なぜ虫歯や病予防に重曹が使われるか知っていますか?重曹の本質を知って役立てよう。
近年、虫歯予防に重曹うがいや重曹で歯磨きする方が増えてきています。
なかにはがん予防のために重曹を飲む方もいるようです。
では、そもそも、なぜ重曹が虫歯予防にいいのでしょうか?
それを知るにはまずは虫歯の原因をしることがスタートです。今回は、その理由を、虫歯のメカニズムから見ていきましょう。
虫歯のメカニズム
口の中が酸性になることで虫歯は引きこされる。
WEB DENTAL虫歯の原因は、口の約300種類ある細菌のうち、
ミュータンス菌が、歯に付着して細菌と代謝物のかたまりで構成されたプラーク(歯垢)をつくられるところにあります。
プラーク内の細菌が食べ物の中に含まれる「糖質」(特に砂糖)を代謝して、プラーク内で酸をつくります。
この酸により口の中が酸性になり、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かして、虫歯が発生します。
症状が進行すると歯を失うこともあるので、早めの段階で適切な処置を行うように心がける必要があります。重曹の虫歯予防効果
重曹は最強のアルカリ性物質。
重曹うがいや重曹歯磨きをすることで虫歯予防になる理由は、口の中の酸性を中和出来るからです。
重曹は水に溶かすとアルカリ性になります。
虫歯になりやすい環境は、酸性ですので重曹を使うことで一気に中性になり、細菌の活動を抑えて歯の再石灰化が始まります。
ある意味、唾液の代わりのような役目をするのです。
がんは酸性環境が好き!体内を自然治癒力を引き出す「アルカリ性環境」に変える方法とは。
がんは「酸素」が嫌いだった!酸素不足もがんを引き起こす一因に。酸素を取り入れてがんになりにくい体になろう
上記の記事でもお伝えしましたが、体が酸性になるとがんになりやすいことがわかっているので、
体をアルカリ性にするために、重曹を飲む人がいるんですね。
では次に虫歯の原因を見ていきましょう。
虫歯になる原因
唾液不足
口の中が普段は中性に保たれているのですが、食事をしていると口の中が酸性になってしまいますので、
食事をしている最中に唾液が分泌されて食後30分から1時間で、口の中の酸性が中性に戻されて、細菌の活動を抑えることができ、
歯の再石灰化が始まります。
しかし、唾液が分泌されても口呼吸で口の中が乾いた状態になってしまいます。
唾液も蒸発してしまい細菌が繁殖しやすい酸性の環境となり虫歯が進行しやすくなってしまうのです。
参照:唾液が持つ、恐るべし効果!あなたの体を守る最初のバリア、口内の「唾液」の知られざる事実
間食が多い
出展:たけのやま歯科院間食が多い人や、キャラメル、キャンディーのようなベタベタした糖分を食べていたり、
ドリンクなどの甘いものを頻繁に飲んでいる習慣のある人は、歯の表面が酸が触れる時間が長くなり虫歯になりやすい環境が続いてしまうのです。
出展:竹本歯科
食べてすぐに歯を磨く
お子さんのいる方は、食べたらすぐに歯磨きをするように言うかもしれません。
しかし、それは逆に虫歯を進行させる原因になります。
歯磨きをすることで、ある程度口の中がきれいになるかもしれませんが、
酸性で歯が傷つきやすい状態で歯磨きをして自分で傷を作って、虫歯を作りやすくしてしまいます。
また同時に唾液を流してしまっているので、
歯が唾液のコーティングを失えば、口の中は酸性の状態のままです。
残ったプラークは、唾液がなくなったことで酸を出したときに、歯がさらに溶けやすい状態にしてしまうのです。
【虫歯になる原因まとめ】
・唾液不足
・口呼吸
・間食が多い
・甘いものお菓子、飲み物
・食べてすぐの歯磨き
重曹の服用の注意
塩分過多
