安い海外産オーガニック製品ばかり買っていませんか?「日本はオーガニックが高い」本当のワケ。
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
ついつい海外産オーガニックばかり買ってしまう。
だって国産は高いんだもん!・・・と思っていませんか?
ドキッとした人いませんか?
はい、かく言う私もその一人でした。
(iHerbの送料の方が自然食品店に行く交通費より安かったりしますしね・・・)
オーガニックは日本よりも欧米やオセアニアの方が進んでいます。
海外の商品の種類が豊富なのはもちろん、
大量生産なので価格も安いのです。
ただでさえ価格の高いオーガニック、良いものを買いたいけどできるだけ出費は抑えたい、となるとやはり少量生産で高価格の国産オーガニックにはなかなか手が出ないでしょう。
でも実は、国産オーガニックを選ぶことには様々なメリットがあるのです。
国産オーガニックを選ぶ意義とは。
わざわざ高い国産オーガニックを選ぶ意味ってあるの?
同じオーガニックなら海外産と変わらないんじゃないの?
といった声が聞こえてきそうですね。
実はあえて国産オーガニックを選ぶことには様々なメリットがあるのです。
ところで、国産オーガニックが高い理由をご存知ですか?
長期的に見て、国産オーガニックの普及と価格低下につながる。
オーガニックは高い。
という文句をこぼす方も多いですが
文句をいうばかりではなく、その理由について考えたことがありますか?
その理由は簡単。
たくさんの生産をできるほど消費量と流通量がないので
どうしても原価が高くなってしまうのです。
オーガニック事業者だって、別に高いものを売りつけたいわけではありません・・。
したがって日本でも海外のように「あたりまえにオーガニックが手に入る世界」を目指したいのであれば
まずは日本国内の人たちのことを応援しましょう、ということです。
言うまでもないですが、消費量が増えることで生産量の増加・価格低下・販路の拡大につながり、より国産オーガニック商品が手に入りやすくなります。
また需要がふえれば海外のように確実に単価も下がっていくことが予測されます。
高いからと言って敬遠することは日本のオーガニック業界の発展を妨げてしまうのです。
じつは放射性物質による汚染を避けやすい。
海外産オーガニックを選ぶ人の意見として「国産オーガニックは放射性物質による汚染が心配」というのがあると思います。ただ、オーガニック食品を販売する企業はもともと健康や環境にやさしいものを届けるという理念を持っており、放射能検査や原料原産地表示といった対応に力を入れている企業も多いです。
消費者の安全よりも利益を優先する多くの企業では、そういった手間やコストのかかる対応がされることはほとんどありません。
(そもそも、そういった企業の商品を買う消費者の多くは放射性物質や原産地を気にしていないから対応する必要がないというのもありますが)
また、海外産だからといって放射性物質の心配がないとは言えません。
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の影響で旧ソ連・ヨーロッパ・トルコなど広範囲が汚染されており、ここ最近でもイタリアのポルチーニ茸、フランスのブルーベリージャム、トルコのチャイ(紅茶)などで多数汚染が確認されています。
さらに、海外産の商品は原産国名のみの表示で、細かい地域まで表示されていることはほとんどありません。
表示されていたとしても、その地域の放射能汚染度を調べることはかなりの手間を要するでしょう。
国産のものは都道府県も表示されているものも多く
地域名である程度汚染度の見当がつくので、海外産のものよりは放射能汚染を避けやすいのです。
日本の食品は放射性物質が含まれているから絶対買わない!
海外のものなら安心!と思っている方も、今一度国産オーガニック食品を見直してみてはいかがでしょうか。
安価な海外オーガニックサイトの商品の落とし穴
食品表示が日本語なので、品質を見極めやすい。
海外サイトで買い物をする時、食品表示をちゃんとチェックしていますか?
日本語版のサイトもありますが、自動翻訳で正しく訳されていないこともあるので元の英語の表示をチェックする必要があります。
「英語が苦手だから・・・」
「オーガニックのものなら安心だからチェックはしない」
という人もいるのでは?
以前執筆した記事でもご紹介しましたが、英語の食品表示のルールは日本語とは違うので思わぬ落とし穴があることも。
「えっ、それ遺伝子組み換えだったの!?」買い物をする時に気を付けたい食品表示のカラクリとワナ。
たとえば白砂糖をさけたい!と思っている方は多いのでは?
