あなたは副腎疲労症候群になりやすいタイプ？｜真面目で頑張る人は要注意！鬱と誤診されやすい副腎疲労の原因と対策

梅雨らしい鬱陶しいお天気が続いていますね。

湿度が高く蒸し暑い日は何となくモチベーションが下がったり、
怠さを感じることもあるでしょう。

もちろんそれが一時的なものであれば何の問題もありません。
しかし怠さや気持ちの落ち込み、夜グッスリ眠れないなどの症状が続いたらあなたはどんな病気を疑いますか？

　きっと多くの人はうつ病を疑うことでしょう。
「プチうつ」「季節性うつ」など、
うつ病をイメージさせる言葉と症状については情報が溢れているのでつい、
精神的なものを疑ってしまうのは仕方ないことです。

でも本当にそうでしょうか？
　今回はチェックリスト付きなので是非、チェックしてみて下さいね。

日本では医師でさえ認知度の低い、または知っていても、
否定的な症状「副腎疲労症候群」について今回はご紹介したいと思います。

副腎疲労はフランスを始めアメリカやヨーロッパでは非常にポピュラーな症状で専門の病院もありますが、
残念なことに日本では副腎疲労の治療をしているクリニックが数カ所あるだけです。

しかもうつ病と共通する症状も多いため、うつ病と誤診されるケースも非常に多いと言われています。

副腎疲労症候群になりやすい！？
まずはメンタルチェックを。

①　真面目な方である。
②　何でも完璧にしたい方である。
③　責任感が強い。
④　つい頑張りすぎてしまう。
⑤　負けず嫌いである。
⑥　向上心が強い。
⑦　プレッシャーに弱い。
⑧　何事にもリスクを考慮し考えすぎてしまう。
⑨　家にいてもストレスを感じる。（家族に対しての不満があったり、心配な身内がいる。）
⑩　毎日、顔を合わせる会社の人や仕事そのものにストレスを感じている。

その症状、副腎疲労症候群かも？　症状チェック！

①　いつも疲労感がある。
②　ぐっすり眠れていないような気がする。
③　朝、起きるのが辛い。
④　夕方からは比較的元気が出る。
⑤　すぐ落ち込んでなかなか立ち直れない。
⑥　自分でもうつっぽいと感じる。
⑦　すぐイライラする。
⑧　何をするのも億劫に感じる。気力がない。
⑨　集中力が無い。
⑩　甘いものや塩辛い物がやたらと欲しくなる。
⑪　コーヒーとチョコレートが手放せない。
⑫　低血圧気味である。
⑬　PMS（月経前症候群）がある。
⑭　アレルギー症状がある。

いかがでしたか？　
当てはまる項目が多いほど副腎が疲れている可能性が高いと思って下さいね。

そもそも副腎って何？

副腎とは左右に2つある腎臓の上にちょこんと三角帽子のように乗っている臓器で、
身体のさまざまな機能に働きかける多くのホルモンがこの副腎で作られています。

そして副腎から分泌される代表的なホルモンが抗ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾール。
副腎疲労症候群は持続的なストレスや炎症によって副腎が疲弊し機能が低下する症状を指します。
ヒトはストレスを感じると脳にある視床下部がその情報をキャッチし、
CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン）を脳下垂体に送ります。

すると脳下垂体からACTH（副腎皮質ホルモン）が副腎に送られ、
副腎はコルチゾールやアルドステロン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンなど、
さまざまなホルモンを分泌するのです。

コルチゾールの働き

抗ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールですが、
実は非常に多くの働きを持つホルモンです。

（1）免疫調整
（2）抗アレルギー作用
（3）血圧を上昇させる。
（4）過剰なインスリンから細胞を守る。
（5）脱水予防
（6）低血糖予防（血糖値が下がった時に上昇させる）
（7）心拍の調整
（8）脳の覚醒
（9）神経系の調整
（10）炭水化物・脂質・タンパク質の代謝の制御

