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「プレコンセプションケア」って知っていますか?「妊活」の次に注目されることとは

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いつから妊活ってはじめるものでしょうか?


あなたは将来。子供が欲しいと思いますか?




私は昔から子供は3人欲しいと思っていました。

三姉妹の真ん中、次女として育ち、
三姉妹での楽しさや悔しさ、切磋琢磨できたことなど、様々な思いがあったことかあら、自分がつくる家族もそうありたいと思うようになりました。

私の妊活は、実際妊娠した時期から考えると、約2年ほど前から始まりました。

産前産後のケアを専門に仕事がしたいと思っていたため、まずは「体を知ること」から始めたからです。

そもそも、「妊活」とは、



妊娠についての知識を身につけたり、妊娠に当たって自身の体の現状を把握するなどといった活動を指すと言われます。(Wikipedhiaより抜粋)




妊娠については、学校教育の中でも保健体育の授業として扱われるものであり、物心ついた時から「赤ちゃんができること」とは誰もがわかるものの、

それまでの過程や詳しい妊娠過程、
その間の費用、助成金、
妊娠中や出産に当たるリスク、病気、
出産に当たって必要なもの、
食事や栄養のこと、
赤ちゃんのこと、
授乳のこと、
産後の体のこと、
育児のこと、
検診のこと、予防接種のこと、
保育園や幼稚園のこと、
産休・育児休暇のこと、
復帰後の金銭面のこと、
子供の教育にかかる費用のこと、


あげたらキリがありませんが、このような細かなことは普通の生活をしていると、誰かが教えてくれるわけではなく、

必要に応じて、自分で情報をキャッチしなければ得られない環境にあると思います。

そのため、結婚をしてそろそろ子供も欲しいな、と考えてから情報を収集し、体も整えようとする方がほとんどではないでしょうか。

ですが、実際に妊活してみると、ネットや雑誌に出ているほど、自分に当てはまるものが少なく、「こんなはずでは?」と思うイレギュラーに出会い、壁が立ちはだかり、悩むこともあるのです。

更には「頑張っているけど、なかなかうまくいかない」と落ち込むケースも多いのです。

日本は不妊大国



不妊率は、世界の9%に対して、日本は16%と1.8倍と上回るほど。
不妊に悩むカップルは6組に1組と言われています。

不妊治療の技術が高くても、出産に至らなかった件数は世界第1位とまで言われるほどです。

不妊治療の技術は近年で凄まじい発展を遂げていますが、一方で倫理的な問題を問われれるようになったり、

治療費に多額の費用がかさんで経済的に苦しくなってしまったりと、もはや社会問題となっているのではないでしょうか。

私は、女性のケアを専門にしており、様々な不妊治療の現状を知るようになりましたが、

噛み砕いて考えても、

本当の「健康」と「生活」の根底を考えなければ、根本的な解決はしにくいと考えています。


大好きな人との子供が欲しいから。と幸せの形として望む子供のはずが、
健康も経済も苦しめる結果となってしまうのはとても悲しいことです。

妊娠や出産はゴールではありません。

その先々の人生設計まで楽しく考えて過ごせることも、本当は必要な「妊活」だと思うのです。

今の体では産めないから、今からケアをしておきたいんです


将来を考えるなら、必要なのは「今現在」



私のクライアントの方は生理痛を抱えている方がほとんどです。

「生理痛がひどくて、なんとかしたいんです」
「酷い食生活をしてきたから、今からケアをしておきたいんです」


そうやって自分の今に向けてケアをしに来られる方がたくさんいます。

まだ未婚の方もほとんどです。
ですが、自分の将来に向けて今から自分の体を整えようとしてくれています。

とてもありがたいことです。

『妊娠』が成立するには、一つの卵子と精子が受精して、子宮内膜に『着床』しなければいけません。

きちんと、お母さんの子宮の中で根を張ることが必要なのです。

また、根を張ってからは子宮の中で大きく育ち、剥がれ落ちることなく、外にでられるまでお腹の中で10ヶ月過ごしていく必要があります。

そのため、妊娠を考えた時には、

まずは赤ちゃんが育つ「子宮」の環境や、赤ちゃんの卵になる「卵子」の状態が健康であることが重要なのです。


つまりは、月に1度の「生理」が正常に起こっている必要があります。


しかし、この生理でさえ、現代では問題となっているケースがほとんどです。

生理痛、PMS、PMDD、生理不順、無月経をはじめ、

子宮内膜症、子宮筋腫、子宮ガン、卵巣嚢腫など婦人科系疾患を抱えてしまう若い女性も増えてきています。

妊娠前にこのような状態であると、まずは子宮や卵巣の健康状態を戻していくことが必要となるのです。

妊娠を希望してからでは、様々な焦りを抱えてしまいます。

将来的に考えるのであれば、「今現在」の生活習慣や体の健康状態から考えていくことで、いつかの備えに繋がるのです。

妊娠前の時期から整える重要性


プレコンセプションケアとは



conception(コンセプション)=受胎
pre(プレ)=前の


つまり、妊娠前のケアのことを指します。

将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと


という定義があります。
(国立研究開発法人 国立成育医療研究センターHPより抜粋)

