日本酒の蔵元だった祖父は井戸水汚染により廃業しました。豊洲移転問題で注目された農薬や有害物質による土壌、水質汚染の実態とは?
井戸水の水質汚染が原因で廃業した私の祖父
なくなった私の祖父は、日本酒の蔵元をしていました。
でも、私が中学生の頃に廃業してしまいます。
そして、日本酒だけでなく飲料水やミネラルウォーターにまで広がる水質汚染は私達の生活を脅かしています。
それは井戸水の水質汚染が原因でした。
日本酒は水が決め手となる
日本酒は、水と米が主原料で、成分の80%近くが水とされます。
その味は水が決めてになるといっても過言ではありません。
私の父方の祖父は、日本酒の蔵元を営んでいました。
賞をもらったこともあるくらいクオリティは高かったといいますが、引いていた井戸の水が汚染されたことで廃業してしまいました。
井戸水だけではなく地下水の汚染は深刻です。
有害物質が知らない間に土壌を汚染しているのです。
進む水質汚染
環境省が毎年行っている地下水汚染の報告書では、全国の都道府県に対して調査を行った結果が記載されています。
https://www.env.go.jp/water/report/h29-02/h29-02_02.pdf
VOC・つまりベンゼンなどの揮発性有機化合物、六価クロムやカドミウムといった重金属等、硝酸・亜硝酸の3つの項目を対象に調査されています。
8000件近く及ぶ地下水汚染
平成28年度の調査では、地下水汚染の全事例で7993件、約8000件もの事例数があったとされています。その内訳として、VOCは2544件、重金属等は2153件、硝酸・亜硝酸は3148件、複合汚染は148件とされています。
このうち、特に事例件数が多いのは硝酸・亜硝酸で1780件です。
また、年次推移を見ても一番増加が多いのは硝酸・亜硝酸、次に重金属等の増加が著しいことが判ります。
そ施設や生活排水、家畜の排泄物などが汚染源として挙げられ、硝酸や亜硝酸だけでなくそのほかの有害な物質で汚染された水も井戸水だけでなく、
生活用水や上水道、飲用水、工業用水、農業用水など広範囲に及んでいることが判ります。
食品添加物として使用されている亜硝酸は塩加工肉の発色剤などに用いられていますが、
化学肥料に含まれた窒素は土の中で微生物などにより酸化され硝酸性窒素に変化するとされます。
このような仕組みによって化学肥料を与えた根菜などの農作物には亜硝酸が含まれ、
アミン類と反応すると発がん性のが高いニトロソアミンになるとされています。
更には汚染された地下水は水道資源として使用されることで、施設や工場のみならず私達の飲む水道にまで汚染が及ぶのです。
では、水道水を飲まなければ良いかというと、実はそうではありません。
さらにはミネラルウォーターにも汚染の可能性があるのです。
ミネラルウォーターにまで及ぶ汚染
1990年代頃からのミネラルウォーターの普及で、水道水をそのまま飲んでいるご家庭は以前より多くはないと思います。
しかし、そのミネラルウォーターの汚染について、NPO法人食品と暮らしの安全では驚愕のデータを掲載しています。
http://tabemono.info/report/report_7_216_2.html
8有名ブランドからも検出された硝酸・亜硝酸
2007年に行われた調査では、日本を含む有名10銘柄のミネラルウォータに対し硝酸窒素の検査をしたところ、なんとそのうち8つの銘柄から汚染が検出されたとしています。その内訳を見ると、国内の銘柄では全て汚染が検出されていることがわかります。
また、地域銘柄のほうが汚染の度合いは少ないとしつつも、関東の6銘柄は全て汚染されており、更に境省指定の名水100選の水7つからも全て汚染が検出されたとしています。1985年に環境省が指定した名水100選ですが、水質汚染が更に進み汚染の危険性が高いと考えられます。
致死量は0.5~1グラムの化学有害物質、六価クロム
硝酸・亜硝酸だけではなく豊洲市場移転計画の際に問題となった有害物質のひとつ、六価クロムもミネラルウォーターに含まれている可能性があります。
クロムや三価クロムと違い、六価クロムはほぼ自然界には存在せず人工的に作り出される化学物質です。
その毒性は0.5グラム~1グラムが致死量という凄まじいものです。
皮膚炎や腫瘍などのほか発がん性の恐れもある有害物質
恭誉建設株式会社のウェブサイトでは、六価クロムに関する過去事例や現状について公表しています。
http://dojyogenkikun.sakura.ne.jp/blog/column/higai/
人体や環境に対し影響が大きい六価クロムは、
昭和48年に日本化学工業跡地の都営地下鉄が汚染されていることが発覚したことで六価クロム事件が起きたことを発端となりました。
六価クロムを含むゴミを江東区の広範囲に投棄していたことにより、草も生えず虫も生息しない荒地となり、周辺に住む子供に皮膚炎が以上に多かったとされています。
