日本のスーパーから姿を消した「本物の製法で作られた梅干し」。梅干しはどこへ行ったのか?「偽物」が並ぶスーパーの梅干しについて。
みなさんは、梅干しは好きですか?
IN YOUではたびたび梅干しについて、
積極的にそれらの恩恵を受けたい、私たちの健やかな生活によいものであるとお伝えしてきました。
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「スーパーには本物の梅干しがない」と嘆く消費者。
梅干しは正しい昔ながらの製法で作られているものは
食べすぎは塩分過多になる心配があるものの、非常に優れた食品であり、
日本が誇るべき貴重な食材です。
しかしながら最近では、消費者からこのような声を聴きます。
「スーパーには本物の梅干しがない」
梅干しを一般のスーパーで買おうとすると、きまって望まない「添加物」の記載が大量にあり、買うものがない。
というのです。
日本が誇るべき、素晴らしい加工食品にも関わらず
なぜ本物の梅干しが一般の小売店ではなかなか、見つからないのでしょうか?
日本で昔から作られている食品「梅干し」
長期間漬け込まれた梅干には乳酸菌とクエン酸が含まれ、疲労回復や消化の手助けになり、殺菌効果もあります。そして太陽の下で土用干しにした梅には、天然のビタミンCが生成されています。
ただし、これらは本来の製法で作られた梅干の話です。
梅干しに必要な塩分
低すぎる塩分では保存できない
梅干を作るには塩を添加しますが、長期間腐らないために保管するには、18~20%の塩分が必要とされています。ところで、ちょっとスーパーなどに販売されている梅干を見て下さい。
リーズナブルな価格帯の梅干は、ほとんどが塩分10%未満ではありませんか?
とくに健康にいいイメージである減塩梅干など、塩分が5%ほどのものさえあります。
それらが長期保管されているわけですが、
当然その低塩分量だけでは、本来の梅干と同じように保存できるわけがなく、
そこで、投入されることになるのが、合成保存料です。
本来の製法の梅干しと
安価な製法の梅干し、比較
ここで、本来の製法で作られている梅干と、安価な製法で製造されている梅干(と表示されている食品)の原材料の例を見比べてみて下さい。
ある製品A
三年梅干 塩分18%原材料/梅、食塩、しそ
偽物の梅干し例
ある製品B
はちみつ梅干し 塩分8%原材料/梅、漬け原材料(水飴、食塩、はちみつ)、酸味料、酒精、調味料(アミノ酸)、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)、V.B1
ある製品C
はちみつ入梅干 塩分8%原材料/梅、漬け原材料[糖類(砂糖、果糖)、食塩、醸造酢、はちみつ]、ソルビット、酸味料、調味料(アミノ酸等)、酒精、甘味料(ステビア)、香料、ビタミンB1、
本物の梅干しはこういったものですね。
失われつつある伝統食品
本来、自然素材だけで長期保管できていたはずの日本の伝統的食品が、食品添加物なしでは成り立たなくなっているのは、なんとも悲しいことです。
しかも、ご覧のとおり、添加されているのは保存料だけではなくなっています。
それは、自然に長期保管ができない=長期発酵もされない、ということ。
つまり梅干本来の味や風味のあの酸っぱさもなくなってしまいます。
そして、それらを補うために、人工的な食品添加物の酸味料を添加。
さらに、それだけでは酸っぱくなりすぎて現代消費者には受け入れられにくいということで、甘味料としてステビアなどの人口甘味料が添加されています。その上、熟成されることで本来は出来たはずの旨みのかわりに、アミノ酸等と表示された調味料が加えられます。
さらに、おいしそうな梅干に見えるよう調整するために、香料や発色剤、着色料が添加されているのもめずらしくありません。
これらの成分が、安価で加工のかんたんな合成添加物であることも、
この“食品と呼ばれているもの”が、本物の梅干から程遠い製品になっている、もうひとつの原因でもあります。
ひとつずつ見ていきますと
酸味料は、クエン酸、L-酒石酸、乳酸などがあります。遺伝子組み換えトウモロコシからできる添加物
クエン酸はでん粉から、L-酒石酸は、ぶどう酒製造時の副産物の酒石から作られますが、その原料は遺伝子組み換えのとうもろこしなどで、健康面へのリスクや残留農薬等が心配されます。
化学的に合成して作られる添加物
