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朝起きたばかりなのに疲れている・・それミネラル不足では?

中医学から考える「体質と体調に合わせて選ぶ、本物の健康のための食事法」

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健康への関心が高まる今。様々な食事のスタイルが溢れているけれど…

みなさんは、「食事」へのこだわりがありますか?


IN YOU読者のみなさんの答えは、圧倒的に「YES!」が多いことでしょう。
もちろん食事だけではなく、食を通じて得られる「健康」にこだわる方も多いはず。

そんな私たちの興味をそそる、様々な食事療法や、食を通じた健康法に関する情報が巷には溢れています。
糖質制限、マクロビオティック、ベジタリアン、ヴィーガン、ファスティング、MEC食、ローフード…

様々な食事法があり、それぞれの根拠や成功体験談などは無数に溢れており、
正直、どれが正しいのかよくわからない!
そんな方も多いのではないでしょうか。

その食事、あなたの体質に合っていますか?

既に、特定の食事法を実践している方もいるでしょう。
これから試してみたい方、あるいは実践して効果を感じなかった人もいるかもしれません。

みなさんが、いざ、ある食事法を実践する時の理由や判断材料は何ですか?


誰かにすすめられたから?
身体に良いという情報を得たから?
それとも、実際に体調が改善したからでしょうか。

例えば、「マクロビオティック」で体調が回復した人もいますし、体調を崩す人もいます。
肉食中心の糖質制限で不調が改善する人もいれば、逆も然りです。

また、当初はマクロビオティックが身体に合っていた人でも、数年経って身体に合わなくなる場合もあります。

その原因について、考えてみたことはありますか?

肉食vs菜食

ある特定の食事方法が自分に合う、あるいは、ある期間を過ぎると合わなくなる、といった原因を考えるために、まずは対照的なふたつの食事法を比べてみましょう。

菜食


「マクロビオティック」に代表される、玄米や野菜、海藻類を中心とした食事法。
菜食には、ベジタリアンやヴィーガンと呼ばれる食事法もあります。
これら菜食中心の食事は、「排出」に向いている食事法です。
つまり、体内に溜め込んだ毒を排出させる効果が高いことが特徴です。

穀物や野菜を中心とした食生活で、がんやアレルギー、様々な難病を克服した、という体験談は、多く存在します。
現代社会で生きる上で、農薬、大気汚染、土壌汚染などから、私たちの体は何かしらの影響を受けています。
そうなると、どうしても解毒力を高めていく必要があるのです。
こういった場合には、マクロビオティックなど菜食中心の食事法が体に良い影響を与えます。
しかし、マクロビオティックを長期間実践する事で、「排出」する力が高まり過ぎて、栄養が足りなくなるケースもあるようです。
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肉食


一方、肉食中心の食事法もあります。
肉類には栄養が豊富に含まれており、その割に糖質が低いのが利点です。
肉食は、「補う」食事法。
つまり、菜食の「排出」とは、異なる働きをします。

また肉食は、最近では糖質制限をされている方が実行している食事法の一つです。
身体を構成するためのアミノ酸や油を菜食中心の食事よりも、多く摂取できます。
血糖値の急上昇を防げる効果が期待できるため、糖尿病、精神疾患などの予防にも繋がります。

一方で、ブドウ糖の代わりに脳のエネルギーとなる重要な物質「ケトン体」をうまく作れない体質の人は、
いきなり糖質制限をする事で体調を崩す場合もあります。
他にも、長年、特定の食事法を行った結果、タンパク質不足だった人は、タンパク質を吸収しづらくなるという問題点もあります。
また、一般的に流通している肉類には抗生物質やホルモン剤など薬剤が使用されているため、安全性の問題も懸念されます。

こうしてみると、菜食と肉食のどちらにもそれぞれメリットとデメリットがあるのがお分かり頂けると思います。

「マクロビオティックだから良い・悪い!」「糖質制限は良い・危険!」と言う単純なことではなく、
今の自分の体質やコンディションに合う方法かどうか?という視点が大切です。
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中医学の考え方である「扶正祛邪」

「扶正祛邪(ふせいきょじゃ)」=正気を補い、病邪を駆除すると言う言葉があります。
と言われても、ちょっとまだ理解できない…中医学とは奥が深いものです。
もっと簡単に説明すると、
人間が本来持っている気(生命力、自然治癒力など)を上げて、邪気(ウイルス、毒素、老廃物など)を取り除こう!
という意味合いだと、まずは捉えてください。

薬膳の世界では、「○○という食事法がよい!」という考え方はしません。
自分の体質にあっている食事法かどうかで判断します。

中医学では、正気が不足していることを「虚証(きょしょう)」 といい、その治療は「補う」ことで行います。
簡単に言うと、エネルギーや栄養素が足らず、様々な不調が生じている状態が「虚証(きょしょう)」。
そのため必要なものを「補う」のです。

反対に、邪気(体に悪い・害のあるもの)が体内に侵入し、正気との闘いに勝ってしまうと、「実証(じっしょう)」という状態になります。
簡単に言うと、余分な物が身体にのし掛かっている状態です。
そのため、不要なものを「排出」することを考えるのです。

この捉え方を理解すると、今までの食事法とその期待に合わない結果の仕組みが見えてくるのではないでしょうか?
例えば、同じ人でも、ある時期はマクロビオティックで調子が良かったのに、ある時から不調になった…。
そんな状態の説明がつくようになります。

最初はマクロビオティックの効果で「排出」をすることで体調が整っていたけれど、
体に悪いものを出し仕切って、今度は必要なものを「補う」段階に来たということです。

身体の細胞は約30日~200日前後で入れ替わると言われています。
つまり、体質も変わってくるのです。

体質が変わったのに、ずっと同じままの食事法ではダメですよね。

「補う」と「排出」をうまく使い分けよう

今のあなたは、「虚証(きょしょう)」 と「実証(じっしょう)」のどちらに当てはまりますか?