副腎疲労症候群で最初に出やすい症状

ざっと挙げただけでもこれだけの働きをするのがコルチゾールです。
ストレスなどでコルチゾールが大量に分泌されると必要以上に血糖値を上げることもあり、
そうなると次に起こるのがインスリンの大量分泌。

インスリンは脂肪細胞を肥大させる働きがある別名「デブホルモン」。
この働きによって脂肪肝、内臓脂肪、皮下脂肪（特に腹部）の増大が見られることもあります。

また脳を覚醒させたり、交感神経を刺激したりする働きもあるため、
サーカディアンリズム（概日リズム・体内時計）を狂わせ、
寝付きが悪くなったり朝、起きるのが辛い、
夕方から元気になるなど自律神経失調症と同じような症状が出ることもあります。

徐々に疲弊する副腎

このように持続的なストレスなどでコルチゾールを大量に分泌し続けると、
今度は副腎がオーバーワークで疲れてしまい、
コルチゾールの分泌が徐々に減少し必要量に満たなくなってしまいます。

そうなると免疫が弱くなって感染症に罹りやすくなり特に女性ではカンジダ症に罹りやすくなります。
また副腎は性ホルモンの産生にも関わっているため、
性ホルモンの前駆体であるDHEA（デヒドロエピアンドロステロン）の産生が低下して
性欲減退、PMS、更年期障害、うつ症状なども起こりやすくなってきます。

副腎を疲れさせないためにできること。

まずはストレスの原因を取り除く事から始めないと、
何をしても一時しのぎの対処療法になってしまいます。

もしあなたが真面目で完璧を追い求め頑張りすぎるタイプの人なら、
「いつも100じゃなくていい。」
「50の日、30の日、80の日があってもいい。」
「自分が全力を出せない日があってもいい！」
　そう思うところから始めましょう。

そうすることで、それまで100の力を持っていても、
80しか出していない人を見て感じていたイライラも感じにくくなって、
ストレスが緩和されていきます。

今より少し肩の力を抜くことで自分も他人も楽になるということを知りましょう。

断捨離のススメ

頑張る女性は心配事が多いから頑張りすぎてしまうという一面もあります。
あなたが持っているバッグの大きさが大きくたまにしか使わない物までたくさん入っているのなら、
本当に毎日なくては困る物だけを残してバッグから出してしまいましょう。

バッグが軽くなると最初は不安かもしれませんが、
心が軽くなっていくのを感じられるはずです。

また断捨離というと物を捨てることばかりが取り上げられていますが、
本当は「断る」「捨てる」「離れる」の3つを意味しています。

ちょっと勇気を出して小さなことから断れることは断る。
離れた方がいい人からは少しずつでも距離を置いて離れてみることをオススメします。

添加物、化学物質もコルチゾールの無駄遣いに！

コルチゾールの重要な働きのひとつに「抗炎症作用」というものもあります。
添加物や化学物質は発がん性がよく取り上げられますが、
細胞はがん化する前に炎症を起こします。

こうした機序を考えても、添加物や農薬などの化学物質は、
コルチゾールを大量に消費し副腎疲労の一因となると考えられるのです。

取るべき栄養素

また副腎に必要な栄養素として、
タンパク質やビタミンC、ビタミンB群、マグネシウムや亜鉛などのミネラルが挙げられます。


筆者は個人指導の中でビタミンCを抗ストレスビタミンとして推奨していますが、
生野菜や果物で摂取するとポリフェノールなどの抗酸化物質とともにビタミンCが摂れるので、
可能な限り自然な食材から摂るよう勧めています。

当然ですが、ビタミンCのためにと、農薬たっぷりの野菜や果物を摂っては、
何のために摂っているか分からないので、
ここは「無農薬のオーガニック」に拘って欲しいと思います。

いかがでしょうか。
一言にストレスと言っても精神的なもの、
化学物質などさまざまな原因があります。

一旦、副腎疲労症候群になってしまいますと、
その改善には長い道のりが待っています。
「もしかして？」と思ったらすぐに予防策を講じて下さいね。


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