症状は「病気」ではない!同種療法から見る、子供が7歳頃までに流行病にかかる大切な意味と、自然治癒を高める方法。
子供は7歳頃までに、とびひや水疱瘡など多くの流行病にかかります。
それはなぜだろう?と考えたことがありますか?
私は、2人の子供を育てていますが、娘たちも1歳の時にとびひや手足口病、5歳頃に水疱瘡など、くつかの流行病にかかりました。
とにかく病気にかかってはいけない
症状ははやく消さなければ
と思っていた頃は、当然流行病にかかる意味などを考えることなく、症状を消すことに一生懸命でした。
ところが、子供がとびひになったとき、一方では両手いっぱいに抱えるほどの薬が処方され、
一方では、ほっておけばいいのよという2つの異なる見方にであい、
ふと「病気ってなんだろう?」「どうして小さな子供はみな流行病にかかるのだろう?」と疑問に思ったのです。
症状と病気は別だった!腐ったものを食べた時の事例を考えてみましょう。
同種療法を学ぶ中で知ったこと
その答えは、同種療法を学ぶ中でわかってきました。
「腐ったものを食べた時」を例に考えてみます。
体が最も元気な状態のときはどういう反応をするでしょうか?
体が最も元気なときは、腐ったものをペッと吐き出して終わりです。
すべて吐き出せばこの件については終わるはずです。
しかし、「吐き気」という症状を病気と捉えてしまうと、この吐き気はすぐに止めるべきだということになります。
そこで吐き気止めを飲んだとしましょう。吐き気という症状は消えますが、腐ったものはお腹へと進みます。
体はなんとかしてこれを体外へ排出しようと、下痢という症状をおこします。
しかし、吐き気のときと同じようにこれも病気だと捉えてしまうと下痢止めで止めようとします。
そうなると、どうなるでしょうか?
場合によっては症状を無理に抑えてしまったことで、回復が遅くなる可能性があるのです。
症状は正常な体からの警告メッセージ
吐き気や下痢という症状は正常な体からの警告であり、メッセージです。車のエンジンが壊れた時、運転席からは見えませんが、警告灯が点滅してくれることでそれに気が付くことができます。
警告灯が正常に機能してくれることによって、大きな事故になる前に路肩に車を寄せ、点検することができます。
私たちの体も同じで病気というのは目にみえません。
しかし、症状が正常に起こることで、体の声に耳を傾けることができます。
症状は車の警告ランプと同じでとてもありがたいものなのです。
症状をむやみやたらにとめつづけるとどうなるのか?
日々の小さな症状は体の小さなお掃除。先ほどの下痢の事例がわかりやすい例であるように、
体の浄化作用である症状をむやみに止め続けていると、浄化作用が働きづらくなり、慢性病を近づけます。
たまりにたまったものを、ある日大変な思いをしながら大掃除しなければいけなくなるよりも、小さなお掃除=小さな症状を大切にしたいものです。
7歳頃までに流行病に多くかかる意味とは
国立感染症研究所の水疱瘡の年代別罹患データでも、7歳までの子供たちが90%程度罹患しているということがわかります。他の流行病についてもこのころまでにかかるものが多いのです。
(引用:国立感染症研究所の水痘にかかわるデータ)
「7歳」という大きな節目
7歳と聞いて思い浮かぶものはなんですか?