当時の日本工業の従業員は鼻の粘膜の炎症などのほか、末梢神経麻痺や肺がんも発生していました。
平成に入ってからも民家の井戸や、住宅や公園、化学研究施設の跡地などから基準を超える六価クロムが検出されています。
また、海外でもアメリカの企業が地下水汚染によって周辺住民にがんなどの健康被害をもたらしたとして訴訟になり、
「エリン・ブロコビッチ」で全米史上最高の和解金で決着したと映画にもなりました。
中国でも化学工場の発展によって大量のクロムくずの破棄が為されていることにより地下水や農業用地に汚染が進み、
その周辺住民はここ10年でがんや血液の病気など健康被害が深刻化しています。
そんな猛毒の六価クロムが、ミネラルウォーターからも検出されているのです。
今年の3月に食品安全委員会が公表した資料によると、2016年11月~12月にかけて入手した国産110、外国産40のミネラルウォーターのうち、65の製品から六価クロムが検出されたとあります。
file:///C:/Users/Owner/Downloads/kai20180308ro2_110%20(1).pdf
また、ミネラルウォーターだけではなく飲料水や生活用水、農業用水にも猛毒であるヒ素やベンゼン、PCBなど様々な有害物質で汚染されているのです。
こうした現状を、私達はどう切り抜けていけばいいのでしょうか。
私たちが安心安全な汚染のない水を日常で用いるための具体的な対策
工業化や農薬の散布などで汚染された水。
水は私達の生活には欠かせないものですが、汚染されていない水を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。
汚染されていない採水地のミネラルウォーターを選ぶ
有名ブランドの銘柄のミネラルウォーターはほとんど硝酸窒素に汚染されているという結果がでていましたが、
輸入されている海外産のミネラルウォーターは未検出のものもありました。
また、関東近郊のものは高濃度で硝酸窒素が検出されていましたが、それ以外の地方のミネラルウォーターは
硝酸窒素の濃度が低かったということもあり、もし日本の銘柄を購入するのなら関東近郊以外の採水地のものを選ぶほうが賢明です。
あらかじめ硝酸窒素が含まれていないというミネラルウォーターを購入すれば安心です。
下記はオススメです。
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有害物質を除去してくれる浄水器を使用する
ミネラルウォーターは水道水よりも水質基準が低く18項目であるのに対し、水道水は51項目ですので、ミネラルは野菜や果物など食品で補って浄水器を使用するというのもひとつの手です。
その際は、農薬などの有害物質だけではなくトリハロメタンや塩素も除去できるものを選びましょう。
ただ、硝酸・亜硝酸を除去することは難しいとされていますので、除去できる有害物質は何かを見定めて購入するようにしましょう。
薬剤を使用せず添加物の入ってない食品を選ぶ
現在市販されている薬剤には有害な化学物質が使用されており、化粧品であっても同様です。また、亜硝酸塩など人体のほか環境にも悪影響を及ぼす添加物も沢山でまわっており、
それらを食べることで便や尿に有害な化学物質が混ざり更に水や土壌の汚染が進む可能性もあります。
有害な化学物質を使用した薬剤や添加物を使用した食品は購入しないことが体のためにも環境のためにも良いサイクルを生むのです。
また、スウェーデンの科学者はヒ素を浄化する苔を発見したと先日話題になりました。
環境のためには引き算だけでなく足し算も大事です。
苔でなくとも、ガーデニングなど植物を育てることでCO2削減のにもつながります。
自分で作った自然な肥料を使用してオーガニックな野菜を育てるのもおすすめですよ。
私たちの生活と水の惑星、地球を守るために
経済成長のため、環境のことなどお構いなしに有害な化学物質を使用し続けた結果、深刻な水の汚染が進みそれはミネラルウォーターにまで広がっています。
地球が長い時間をかけて育んできた自然が、お金のことだけ考えている企業や政府のせいで破壊され、私達の生活が不安にさらされているのです。
そんな危機的状況で生きていくためには、安全な選択肢を見つける知識と行動が必要です。
私達の体は60%が水分、水はまさに生命に直結しているからこそ、安全な水を摂る事は大切です。
忙しいと自分たちのことでいっぱいいっぱいになってしまうかもしれませんが、巡り巡って自分たちに全てがかえってきます。
今日の選択を、環境面にも配慮したものにしてみてはいかがでしょうか。
てはじめとして体にも優しいオーガニックな生活をすること。
結果として、地球の未来を守ることにつながり、それが明日の安全に繋がります。
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