乳酸は自然界に存在しても、工業的にはアルデヒド類から製造されます。安価に生産できる工業製品
その他の酸味や風味付け、発酵を止めるためのものとして、本来添加の必要のない醸造酢や酒精が加えられていることもよくあります。詳細は書かれていませんが、おそらく天然発酵などでなく、安価に供給できる工場生産品であることは想像に難くありません。
そしてそれらには、さらに記述を省略された合成保存料などが含まれていると想定できます。
梅干しに必要のない糖分が添加
甘みを付ける糖類の砂糖や果糖が、梅干に加えられていることの不自然さ。
しかも人工甘味料までが多く添加されています。
代表的な人工甘味料であるアスパルテームは、発がん性やDNAを傷つける危険性から問題視されています。
旨み成分には
いわゆるアミノ酸等とは、これはダシの代用品として広く出回っている合成旨み調味料・化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)のことです。その中毒性と味覚障害誘発性などのために危険視されている物質で、安価な中華料理に大量に使われるので
海外では中華料理症候群と呼ばれ、そのため多くのレストランでは、そこの料理でこの物質が使われていないことを、消費者に提示するほどです。
その他、かつおエキス、たんぱく加水分解物と呼ばれるものも、上手な呼び方をしているとはいえ、合成食品添加物に他なりません。
上手な呼び方と言えば、V.CやV.B1などもあります
これらはビタミンC,ビタミンB1とも捕らえられますが、なぜこのような書き方をしているのか、疑問に思われませんか?これらも、保存料として添加されています。
ビタミンCには確かに抗酸化作用はありますが、ビタミンB1には本来ありません。
そしてV・B1とは、ラウリル硫酸塩などが添加されたビタミンB1のことで、チアミンやサイアミンとも呼ばれます。
またこれらのビタミンは高価な天然物ではなく、
合成で作られている、きわめて安価な原材料となり得るものなのですが、その原料は元を辿れば大体は石油由来であることが多いです。
合成ビタミンCであるL-アスコルビン酸は、サプリメントとしてもよく見かけ、効果は天然ビタミンCと変わらないとされています。
しかし両者には大きな違いがありそれは、天然のものは抗活性酵素成分が含まれていますが、合成のものはそれがないため、体内での作用は異なります。
梅干にビタミンCが添加されている理由ですが、保存料として以外に、本来の漬け方で作った梅干しにはビタミンCが生成されているのですが、工場で生産された梅干にはないため、添加しているのだといいます。
これらは表示のされ方から保存料とわかりにくく、他のはっきりとした名称の合成保存料よりなんとなく自然っぽくて消費者に好まれる傾向にあるために、よく使われています。
どうでしょう。
つまり、市販されてよく見かける、本来の製法で作られていない“うめぼし”と称されるものは、
言ってみれば、梅に梅干の味と色付けをしているものなのです。
当然、日本古来から伝わってきた本物の梅干の薬効などもあるはずもありません。
それどころか、多種多量の添加物を体内に取り入れていることになります。
「身体にいい」
と、うっかり思いがちな、こういった昔からある食品を、真似て作られた利益追求に走った大量生産型の工場製品。それらがほとんどの棚に並べられている、一般のスーパー。
それらはすでに、本物のあるべき食料品販売店の姿とは、あまりにもかけ離れてしまったのかもしれません。
最後に
とにもかくにも、まずは体内に入れるものの、原材料を見るクセは必ずつけること。
そして、できる限り知識をつけて、それらがどういうものであるか、把握すること。
悪い成分を100%避けるのは無理でも、それらを排出できるような成分が含まれる食品をとったり、生活をすること。
できる限りオーガニックな食材を手にし、できるだけシンプルな原材料で構成された食品を手に取る癖をつけること。
それが、現代社会の中で生きる、賢い選択であると言えると思います。
IN YOUMarketでは和歌山県さんの超こだわりの梅からつくられる
無添加のオーガニック梅干しとオーガニックペーストをご提供しております。
ぜひ一度食べてみてくださいね。
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