【海外実況レポート】ロンドンのリアルなオーガニック事情に迫る 〜スーパー編〜
今回はオーガニック先進国とも言われている、イギリス「ロンドン」に住み、healthy&organicな日々を送る学生のNatsumiさんにロンドンのオーガニック事情をロンドンから中継していただきます。
特に今回は街のスーパーについて詳しくきいてみたいと思います。
Ai:やぁ。ロンドン生活は楽しんでる?
早速なんだけど、ロンドンでは身近なところでオーガニックやVeganはどの程度普及しているか教えてもらえるかな?
Natsumi:ロンドンはとても楽しいです!物価は高いですが・・(笑)
日本ではビーガンとベジタリアンの違いを知らない人は多いと思いますが、こちらではビーガンとベジタリアンの違いがしっかりと認識されています。
所謂日本での“ベジタリアン”=肉を食べない。野菜ばかりを食べる。といった捉えられ方とは少し違うんじゃないかな。スーパーの例をあげるとロンドン(イギリス)の主なスーパーにはWaitrose、Marks & Spenser、Sainsbury’s。Morisons、Tesco、Lidl’s などがあり、品揃えに違いはあるけど、どのスーパーでも“オーガニック”の表示が見られます。
“オーガニック”だけではなく、“グルテンフリー”や“ナッツフリー”、“デイリーフリー”など細かい表示がされているものが多いです。それだけ、ベジタリアンや食事制限に対する認識も高いように感じます。
Ai:なるほど。確かに日本ではまだオーガニックを初めとして、ヘルスコンシャスな暮らし方自体が一般化されてないし、マクロビオティックもVEGANもオーガニックもすべて「ベジタリアン」とひとくくりにされているイメージはあるよね。
ところでロンドンではどのエリアが一番オーガニックの食材が入手しやすいの?
Natsumi:オーガニックのカフェやレストランに関して言えば、Tube(ロンドン市街を走る地下鉄)のピカデリーサーカス駅周辺が多いですね。あと、ソーホーやコベントガーデン周辺も。
Tubeの各々の駅間は割と近いので、色々なお店に歩いて行けるんです。
私の印象では、“自然食品店”で入手というよりは、大型スーパーでオーガニック食材を買える、といった感じ。
もちろんオーガニック食材専門店のようなものもありますし。
アメリカ生活でいつも愛用していた私のお気に入りのWhole Foods Marketもロンドンにもあります。
値段や品物に違いはありますが。こちらでは値段がやたら高く感じる(笑)
Whole Foods Marketのような有名チェーン店以外にも、小さなお店(オーガニック専門店)もカフェや雑貨屋さんのある通りにちょこんとあったりします。
Ai:まだロンドンに行ったことがないんだけど、大きなスーパーにオーガニックの食材がちゃんと揃っているのね。素晴らしい。ロンドンの一般のスーパーにはオーガニック食材は何割くらいあるの?
Natsumi:割合でいうと、ものにもよりますけど、6:4くらいかな。
Ai:それでもかなり多いよね。だって、日本のスーパーだとオーガニックコーナー自体がほとんどないし、あっても全体の1割くらいじゃない?その他日本のスーパーとの違いは何かある?
Natsumi:品揃え!青果コーナーには、オーガニックのものとそうではないものの両方があり、これがなんとあまり変わらないお値段で。
同じものを同じ量買うのであれば、やっぱり安心して食べられるものに手がいきますよね。
ちなみに日本のスーパーのように“有機野菜コーナー”という感じではっきり分かれているわけではなく、箱やラベルに“Organic”と記されている感じです。
卵や牛乳、お菓子、調味料、粉類にも“Organic”表示があります。
つまり、日本のスーパーよりもオーガニック食材が普通のスーパーに豊富にあり、オーガニックにそれほど拘っていない人でも気軽に買うことができるということですね。
Ai:ということはオーガニックを知らないうちに購入している消費者もいそうだよね。
日本でも例えば紀伊国屋とか成城石井のような一部の高級スーパーだと「有機JAS」表示のあるものが紅茶とか調味料にあったりするけど、これがロンドンでは日常的にいろんなスーパーで体験できるって感じなのかな。
ところでなつみちゃんはオーガニックスーパーでは何を購入したの?