重曹には、ナトリウムが入っています。そのため含んだときに少し塩味がします。
高血圧や心臓病、腎臓の疾患は注意が必要です。
アルカローシス
間違った使い方をして命を落とす危険性もあり
また、重曹には炭酸水素イオンが含まれていることでアルカリ性に傾けます。過度に摂取すると体液が急激にアルカリ性になるアルカローシスという状態になります。
呼吸困難、嘔吐、吐き気、痙攣、そして一番怖いのが嘔吐で体液を大きく失うと、低カリウム血症となり心停止してしまいます。
成人で
1日に最大でも5gまで
1回量に1~2%液100mLで1日数回うがい
引用:医療用医薬品 重曹「ホエイ」
虫歯予防で重曹を飲むことはないかもしれませんが、うがいで口から出したとしても口の中には少量残ります。
使う濃度にしても注意するようにしましょう。
他の虫歯予防
唾液磨きをする。オーガニックのガムをかむ。
虫歯を予防するには、口の中の細菌の活動を抑えて、酸を出さなくする必要があります。
唾液を出すことで、中和作用、抗菌作用、保護作用で歯を守ってくれます。
唾液をたくさん出す方法として、何もつけていない歯磨きで空磨きする唾液磨き、またはガムを噛んで唾液を出す方法も重曹と同様に効果があります。
フロスで歯垢を除去
プラークは、歯に着いた糖分を餌にして、酸を発生させます。
歯に着いた食べかすを取り除くのは効果的な方法です。
しかし、歯磨きをするよりも歯の隙間の食べかすをしっかりと取り除くためには、フロスを使うことがオススメです。歯科医の間でも、食後に歯磨きをするよりもフロスで歯の隙間に入った食べかすを除去する方が有効と言われています。
細菌が繁殖している起床時と繁殖をする前の寝る前は、しっかりと歯磨きをして
それ以外の時はフロスで洗浄、重曹うがいをして、最後に舌で唾液を行き渡らせてみましょう。
マスクをして寝る
口の中の唾液が失われることで、虫歯になりやすくなりますので口が乾燥しないようにマスクを着けて寝るのは効果的です。
最近では、口呼吸を鼻呼吸へ促すための口に貼るシールというものも販売されております。
また、口が開いてしまうことが原因ですので、口角筋を鍛えることでも改善いたします。
まとめ
虫歯予防に重曹が効果を示す理由と、その他の虫歯予防関連のお話をお伝えしました。一般論ではフッ素などを塗るというのが従来の虫歯予防における手法だったかと思いますが、
問題点や懸念点も多いフッ素と比べ、口の中をすぐに中和できるという意味では、重曹は安価でだれでも手に入りやすいので良いツールになります。
知られざるナチスが導入した「フッ素」の真実。「虫歯予防に有効」は本当?
ただ、前述したとおり、直接飲むなどの使い方は、人によっては危険なケースもあるので
分量や体質、疾患レベルによってかならず自己責任で使ってください。
虫歯予防をすることは同時に口臭予防にもつながりますので一石二鳥です。
また、お子さんがいらっしゃる方は、お子さんの虫歯の心配があると思いますので気軽に使えておすすめです。
赤ちゃんは生まれた時は口の中に細菌はいません。
赤ちゃんの虫歯の一番の原因は、親からの口移しや赤ちゃんに口づけをすることです。
親もしっかりと歯のケアをしておけば、歯が弱い赤ちゃんの時に虫歯になることも少ないのです。
是非、知っておきましょう。
この記事を読んだ人におすすめのほかの記事
25年間絶えなかった虫歯。「重曹」で虫歯がなくなった!最強の重曹うがい始めませんか?知られざるナチスが導入した「フッ素」の真実。「虫歯予防に有効」は本当?
あらゆるものに使える、炭酸活用術。アルカリ食品の炭酸水でツヤツヤの美味しいお米を炊く方法。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう