低体温を怖がるあまり過保護な「冷え性」になっていませんか?腹巻き、靴下三枚履き。「身体を冷やさない」= 過保護に重ね着することではありません。 冷えに良いと言われる事を一生懸命やっている人ほど冷え性がひどくなるのはなぜか。
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一生懸命頑張れば頑張るほど、冷えはきつくなる
こんにちは。神戸貴子です。
私の元には不妊治療がうまくいかない人達が相談に来ます。
彼女達の特徴の一つとして、重度な冷えに悩み、それが原因で妊娠できないと思い込んでいるので、
皆、びっくりするくらい過保護スタイルで来店されます。
冷え性対策の過保護スタイル
わたしが勝手に呼んでいます。
過保護スタイルの特徴は首には、
グルグルマフラーやスカーフを巻いて腕には日焼けよけのような膝より上まであるアームバンド、
お腹には腹巻を巻き、足元は靴下3枚から5枚履き。
冷たいものはもちろん飲まないよう気をつけているのは当たり前。
毎日生姜たっぷり料理を食べ、腰と足の裏にはホッカイロを貼り、冬の夜は電気毛布で寝る。
彼女たちがそこへ行き着いたのは、色んな冷えに良いという本を読んだり、
テレビ見たり、ネットで調べたり・・・。
しかし、一生懸命やっているのに、それでも冷えが良くならないだけでなく、
どんどん冷えがキツくなっている気さえすると相談に来られます。
なぜ彼女達がわざわざ相談に来るのか。
よもぎ蒸しが不妊に良いと聞いたので・・・。
という方がほとんどです。彼女達がサロンに来た時にまず質問させてもらうこと
①カイロの温度って、何度になるかご存知ですか?
最高温度73度というのまであるみたいですが、平均は65度前後です。
これほど高温に上がるものを毎日腰や足につけて生活しているということです。
つけることがダメなわけではないのです。
ただ、今この環境で本当に必要なのか?ということを考えて欲しいのです。
私たちの身体はタンパク質です。
たんぱく質が固まる温度
・卵→白身が58度、黄身は65~70度。
単純に考えるとカイロで卵焼きが焼けちゃう温度になるってことですよね。
(やったことありませんが)
・牛乳は40度あたりから膜が張ってタンパク質が変性してきます。
・湯葉は85度。
人間は温度が上がりすぎたらどうなるのか?
では人間はどうなるのでしょう。中枢体温は35.5度~37.5度なら正常。
病気や激しい運動による一時的な発熱でも40度程度までは問題ないけれど、
41度を終えると生命の危機を感じだします。
41度~44度になると暑熱障害が起き、血流を増やそうとする末梢血管の拡張による熱失神、
電解質や塩分不足から起きる熱痙攣、激しい渇きや脱力感を感じる熱疲弊が起き、
体力がない人が42度に達すると、10時間程度で死亡すると言われています。
44度~45度は生存限界の境界線で気合いと根性で頑張っても数時間しか耐えられない。
45度を超えると細胞のたんぱく質が変性し、回復はおろか生存の見込みは薄い。
人体で最も熱に弱いのは脳
体温が上昇しても熱い血液が届かないシステムが人間の体には、備えられています。
しかし、冷却がままならない気温状況の中では、熱い血潮が脳を破壊してしまいかねません。
45度を超えると、これだけの人体へのリスクがあるのに、なぜカイロは65度以上にもなるのでしょうか。
こうしたものを長時間つけていると、低温やけどのトラブルももちろんあります。
出典:https://www.pref.saitama.lg.jp/b0304/syouhintest/kairotest.html
寒空の中、温かいと感じるには、これだけの温度まで上げる必要があるからだそうです。
環境によって、体感温度は変わる。
都会の暖房の効いた電車の中と雪山の山頂では、同じカイロでも、身体への影響は違うと言う事です。
ゆで卵は冷やしても生卵には戻りません。
それと同じで、私たちの体というタンパク質は、高温になり過ぎると、命の危険を感じて、
身体を冷まそうと働いてくれます。
こう言った体の仕組みから、過保護すぎるほど、
じとっと汗をかくほどに温めた状態を長時間続けている彼女たちには、
一生懸命身体を温めようと頑張れば頑張るほど、冷えはきつくなると、私は経験上お伝えしてきました。
15年ほど前によもぎ蒸しを導入した時は、今のようにあちこちでよもぎ蒸しに入れる場所がなかったので、
遠くからよもぎ蒸しに入りにくる人もいました。
よもぎ蒸しに入りにきても、このパターンの人たちには、「熱いのに入らせて欲しい」と言われても、
低い温度でしか入ってもらいません。理由は、これ以上外から熱を加えすぎると、
内側の機能が熱を下げることにしか働かなくなる可能性が高いからです。
でも、入ってもらう。
体を温めることを目的に入ってもらうのではなく、
汗腺の刺激のため、腎臓や子宮の筋肉運動の刺激のために、入ってもらうのです。
この考えは、彼女たちが思っている、外から温めればいいという考えではありません。
頑張れば頑張るほど冷えを招くとあえて説明させてもらうのは、やはりいつものごとく
多くの方の中から、「なぜ?」が抜けて、闇雲にテレビや雑誌に振り回され、
自身の体の機能を信頼することを忘れてしまっているからです。
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> 商品の詳細はこちら私たちの体は常にこの命守るためにしか設計されていません。
雪山で遭難した人たちが凍傷になって足切断なんて話、聞いたことある人もいるかと思います。心臓が止まる温度を、知っていますか?