Natsumi:色々買っちゃいました(笑)
日本では売ってないものや、食べたことのないものを中心に、原材料と睨めっこしながら・・。
特にお気に入りなのは、オーガニックチョコレートとアイスクリームかなぁ。
<チョコレート>
Green & Black’sというチョコレート。輸入品ではなく、UKブランドです。
私が食べたのは、カカオ70%のダークチョコ。
口の中にカカオの甘~い香りが広がる。ダークといっても、そこまで苦くないです。(私がビター好きだからかも知れないけど)外国のチョコレートによくありがちな、後に残るのどの渇く変な甘味?は全く残りません。15種類くらいあって、ミニサイズのものが入ったセットのようなものもあるので、お土産にぴったり。
でも、これも、オーガニック店でしか買えないわけではなく、普通のスーパーにも売っているし、観光地のカフェにも置いてあるので、結構簡単に手に入るんですよ。
<アイスクリーム>
・Green & Black’sのチョコレートのアイスクリーム。
・Boo-ja Boo-ja
この2つが私のお気に入りです。
Boo-ja Boo-jaはなんとデイリーフリーで、水・アガベシロップ・カシューナッツ・バニラエッセンスのみという本当にシンプルな原材料で、罪悪感がない。(笑)もちろん、水以外は全てオーガニック!もう完璧なヘルシーアイスクリームです。他にも、原材料が、とてもシンプルなルバーブのアイスも食べました。初めての味!甘~くなく、さっぱりとしたお味。甘いのが苦手な人にもおすすめです。
Ai:ありがとう。そのアイスクリームは日本でいう、「ミハネアイス」みたいな感じかしら。
日本ではオーガニックスーパーに行ってやっと手に入るものが普通に食べれてしまうなんて、ほんとにラッキーだね(笑)では最後に日本にいる皆さんへ一言どうぞ。
Natsumi:まず、「食のあり方は自由です!」と声を大にして言いたいです(笑)。
日本ではまだまだ“オーガニック”は一部の健康志向の人にしか通用しないイメージがありますが、「健康に美味しく頂きたい」という思いはきっと皆同じだと思います。
“これが健康に良い”ということではなく、“健康”とは人それぞれ違っていいと思う。
ベジタリアン、ビーガン、グルテンフリー、デイリーフリー、etc.それぞれの食のあり方をもっと柔和に受け入れる社会に日本も早くなってほしいですね。
グルテンフリーのパスタとか、日本でも気軽に食べられるようになりたいな(笑)
Ai:そうだね。日本も本当に少しずつではあるけど、例えば私が住んでいる東京では最近コールドプレスジュースやグルテンフリーといったヘルシーなキーワードも少しずつ広がってきているように思うんだ。
でも同時に今流行りの「インスタグラム」とかを見ていると、#organicや#veganのキーワードで検索するとすごい量のphotoが出てくるし、私がそのようなタグをつけると、Likeをつけてくれるのはほとんどが海外の人。
勿論人口の差もあるんだろうけど。日本と海外では、まだまだくらべものにならないほどの意識の違いはあると思った。レストランやカフェ、スーパーでこのようなワードがごく普通に表記されるような世界では、きっともっと行動の幅が広がりそうだよね。
ところでグルテンフリーのパスタは青山の「クレヨンハウス」とか麻布の「日清スーパー」に行けば売ってるよ(笑)
Natsumiさん、Thank you very much!
とても詳しく教えてくれたので、なんだかロンドンに行ったような気分です。(笑)
ということで今回はロンドンでオーガニックライフを満喫するNatsumiさんにロンドンのリアルな情報をレポしてもらいました。次回もお楽しみに。
See you soon!
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