んで布にする時、縦糸がすぐに切れてしまわないよう『糊付け』に使う。
・布に織った後、先ほどの糊落としに使う。
・布の汚れや油分を取り除く洗浄に使う。
・布を染める時の色のりをよくするため漂白する時の助剤に使う。
・最後に洗いをかけ、手触りよく仕上げるために使う。
原料が安価な石油であることに加えて、
このようにそれぞれの工程で界面活性剤を使うことで、
『安く・大量に・効率よく』布を生み出すことができたんです。
家での洗濯だけでなく、
すでに「作る」段階から界面活性剤だらけだったんですね。
(ちなみに、コットンなど天然繊維でも界面活性剤は使われています)
化学繊維の汚れを落とすのには合成洗剤が都合よかった
このように、合成洗剤(界面活性剤)が大量に製造され、使われるようになった背景には、
化学繊維工業の大きな成長がありました。
化学繊維はマイナスの電気を帯びているので、天然繊維に比べ、
プラスの電気を帯びている汚れが付着しやすいです。
そのため、陰イオン系の合成洗剤でプラスに帯電した汚れをはがす必要があり、
さらにそれを中和して静電気を防ぐために陽イオン系の柔軟剤が必要となりました。
その後、それまで綿で作られていた肌着などで、
「天然繊維+化学繊維」で作られたものが販売されるようになり、
プラスとマイナスの両方の電気を帯びたものを洗うために、
環境ホルモンが含まれ、生態系に悪影響を与えると言われている
「非イオン系の界面活性剤」が新たに必要となったのです。
さて、ここで考えてみてください。
綿や麻などの天然繊維だけしかなかった昔は、ムクロジや草木の灰、
あるいは石鹸程度の素材を洗濯に使うことで事足りていたのに、
「化学繊維特有の汚れは合成洗剤(界面活性剤)で洗わざるを得なくなった」
と感じるのは私だけでしょうか。
いつの間にか、天然繊維でさえも「安く・効率よく・大量生産」の波に飲まれ、
化学繊維とともに界面活性剤を使って洗濯をするようになり、
あるべき自然の流れから大きくはずれてしまったのではないかと考えられるのです。
化学繊維ベッタリの生活から離れると、
合成洗剤・柔軟剤からも離れられる!
実は現在、世界の繊維生産量の約7割が化学繊維という状況で、
私たちのまわりは化学繊維が溢れています。
実際、仕事や通学、スポーツをしているなど、
化学繊維まったくゼロの生活というのも難しいものです。
しかし、可能な限り化学繊維の使用を控えていけば、
市販の合成洗剤や柔軟剤、合成界面活性剤入りのなんちゃってエコ洗剤は、
使う必要を感じなくなります。
考えてみれば、
過去に戦争があって物資がない中、「必要は発明の母」的に生まれたものが、
シルクの代わりのナイロンであり、石鹸代わりの石炭由来の界面活性剤でした。
それが戦争後に安く石油が使えるようになった流れで、
化学繊維と界面活性剤が次々開発されて大量生産され、
安い衣類や安い洗剤が手に入るようになっただけのこと、
そういうとらえ方もできます。
戦争が終わったのであれば、
別に自分の家の洗濯を界面活性剤に依存する必要もなかったのです。
それと引き換えに失ったものは、
いま私たちが認識している以上に大きいかもしれません。
「みんなが使っているから私も使っている」
無意識に、そういう流れの中にいる人がいまだに多いですが、
その流れの外にこそ目を向ける必要があります。
目の前の事実を受け流さず、背景を知ろうとする姿勢が、
「このままみんなと同じではいけない!」と気づくきっかけになるはずです。
合成界面活性剤ゼロ、すべての原材料が天然でオーガニックの洗剤は、
化学繊維には効果が薄いようであっても、
ナチュラルな衣類には十分すぎる効果を発揮してくれます。
「合成界面活性剤」という概念がゼロ、またその他の点でも、
これまでの洗剤の概念の斜め上を行く完全な天然・オーガニックの洗剤。
この洗剤がもしももっと早く、戦後に登場していたらどうなっていただろう?とも思いますが、
今の時代だからこそ、一人でも多くの人に知っていただきたい洗剤です。
このまま合成界面活性剤入りの洗剤を使い続ける生活は終わりにしませんか?
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