市販の虫刺され薬・かゆみ止めには危険な局所麻酔やステロイド成分も。簡単に作れるヤマモモを使った天然の虫刺され薬の作り方。
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局所麻酔薬、ステロイド成分含有のものも多い市販のかゆみ止め。安易に使って大丈夫?
「五月晴れ」という言葉があるとおり、外遊びやお出かけに心地よい季節になりました。
我が家の小さな庭の雑草も伸びる勢いが急に増し、自然のリズムの正確さやエネルギーに感動するやら大変やら・・・!
それと共に気になるのが、そろそろ出てくる蚊などによる虫刺されです。
虫に刺されると出てくるかゆみや腫れ。
すぐにどうにかしたいですよね。
皆さんは虫に刺されたらどんなお薬を塗りますか?
普段は薬なんて使わない・塗らない方でも、あまりにも痒かったらついつい市販の薬を塗ってしまう、なんてこともあるのではないでしょうか。
飲み薬は躊躇しても塗り薬なら気軽に塗ってしまいがちでは。
でも「市販の虫刺され薬」に安易に、頼らない方がいい理由があります。
かゆみを根本的から改善しているわけではなく皮膚を麻痺させているだけだった
市販の虫刺され薬・かゆみ止めの主な成分とは?
市販のかゆみ止めは主に
〇抗ヒスタミン成分-ジフェンヒドラミン等
〇抗炎症成分-グリチルリチン酸、ステロイド等
〇収れん成分-酸化亜鉛等
〇鎮痒成分-クロタミトン
〇局所麻酔成分-リドカイン
等が使われているものが多いです。(All About,知りたい市販薬参照)
局所麻酔成分が入っているのは、皮膚感覚を麻痺させて痒みをごまかすことができるから。ただ、ピリピリと刺激を感じやすいという副作用もあり、リドカインの成分は乳幼児には使用してはいけないことになっています。
また、鎮痒成分クロタミトンも刺激感があるという副作用があり、長期使用、広範囲使用については注意喚起がなされています。
また、妊婦に対する安全性は確立していないという但し書きもあります。(クロタミトン添付文書情報より)
虫刺され薬にステロイドは果たして必要か?
市販のかゆみ止めに含まれるステロイドには3段階ある
主に抗炎症成分として配合されているステロイドの副作用としては免疫力の低下やリバウンド等があることは広く知られるようになっていますが、
ステロイドにも強さがあり5段階にわけられていることはご存知でしょうか?
最も強いのがストロンゲストで、弱いのがウィークです。
そのうち市販薬ではウィーク、ミディアム、ストロングの3段階のものが使われています。
症状の強さや年齢などによって使用する強さがわけられているのですが、一般的に赤ちゃんはウィーク程度、就学前まではミディアム程度とされています。
しかし、市販のかゆみ止めには、許可されている限りストロングの強さで配合されているものもあります。
ミディアム、ウィークでもコマーシャルでよく聞く商品がラインナップされています。
副作用も過剰に気にする必要はないものの、繰り返し繰り返し使用するものですから、
自然なもので代用できればそれに越したことはないのではないでしょうか。
私も子供たちが小さい頃は、公園遊びに行くときにいつもカバンに市販のかゆみ止めを常備させていました。
ところが、ある夏に祖母の家にこどもたちを連れて帰省した時のことです。
子供が虫に刺された時、祖母が出してくれたのが塩漬けのヤマモモでした。
塩に漬かったヤマモモを少しつぶしながら患部に塗るのです。
正直、“まあ、気休めにはなるかも・・・”と思っていました。
しかし、自分にも使ってみると!
あらまあすぐにかゆみが引き大丈夫な上に、
蚊にさされてぷっくりしたようなところになら、塩の粒が皮膚を撫でてくれるのが気持ちがよいほどでした。
その経験を機に我が家では市販のかゆみ止めを使うことがなくなりました。
さて、その市販のかゆみ止めですが、局所麻酔薬やステロイドなどの成分も含有されていることをご存知ですか?そこで、我が家で使っているヤマモモとハーブで作るかゆみ止めを紹介します。
昔ながらの知恵+ハーブのチカラで天然のかゆみ止めを作ってみよう
揃える材料
農薬不使用のヤマモモの実(まだ青いほうがおススメ)天然塩
ネトル(別名:イラクサ/アーティカプラット)の薬草酒やハーブ
ガラスの保存瓶
ヤマモモは昔、樹皮を煎じたもので痒みがある部位を洗ったりしていたそうです。
フラボノールという成分に強い抗アレルギー作用があるといわれています。
丁度春が終わりだすころから結実しはじめ、たくさんの小さな実を地面に落とします。
イチョウのように、意外と都会の街路樹や公園に多い樹木ですのでお散歩ついでに探してみるのも楽しいと思います。
私はこどもたちが小さい時は一緒に拾いにいき、実を洗って作業をしました。
子供たちと一緒に楽しく作れるかゆみ止めです。
それはとても楽しい時間です。
「アレルギーの天然薬」ともいわれるネトル
ネトルは別名をイラクサやアーティカプラットといい、ヨーロッパでは「アレルギーの天然薬」とも呼ばれるほどです。ドイツ薬用植物効能公的評価委員会で承認されたハーブでもあり、歴史の古いハーブです。(リラクゼンセレクト参照)
乾燥ハーブにしてハーブティーとして、アーティカプラットの名前でハーブ酒としても販売されています。
ヤマモモも、ネトル(別名:イラクサ/アーティカプラット)も手に入りにくければ通信販売などで入手できます。私もヤマモモは拾っていますが、アーティカプラットの薬草酒を購入しています。
作り方は簡単。材料を混ぜるだけでひと夏保存できます
私の家では3人がひと夏使う分で、お茶碗1杯分くらいのヤマモモを拾ってきます。実をそっと洗ったらそこに大匙2杯分くらいの天然塩をまぶして瓶に入れ、
ネトルの(アーティカプラット)薬草酒を大匙1ほど入れて保存しています。乾燥ハーブでしたら一緒にいれて塩漬けにするとよいでしょう。
かゆいところにつけるときは、少し実と塩が指につくようにとり、患部に塗ります。
出血していたり、掻き壊しがある場合は使用しないでください。
メリットとデメリットを自分に合うように選び取り、快適な毎日を
虫刺されだけでなく、薬を使わずに済む健康体は素晴らしいものですが、
薬を使わないことが素晴らしいとひっくり返ってしまうのは時に危険なことだと思っています。
虫刺されや痒みに対し、自然のチカラを借りて済む間は自然の恩恵に感謝して受けましょう!
自然の中にも、私たちの体にもその力が備わっています。それでもそこから炎症が酷くなったりと、
それ以上のリスクがある場合はその範囲ではありません。いつも自分やこどもたちの体の声と仲良く在り、この快適な季節、暑い夏を愉しんでいきたいですね。
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