低体温症で死亡するときの温度は一定ではないのですが、
深部体温(血液の温度)が32度より低くなると、不整脈によって心臓が止まるリスクが高まるようです。
心臓から出た血液は再び心臓へ戻ってくる。
この循環を繰り返しているのが私たちの体。
心臓の温度が下がると死亡です。上がりすぎても、下がりすぎても死亡です。
血液の温度が下がってくると冷えから命守るため、まずは身体を震わせ(筋肉運動)て、
体温を上げようと試みます。
それでも次々に末端の冷たい血液が戻ってきてしまうと、心臓の温度が下がりだし、
筋肉が熱を逃がさないでおこうと収縮しだします。
毎日すさまじい暑さの中、外を歩いたら体内に熱がこもって、火傷しないよう筋肉を緩め、
毛穴を開き、汗を出して熱を追い出します。
私たちの身体は、このように血管を収縮したり、拡張したり、毛穴を閉じたり開いたりして、
体温調整をしています。ゆで卵のようにならないよう、
熱が上がりすぎないようにちゃんと熱を下げる力を持ってます。
生まれた瞬間からエアコンが温度管理してる中で生まれ育った現代っ子たちは、
意識して汗をかく環境をつくってあげないと、汗腺の働きが生まれ持って低い。
だからこそ成長段階で汗腺を刺激をしてあげる必要があります。
ちなみに、汗をかくことが苦手な子は、熱中症などで倒れやすい傾向にあります。
毛穴を閉めたり開いたりして温度調整する力(自律神経)が怠けてしまう。
自分で調整しなくても、外からしてくれると、やる必要ない?と、
機能が低下してしまい汗がかけない身体の完成。
日頃、自身の体の温度管理を放棄していた体が、急にこの暑さの中放り出されたら、
毛穴はぼけ〜っと怠けてますから、
汗をうまく出すことができません。熱を放出できなくて、倒れてしまう。
倒れたことがある人は、私、暑さに弱いんですと言ってる場合ではなく汗腺を刺激して、
汗をかける身体になる必要がある人ということです。
「北風と太陽」絵本あるの覚えていますか?
コートを脱がそうと北風がぴゅーぴゅー風で飛ばそうとしたら、
旅人はコートをがっしり巻きつけてはなさない。
でも太陽がサンサンと温かい光を当てたら、旅人は暑くてコートを脱ぐというお話です。
このお話聞いたら、もうわかりますよね?
減量したい人はこの原理を使うとリバウンドしにくい減量に成功できます。
しかし、重度の冷えで悩んでいる人は、太陽がサンサンだろうが、
北風ぴゅーぴゅーだろうが、そんな周りの環境は関係ありません。
とにかく、冷やしたらダメだと上からたくさん衣服を纏い、
カイロや電気毛布、ホットカーペット等で、過度に熱を与えすぎてしまいます。
結果、身体が自分の力で熱を作ることをしなくなるのではなく、
上がりすぎる熱を下げる方向へ機能してしまい、
いつも寒い寒いという寒がりさんになってしまっているのです。
カイロで熱くしすぎて、身体はカイロの熱から命を守ろうと、体温を下げる。
過保護にすればするほど、自分の力は奪われ、カイロなどに頼れば頼るほど、
サンサンと降り注ぐ太陽の光が熱くてコートを脱いだ旅人のように、
身体は体温を下げて快適にしようと働いてくれる。
体を不自然に温めなくても体が温まる方法とは?
体を冷やさない=過保護に温めることではない
ではどうしたらいいのでしょうか?
シンプルなことを実践してみるだけでも効果はあります。
身体を冷やす砂糖を使った食品の食べ過ぎに気を付ける。
そして、暑いからといって、冷たいそうめんなど飲食物ばかりを食べない。
パンやパスタだけなどの栄養失調な食事に気をつける。
・ぬるめのお風呂からじっくり温度を上げ、汗腺を刺激する習慣をつける。
・半身浴ではなく温冷浴にして、汗腺に刺激を与えて身体をびっくりさせる
・熱を作るためには筋肉ポンプをスムーズに動かす必要がある。
鍛えるのではなく、柔軟にすることが大切。
・胸腹式呼吸で胸のあつみを広げて、心臓や肺の機能をあげていく。
身体を冷やさない=グルグル巻きに衣服で自分をカードする事ではないと言う事を意識して、
今日から早速過保護をやめてみてください。
日常の歩くこと、ただ息をすることがお腹の刺激となり、
自然に熱を作る身体に導くことが、過保護冷え性さんには大切だと経験上考えています。
肺機能がアップすると、細胞の隅々にまで酸素が行き届くようになるので、
自身の力で熱を作りやすくなるという相乗効果も期待できるはず。
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