IN YOUのユーザーは特にそういった傾向にあると思います。
しかし「Brown sugar」と書いてあるものは黒糖だと思って安心して買ったら、
実は黒糖ではなく日本でいう三温糖だった・・・ということもあり得るのです。
その点、国産オーガニック商品は食品表示が日本語なので、より細かいところまでチェックしやすいというメリットがあります。
海外オーガニックサイトで入手した商品だと、原材料のことについて質問したくてもカスタマーサポート日本語の原材料について詳しいかどうかはわかりません。
海外産ではなかなか手に入らない和食材のバリエーションが豊富で安い。
海外産オーガニックでも味噌やしょうゆなどの和食材が手に入らないことはないですが、やはりバリエーションは少なく、価格も高いです。
たとえばアメリカの企業が製造するオーガニック八丁味噌は345gで約1200円、ニュージーランドの企業が製造するオーガニックみりんは250mlで約1300円もします。
また、日本の蔵のような伝統的な製法で作られているわけではないので、本物の調味料とは言いがたいところです。
その点、国産オーガニックでは日本人に欠かせない和食材の選択肢が多く、価格や味、企業理念、放射性物質への対応など様々な観点から満足のいくものを選ぶことができます。
私は海外在住ですが和食派で調味料や乾物を大量消費するため、日本に帰国した時に買いだめしたり誰かが日本から来る時に頼んで持ってきてもらったりしています。
身土不二の観点からも理に適っている。
マクロビオティックの考え方で「身土不二」というものがあります。
これは、「人と土(環境)は一体で、人のいのちと健康は食べもので支えられ、食べものは土(環境)が育てている」という考え方です。
出典:http://www.sokensha.co.jp/think/Proposal02_Shindofuji.html
寒い土地では体をあたためるりんごやさくらんぼが育ち、暑い土地では体の熱を取ってくれるバナナやマンゴー、パイナップル、ココナッツなどが育ちます。また、同じ作物でも北国で穫れたものの方が南国で穫れたものよりも体をあたためる作用が強いです。
南国のフルーツは私たち日本人にとっては体を冷やしすぎるため食べ過ぎは良くないとされますが、その土地に住む人たちにとっては暑さをしのぎ、体調を整えるために欠かせないものです。
人間の体は代々暮らしてきた土地に適応しているので、なるべく近くの土地のものを食べることが望ましいのです。
国によって伝統食が異なり、人々の腸内細菌に違いがあることからも納得できますね。
また、国産の食品を消費することは広い意味では「地産地消」であり、国内の生産者や流通業者を支援できるほか、生鮮品に関してはより鮮度の高いものを手に入れられるというメリットがあります。
国産品は輸入品と比べて輸送に必要なエネルギー資源が少なくて済むので、環境負荷を減らす観点からも望ましいです。
化粧品の場合、日本人の肌質や肌色に合ったものが手に入りやすい。
女性のみなさんに欠かせない化粧品。まだまだ日本のオーガニックやナチュラル系の化粧品はバリエーションが少なく、海外産の化粧品を選ぶ人も多いでしょう。
私も以前はドイツ製のオーガニックのおしろいを使っていたのですが、色味がピンクがかっており、黄色人種の日本人の肌色には合いませんでした。
その点、数は少ないですが国産のオーガニック化粧品は日本人の肌質や肌色に合うよう作られているのでとても使いやすいです。
IN YOUでは国産オーガニック化粧品のHANAオーガニックをおすすめしています。
私も使っていますが、つけ心地も軽く自然のバラの香りがリッチな気分にしてくれる素晴らしい商品です!
