ヨーロッパのワインが国産ワインより美味しい本当の理由|安全で飲みやすいオーガニックワインの選び方の3つのポイント
ヨーロッパのワインが国産ワインより美味しい本当の理由|安全で飲みやすいオーガニックワインの選び方の3つのポイント
IN YOUの読者の皆さまは、「オーガニック」と言えば、野菜などの食べ物以外のアイテムでもこだわってらっしゃる方は多いと思いますが、
オーガニックワインを見つけるのに苦労された方はいらっしゃいませんか?
残念ながら、日本ではオーガニックのぶどうから作られた
オーガニックワインはほとんど見かけないどころか、
酸化防止剤が入っていないワインを探すのが困難なほど。
また、オーガニックが何かしら少しでも関わっていれば「オーガニック」や「ビオ」と販売されているワインもあります。
オーガニックワインにこだわっていなかったとしても、
ワイナリーでのワインと、酸化防止剤が入った市販のワインの味の違いを実感された方も
いらっしゃるかもしれません。
なぜワイナリーのワインが美味しいのか?
なぜ「オーガニック」ワインが良いのか?
「酸化防止剤」は本当に悪いものなのか?
徹底的に調べてみました!
ワイナリーのワインが市販のワインと違って美味しい本当の理由
ワイナリーのワインが美味しいのは、なにも、その場の雰囲気や清々しい空気だけではないようです。
ワイナリーのワインにも、酸化防止剤が少量含まれているものもありますが、
特に市販のワインには、頭痛や舌のピリピリ感を引き起こす場合があると言われる下記のような化学物質が含まれているため、風味や味も新鮮なワイナリーのワインには劣ってしまうのでしょう。
酸化防止剤(亜硫酸塩または亜硫酸ナトリウム)
酸化防止剤はワインの友達とも言われているほど、ワインを飲む人なら、必ず見かける原料の一つではないでしょうか。
ワインが雑菌によって腐ったり酢に変化してしまわないように配合されます。
EUでも日本でも果実酒(ワインを含む)に配合して良い酸化防止剤の限度量が決められており、
その限度を超えて大量に摂取しなければ問題ないとされています。
後ほど、EUと日本の限度量の違いについても詳しく述べます。
酸味料
酸味料については多くの方が既にご存知の通り、飲料や加工食品に酸味を増やすために配合されています。酸味料は様々な原料から取れ、まとめて酸味料と記載しても良いことになっています。
ソルビン酸
ソルビン酸も保存料として使われています。安いワインのみならず、高いワインにも配合されていることもある保存剤です。
以前、インユーでは以下の記事
危険度レベル「高」。これだけは避けたい、特にハイリスクな添加物リストをまとめました。にも取り上げられた保存料です。
砂糖
料理酒や市販のサングリアに含まれているのを見かけます。濃縮還元ぶとう果汁
安価なワインは外国産の濃縮還元ぶどう果汁が使用されていることがあります。オーガニックで作られたぶどうではないことが想像できます。
濃縮還元についてのさらに詳しい内容は、以下の記事
子供に飲ませている、そのオレンジジュース大丈夫ですか?果汁100%だから安全ではないんです!知っておきたい安心安全な“ジュース”の選び方、3つのポイント。でもチェック!
香料
濃縮還元のぶどう果汁が使用されたワインの場合、濃縮還元した際に再度、香料を添加する場合もあります。ワイン通ではない私でも、安いワインを飲んだ時の舌や鼻に抜ける化学的な香りなどには違和感を感じます。
そのような理由から、酸化防止剤無添加ワインやビオワイン、オーガニックワインへの注目が高まっています。
日本とEUでの酸化防止剤の配合基準
ヨーロッパのワインはどうして美味しいのか?
「ヨーロッパのワインは日本のワインと違って美味しい」というイメージを持っていないでしょうか?