「虚証」タイプは「補う」ことを大切に


「虚証(きょしょう)」タイプの人には、次のような心身の諸症状が見られます。

・全身が弱まった状態、疲労しやすく体力が衰えている
・疾病後期や慢性病の時
・無気力
・脈が遅い
・食欲不振
・四肢の冷え
・下痢 
   など

このタイプの人は、胃腸を強くして、身体に必要なものを「補う」と良いでしょう。

「実証」タイプは「排出」を心がけよう


「実証(じっしょう)」タイプの人には、次のような心身の諸症状が見られます。

・イライラする
・呼吸が荒い
・語気が荒い
・熱っぽい
・便秘気味
・脈が早い
  など

このタイプの人は、比較的体力があるものの、外から入ってきた病原体や、体内で生成された病理物質の影響を受けていることが多い傾向にあります。
そのため、身体に溜まった不要なものを「排出」すると良いでしょう。

※実際の中医学の診断では、体内のどの部分どの機能が「虚実」か、又それらが「寒」なのか「熱」なのか等を詳しくみていきます。ここでは分かりやすく簡単にご紹介しています。

「補う」食材とその効果

「虚証」タイプには胃腸が弱い人も多いので、適量の米類、豆、イモ類で身体を温め、胃腸を労わることをしましょう。
免疫効果UPが期待できるキノコ類、良質な牛肉やウナギもおすすめです。
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目的と症状別に、おすすめ食材をご紹介しますね。

目的:気力アップ

症状:だるい、すぐ疲れる、訳もなく汗が出るなど
おすすめ食材:玄米、山芋、椎茸、鰆、羊肉、甘酒

目的:血を作り出す

症状:めまい、動悸、貧血気味、不眠など
おすすめ食材:しめじ、カシューナッツ、モロヘイヤ、枝豆、レバー(牛)

目的:体内で必要な水分を生み出す

症状:身体が乾燥している、便秘や唇の乾燥など
おすすめ食材:キュウリ、トマト、梨、マンゴー、みかん、りんご、レモン

目的:生命力を補充する

症状:成長や生殖など生命エネルギー不足、元気がでない…など
おすすめ食材:白飯、黒ゴマ、ささげ、黒きくらげ、鶏肉、ウナギ

「排出」する食材とその効果

「実証」タイプの人は、「排出」力を高めたいので、玄米、ハト麦、香草類、梅干しや発酵食品(ぬか漬け等)がおすすめです。

目的:熱をさます

症状:口内炎、口が乾く、尿量が少なく色が濃いなど
おすすめ食材:ハト麦、緑豆、小豆、冬瓜、白菜

目的:身体の湿気をとる

症状:頭痛、むくみ、舌が厚く歯型がつくなど
おすすめ食材:ハト麦、大豆もやし、茄子、蜆、蛤など

目的:気を巡らせる

症状:ため息、イライラ、便秘気味など
おすすめ食材:紫蘇、玉ねぎ、らっきょう、陳皮(乾燥させた蜜柑の皮)

目的:血のめぐりを良くする

症状:シミ、針で刺すような痛みが生じる、痣ができやすいなど
おすすめ食材:黒大豆、小松菜、パセリ、ニラ、紅花

試せば実感できる!身体の変化を感じてみて。

いかがでしょうか。今回ご紹介した健康のための食生活で大切なポイントは、
足りないものは補い、不要なものは排出する!ということです。

そして、身体が欲するものを美味しく食べる、ということだと思うのです。
しかし、ここで注意したいのは、
食べるべきは、「身体」が欲するものであって「脳」が欲するものではない、ということ。
「脳」は小麦製品や砂糖などを欲します。何故なら、それらには依存性があるから。

言葉にすると、簡単に聞こえますが、実践は難しいですよね。
とにかく大事なのは、メディアにあふれる情報に流されるのではなく、自分の身体と対話することです。

「身体」の声を聴くというのは、顔色や疲労感、冷えやのぼせの有無、腸内環境等から情報を得ることです。


ちなみに筆者は、肝臓や腎臓が弱めなので、解毒力が弱い体質です。
なので、どちらかというと菜食が身体に合っています。
しかし、虚証タイプの要素もあるので、体調に合わせてお肉も食べるようにしています。

しかし夫は、頻繁に運動をしており、どちらかというと肉食が合っている体質のようです。

皆さんは、どちらのタイプですか?

我が家のように、家族でもタイプは異なります。
ぜひ、それぞれの体質や体調を感じながら、ご自身に合った食事法を行ってくださいね。


(参考)
『医者に頼らなくてもがんは消える 内科医の私ががんにかかったときに実践する根本療法』内海聡
『先人に学ぶ性味表大辞典』竹内郁子

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