ここで注目するところはカップルでとの言葉です。

妊活や不妊治療で悩むのは多くが女性です。
しかし、今や女性の卵子や子宮の問題だけではなく、男性側の問題もあるケースも出てきています。

妊娠するには女性と男性がいてこそ成り立ちます。

ですから、将来のことを考える上では、カップルで考えるのが一番というわけです。

妊活や不妊治療を考える上では、体の健康も重要ですが、

仕事三昧で帰りも遅く、すれ違いの生活をしていたり、
忙しい日々の生活により、夫婦でゆっくりとした「時間」がとれず、

食生活が疎かであったり、睡眠時間がとれていないのでは、いくら体のケアをしても、生活の仕方一つで体には様々なストレスがかかります。

ですから、

健康も、生活も両方合わせて考えることが必要なのです。


子宮や卵巣の健康とは



卵巣から卵子が排出される、排卵が起こるには、女性ホルモンであるエストロゲンが関わります。

排卵後はプロゲステロンが赤ちゃんのベットとなる子宮内膜を厚くふかふかの状態にします。

卵子が卵管を通って、子宮へたどり着く間に受精しなければ、

ホルモンが低下し、子宮内膜が剥がれ落ち、月経血となって体外への出血が起こることが生理です。

この内膜が厚くなる際には、子宮内膜の細かな毛細血管が子宮内膜の中で増えて伸びていくことで、血液を集め、

プロゲステロンの働きにより、内膜の表面も凹凸を出し、更には粘液性の分泌物を出します。

こうして、子宮内膜では受精卵を受け止めようと自然に妊娠の準備をしているのです。

赤ちゃんのベッドとなるふかふかの子宮内膜を作れること、そして、次の妊娠までに一度できた内膜のベッドを取り壊し、新鮮で新しいベッドを作るというサイクルが生理にはあります。

しかし、この子宮内膜の毛細血管は非常に細かく、体の冷えがある場合や、

血流が悪い場合には、うまく必要な血液を増やすことができず、

古い子宮内膜を排出する時に、強く子宮を収縮させて押し出さなければいけません。

これが生理痛になる原因の一つです。


また、赤ちゃんを宿すベッドが、冷たくて薄い布団では、
中々安心して育つことができないことも想像できます。

子宮内の温度まで高く、血流たっぷりの環境であれば、
赤ちゃんに必要な栄養が行き届きやすく、のびのびと成長できるのではないでしょうか。



つまりは、妊娠するためには、快適な生理にしておくことが重要なのです。

まずは自分のパターンを知ろう




自分の生理周期は把握していますか?

排卵がいつごろあるのか、日数はどれくらいあるか、パターンから把握することをお勧めします。

今は様々な生理日管理アプリもあるので、利用すると便利です。

生理痛やPMSはありますか?

鎮痛剤だけに頼っていませんか? 鎮痛剤を毎度使っていても、痛みを抑え込んでいるだけで、根本的な解決にはなっていません。

痛みはどんな時に、どこに起こるのかなど感じてみるようにしてください。

パターンを知った方は、まずはお腹の中から温めていくことが必要です

平熱や基礎体温を把握しよう

自分の平熱を知っていますか? 35度台であれば、冷えている証拠です。
基礎体温に関しても、生理不順がある方はまずは取り組んでパターンを知ることから始めましょう。

また、36度台であっても、健康体温は36.5〜37.0度です。
体温アップを目指しましょう。

ナプキンはどんなものを使っていますか?

ケミカルナプキンは高吸収性ポリマーが使用され、冷える元となってしまいます。
オーガニックナプキン、または布ナプキンに変えてみると、陰部からも暖かさを感じられるようになり、冷えとりにもつながります。

定期的な検診を受けよう

子宮や卵巣の異常は定期的な検診で早期発見・予防につながります。
自然な手当てのケアも必要ですが、将来妊娠を希望されるなら、自分の状態がわかる手段を取るのがベストです。

食事や生活を見直す

冷たいもの、甘いものばかり取っていませんか?
良い栄養を吸収するには腸内環境を整えることが重要です。
子宮や卵巣に質の良い血液を巡らせることが大切です。

ストレスばかり溜めていませんか?
ずっと頑張り過ぎの状態は自律神経を乱してしまいます。

時間の使い方を見直してみましょう。


単純なことでも、わかっていても、できていないことが多いものです。

でも一番基本的なことが最も大切なのです。

妊娠しやすい、健康的な体づくりを




「プレコンセプションケア」とは馴染みのない言葉ではありますが、
結論としては「妊娠しやすい体づくり」という意味で妊活と変わらないかもしれません。

しかし、男女共に健康や生活を見直していくこととして、新たに広まることを私は願っています。

結果的に、夫婦二人で生活していくという選択肢もありますが、選べるなら、望む結果が欲しいものですよね。

選ぶのは自分であり、夫婦であり、自由です。

妊娠・出産という奇跡を多くの人が大切にできる社会でありますように。

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