7歳は、1つの大きな節目であることが多い年齢です。
例えば、七五三の最後の歳、小学校への入学、歯が大人の歯へと生え変わる時期。
シュタイナー教育でも7歳でエーテル体が自律する、成長の一区切りとされています。
流行病にかかるのは、この成長の一区切りのときまでに、負荷をおろそうとしている姿です。
子供たちの親世代、そのまた親世代は、少なからず症状を抑え続けたことがある人が多いのではないでしょうか。
その状態の精子・卵子が掛け合わされ続けて産まれた子供たちはその負荷を持っています。
自立の一歩をだすおおよそ7歳のその時までに、症状を起こすことでどんどんお掃除をし、負荷を降ろそうとしているのです。
そうすることで、負荷の少ない体をつくり、力強く自分の人生を歩もうとしている姿なのです。
実際、同種療法士として子供たちをみていると、流行病を力強く乗り越えたあと、
慢性病が軽くなったり、滞っていた成長が急にはじまったりという姿をいくつもみてきました。
症状を止める→速やかにかかりきるという発想の転換
かつての私のように、症状は止めるべきもの、なるべく早く消し去ることに全力を注ぐと、
自然に備わっている浄化作用を止めてしまう可能性があります。
そこで大切なのは速やかにかかりきるという発想の転換です。
体の自然治癒力を最大限に高めて、自然に体を良くする方法
「治療と養生は両車輪」ということを理解する
病院で治療をうけるにしても、自然療法などを取り入れるにしても日々の養生は基本で大切なことです。
そこがおろそかなのに何か特別なことをしても得られるものは十分ではありません。
外遊びをする、お風呂にゆっくりつかる、親子の対話の時間を十分にとる、など一見病気には関係なさそうなことが実は基本です。
むやみやたらに薬や抗生物質を乱用することも免疫をさげかねないので注意する点です。
食の質とバランスに気を付ける
日々の生活と共に、食の質とバランスは言うまでもなく基本です。ベータカロテンを含む緑黄色野菜は免疫を高めるといわれています。
まずは緑黄色野菜からオ-ガニックのものを選んでみるのはいかがでしょうか?
砂糖の過剰摂取もカルシウムの吸収を妨げ、免疫をさげるので要注意です。
食事に対してがちがちになりすぎないのも大切。バランスを欠いたらまた戻せばいいくらいのゆったりした気持ちでいましょう。
免疫力を高めるエキナシアのハーブティーでゆっくりタイムもおすすめです。
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レメディーやお手当など使えるツールを増やしておく
いざ流行病に罹患したときに使えるツールを増やしておくことも大切なことです。ホメオパシーのレメディーや、メディカルアロマ、こんにゃく湿布やキャベツ帽子など自己治癒力を触発し、「元気に症状を乗り越える、速やかにかかりきって終わる」ことができるツールを持っておきましょう。
まず何か手を打つことができるということは、安心と自信にもつながります。
自分の力でかかりきり、体のお掃除ができた子供たちは内面から輝くような元気をまとっています。
自分の子供をよく観察すること
同種療法士の仕事をしているとよく
「お友達は大丈夫だったのですが、うちの子はどうでしょうか?」
「知り合いが悪化したのでうちの子も心配で」という相談をうけることも多いです。
体の強さや、ウイークポイントというのはそれぞれの子供たちによって違います。
喘息を持っているこども、アレルギーがあるこども、お腹が弱い子供では、気を付けなければいけないものも、かかってしまうと危ない病気も違うのです。
むやみやたらに薬や抗生物質に頼るのもよくない場合があるのと同じように、どの子も何にでも罹患してもよいわけではありません。
自分の子供をよく観察し、必要な時には、自分のこどもにあった予防や薬、医師の処置を受けることは言うまでもなく大切なことです。
このように育った子供たちをみて感じること
体のみならず、魂の輝きを放つ子供たち
私がこの大切なことに気づき、自然療法、オーガニックの食べ物、お手当、必要なときには医師の診断やお薬も取り入れながら子育てをしはじめて10年以上がたちました。二人の娘たちは、春から高校生と中学生になります。
わが子たちだけではなく、同種療法士として自分の力で力強く流行病を乗り越えてきた子供たちともたくさん接してきました。
その中で強く感じていることは、体の健康のみならず、みな一様にブレない芯をもち、魂の輝きを放っているというところです。
まさにいきいきとしています!
7歳頃までにたくさんの負荷をおろせるようにという宇宙の理にかなった流行病を元気に乗り越え、自立の1歩目を力強く軽やかに踏み出しましょう!
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