ペットショップの裏側を知っていますか? 悲しい現実がそこにはあります
ペットショップの裏側を知っていますか?
悲しい現実がそこにはあります。
皆さん、こんにちは。この記事のタイトルをご覧になった方の中には、
著者である私を動物愛護精神が強い人かな?
とイメージされたかも知れません。
でも実は私は、特に動物好きという訳ではなく、
ヴィ―ガンやベジタリアンでもありません。
もちろん、その姿をみて「かわいい」と思うことはあるものの、
それ以上の感情を持ったことも、これといってありませんでした。
ただ、これからお話しするある事実を知った時、
私は強烈な衝撃を受けたのです。
そしてそれは動物がお好きな方だけでなく、私のように
何気なく犬や猫を飼ったことのある方、
動物について深く考えたことがない方にも知って欲しい、
この国、日本が抱える大問題だと考えています。
この子たちのお母さんはどこ?
今では大型ショッピングセンターやホームセンターなどにも
ペットショップがあることは当たり前になっています。
おそらく多くの方が1度くらいは、そういったペットショップに
立ち寄った経験があるのではないでしょうか。
動物がお好きであればなおさらですね。
そこで「かわいい!」「飼いたい!」とひと目ぼれして
犬や猫を飼うことになった方も多いと思います。
私もその中の1人でした。
私が出会ったのは、ふわふわの毛並みと
クリクリの目が印象的な小型犬・ポメラニアンの赤ちゃん。
実はその時に何気なく、「この子のお母さんはどこにいるのかな」
「まだ小さいのに1人で可哀そう」と考えたことを覚えています。
しかし、彼女が亡くなるまでその事について深く知ろうという気もなく
これまで生活してきたのです。
それから彼女の死をきっかけに「もっと色々してあげればよかった」と後悔した私は、
動物たちについてもっと知ろうと思い、色々と情報を集め始めました。
そして、到底見逃すことができない、ある事実を知ったのです。
「助けて!」とは声を上げられない、
虐待のような扱いを受けるペットの動物達
もし皆さんが、日本のペットショップの現状を知ったら、
きっと驚かれることと思います。
狭いケージ(檻)の中に閉じ込められ、食事も十分に与えられず、
体がボロボロになるまで繁殖の為だけに一生を過ごさざるを得ない犬や猫達がいます。
ボロボロになり、やっと外に出られた!と時には殺処分に連れて行かれる...
そんな状況下にある犬や猫は数えきれないことでしょう。
私が特に驚きを隠せなかったのは、無麻酔での帝王切開や
声帯カットが行われいるという事実。
時には、尻尾を切られることもあるようです。
彼らは人間と同じように痛みを感じ、感情があるはずなのに。
平和だと思っていた日本で恐ろしいことが行われている...
今こうしてる間にも
地獄のような毎日を送っている犬や猫が沢山いるのです。
“引き取り屋”と呼ばれる業者の存在
ペットショップには沢山の子犬や子猫がいますよね。そのほとんどは新しい飼い主に買われていきますが、
必ず売れ残ってしまう子がいます。
では、その子達は一体どこにいくのでしょうか?
そこで出てくるのが引き取り屋です。
それは、ペットの販売業者から金銭を受け取り、
新たに転売したり、繁殖のためだけに活用する業者。
それも出来ない場合には、ケージに閉じ込めたまま食事も与えなかったり、
汚い状態で放置したりゴミのように扱われる...
