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悪性腫瘍予防に、新しい朗報。“モグロシドV(ファイブ)”羅漢果の天然甘味成分に膵臓腫瘍抑制作用が認められた?

yoshi.fukusawa
医化学・生物化学分野で博士(Ph.D.)取得。健康・長寿・疾患予防・治療などに関し、専門領域の書籍、医学領域の事典、 調査報告書、学会関連記事、の執筆経験があります。専門分野は、生活習慣・医化学・化学物質/薬物・予防衛生/健康増進(THP=Total Health Promotion)。研究機関の管理職に就任した際に、第一種衛生管理者(国家資格・免許)、衛生工学衛生管理者(国家資格・免許)、THP(厚生労働省指針「心と身体の健康増進」)指導者、特定化学物質作業主任者(国家資格)、有機溶剤等主任者(国家資格)、酸素欠乏硫化水素危険作業主任者(国家資格)を取得。

モグロサイドV(ファイブ)って?
抗膵臓癌の性質を有するオーガニックな天然甘味成分


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羅漢果が含むオーガニック天然甘味成分


甘いものはあまり健康や体によくない・・・といったイメージをもっていませんか?

オーガニックな成分、天然の甘味成分が、実は健康に良い。

しかも、抗癌作用がある。

そんなオーガニック成分が、今、話題になっています。

その成分とは?
それがモグロサイドV(ファイブ)です。

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モグロサイドVは、最近日本でもなじみがあり、伝統的な東洋の医薬品として一般的に使用さる中国植物のひとつ、
羅漢果(ラカンカ、学名Siraitia grosvenorii、以下S. grosvenorii)が含有するトリテルペノイドと呼ばれる物質に分類される天然の成分です。

モグロサイドVは、ほぼゼロに近い程の低いカロリーでありながら、
砂糖(スクロースの数百倍という高い甘味度を有しながら、サポニンに分類されているとても興味深い天然物質です。
このモグロサイドVを含んでいる羅漢果は、蔓性のウリ科に属し、他の多くの漢方薬と同様、充分に乾燥させてから使用します。

最近は、のど飴などに羅漢果の文字が目に留まりますので、おなじみの方も多いのではないでしょうか。

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この羅漢果という名称は、清の時代の羅漢という名の医師が、咳の止まらない国王に飲ませたところ、
咳を鎮静させることが出来た逸話に由来してるとも、仏教僧侶の名に由来するとも、諸説があります。

また、中国政府に輸出が保護されている為に羅漢果の生の果実は流通しておらず、乾燥品だけが入手可能です。

オーガニック天然甘味成分モグロサイドVの新しい作用


さらに関心を集めているのは、この羅漢果が含む甘味成分・モグロサイドVが、われわれが体内に有しているSTAT3という酵素を調節し抗癌作用を示すという点です。

最新の研究結果

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モグロサイドVを投与すると、このSTAT3への作用によって膵臓癌細胞(PANC-1とよばれる膵臓癌由来の細胞)に対して、細胞内にプログラムされたアポトーシスと呼ばれる能動的で積極的な細胞死が誘導が確認されました。

さらに細胞周期停止も促進されることから、天然の甘味料であるモグロサイドVが、膵臓癌の腫瘍成長阻害活性を示すことが明らかにされました。

(a:羅漢果の果実、b:モグロサイドVの膵臓癌細胞に対する増殖抑制作用、c:モグロサイドVの膵臓癌細胞に対するアポトーシス(細胞死)誘導作用。引用:Oncogenesis. 2016 Apr; 5(4): e217.
Published online 2016 Apr 11. doi: 10.1038/oncsis.2016.28)


このモグロサイドVの新しい作用は、腫瘍細胞の増殖検査において最も一般的に使用されている腫瘍マーカー・Ki-67やPCNAが低下することでも確かめられています。
さらに面白いことに、モグロサイドVの作用は、CD31標識血管および血管新生促進因子血管内皮増殖因子の発現を有意に減少させ、
血管新生を阻害し、血管を減少させることによってモグロサイドVが膵臓腫瘍の増殖を制限していることが示されています。

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これらの結果は、羅漢果が含む天然の甘味成分モグロサイドVが、細胞周期停止・血管新生阻害といった複数の細胞内経路を介して、
膵臓癌細胞の増殖を阻害し、さらにアポトーシス性細胞死促進という癌細胞に自滅反応を引き起こさせて、悪性腫瘍を抑制、および予防し得ることを示しています。

漢方薬として羅漢果のこれまで

最近日本でも、のど飴配合成分としてなじみがある羅漢果。

この、伝統的な東洋の医薬品として一般的に使用されている中国植物のひとつである羅漢果は、
主に広西チワン族自治区で栽培され、世界中の生産の90%以上を占めています。

1997年に中国保健省は、様々な食品の甘味料としてS. grosvenoriiサポニンを承認しました。

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このS. grosvenoriiポニン・モグロサイドVは、S. grosvenoriiの主な甘味化合物そのものであり、
砂糖(スクロース)より数百倍の甘さを有しているだけでなく、中国の薬局方に「薬用および食用」として分類されている薬物の1つでもありました。