中でもフランスワインはワイン通の中でも人気の銘柄はたくさんあります。
もちろん、ワインが育まれてきた歴史的背景やぶどうにとって好条件の天候や、
新鮮であることなど様々な理由があります。
酸化防止剤やオーガニックワイン、ビオワインについての意識が日本より高いことも認めざるを得ません。
例えば、EUでの酸化防止剤の配合限度量は日本の約半分から1/3に留められています。
赤ワインへ配合しても良い酸化防止剤の量は1リットル当たり150ミリグラム。
白ワインとロゼの場合は、1リットル当たり200ミリグラム。
※参照:COMMISSION REGULATION (EC) No 606/2009
日本の場合は、1リットル当たり350ミリグラムです。
※参照:各添加物の使用基準及び保存基準
この限度量にとらわれず、日本のワイナリーも「酸化防止剤無添加」のトレンドを受け、
EUのレベル以下に留めるよう努力されている農家の方もいらっしゃいます。
せっかく食べ物はオーガニックにこだわって料理を作っても、ワインがオーガニックでなく、
酸化防止剤で違和感を感じるのは残念。
ぜひ出来るだけ自然に近いワインを生産しているワイナリーのワインを飲みたいですよね。
最高峰のワインにも含まれるほど「酸化防止剤」がワインにとって欠かせない理由
とはいっても、最高峰のワインにも、オーガニックワインにも、
酸化防止剤が入っていないワインを見つけるのは至難の業!
では、どうしてワインには酸化防止剤がそんなに重要なのでしょうか?
それには、次のような目的がありました。
・味が変わってしまうデリケートなワインの酸化を防ぐため。
・ワインを製造する工程で、殺菌に使用。
・ワインの製造中のバクテリアや酵母菌などの雑菌が繁殖するのを防ぐために使用。
大切に育てたぶどうの風味をそのままに届けるために、昔から採用されてきた方法がこの酸化防止剤(亜硫酸ナトリウム)だったんです。
また、アルコール発酵の過程で自然に微量の亜硫酸ナトリウムが発生するともよく言われているため、亜硫酸ナトリウムをゼロにすることは不可能と言われています。
ただし、大量に使用された場合はワインの色が脱色作用で薄くなってしまったり、せっかくの果実の香りが薄まってしまうという懸念もあります。
どうしても「酸化防止剤」が気になる方へ
ワインの風味を楽しむためにこそ、ワインと「酸化防止剤」は切ってもきれないほど重要な関係があったんですね。
それでもどうしても気になるという方は、
出来るだけ酸化防止剤を使用していないオーガニックワインを選ぶことで、
自然の味わいをもっと楽しむことができると言えます。
例えば、「Nature et Progrès」や「Demeter」などオーガニック認証機関はワインにも厳しい規定を定め、亜硫酸ナトリウムの限度量もEUで定められた基準よりさらに厳しく設定してあります。
2012年に制定されたEUのOrganic Wine表記基準を満たしているワインであれば、辛口赤ワインでは1リットル当たり100mg、辛口白ワインでは1リットル当たり150mg以下と、その他ワインについても通常のEUワインよりも25%~35%低い基準をクリアしています。
※参照:酸化防止剤がワインに与える効果と影響
オーガニックワイン選びのポイント
オーガニックで育てたぶどうの風味もできるだけそのままに化学添加物も最小限に留めて作られたワインを選びたいですね。
そこで、オーガニックワインを選ぶ時に迷ってしまわないように、ポイントをまとめてみました。
1、ヨーロッパのオーガニック認証機関「Nature et Progrès」や「Demeter」が認証したワインを選ぶ
理由は先に述べた通り、EUが定める基準量よりも少ない酸化防止剤の量を基準としていることです。2、「オーガニックワイン」「ビオワイン」というキャッチフレーズに惑わされない
「オーガニックワイン」「ビオワイン」と謳われている場合でも、どのようにぶどうが作られたのか?
オーガニックと書いてあってもその他の化学物質は添加されていないのか?
など、自分で生産元を調べてみることをお勧めします。
3、酸化防止剤を徹底的に否定しない
雑菌の繁殖を省くために従来の方法で酸化防止剤が含まれている場合や、生産の過程で発生している場合もあります。
酸化防止剤について熟知した上で、最小限に留める努力をしているワイナリーもあります。
単に「酸化防止剤」を排除したとしても、濃縮還元ぶどう果汁を使用していたら元も子もありません。
どのように作られているのかもきちんと、調べて見ることがポイントです。
ぜひ、みなさんがご自分で納得できる、美味しいオーガニックワインを見つけてみてください。
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