いよいよ置き場所がなくなれば、山中に遺棄されることも。
全てのペット業者はがそうでなあるとは言えませんが、
このような闇の取り引きが行われていることは確かです。
まさかペットショップにいる犬や猫の行く末が、
私達、人間に買われるかどうかにかかっているなんて思いもしませんよね。
一向に無くなることがない「殺処分」
日本における犬猫の殺処分は毎年減少傾向にはありますが、
それでもなお、年間数万匹が殺処分されています。
引き取り屋の存在を踏まえれば、集計されない殺処分があるはずなので
実際はもっと大きな数字になるのではないでしょうか。
同時に、僅かながらその数が減少している背景には、
動物愛護団体や民間ボランティアによる活動が大きく関わっています。
しかしながらこれには限界があり、私達1人1人が実態を知り、
意識そして行動を変えることが不可欠でしょう。
安易に飼い始めてみたものの、引っ越しや金銭的な理由で飼育が難しくなり、
保健所に連れて行くケースもあるのです。
ペットの全運命は、私たち人間が握っている
海外諸国には、ペットショップがない場合も
日本ではペットショップがあることが当たり前ですが、例えば、動物愛護先進国のひとつであるドイツでは、厳しい規制のもとに、
動物の陳列販売はほぼされておらず、ブリーダーは免許制です。
また、ティアハイムという民間団体が運営する動物保護収容施設が各自治体にあり、
引っ越しや飼い主が死亡したこと等を理由に引取られた動物や、飼い主が不明だったり、
劣悪な環境での飼育を理由に行政によって没収された動物たちが暮らしています。
そのため、ドイツではペットを飼いたいと思ったらティアハイムを訪れ、
本当に一緒に暮らしていけるかしっかりと考慮した上で迎えることが主流となっています。
そして、そのような経緯で、保護施設にいる犬猫達のほとんどが
新しい家族のもとに引き取られていくのです。
その他、ギリシャでは、法律によって繁殖が厳しく規制されており、
違反に対する処罰も強化されるようになりました。
一方で日本では他の先進国のような繁殖制限や動物の取り扱いについての規制などが
未だに十分にはなされておらず、ペットショップや繁殖業者への適切な指導が困難なまま、
悪徳業者が野放しになっています。
まさに日本は、動物愛護に関しては“発展途上国”なのです。
ようやく日本で始まった規制や様々なアクション
昨年(令和元年)6月12日、環境省の主導によって「改正動物愛護法」が成立し、
犬猫の飼養施設等の「数値規制」が行われることになりました。
この法整備にあたって、動物の適正な飼養管理法等に関する検討会も
「数回に渡って開催されています(今年(令和2年7月10日)で第6回目)。
数値規制とは、繁殖回数、ケージの大きさ、従業員の数、
温度や湿度、臭気等の数値を法的に決めて取り締まるというもの。
これに対し、令和2年4月3日には「犬猫の殺処分ゼロを目指す
動物愛護議員連盟の動物愛護法プロジェクトチーム」によって
数値に関する具体的な基準案が環境大臣に提出されました。
また、動物達の現状を知った多くの国民が
ハガキやメールで意思表明などのアクションするといった
動きも高まっています。
最近では、検討会での数値規定の素案に対し、
具体的な帝王切開の数を明らかにしたり、
定期的な立ち入り検査等も再度検討してもらいたいとの声を上げています。
こういった犬や猫を助けたい!という声がある一方、
ペット業界や委員の中には、あまり数値を厳しくすると
商売にならなくて困るといった声もあるようです...
利益追求のため、人間のエゴのためだけに物のように扱われる動物達...
とても悲しいですよね。
動物を苦しめるのも人、助けられるのもまた人なのです。
参考:環境省ホームページ「環境省動物愛護と適切な管理」
ペットの悲劇をこれ以上増やさないために、
私達に出来ること
ここで改めて冷静に考えてみると、「動物愛護」という言葉があること自体、
動物の命が軽視されがちであることの裏返しといえるのかも知れません。
そしてペットショップという市場も、私達消費者の需要があるからこそ成り立っているのです。
生き物の命を商売として安易に利用することに対して疑問を持ち、
人間のために犠牲になる動物がいるということは忘れてはいけないと私は思います。
多くの親が子供に対し「自分がされて嫌な事は人にもしてはいけない」
「誰かが苦しんでいたら助けてあげよう」と教えます。
これは人だけでなく動物にも同じように言えることなのです。
まずはこの国でペットの動物たちが置かれている現状を知り、
もしこれが自分だったら?大切な人だったら?と想像してみる...
きっと誰もが助けて欲しい、安心・安全かつ快適に暮らしたいと思うはずです。
助けを求められずにいる犬猫達の代わりに1人でも多くの国民が行政に声を上げる。
それが出来るどうかは私達それぞれの道徳の問題です。
そして、もしもペットが飼いたくなったら、各地にある保護施設の犬や猫を
迎え入れるという選択も出来ます。
そして、何よりも需要なことは飼うことを決めたら最期まで責任を持って飼う事です。
今回はペットショップの裏側についてお話しましたが、動物にまつわる問題はこれだけではなく、
畜産業界の問題や動物実験など多岐に渡ります。
数値規制がなされようとしている今、動物について考え直す良い機会なのかもしれませんね。
日本が本当の意味での平和な国となり、世界に向かって胸を張れるように。
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