サポニンとして、咽頭に有益な作用が知られていました。
また、熱放出性や、肺湿潤性の効果、さらに下剤として作用することも知られていました。

モグロサイドV研究の最前線と展望


モグロサイドVの薬理作用


現在、抗酸化剤、抗炎症剤、血中脂質および糖減少能に焦点があてられています。

しかし、S. grosvenoriiに関する研究の多くは、明確な作用メカニズムがわからないままで、
これまでのこの薬用植物の薬理学的作用を学術的に明確にすることが、ほとんど出来ていませんでした。

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特に、抗膵臓癌に対するS. grosvenorii成分であるモグロサイドVの作用は、まったく未解明なままでした。

癌の脅威


癌は我々人間の健康生活に重大な脅威です。
癌が発症すると生活の質は重大な影響を受け、疲労、衰弱をはじめ、高いレベルの疼痛に苦しむことになります。
さらに、癌の治療に使用される化学療法薬は、生活の質にさらに重大な影響を与える多数の副作用を有しています。

ゆえに持続が可能で、真に効果的な予防方法や化学治療方法を使って癌を予防すること、
さらに、癌治療薬の有効性を高めて化学治療方法の副作用を軽減することが本当に重要になってくるわけです。

化学治療方法は最も重要な抗腫瘍療法の1つです。とくに化学療法薬は、
生活の質を大幅に改善し、悪性腫瘍患者の生存期間を延ばすことができるため、
毒性の低い高い効率の化学療法薬を見出すことが腫瘍研究の主要な焦点になっています。

薬理作用をもつオーガニック・天然成分の意義と重要性


天然甘味料



植物に由来する、薬理学的に活性な化合物を見出すスクリーニングとよばれる作用は、新薬を開発するための重要なアプローチの1つですが、
薬理活性を含む植物は広く分布していますし、化合物は複雑ですので、植物由来の薬物のランダムスクリーニングは困難な作業になります。しかも、膵臓がんはグルコース代謝に影響を与える悪性疾患です。

砂糖を慢性的に過剰摂取することは、膵臓癌をはじめ多くの癌のリスクを高めます。
それゆえ膵臓癌を含む癌患者は過剰な砂糖摂取を避けるべきですが、ほとんどの人は毎日甘い食べ物や飲み物を飲む習慣から抜け切れないでいます。

そこで、このように薬理的活性を有している天然甘味料を、悪性腫瘍予防などの手段とする発想は、非常に注目に値するものです。
S. grosvenoriiから抽出されたモグロサイドVが、STAT3という酵素の調節を介して膵臓癌細胞の増殖を阻害し、細胞死を促進することが見出されました。
これらの結果は、モグロサイドVが、副作用が少なく、毎日の使用するのに適した甘味料であり、同時に癌抑制剤でもあることを示しています。

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抗癌作用をもったオーガニックな甘味成分、モグロサイドVを含んだ羅漢果。

以上、今回この興味深い成分、モグロサイドVについて、メスを入れてみました。

朗報

羅漢果を使った新製品、新しいスウィーツがIN YOUより2017年4月、満を持して新発売されたそうです。

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まとめ

まとめてみます。

・モグロサイドV(ファイブ)は、伝統的な中国植物・羅漢果が含有するトリテルペノイドで、高い甘味度と、低いカロリーを含むサポニンの一種

・モグロサイドVは、われわれの体内のSTAT3酵素を調節し、このSTAT3の作用によって膵臓癌細胞(PANC-1)の細胞死が誘導

・さらに細胞周期も停止させ、膵臓癌の腫瘍成長阻害活性を有することが解明

・このモグロサイドVがもつ新しい作用は、腫瘍細胞増殖の最も一般的に使用されている腫瘍マーカーKi-67やPCNAが低下することでも確認

・さらに面白いことに、モグロサイドVの作用は、CD31標識血管および血管新生促進因子血管内皮増殖因子の発現を有意に減少させ、血管新生を阻害し、血管を減少させることによってモグロサイドVが膵臓腫瘍の増殖を制限

・これらの結果は、羅漢果が含む天然の甘味成分モグロサイドVが、いくつもの細胞内の細胞生死制御機構を同時に調節しながら膵臓癌細胞の増殖を阻害して、さらにアポトーシスという細胞死を引き起こして悪性腫瘍の拡大を抑制し得ることを示唆



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医化学・生物化学分野で博士(Ph.D.)取得。健康・長寿・疾患予防・治療などに関し、専門領域の書籍、医学領域の事典、 調査報告書、学会関連記事、の執筆経験があります。専門分野は、生活習慣・医化学・化学物質/薬物・予防衛生/健康増進(THP=Total Health Promotion)。研究機関の管理職に就任した際に、第一種衛生管理者(国家資格・免許)、衛生工学衛生管理者(国家資格・免許)、THP(厚生労働省指針「心と身体の健康増進」)指導者、特定化学物質作業主任者(国家資格)、有機溶剤等主任者(国家資格)、酸素欠乏硫化水素危険作業主任者(国家資格)を取得。
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