ベジタリアンのメリットとデメリット、私が菜食を勧める理由

「ベジタリアン」という言葉は聞いたことがある思いますが、
「菜食主義者」とも呼ばれ
ほとんどの方がベジタリアンは野菜だけを食べているというイメージをお持ちなのではないでしょうか？

基本的に　ご飯などの穀物や野菜、豆類、果物を食べます。

他にも卵、乳製品を摂る人もいます。

野菜しか食べられないと思っていた人はそれを知って少しベジタリアンを始めるハードルが下がったことかと思います。

私も初めは野菜しか食べられないものかと思っていたのですが、
ごはん、卵、乳製品を食べられるならできるかもしれない。

それに加えお肉を食べた後の胸やけ、疲労感から肉食に疑問を持ちベジタリアンを始めるきっかけとなりました。

ベジタリアンの種類で食べられるものが違う

大まかにベジタリアンの種類を分けると以下のようになります。

種類	肉	魚	卵	乳製品	果物
ペスコ・ベジタリアン	×	〇	〇	〇	〇
ラクト・オボ・ベジタリアン	×	×	〇	〇	〇
ラクト・ベジタリアン	×	×	×	〇	〇
オボ・ベジタリアン	×	×	〇	×	〇
ヴィーガン	×	×	×	×	〇
フルータリアン	×	×	×	×	〇

細かく分ければまだ種類はあります。

私の場合は卵、乳製品は食べることができる「ラクト・オボ・ベジタリアン」から始めました。

卵料理や乳製品があれば肉、魚を食べなくても食事の物足りなさは感じませんし、
ベジタリアンになって心配される栄養不足も補ってくれるのでオススメです。

ヴィーガンは完全なる菜食主義者ではちみつさえ摂りません、なので栄養面、外食などで苦労することもあります。

ベジタリアンのメリットとデメリット

私がベジタリアンを実際に1年間続けてみて感じたメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

1.生活習慣病の改善

肉食を断ち野菜を多くとるようになると高血圧、糖尿病、肥満などのリスクが減ります。

2.身体が疲れにくく軽くなる

肉や魚は消化が悪くく胃での滞留時間が長いため胃への負担が大きく消化するのにエネルギーをかなり消費します。
菜食は消化に使うエネルギーを減らせるため、身体のパフォーマンスが向上します。

3.頭が冴える、イライラしなくなる

こちらも消化のエネルギーが減ることによって脳の機能も向上します。食後に眠くなることもなくなりました。
イライラの原因は食用肉にされている動物が屠殺(とさつ)されるとき興奮してアドレナリンが出るのでそれが肉に染み渡っているからとも言われています。

4.味覚が戻る、体臭がしなくなる

ベジタリアンを続けていると肉の匂いがとても臭く感じます。
我慢できずに食べてしまったことがあったのですがとても臭くて食べれるものではありませんでした。
タバコと同じで毎日摂取していると感覚がマヒして匂いに気付かないのです。
またそれを体内に摂取しなくなるので体臭もなくなります。

5.食について考えるようになる

食生活を改善するとさらに良くしようという意識が芽生え、
いろいろなことを試してみようというプラス思考になり視野が広がります。

デメリット

1.人付き合いで迷惑をかける

人付き合いで切り離せないものが外食です、食事は人とのコミュニケーションをする上で大切な場です。
家族、友人、会社の付き合いなど様々ですが、「肉を食べれないので」と言うと周囲の人たちに気を使わせ迷惑を掛けてしまいます。

2.便通が悪くなる

野菜中心の食事をすれば便通が良くなりそうなイメージがありますが、
動物性脂肪の不足から便が腸の中を流れにくくなります。
オリーブオイルなどで代用したり発酵食品、
食物繊維などバランス良く摂取して腸内環境を整えることが重要です。

3.食費がかかる

肉、魚などの主菜がなくなり食費を抑えられそうですが、栄養のバランス、
食事の満足感を満たすにはさまざまな食材が必要になり結果的に食費がかかります。

4.栄養をバランスよく摂るのが大変

ベジタリアンはオメガ3脂肪酸、鉄分、亜鉛、カルシウム、ビタミンB12などの栄養素が不足しがちであり、それを補う必要があります。卵、チーズなどを食べれるラクト・オボ・ベジタリアンであれば問題なのですがヴィーガンの方は特に意識して摂取が必要です。

私がベジタリアンで困ったこと

人付き合いにおける外食が私がベジタリアンを続けるうえで一番のネックでした。

会社の先輩に食事に誘われ私はメニューを見て食べられるものがなく悩んでいると、
どうしたのかと訊ねられ
「ベジタリアンなので食べられるものがないんです」
と答えると、
会社の先輩はとても困ってしまいきっと“誘わないほうがよかった”と思ったことでしょう。

その時は肉抜きで注文できなかったので肉だけキレイに残してしまいました、先輩にも申し訳なかったですし、作った方へも罪悪感が湧きました。

ベジタリアンでいるとこういう場面がとても多くなります。

お店にもよりますがステーキ屋さんだったりとんかつ屋さんの場合誘いを断るしか方法はありません。

しかしそれでは人付き合いの悪い人だと思われてしまいますし、
人間関係を悪くしてまでベジタリアンでいる必要はないと思っています。



私の出した結論は　人との外食は空気を読んで食べたほうがいいということです。

もちろんお肉を注文しなくていいならそれに越したことはありませんが、
一人だけ食べないとか場の空気を悪くするくらいなら

楽しくみんなと食事を楽しむべき

です。

本来、食事とはそういうものですから。

前もって行くお店が決まっているなら事前にメニューを確認しておくのもいいかもしれませんね。

それでもベジタリアンを勧める理由

デメリットも多く非常に面倒なベジタリアンですが、それでも私は菜食をオススメします。

なぜなら人間の歯、爪、腸の長さなど体のつくりが菜食向きなのです。

獲物を捕らえるための鋭い牙もなければ爪もありません。
消化器系にしても肉食向きではないのです。
体のつくりを無視した食事は大きな負担を与えます、つまり健康を害するということです。

栄養面が心配されていますが私の場合は便秘を除きそこまで苦労したことはありませんでした。

タンパク質、鉄分、亜鉛は豆腐などの大豆製品から、
カルシウム、ビタミンB12は海苔やわかめなどの海藻類から、
オメガ3脂肪酸はゴマやくるみなどのナッツ類から摂取可能で発酵食品と合わせて食べると吸収が良くなります。



卵、乳製品も食べるラクト・オボ・ベジタリアンであればさらに栄養不足の心配はなくなります。

“豆腐、海苔、わかめ、ゴマなど私たち日本人に馴染みのある食品”で栄養が摂れるのでベジタリアンは日本人に適した食事スタイルとも言えますね。

最近体調が良くない、疲れが取れないなど感じている方は食事を見直すサインかもしれません。

いきなり肉、魚を断つのは辛いかもしれませんがまずは魚は食べても大丈夫なペスコ・ベジタリアンから始めてみてはどうでしょうか？

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