海外に住んでいる人も、日本産のオーガニック食材を探してみよう。
そんなこと言ってもわたし海外に住んでるから、日本産のしかもオーガニック食材なんてそんなマニアックなもの売ってませ〜ん!という人へ。
いえいえ、実は昨今の日本食ブームで意外と売っているんですよ。
「日本食=ヘルシー」というイメージを持たれているので、健康志向のオーガニックショップには日本人もびっくりなぐらい日本食材(しかも日本産でオーガニック)が並んでいます。
たとえばニュージーランドの某オーガニックショップでは、日本企業が海外向けに生産している商品が多数あり、オーガニックの味噌や梅干し、果ては葛粉や茎茶まで売ってるから驚きです。(茎茶なんて日本人でも使ったことない人いるんじゃないかという・・・)
また、オーガニックではありませんがわかめやあらめ、こんぶなどの海藻類まで売ってます。
(あらめなんてほぼ三重県でしか採れないという貴重なものなのに、まさか海外進出しているとは・・・)
欧米やオセアニアでは比較的オーガニックショップが多いと思うので、是非探してみてくださいね!
買い物は投票。
あなたが応援したい生産者・企業に一票を。
私が各記事の中でしょっちゅうお伝えしていることですが、買い物は投票と一緒です。
この生産者さん応援したい!この企業の商品好き!と思ったら是非一票投じましょう。オーガニック業界は正直コストがかかりますが、認知度の低さや価格の高さからそのコストを充分にカバーできるだけの売上があがらず苦戦している生産者・企業も多いです。
私たちが国産オーガニック商品を選ぶことで、日本のオーガニック業界は成り立っていきます。
そして、長い目で見れば生産量の増加や価格の低下につながり、大好きな商品もより手に入りやすくなるのです。
IN YOU公式オンラインショップ IN YOUMarket
オーガニックは高くて買えない!はある種の思い込み。
オーガニックは高い!と思いがちですが、たとえば調味料などはせいぜい非オーガニック商品の1.5倍〜2倍ほど。
外食を月1〜2回減らしたり、洋服を買うのを月に1着減らすだけでもまかなえちゃいます。
化粧品に至っては、オーガニックでも大手メーカーのものと変わらないかむしろ安く買えるものもあります。
(同じ値段でも大手メーカーと異なり広告費がかかっていないため)
同じような商品が並んでいる時、オーガニックや無添加の良質なものよりもとにかく安い商品を手に取りたくなる気持ちはわかります。
でもそれ、体にとって安全なものでしょうか?
もし農薬たっぷり、添加物たっぷりの安い商品を選び続けて将来体を壊してしまったら・・・
仕事を続けられなくなるかも?
趣味のスポーツもできなくなるかも?
医療費がたくさんかかるかも?
何が入っているかを気にせず安さを求めて商品を選び続けることは、たくさんのリスクを伴います。
一時的な節約の代償は、経済的にも、心身に対してもあまりにも大きすぎるのです。
TPPの行方が注目される今、国産の食品の価値を知ることが重要。
TPPが押し通されないためにも、今こそ海外を応援している場合ではなく、
日本のいいものをつくる人たちを応援すべきときではないでしょうか。
日本の人が海外のものばかり買うようになってしまってはますます自給率が下がりますし
オーガニックの生産者を応援しなければただでさえ少ないオーガニック市場が0に等しくなってしまいます。
TPPが成立した場合、関税撤廃により海外産の安い食品の流入が懸念されます。
景気も良くない時代ですから、少しでも安いものが魅力的に見えてしまう人が多いでしょう。
しかし、海外産の食品はポストハーベストや遺伝子組み換え、抗生物質やホルモン剤の点で日本よりも危険性の高いものもたくさんあります。
いざ安い食品が日本に入ってきた時に値段だけを見て安易に選ぶことは危険。
もちろん海外にもすばらしい商品はたくさんあるので、すべてを国産でそろえることは難しい。
しかし、今一度、国産食品を選ぶメリットを意識しておくことが大切です。
大切な今のためにも、未来のためにも、健康や環境にやさしい商品へ投資を。
ところでIN YOUでも公式オンラインストアがOPENしたことをご存知でしょうか?
私たちにも一票、ぜひ投票してください!遊びに来てくださいね。
IN YOUMarketはこちら
この記事を読んだ人におすすめの記事
オーガニックなオンラインストアIN YOU Marketが11月2日ニューオープン!【シェア拡散歓迎】
農薬大国・オーガニック後進国「日本」でオーガニック食品が広まらない本当の理由。なぜ日本ではオーガニックが割高で特殊な扱いなのか?
日本のオーガニック農地面積はたった0.1%。海外と比べ100倍の差があるのはなぜなのか。グリーンピースに理由を聞いてみた。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう